チャンピオンズリーグ個人賞

UEFAの技術オブザーバーグループが、アルダ・ギュレルを2025-26シーズンのチャンピオンズリーグ若手最優秀選手(Jugador Revelación)に選出しました。ガレス・サウスゲートやオレ・グンナー・スールシャール、ロベルト・マルティネス、ラファ・ベニテス、クロード・マケレレ、ロイ・ホジソンといった名だたる専門家たちが審査を行い、ギュレルを高く評価しています。チームが無冠に終わる中で、シャビ・アロンソ前監督、そして後任のアルバロ・アルベロア監督のもとで傑出したパフォーマンスを見せました。チャンピオンズリーグ全14試合に出場し、13試合でスタメン出場を果たしています。唯一のベンチスタートは1対2で敗れた12月のマンチェスター・シティ戦のみでした。大会を通じて2ゴールと4アシストを記録しており、得点は3対4で敗れたバイエルン・ミュンヘンとの準々決勝第2戦で挙げたもの、アシストのうち3つはムバッペへのパスでした。さらに、1対0で勝利したグループステージのユベントス戦では見事にMVPにも選ばれています。この賞は2022年のビニシウス、2024年のベリンガムに続く受賞となります。また、マンチェスター・シティとの決勝トーナメント1回戦第1戦でフェデ・バルベルデが決めたボレーシュートが今大会のベストゴールに選ばれました。ブラヒム・ディアスの浮き球のパスをペナルティエリア内でコントロールし、相手ディフェンダーをかわしてドンナルンマを破った見事な一撃でした。

一方、キリアン・ムバッペは11試合で15ゴールを挙げ、1試合平均1.36ゴールという驚異的なペースでチャンピオンズリーグ得点王に輝きました。シュート30本で15ゴールを記録するという決定力の高さを示しており、右足で12ゴール(うちPKが3回)、ヘディングで2ゴール、左足で1ゴールという内訳です。前シーズンの7ゴールを大きく上回る数字を残しました。さらに、ビニシウスはバイエルン・ミュンヘンのオリーズと並び、14試合の出場で8アシストを記録してアシスト王となっています。(via AS)

キリアン・ムバッペの現状

キリアン・ムバッペはピッチ外の話題でも注目を集めています。2月末に知り合ったという26歳のスペイン人女優、エステル・エスポシトとの交際が報じられており、マドリード、パリ、カリアリ、フォルメンテラなどで一緒にいる姿が目撃されるなど、現在最もメディアを賑わせるカップルとなっています。

ピッチ上に目を向けると、フランス代表の練習では圧巻のプレーを披露しました。ワールドカップ開幕まであと10日と迫る中、ボールを奪ったムバッペは、チームメイトであり親友でもあるオーレリアン・チュアメニを鮮やかなシザースフェイントで完全に置き去りにし、正確なシュートでスーパーゴールを決めてみせました。大会に向けた万全の仕上がりをアピールしています。

しかし、クラブレベルでは皮肉なジンクスに悩まされています。2023年3月、PSG在籍時にムバッペは『もしチャンピオンズリーグの結果に依存しているなら、誰かをリスペクトしないわけではないが、とっくに退団している』と語っていました。その後、2024年の夏に欧州制覇を夢見てレアル・マドリードへ移籍しましたが、彼が去ったPSGはルイス・エンリケ監督のもとで2025年、2026年とチャンピオンズリーグを連覇しました。対照的に、マドリーはムバッペ加入直後にUEFAスーパーカップとインターコンチネンタルカップを獲得したものの、それは前シーズンのチャンピオンズリーグ優勝による遺産であり、その後フル参戦した9つの大会ではすべて無冠に終わっています。ムバッペ自身は2年連続のピチーチ賞(得点王)や今季のチャンピオンズリーグ得点王を獲得し、個人としての素晴らしい記録は残しているものの、ハリー・ケインが長年背負っていたようなチームタイトルに恵まれないという不名誉な伝説を引き継いでしまったと指摘されています。(via SPORT, MARCA)

右サイドバックの補強急務

右サイドバックのポジションは、次期会長が誰になるかにかかわらず補強が必須の状況となっています。ダニ・カルバハルの退団に加え、大きな期待を集めていたトレント・アレクサンダー=アーノルドが期待外れのシーズンを送ったことが大きな要因です。カンテラのヘスス・フォルテアやダビド・ヒメネスといった若手選手たちも、トップチームのレベルとしてはまだ説得力に欠けると判断されています。

クラブは複数の選手をリストアップして動向を監視しています。トッテナムでプレーするスペイン人ディフェンダーのペドロ・ポロ、インテルで豊富な経験を持つデンゼル・ダンフリース、そして優先度はやや下がるもののイバン・フレスネダの名前が挙がっています。ただし、ポロとダンフリースはワールドカップに出場中であり、大会が終了するまで自身の将来について決断を下すことはない見込みです。そのため、マドリーの次期会長が決まるまで具体的な進展は望めないと見られています。(via ElDesmarque)

カンテラと若手の動向

フロレンティーノ・ペレス会長の23年に及ぶ長期政権において、カンテラ(下部組織)の成果については厳しい評価が下されています。ワールドカップに臨むスペイン代表メンバー26人の中にレアル・マドリードの選手が1人も選ばれなかったのは歴史上初めての事態です。カルバハルが負傷離脱した際も、アルベロア監督はカンテラ出身者ではなくアーノルドを優先して起用するなど、育成組織の選手がトップチームに定着できない現状が浮き彫りになっています。

一方で、他クラブで活躍する若手を買い戻す計画も浮上しています。ペレス陣営の選挙キャンペーンビデオでは、カルバハルやナチョ、ルーカス・バスケスらに交じってニコ・パスの姿が紹介されました。アルゼンチン代表としても定着し、来季チャンピオンズリーグに出場するイタリアのコモで大活躍を見せた彼に対し、マドリーが保持している900万ユーロの買い戻しオプションを行使する可能性が強く示唆されています。パスはライン間で動き、前線を結びつける攻撃的ミッドフィルダーであり、パスやターンからの展開力に優れています。新監督候補とされるモウリーニョの戦術にも完璧にフィットすると評価されていますが、スター選手がひしめく中で出場時間をどう確保するかが課題となります。

また、カンテラ入りを逃した逸材の話題もあります。ジローナのU-14でリーグ優勝に貢献し、今季11ゴールを挙げるなどヨーロッパで最も有望な2012年生まれの6番と評されるエンソ・ペレス(14歳)に対し、レアル・マドリードはバルデベバスへ来るよう熱心に誘い、マンチェスター・シティやアトレティコ・マドリードも獲得に動いていました。しかし、選手本人と家族の決断により、彼は幼少期を過ごした愛着のあるバルセロナへの復帰を選びました。(via MARCA, SPORT)

会長選エンリケ・リケルメ陣営

7月7日に控えた会長選挙に向け、エンリケ・リケルメ候補はラジオ番組などに出演して独自のプロジェクトを発表しています。最大の公約は、フロレンティーノ・ペレス会長が推し進めるクラブの5%売却(民営化)計画を阻止することです。『レアル・マドリードはすでにソシオのものなのに、なぜ民営化する必要があるのか。ピーター・リムに買収されたバレンシアの悲惨な現状を見れば明らかだ』と強く批判し、ペレス会長との公開討論を求めています。

スポーツ面では、スポーツディレクターとしてクラブのレジェンドであるラウール・ゴンサレス・ブランコの就任を発表しました。『彼は16シーズンで740試合以上に出場し300ゴール以上を決めた。彼以上に白い家を知る者はいない。私が会長になればラウールがディレクターになる』と語っています。ラウールはかつて2003年のリーグ優勝時に、ベッカム獲得への不満やデル・ボスケ監督退任の噂から祝賀行事をボイコットする騒動を起こし、ペレス会長との間に確執が生まれました。カスティージャを6年間率いた後もトップチームの監督候補にはなれず、アルバロ・アルベロアにその座を譲った背景があり、今回のSD就任発表は会長を揺さぶる大きな狙いがあると分析されています。

また、リケルメ候補はマンチェスター・シティのロドリ獲得も公言しました。『彼はバロンドール受賞者でありマドリード出身だ。私が会長になれば彼はマドリーでプレーする』と自信を見せましたが、一部報道ではロドリ側が交渉の事実を否定しているとも伝えられています。さらに、水曜日にはもう一人の外国人選手の獲得と新監督の名前を発表すると予告し、候補として噂されたアルテタを称賛しつつ、モウリーニョについては『偉大な監督だが、マドリーでの時代は終わった過去の人だ』と一蹴しています。(via SPORT, Estadio Deportivo, ElDesmarque, MARCA, Mundo Deportivo)

会長選フロレンティーノ・ペレス陣営

現会長のフロレンティーノ・ペレス陣営も強力な反撃に出ています。トレドのプエブラ・デ・モンタルバンでカスティーリャ・ラ・マンチャのペニャ(ファンクラブ)を集めた大規模な集会を開き、リケルメ候補をラモン・カルデロン元会長時代の残党だと激しく非難しました。『彼らはクラブのイメージを汚した。私は常に彼らの前に立ち塞がる』と宣言しています。

クラブの5%を売却する構想については、民営化ではなく、ソシオを感情的なオーナーから真の経済的および法的なオーナーにするための最も革新的な手段だと説明しています。『フォーブスはクラブの価値を100億ユーロと評価しているが、この手法で価値を明確にすれば200億や300億ユーロになるだろう。購入する投資家に経営権は与えない』と主張しました。リケルメ候補が年利54%の融資を受けていることなども指摘し、相手を牽制しています。

スポーツ面での具体的な名前は伏せたものの、『我々にはどんなビッグクラブも欲しがる選手がいるが、新しいスターもやってくる。必要な補強は分かっており、来季は彼らがマドリーのユニフォームを着ているだろう』と力強く約束しました。関係者の間では、ジョゼ・モウリーニョの13年ぶりとなる監督復帰が既定路線として報じられています。

また、ネグレイラ事件については、UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長に直接報告書を提出すると明言し、『スポーツ界最大の汚職事件であり、永遠に疑念は消えない。私はこの追及を絶対に止めない』と宣言しました。選挙戦では、現在ブラジル代表監督を務めるカルロ・アンチェロッティがSNSで『まだまだ作るべき歴史がある』とペレス会長とのツーショット写真を投稿して支持を表明したほか、ベンゼマ、モドリッチ、ルーカス・バスケス、カゼミーロ、ペペ、ロナウド・ナザリオ、ロベルト・カルロス、そしてバスケットボールのルカ・ドンチッチらも現会長への支持を明らかにしています。(via SPORT, MARCA, Mundo Deportivo, ElDesmarque, Esport3)

ハメス・ロドリゲスの過去の騒動

現在MLSのミネソタ・ユナイテッドでプレーし、ワールドカップではコロンビア代表のキャプテンを務めるハメス・ロドリゲス(34歳)が、Netflixで配信中の自身のドキュメンタリー番組『James』内で、レアル・マドリード時代の有名な騒動について真相を語りました。

2016年1月1日、ハメスは自身の愛車であるアウディR8を運転中にM-40高速道路で警察車両を猛スピードで追い越し、時速200km以上で逃走してバルデベバスの練習場に逃げ込んだ事件がありました。この件について本人は笑いながら『220kmで走っていた。いや嘘、180kmだった。クラブに到着して彼らを見た時、やばいと思ったよ。その後、ロッカールームでは4日間ずっとネタにされた』と当時のエピソードを明るく振り返っています。なお、この一件で彼は警察の指示に従わなかったとして、重大な違反に対する最高額である1万400ユーロの罰金を科されていました。(via MARCA)

【本日の総括】

アルダ・ギュレルのCL若手最優秀選手賞受賞や、キリアン・ムバッペの得点王獲得など個人の活躍が光る一方で、マドリーは無冠のジンクスやカンテラ出身者の不在といった課題に直面しています。右サイドバックの補強やニコ・パスの買い戻しなどが急務とされる中、ペレス現会長とリケルメ候補による会長選挙の対立が激化しており、ラウールのSD就任宣言やモウリーニョの監督復帰の噂など、ピッチ外の動向から目が離せません。