アスレティック・ビルバオ戦で1-3の快勝!敵地サン・マメスを攻略し開幕2連勝で暫定首位へ

セビージャFCはアウェイのサン・マメスで行われた第2節アスレティック・ビルバオ戦において、1-3の見事な快勝を収めました。これにより、開幕戦のラージョ・バジェカーノ戦(2-1)に続く2連勝を達成し、一時的にラ・リーガの暫定首位に立つという最高のスタートを切りました。開幕2連勝でのシーズン滑り出しは、セビージャにとってフットボール界を揺るがしたワールドカップ後の変則的なシーズンであった2021/22シーズンに、名将ジュレン・ロペテギ監督が指揮を執って以来の快挙となります。

相手チームであるアスレティック・ビルバオにとっては、これがエディン・テルジッチ監督のサン・マメスでの公式戦初陣であり、街がお祭りの熱狂に包まれる中で大きな期待が集まっていましたが、その船出を冷酷に打ち砕く結果となりました。試合は立ち上がりこそビルバオが鋭い攻撃で押し込み、中盤のベハト・ヘレナバレーナやペイオ・カナレスといった若手が躍動する時間もありましたが、前半11分に相手DFが退場したことで戦況が一変。数的優位を得たセビージャは、前半15分にオソが冷静に先制ゴールを沈めました。

後半に入ると、指揮官のハーフタイムでの大胆な交代策が完璧に的中し、後半50分にチデラ・エジュケが追加点、さらに57分にはイサーク・ロメロが決定的な3点目を決めました。後半70分にコーナーキックの流れからアイトール・パラデスに1点を返され、終盤は相手の必死の猛攻に苦しむ時間帯もありましたが、GKヴラホディモスの安定したセーブと全員の粘り深い守備でリードを守り切り、49,416人の観客が詰めかけた敵地で、満面の笑みとともに歴史的な勝点3をしっかりと確保しました。(via Estadio Deportivo / via MARCA / via Mundo Deportivo)

Yuriの一発退場と判定を巡る大論争

この試合の展開を決定づけ、のちに大きな論争の火種となったのが、前半11分に発生したレッドカードの場面でした。セビージャのキーパーであるヴラホディモスからのロングキックを受けたジョン・グリディが、前線のロビー・ウレへと繋ごうとしましたがパスがわずかにズレます。これに対してビルバオのDFアイトール・パラデスがバックパスの処理を迷い、ルーズボールとなったところをセビージャのカンテラーノ、ミゲル・シエラが鋭く狙いすましてカット。そのままエリア内へ侵入しようとしたところ、後ろから追いかけたビルバオの左サイドバック、ユーリ・ベルチチェが腕をかけて倒す形になりました。

主審のセサール・ソト・グラド氏は、これを「決定的な得点機会の阻止(DOGSO)」とみなし、即座にユーリに対して一発退場を宣告しました。この非常に早い時間帯での判定に対し、サン・マメスのスタンドは怒号に包まれ、ピッチ上でも激しい抗議が行われました。試合後、ビルバオのキャプテンであるイニャキ・ウィリアムズは判定を厳しく批判し、以下のように怒りを露わにしました。

『あの場面は絶対にレッドカードではありません。相手はボールをトラップしたものの、トラップが大きくなって流れており、完全にコントロールできている状態ではなかったからです。開始わずか10分という時間帯に、このような判定でチームを数的不利に追い込む決定を下すのは、あまりにも厳しすぎます。そこからの80分間、私たちは必死の思いで魂を振り絞って戦いましたが、開始早々にこれほど試合を壊されてしまっては、セビージャのようなクオリティの高いチームを相手に巻き返すのはあまりに困難です。この試合は1-3という大差で負けるような内容ではありませんでした』

また、元国際審判員のイトゥラルデ・ゴンサレス氏や、同じく元審判員のシャビエル・エストラーダ・フェルナンデス氏も、主審の判断ミスをSNS等で指摘しています。

『Sierra選手はこぼれ球に対してなんとか触れようとしただけで、明確にボールを保持、あるいはコントロールできていたとは言えない状況でした。DOGSO(決定的な得点機会の阻止)のすべての基準をクリアしているとは言えず、今回はファウルでありイエローカードが妥当な判断でした。このようなグレーな解釈の場面こそ、VARが介入して主審に映像を確認させ、レッドカードを取り消させるべきだったと言えます』

この判定が、今後数日間にわたりラ・リーガの審判基準を巡る大論争を巻き起こすことは避けられない情勢です。(via Estadio Deportivo / via ElDesmarque)

MVPを獲得したカンテラーノOsoの圧倒的な輝きと全ゴールへの関与

アスレティック・ビルバオとの激しい大一番において、文句なしのパフォーマンスを披露して公式MVPに選ばれたのが、カンテラ出身の若きタレント、オソ(Joaquín Martínez Gauna)です。オソはこの日、1ゴール1アシストを記録しただけでなく、チームが挙げた全3ゴールすべてに直接的に関与するという、まさに「主役」にふさわしい大車輪の活躍を見せました。

まず前半15分、相手の一発退場から間もない大混乱の局面において、ロビー・ウレの執拗なチェイシングに焦った相手GKウナイ・シモンのクリアミスを、エリア内で予測よく拾い、無人のゴールへと冷静にインサイドで流し込んで先制ゴールとなる0-1を記録しました。

さらに後半50分には、自陣の非常に深い位置で素晴らしいタックルを敢行してボールを奪い取ると、自ら素早くドリブルで持ち上がってカウンターを開始。イサーク・ロメロへの正確なパスを供給し、これがチデラ・エジュケの2点目のゴールの起点となりました。

極めつけは後半57分、相手ディフェンダーのヘスス・アレスコが自陣エリア内で試みた不用意で軽率なヒールでのクリアを完全に読みきってカット。すぐさま中央へと丁寧に折り返し、走り込んだイサーク・ロメロの3点目となるゴールを完璧なアシストで演出しました。

試合後、満面の笑みでインタビューに応じたオソは、チームの誇りとこれからの戦いに向けた強い野心を語りました。

『サン・マメスという、リーガの中でも最も攻略が難しいとされる素晴らしいスタジアムで、チームの勝利のためにこれほど貢献できたことは、本当に信じられないほどの喜びです。先制ゴールの場面は、プレシーズンのトレーニングから監督と何度も繰り返し練習してきた、相手のセンターバックやキーパーに対して不意を突いて連動してプレスをかける戦術が、まさにそのまま本番のピッチで完璧に実を結んだ結果です。相手が一人少なくなったことでスペースが生まれたことも味方しました。私たち下部組織出身の選手たちは、何年も前からこのトップチームを助けるために強い野心とハングリー精神を持ってアピールし続けてきました。今回このような大きな仕事を成し遂げられましたが、自分は決してこの現状に満足することはありません。これからも貪欲に、もっと上のレベルを目指して走り続けます』(via SPORT / via MARCA / via Estadio Deportivo)

魂のバックアッパーたち!Castrínの奮闘と戦術眼が光ったガルシア・プラザ監督のハーフタイム3枚替え

セビージャのこの日の勝利の背景には、ピッチに立った選手たちの泥臭い献身性と、指揮官の卓越したゲームリーディングがありました。

まず、前節で一発退場となり出場停止となったDFキキ・サラスの代役として、コンディションが100%ではない状態で急遽センターバックのスタメンに抜擢されたアンドレス・カストリン。カストリンは、相手の強力なFW陣に対して一歩も引くことなく肉弾戦を挑み、素早いカバーリングと正確なパス配給で守備ラインに絶大な安定感をもたらしました。

そして、今夏加入して初の先発を飾った若いスコットランド人FWロビー・ウレの「犠牲的な貢献」も際立っていました。ウレはゴールこそ奪えなかったものの、驚異的な運動量で前線からチェイシングを繰り返し、相手DFの焦りを誘って退場処分と先制ゴールのミスを引き起こす最大の立役者となりました。しかし、スウェーデンから今夏スペインにやってきたばかりの若いウレにとって、このアンダルシア地方から続く猛烈な夏の暑さは、体力を奪う地獄そのものでした。

ルイス・ガルシア・プラザ監督は、ウレの過酷な適応の裏側を親しみを込めて明かしています。

『ロビーは本当に素晴らしいキャラクターを持っていますし、今日の勝利における彼のハードワークの価値は計り知れません。ただ、彼はまだこの国の恐ろしい気温に慣れていません。先日、午後5時にスタジアムで練習を開始した際、彼はグラウンドに入るなり頭を抱えて「これはクレイジーだ!」と悲鳴を上げていました。今日の後半の終盤も、暑さによる激しい疲労で完全に足が止まっており、本当なら代えてあげたかったのですが、交代枠のやり繰りの都合上、彼をピッチに残さざるを得ませんでした。それでも彼は最後まで戦い抜いてくれました。この姿勢を続けていれば、彼の初ゴールもすぐに生まれるでしょう』

また、指揮官の采配が最も光ったのが、ハーフタイムでの大英断でした。前半にすでにイエローカードを受けていたジョン・グリディ、ペケ、ミゲル・シエラの3選手を、退場リスクを徹底的に避けるために、ハーフタイムのロッカールームで一気に交代させる「3枚替え」を敢行。代わりにピッチへ送り込まれたニコ・ギジェン、チデラ・エジュケ、イサーク・ロメロのフレッシュな顔ぶれが、後半開始直後のわずか数分間で相手をノックアウトする2つのゴールを奪うという、まさに計算され尽くした名将の完璧な勝利の方程式が完成しました。(via Estadio Deportivo / via ElDesmarque / via MARCA)

実質16人の極限スカッドにガルシア・プラザ監督が警告「この人数でプリメーラを戦うのは不条理な贅沢」

開幕2連勝で暫定首位に立つという夢のようなスタートを切ったセビージャですが、チームを率いるルイス・ガルシア・プラザ監督は、記者会見の席において笑顔を一切見せることなく、フロントに対して現状の選手層の薄さに関する極めてシビアな現実を突きつけ、強い警告を発しました。

『リーガにおいて、最初の2試合を連続して勝ち上がることがどれほど困難であるかは、だれよりも私が知っています。今日の選手たちの奮闘、そして掴み取った勝ち点6という結果は、誰にも奪うことのできない素晴らしい財産です。しかし、今日見られた現実は、私たちが決してこのまま楽観視して良いものではありません。キキ・サラスが出場停止となり、マルコンやアルフォンが負傷で離脱しただけで、ベンチの選択肢は一気に枯渇しました。最終盤には、本来は純粋な左サイドバックである Julio Díaz を、前線のサイドを封じるためのインサイドハーフとして使わざるを得ないような、歪な綱渡りを強いられたのです。現在、ファーストチームのレベルにおいて、毎週の試合で戦術的に計算できるメンバーは、実質的にわずか16人しかいません。この限られた人数でプリメーラ(1部リーグ)の過酷なシーズンを戦い抜こうとするのは、私たちが到底許されるはずのない「不条理な贅沢(lujo que no nos podemos permitir)」です。選手が一人怪我をしたり、出場停止になったりするだけで、たちまち戦術的な大破綻をきたすことになります。これは私だけが騒いでいるのではなく、スポーツディレクターのNavarro氏をはじめとするクラブのディレクション部門全員が完全に合意している絶対的な課題です。ただ、現在のセビージャFCには、財政的なルールや予算の制約により、新しい選手を登録・獲得するための経済的な力が極めて不足しているという、非常に苦しい背景があります。それでも、私たちは市場が閉まるまでのあと数日間のうちに、何としてでも人員を確保しなければなりません』

指揮官は、現在の勝点に浮かれることなく、早急な補強がクラブの生存に不可欠であることを強調しました。(via Estadio Deportivo / via SPORT)

ジョージア代表MFコチョラシュヴィリの電撃加入と登録完了までのプロセス

セビージャFCは、ポルトガルの強豪スポルティングCPから、ジョージア代表の24歳ミッドフィルダー、ギオルギ・コチョラシュヴィリ(Giorgi Kochorashvili)を完全移籍で獲得したことを正式に発表しました。契約期間は2030年6月30日までの4年間。ユーロ2024においてジョージア代表の全試合にフル出場し、その無尽蔵のスタミナとソリッドな守備力で世界を驚かせたハードワーカーの獲得は、中盤の強化を熱望していたチームにとって、この上ない最高の補強となります。

コチョラシュヴィリは、かつてスペインのジローナやレバンテでもプレーした実績があり、ラ・リーガの環境や言語への順応に全く問題がないことも大きなメリットです。

彼の加入プロセスは、文字通り「電撃的」でした。木曜日の夜にポルトガルからの移籍合意書類が整い、金曜日の朝にセビージャのオフィスに到着してメディカルチェックをパス。午後に2030年までの契約書にサインを済ませ、クラブがラ・リーガへの選手ライセンス登録手続きを完了させたのは金曜日の夕方のことでした。コチョラシュヴィリは、新しいチームメイトたちとのトレーニングセッションを一度も行う時間がないまま、そのままビジター用の遠征飛行機に飛び乗り、土曜日のサン・マメスのベンチシートに「背番号8」を着用して滑り込みました。

今回は出場機会こそありませんでしたが、ガルシア・プラザ監督は彼への大きな期待を寄せています。

『コチョは本当に素晴らしいプロ意識を持って、契約から数時間で私たちのグループへと合流してくれました。まだ戦術の確認もまともにできておらず、仲間の顔すら一致していない状態だったので、無理をさせて負傷のリスクを負うことを嫌い、今日はベンチで見守らせました。ただ、彼のピッチ中央での並外れた強度とダイナミズムは、間違いなくこれからの過酷な戦いにおいて、我がチームの重要なエンジンになってくれるはずです』

なお、コチョラシュヴィリは、130年を超えるセビージャFCの長い歴史において、クラブ史上初となるジョージア国籍の選手となります。(via ElDesmarque / via Estadio Deportivo)

スイス代表バルガスのギリシャ移籍間近に伴う約500万ユーロの資金解放と後釜探し

セビージャに所属するスイス代表の快速ウイング、ルベン・バルガス(Rubén Vargas)は、ギリシャの強豪オリンピアコス(Olympiakos)への完全移籍に向けた交渉が、クラブ間でほぼ最終的な合意に達しているため、今回のビルバオ戦の遠征メンバーから完全に除外されました。

昨シーズン、チームの攻撃の主力として活躍したバルガスですが、サポーターからの厳しい視線や、怪我への懸念などもあり、クラブ側は高値での売却を模索していました。今回のバルガスの売却手続きが正式に完了すれば、セビージャはラ・リーガのファイナンシャル・フェアプレーに基づくサラリー上限枠(経済的許容額)において、約500万ユーロという極めて貴重な資金力を新たに確保することができます。

スポーツディレクターのホセ・イグナシオ・ナバロ氏は、このバルガスの売却によって生まれる貴重な「軍資金」を最大限に活用し、市場の最終日に向けて指揮官から要求されている「右ウイングハーフ」「ピボーテ(守備的MF)」「センターバック」の3つの補強枠を確保すべく、複数の交渉ラインを同時に進めています。

特に、右サイドから果敢に仕掛けられるウインガーの獲得を最優先としており、かつてリーグを沸かせたブライアン・サラゴサのような実績のある実力者の獲得を視野に入れ、ギリギリの攻防が続けられています。(via ElDesmarque / via Estadio Deportivo)

チェルシーで構想外の若き大器Marc Guiuのレンタル獲得へ向けたアプローチ

今夏の移籍市場において、エースであったアコル・アダムスをイタリアのヴェネツィアへ売却し、さらにアレクシス・サンチェスやニール・モペイといった経験豊富なフォワード陣もチームを離れたため、セビージャにとって「第3のストライカー」の獲得は、戦術的に非常に大きなテーマとなっています。

その獲得候補の最有力として急浮上しているのが、今夏バルセロナからイングランドのチェルシーへと移籍したものの、チームの膨大な選手登録の関係から背番号を与えられず、事実上の構想外(除外)の状態に置かれている20歳のスペイン人FW、マルク・ギウ(Marc Guiu)です。

セビージャは、ギウの代理人に対してすでに正式な関心を伝えており、チェルシーに対して「給与の一部をセビージャが負担する形での1年間のレンタル移籍」という条件での交渉を申し入れています。選手本人もリーガへの復帰には前向きであるとされています。

しかし、この獲得交渉は一筋縄ではいきません。なぜなら、チェルシー側および選手サイドはレンタルではなく、将来の売却時に利益が出る完全移籍での放出を望んでおり、さらにそこへイタリアの強豪ナポリが、移籍金支払いを伴う完全移籍での獲得オファーを引っ提げて電撃的に本格参入してきたからです。資金難に苦しむセビージャにとって、ナポリとのマネーゲームに正面から挑むことは不可能なため、ナバロSDはギウ本人が出場機会を求めてレンタルでのセビージャ行きを熱望するシナリオに一縷の望みを託しつつ、他にも若手で revaluation(再評価)が期待できる複数のFW候補との接触を継続させています。(via ElDesmarque / via Mundo Deportivo)

カンテラーノの逸材ミッドフィルダーAlberto Colladoがアギラスへ完全移籍

セビージャFCは、下部組織(カンテラ)の各カテゴリーで中心選手として育ち、将来を嘱望されていた21歳のセントラルミッドフィルダー、アルベルト・コジャード(Alberto Collado)が、3部リーグ(Primera Federación)に所属するアギラス(Águilas)へ完全移籍することを正式に発表しました。

コジャードはカデテ(ユース)世代からセビージャの育成システムで育ち、UEFAユースリーグでの素晴らしいパフォーマンスを経て、セカンドチームであるセビージャ・アトレティコで過去3シーズンにわたり通算62試合に出場して5ゴールを挙げるなど、Bチームの確固たる主力として活躍していました。また、2024年10月のコパ・デル・レイ1回戦のラス・ロサス戦において、後半の15分間をピッチに立って念願のファーストチーム公式戦デビューも果たしていました。

今回の移籍は、選手のこれからの出場機会とキャリアを考慮した選択となりましたが、セビージャのフロントは、将来的にコジャードがアギラスから別のクラブへステップアップする際に、その移籍金の一部をセビージャが受け取ることができる「将来の売却における権利パーセンテージ」を契約書の中に確実に保持することに成功しており、将来の隠れた利益獲得への道を残しています。(via Estadio Deportivo / via ElDesmarque)

モウリーニョ率いるレアル・マドリードでAlexis Ciriaがデビューすればセビージャに300万ユーロの臨時ボーナス

深刻な資金不足によって補強が一時停止しているセビージャのフロントにとって、今週末、信じられないような多額の臨時ボーナス(現金の直接注入)が舞い込んでくる可能性が非常に高まっています。そのカギを握るのが、かつてセビージャのカンテラで怪物的な才能を発揮し、今年1月にレアル・マドリードのユースへと移籍していった18歳の超新星、アレクシス・シリア(Alexis Ciria)です。

シリアはマドリードの育成組織「ラ・ファブリカ」に加入後、わずか数ヶ月でカスティーラ(Bチーム)へと昇格。さらに今夏に就任したジョゼ・モウリーニョ監督の目にとまり、プレシーズンマッチで1ゴール1アシストと大暴れを見せたことで、なんと今週末に行われるエスパニョール戦のトップチーム公式戦の招集メンバーに見事登録されました。

実は、セビージャの当時のスポーツディレクション部門は、シリアをわずかな金額で放出せざるを得なかった際、非常に画期的で巧妙な契約条項をマドリードとの間に結んでいました。それは『将来、Alexis Ciria選手がレアル・マドリードのトップチームの公式戦において、リーグ戦やカップ戦を問わず1秒でも公式ピッチに立ってデビューを飾った瞬間、レアル・マドリードはセビージャFCに対して、特別追加ボーナスとして「300万ユーロ」のキャッシュを即座に支払わなければならない』というものです。

もし今夜のエスパニョール戦、あるいは近いうちに「スペシャル・ワン」ことモウリーニョ監督が彼をピッチへ送り出せば、セビージャの金庫には即座に300万ユーロが振り込まれることになります。市場の閉幕まで残り数日となり、あと4人の獲得を完了させるために10万ユーロ単位での資金調整に奔走しているナバロSDにとって、この300万ユーロは、すべての保留案件を一気に成立させることのできる「奇跡のライフライン」となります。(via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

セビージャFCは、開幕戦に続く見事な戦いぶりで、強豪アスレティック・ビルバオとのアウェイ戦を1-3で制し、価値ある開幕2連勝で暫定首位に立つというこれ以上ない最高のスタートを切りました。退場劇による数的優位を活かし、Osoの全ゴールへの関与、エジュケの華麗なループ、そしてIsaac Romeroの3点目と、若い攻撃陣の爆発がサン・マメスに大きな衝撃を与えました。しかしその歓喜の裏で、ルイス・ガルシア・プラザ監督は「実質16人」という極めて手薄なスカッドに対する危機感を強く主張。バルガスの移籍交渉やギウ獲得の打診、新戦力コチョラシュヴィリの電撃合流、さらにはアレクシス・シリアのデビューに伴う300万ユーロの特別ボーナス獲得の可能性など、移籍市場閉幕に向けたピッチ外でのフロントの最後の攻防が、今シーズンのチームの命運を分けることになります。