シャルケ戦3-0完勝の試合詳細と得点プロセス

ドイツのフェルティンス・アレーナで行われたプレシーズン最終戦で、シャルケ04を相手に3対0の快勝を収めました。試合開始直後は相手のハイプレスに苦しみ自陣からの組み立てに手こずったものの、6分に相手のシャルレンベルクのバックパスミスを見逃さなかったキリアン・エムバペがゴール右隅へ流し込んで先制に成功。その後、シャルケがラインを上げてきたため、ヴィニシウスやエムバペらの快足を生かせる展開となりました。20分にはアルダ・ギュレルの正確なコーナーキックからディーン・ハイセンがヘディングシュートを叩き込み2点目。さらに57分にはヴィニシウスの個人技からアルバロ・カレラスが左サイドを切り裂いてクロスを上げ、最後は21歳のカルロス・エスピが頭で合わせて3点目を記録しました。エムバペには前半のうちにさらに2回の決定機があり、ヴィニシウスもエムバペからのパスで決定的なチャンスを迎えましたが得点には至りませんでした。試合終盤にはカルロス・エスピからアレキシス・シリアへ、無人のゴール前で決定的なラストパスが送られましたがシュートは枠を外れました。(via SPORT)

モウリーニョ監督のサント・マウロ会談と未解決の補強課題

今回の新体制は、2026年6月9日に首都中心部のホテルで極秘裏に行われた「サント・マウロの会談」から始まりました。ジョゼ・モウリーニョ監督、ジョゼ・アンヘル・サンチェスGM、スカウトのユニ・カラファト、代理人のジョルジュ・メンデスが集まったこの会議で、指揮官は7つの補強要求を提示。そのうち、マルク・ククレイヤ、デンゼル・ダムフリース、ベルナルド・シウバ、いブラヒマ・コナテ、カルロス・エスピの5名の獲得が実現しました。予定外の獲得となったヤン・ディオマンデをファーストチームに登録したことで、現在登録枠である25名が完全に埋まっており、新たな補強には選手の放出が絶対条件となっています。しかし、放出対象と見られるラウル・アセンシオ(9月まで筋肉の怪我で離脱中)、フェルラン・メンディ(負傷トラブル中)、エドゥアルド・カマヴィンガ(退団を拒否)の移籍が進まず、さらにエンドリッキの残留を指揮官が希望したため、補強は停滞しています。モウリーニョ監督が熱望していた左利きのセンターバック(インテルのアレッサンドロ・バストーニやアスレティックのアイメリク・ラポルテが候補に挙がったものの合意なし)と、ゲームをコントロールできる万能型MFの獲得という2つの課題は未解決のまま市場の最終盤を迎えています。(via SPORT)

エムバペら新加入選手たちのデビューとクルトワの復帰劇

シャルケ戦では、待ち望まれた新戦力と負傷明けの主力たちが次々とピッチに立ちました。先発したイブラヒマ・コナテは強靭なフィジカルを披露。後半から交代出場したマルク・ククレイヤは、ユーロ2024準々決勝でのドイツ戦のハンドを根に持つ現地観客からボールタッチのたびに猛烈なブーイングを浴びましたが、周囲の手厚い歓迎もあり一致団結したグループに満足しています。移籍金1億2500万ユーロに加えて1500万ユーロの変則ボーナスで加入し、エデン・アザールと並ぶクラブ史上最高額の補強となったヤン・ディオマンデは後半に30分間プレーし、ヴィニシウスへの好パスなど非凡なセンスを示したものの、ボール関与は18回に留まり連携向上に時間を要する見込みです。また、ワールドカップでの太もも負傷から復帰したティボ・クルトワは、休暇を削って個別のジムトレーニングに励み予定より早く合流、シャルケ戦の前半45分間を無失点に抑えて完全復活をアピールしました。(via ElDesmarque)

カンテラの光と影:ピタルチの抜擢と歴史的な選手売却劇

下部組織「ラ・ファブリカ」は莫大な資金を生み出す源泉となっています。今夏はトップチーム未デビューながら、20歳のフォワードであるヤコボ・オルテガ(ヤコボ・ラモン)をフランスのストラスブールに1000万ユーロで共同保有(70%の権利を売却、30%をマドリードが保持)という歴史的な高額で売却。さらにゴンサロ・ガルシアをフルハムへ約4000万ユーロ、セサール・パラシオス、バルデペニャス、そしてキーパーのフラン・ゴンサレスをセビージャへ約300万ユーロ(50%の権利)で放出するなど、カンテラ売却総額は2億ユーロに迫ります。その一方で、18歳のチアゴ・ピタルチだけは唯一ファーストチーム残留の切符を掴みました。背番号は27ですが、カスティージャ登録のままトップチームでプレーする予定です。ピタルチは昨季公式戦16試合に出場し、チャンピオンズリーグではラウルを抜くスペイン人史上最年少の18歳220日で先発出場を果たしました。現在は左膝内側側副靭帯の負傷でリハビリ中ですが、今季の重要なバックアップとしてモウリーニョ監督の計画に含まれています。(via SPORT)

ロドリ獲得失敗の真相:バルサ移籍の裏にある首脳陣の温度差

今夏の移籍市場で最大のターゲットだったはずのロドリがライバルのバルセロナへ加入することが決定的となりました。ロドリ本人の幼少期からの夢は白い巨人のユニフォームを着ることでしたが、マドリードの関心はどこか中途半端なものでした。首脳陣の間で『ボールを持ちすぎてゲームのテンポを遅くする。我々が求めるよりダイナミックなスタイルではない』という冷ややかな評価があり、アプローチが遅れました。ワールドカップ後の獲得チャンスに対しても、フロレンティーノ・ペレス会長らが形式的に電話を入れただけで、モウリーニョ監督がククレイヤらに直接何度も連絡を入れたような熱意はありませんでした。この温度差を察知したロドリは、監督のハンス・フリックらクラブ全体で猛烈な誘いをしてきたバルセロナへの移籍を選択。トマス・ロンセロ氏は『自分に嘘はつけない。ロドリが欲しかったし、今回の移籍は本当に痛い』と胸中を明かしています。(via MARCA)

敵地ブーイングに投げキッスで応えたヴィニシウスと有識者の苦言

シャルケ戦に先発し87分間プレーしたヴィニシウスですが、サポーターとの衝突という古い癖は変わりませんでした。初めて訪れたフェルティンス・アレーナの観客から、ボールを持つたびに激しいブーイングや、パスミス時の大歓声を浴びせられました。これに対し、ヴィニシウスはコーナーキックの場面でゴール裏のスタンドを見つめ、不敵な笑みを浮かべながら投げキッスを送る態度を示しました。この行動に対し、ジャーナリストのシロ・ロペス氏は『デポルティボ戦でもブーイングを受けていたが、彼はこれから国内のあらゆるスタジアムで同じ敵意にさらされる。第2キャプテンとしての自覚を持ち、このような挑発的なジェスチャーや審判への抗議を控え、落ち着いたベテランらしさを見せるべきだ』と強く苦言を呈しました。(via Mundo Deportivo)

ベルナベウ最新改修情報:ファサードの文字設置と第2LEDリング

サンティアゴ・ベルナベウ・スタジアムの改修工事は最終局面を迎えています。パセオ・デ・ラ・カステリャーナ側のファサードにおいて、スタジアム名「SANTIAGO BERNABÉU」の文字と盾型のクラブエンブレムの取り付け工事が再開されました。この文字にはバックライトが内蔵されており、夜間に美しく発光します。昨シーズンに「B」の文字を用いた書体の検証が行われた後、下部ゲートの調整で一時作業が中断していましたが、約1週間前に再始動しました。また、スタジアムの内部では、今夏の休止期間を利用して「第2のLEDリング」が新たに設置されました。既存の360度LEDスクリーンや第1LED帯に加えて、さらなる視覚演出やコンテンツ生成が可能となり、観客の体験が向上します。(via SPORT)

ラ・リーガ開幕戦の相手エスパニョールの守備の要がVAR損壊で出場停止

8月22日の土曜日21時30分にRCDEスタジアムで迎えるラ・リーガ開幕戦(第2節。第1節はW杯の関係で延期)において、対戦相手であるエスパニョールに大きな痛手が生じています。エスパニョールのキャプテンであり、守備の要であるレアンドロ・カブレラが欠場することが確定しました。この出場停止処分は、昨季3月21日のヘタフェ戦後に、カブレラがロッカールームへ続く通路にあるVARモニターを拳で殴って損壊させた行為によるものです。審判の報告書には当初記載がなかったものの、映像による事後調査で職権処分が下され、3試合の出場停止が確定。エスパニョール側は度重なる控訴を行いましたがすべて却下され、マドリード戦も出場できなくなりました。カブレラの欠場はエスパニョールの守備力と統率力に甚大なダメージを与えることになります。(via AS)

【本日の総括】

モウリーニョ新体制のもと、プレシーズンを無敗で終えたレアル・マドリード。新たな補強選手たちのデビューや、主力の復帰といった明るい兆しが見える一方で、中盤の構成や主力売却の停滞による登録枠不足など、ラ・リーガ開幕に向けて解決すべき戦術的・市場の課題も残されています。