アトレティコ・マドリードとの最終戦、3位死守へ
ビジャレアルCFは今週末の日曜日の21時より、エスタディオ・デ・ラ・セラミカにてアトレティコ・マドリードとのラ・リーガ最終節に臨む。ビジャレアルは現在リーグ3位につけているが、前節ラージョ・バジェカーノ戦で0-2の敗戦を喫して2連敗中である。対するアトレティコは前節ジローナに1-0で勝利して2連勝を飾っており、この最終戦は両チームにとってリーグ3位の座と、それに伴う多額の資金を懸けた決定的な直接対決となる。ビジャレアルとしては、来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を2シーズン連続で獲得しているものの、勝利を収めてリーグ3位を確保し、有終の美を飾りたいところである。
なお、昨シーズンの開幕戦での同カードは、ラ・セラミカで2-2の引き分けに終わっている。その試合ではアルナウト・ダンジュマが先制し、マルコス・ジョレンテが同点に追いつき、コケのオウンゴールでビジャレアルが再びリードしたものの、最後はアレクサンダー・セルロートが同点弾を決めるという展開だった。
(via Estadio Deportivo) (via SPORT)
マルセリーノ監督の退任と「黄色い散歩道」への名刻
数週間前に公式発表された通り、マルセリーノ・ガルシア・トラル監督は今シーズン限りでビジャレアルの指揮官を退任する。このアトレティコ戦が彼にとってビジャレアルを率いる最後の試合となる。クラブは日曜日の午後、チームバスがスタジアムのメインゲートに到着するタイミングに合わせて、マルセリーノ監督の功績を称える特別なイベントを用意している。フェルナンド・ロチ会長とフェルナンド・ロチ・ネゲロレスCEOが同席し、マルセリーノ監督の顔が描かれた記念タイルの除幕式が行われる。このタイルはスタジアムの「パセオ・グロック(黄色い散歩道)」の一部となり、ブルーノ・ソリアーノ、サンティ・カソルラ、ロドリゴ・エルナンデス、そして故ホセ・マヌエル・リャネサ副会長といったクラブの歴史的な名士たちと並んで永遠にその名が刻まれることになる。
マルセリーノ監督は今回のクラブからのオマージュについて次のように感謝を述べている。『まず、この表彰に対して会長と理事会に感謝したいです。全くの予想外のことで、生涯感謝し続けるでしょう。私にとって、あの歩道に名前が刻まれ、セラミカ・スタジアムの一部となることは、この上ない誇りであり名誉です。この旅路を振り返ると、家族、コーチングスタッフの仲間、選手たち、クラブの従業員、そして私たちに同行してくれたすべての人々の顔が浮かびます。彼らにもこの栄誉を分かち合いたいです。本当に美しく、とても感謝しています』。
(via MARCA) (via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)
功労者ダニ・パレホとアルフォンソ・ペドラサの退団
マルセリーノ監督と同様に、クラブの歴史に名を残すダニ・パレホとアルフォンソ・ペドラサの両選手も今季限りでビジャレアルを退団することが決定している。ペドラサは来季、イタリアでの新たな挑戦を控えている。マルセリーノ監督は、彼らへの感謝と惜別の言葉を詳しく語った。
アルフォンソ・ペドラサについて:『アルフォンソはとても若くしてここに来ました。私の記憶が正しければ、以前の私の指揮下でデビューしたはずです。当時から、彼は明るい未来が待っている、ビジャレアルや彼が所属するチームに大きな喜びをもたらせる選手だと感じていました。そして、彼は自身の努力、取り組み、能力でそれを証明しました。今年で契約が切れ、新たな経験を積むことを決めました。彼の働きには常に感謝しています。彼はこの第二期に足首の怪我で長く苦しみました。実際、私たちが望んだほど、そして彼自身が望んだほどピッチに立つことができませんでした。今、イタリアで経験するであろう新たな冒険での彼の成功を祈っています』。
ダニ・パレホについて:『ダニとは素晴らしい瞬間を共有しました。彼にはとても感謝しています。困難な時に、彼が私たちコーチングスタッフをサポートしてくれたことは非常に重要でした。サッカーの面では、ダニについて私が何を言えるでしょうか?彼は並外れた選手です。この部屋にいる誰もが、ダニのプレーを楽しんだことがあるはずです。なぜなら彼は素晴らしいサッカー選手だからです。これから彼がどうするかは個人的な決断です。私が彼がまだサッカーを続けられると思うか?もちろんです。彼にはその能力があり、サッカーが大好きだからです。でもそれは彼自身が決めることです。家族や、新たなサッカーのオファーなど、あらゆる要素を天秤にかけなければなりません。しかし、ビジャレアルはペドラサと同様に、彼のパフォーマンスに非常に満足しているはずです。彼は素晴らしいサッカー選手であり、もちろん彼にも最高の幸運を祈っています』。
(via MARCA) (via ElDesmarque)
マルセリーノ監督が語るビジャレアルでの軌跡と自身の未来
マルセリーノ監督は、ビジャレアルでの第2期を締めくくるにあたり、チームの再建からチャンピオンズリーグでの挫折まで、赤裸々に思いを語った。『私はこのプロセスを大切に思っています。困難な始まりを覚えています。ここに来る決断をした時よりも、さらに難しいと感じた時期がありました。しかし、チームは素晴らしい反応を見せました。その後の再構築を経て、翌シーズンに勝ち点70を獲得し5位になるなんて、シーズン当初は全く計算に入っていませんでした。幸運にも、そうなりました。スタッフ全員の努力と、特に選手たちの素晴らしいパフォーマンスのおかげです。そして、ラ・リーガで美しい挑戦を掲げ、幸運にもうまくいきました。最もがっかりしたことは何かと聞かれれば、私たちのチャンピオンズリーグでの戦いです。大きな期待を抱いていましたが、思い通りにはいきませんでした』。
また、監督という職業の宿命についても言及している。『ここで7シーズン過ごしましたが、その7シーズンは本当に素晴らしいものでした。しかし、人は通り過ぎていくものです。最も重要で、常に残るのは、このクラブを素晴らしい方法で指揮している経営陣であり、エンブレムです。私たちスタッフは来たり去ったりするものですが、エンブレム、ファン、スタジアム、そしてクラブこそが本当に残り、重要となるものです。私たち監督は、来たり去ったりするものです。私には、来て、去って、また戻ってくることになるとは思っていませんでしたが、運命が私たちをここに連れてきて、そして今、再び去る時が来ました。私の軌跡がこれほど重要になったのは、素晴らしい選手たちのおかげです。昨日もビジャレアルの街を歩いてファンからの愛情を感じました』。
自身の去就については、セビージャ(セルヒオ・ラモスや投資家グループ主導のプロジェクト)からのコンタクトや、イングランドのプレミアリーグ、イタリア・セリエAのASローマなど様々な噂が飛び交っているが、焦らず決断を下す姿勢を示した。『今のところ、どのクラブとも契約は結んでいません。どうなるかもわかりません。私の職業的、個人的な状況を考えると、焦らずに、私たちのコーチングスタッフ、つまり私の第二の家族、そして私の家族にとって最も適切だと思う決定を下すことができます。その上で決断します。オファーはいくつか受け取っていますが、私が望むほど満足のいくものではありません。もし何も起こらなければ、私たちの期待に応え、新たな挑戦に向かうための情熱で満たしてくれるようなオファーを待つことになります』。
(via ElDesmarque) (via Estadio Deportivo)
アトレティコ戦のチーム状況、負傷者、スタメン予想
アトレティコ・マドリード戦に向けたチームの状況だが、サンティ・コメサーニャと、9月まで負傷離脱しているフアン・フォイスが欠場する。また、膝の負傷から回復中のパウ・カバネスの出場が疑問視されている。FWジェラール・モレノは今週ジムで負荷調整を行っており、金曜日の練習でも別メニューだったため状態が懸念されているが、先発出場が予想されている。多くの選手が夏のワールドカップを見据えている状況でもある。
スタメンの予想としては、GKはルイス・ジュニオールではなくアルナウ・テナスが有利と見られている。右サイドバックにはサンティアゴ・モウリーニョとフリーマンがオプションとして挙がっている。
[予想スタメン]
GK:アルナウ・テナス
DF:アルフォンソ・ペドラサ、ベイガ、パウ・ナバロ、サンティアゴ・モウリーニョ
MF:モレイロ、ダニ・パレホ、パプ・ゲイエ、ニコラ・ペペ
FW:ミカウタゼ、ジェラール・モレノ
(via ElDesmarque) (via SPORT)
試合後のセレモニーとスタジアムの盛り上げ企画
アトレティコ戦のキックオフ前から、クラブはスタジアムを盛り上げる企画を用意している。来季のチャンピオンズリーグ出場を2シーズン連続で決めた成功の喜びと、歴史的なメンバーとの別れの感動が入り混じる夜となる。クラブはサポーターに黄色のウェアを着用して来場するよう呼びかけており、スタンドをチームカラーで染めて勝利を後押しするため、2万本のペナントを配布する。
試合終了の笛が鳴った後には、来季のチャンピオンズリーグ出場を祝う盛大な花火が打ち上げられる予定だ。また、このお祝いは、1週間を通してカステジョンの町で開催されていた守護聖人サン・パスクアルの祭りのフィナーレとも重なっており、地域全体で感動的な夜を迎えることになる。
(via MARCA)
アレックス・バエナとセルロート、古巣セラミカへの帰還
この最終戦では、アトレティコ・マドリードの選手としてラ・セラミカに帰還するアレックス・バエナとアレクサンダー・セルロートの存在も大きな焦点となる。アトレティコはフリアン・アルバレスやホセ・マリア・ヒメネスなど8人の負傷者を抱えているが、マルコス・ジョレンテは復帰する。
特にバエナにとって、このスタジアムは彼が育ち、エリートとして定着し、アトレティコに移籍する前にビジャレアルの偉大な才能の一人となった特別な場所である。かつてのファンやドレッシングルームを共にした多くのチームメイトとの再会は、感情的なものになる。バエナは怪我の影響もあり、アトレティコでの今季は26試合で2ゴール3アシストと期待を下回る成績でファンからの批判も浴びている。しかし、ビジャレアルでの最終年(24/25シーズン)には2628分で7ゴール10アシスト、さらにその前の23/24シーズンにはマルセリーノ監督の下で18アシスト5ゴールという圧倒的な数字を残していた。最初のシーズンも12ゴール6アシストとダブル寸前の活躍だっただけに、古巣でのプレーが彼にとってワールドカップや来季に向けた起爆剤になるかが注目される。
(via SPORT)
【本日の総括】
マルセリーノ監督やパレホ、ペドラサといった功労者たちとのエモーショナルな別れとなる最終節。来季のCL出場権を手土産に、アトレティコを倒してリーグ3位の座を死守できるか、ラ・セラミカでの特別な夜に注目が集まります。