かつてエルマスに振られリサンコスを逃したバレンシア、市場の失態が招いた右サイドバックの悪夢

今夏の市場で、バレンシアが自らの無計画さによっていかに自滅しているかを示す、非常に痛烈な事実が明るみに出ました。

補強のメインターゲットであったマケドニア代表MFエリフ・エルマスが、ライプツィヒからアタランタへの移籍(買取オプション付きレンタル)を完了。実は2025年1月の市場で、バレンシアはエルマスの獲得にほぼ合意していました。しかし、当時のバレンシアが降格争いに巻き込まれていたため、エルマス本人がメスタジャ行きを「 plantón (ドタキャン)」し、トリノへの移籍を選択。今、再び実力者が手の届かない場所へ去っていきました。

さらに悲惨なのが、右サイドバックのポジションです。現在バレンシアは、ティエリをベネツィアに売却し、フルキエが負傷、イランソも退団するなど深刻な右サイドバック不足に喘ぎ、開幕戦で左利きのヘスス・バスケスを右で使わざるを得ない屈辱を味わいました。

しかし、バレンシアは2025年の夏、ルゴに所属し「第一フェデレーション最強の右サイドバック」と称されていた23歳のアレクス・リサンコス(Álex Lizancos)を、わずか50万ユーロ未満で獲得する絶好のチャンスを握っていました。

にもかかわらず、当時のフロントは彼をBチーム登録にしようとこだわり、さらに既存の右バックの売却が進まないことを理由に、わずかな移籍金すら渋って交渉を破談にさせました。その結果、リサンコスはブルゴスへ移籍して大ブレイク。そして現在、そのリサンコスを、右サイドバックの負傷に喘ぐオサスナが「第一チーム用」として獲得間近となっています。

ライバルたちが迅速かつ賢明に補強を成功させる中、かつての自らの失態によって最大の弱点を自ら作り出してしまったバレンシアの無策さには、ため息しか出ません。(via Superdeporte)

【本日の総括】

バレンシアCFは、最後のシーズンとなるメスタジャでの事実上の開幕セルタ戦を0-0の痛恨のドローで終え、決定力不足を露呈しました。コルベラン監督の5バック戦術や佐藤龍之介の輝かしい公式戦デビュー、ディアカビの7ヶ月ぶりの奇跡の復活劇など、ピッチ上で見所はあったものの、佐藤の交代に激怒したスタンドからは凄まじいブーイングと「コルベラン辞任」のコールが吹き荒れました。さらに、アルメイダやラバの流出、ピーター・リムへの抗議、キアト会長の逃亡、さらにはかつて逃したリサンコスのオサスナ移籍間近など、フロントの壊滅的な運営と市場での失態が、早くもシーズンに暗い影を落としています。