セビージャFC
インデペンディエンテに所属する24歳のセンターバック、ケビン・ロモナコの売り込みをクラブは完全に拒否しました。ガルシア・プラサ監督の元には、新加入のアロウナ・サンガンテを含め既に7人ものセンターバックがおり、陣容が飽和状態であることが理由です。フェデ・ガットーニ、ファビオ・カルドソ、ニアンズ、マルカオらの放出が進まない限り、守備陣への補強の余地はありません (via Estadio Deportivo)。
一方で、攻撃陣の補強としてレアル・サラゴサの左ウイング、アドリアン・リソの獲得に動いています。ヘタフェが買い取りオプションを見送ったことで、セビージャは代理人を通じて買い取りオプション付きのレンタル移籍を打診しています。ただ、ルベン・バルガスやエジュケらの放出が先決となります (via Estadio Deportivo)。また、若手ウイングのジュリアン・デュランヴィル(ドルトムント)の獲得も検討されましたが、資金面でオリンピック・リヨンに競り負けリストから除外されました (via Estadio Deportivo)。GK陣の再編においては、レアル・マドリードの若手GKフラン・ゴンサレスの獲得競争に参戦し、ビジャレアルのディエゴ・コンデへの関心は一旦保留としています (via Estadio Deportivo)。
ワールドカップの舞台では、スイス代表のルベン・バルガスがボスニア・ヘルツェゴビナ戦で71分から途中出場し、1ゴール1アシストの大活躍で勝利に貢献しました。同じく途中出場のジブリル・ソウもPKを獲得する働きを見せています (via SPORT)。
ピッチ外では、ホセ・マリア・デル・ニド・カラスコ会長ら現経営陣に対する大規模な抗議デモ「SOS SEVILLA FC」が開催されました。サンチェス・ピスフアンからプエルタ・デ・ヘレスまで数万人のファンが行進し、現経営陣の辞任とクラブの売却を強く要求しています (via ElDesmarque)。
アスレティック・ビルバオ
エディン・テルジッチ新監督を支えるコーチングスタッフの陣容が固まりました。最大のニュースは、1年前に現役を引退したばかりの元キャプテン、オスカル・デ・マルコスが、選手育成とロッカールームのパイプ役として入閣することです。さらに、ドルトムント時代から信頼の厚いセバスティアン・ゲッペルトと、バイエルンU19を率いたペーター・ガイダロフも加わります (via ElDesmarque)。
移籍市場では、ジローナのMFイバン・マルティン(ビルバオ出身)の獲得を再燃させています。契約解除金は2000万ユーロですが、ジローナの降格により600万ユーロ前後での獲得が可能と見込まれています (via Estadio Deportivo)。また、FCポルトでプレーする左ウイング、ボルハ・サインツの獲得にも動いていますが、ポルトは1400万ユーロ以上の移籍金を要求しており交渉は難航しています (via ElDesmarque)。守備陣では、ユーリ・ベルチチェが契約延長に合意し、両サイドバックの陣容が固まりつつあります (via ElDesmarque)。若手GKのアレックス・パディジャについては、メキシコ代表のGKコーチから『成長し続けるためにはプレーする必要がある』と出場機会を求める発言があり、レンタル移籍の可能性も浮上しています (via ElDesmarque)。
ワールドカップに参加しているニコ・ウィリアムスは、度重なるケガに苦しんだシーズンを振り返り、『本当に最悪の1年だった』と涙ながらに語りました。同時に、2035年まで結んだクラブとの契約を全うし、ビルバオでキャリアを終えたいという強い愛情を公言しています (via Estadio Deportivo)。
セルタ・デ・ビーゴ
左サイドバックの補強として、バレンシアのヘスス・バスケスの獲得を熱望しています。最新のオファーとして、400万ユーロに加え、ウナイ・ヌニェスとマヌ・サンチェスを譲渡する条件を提示しましたが、バレンシア側はバスケスを将来のレギュラーとみなしており、断固として拒否の姿勢を崩していません (via ElDesmarque)。また、クラウディオ・ヒラルデス監督のもと、ウナイ・ヌニェスはプレシーズンに参加して評価される予定です (via SPORT)。
GKの補強も急務となっており、ビジャレアルのディエゴ・コンデや、レアル・マドリードの若手GKフラン・ゴンサレスの動向を注視しています (via ElDesmarque)。さらに、ジローナでプレーするモロッコ代表のアゼディン・ウナヒの獲得も画策していますが、ユヴェントスがイライクス・モリバに関心を示しているため、中盤の編成には流動的な要素が残っています (via ElDesmarque)。
バレンシアCF
マルセリーノ・ガルシア・トラル元監督がインタビューに応じ、ピーター・リム(Meriton Holdings)がオーナーである限り、バレンシアへの復帰は「不可能」であると断言しました。ファンからの復帰を望む声には感謝しつつも、現在のクラブの構造が変わらない限り指揮を執ることはないとしています (via Estadio Deportivo)。
移籍市場において最大の注目となっているMFハビ・ゲラですが、7月中の契約解除金は4000万ユーロ、8月以降は6000万ユーロに上昇することが判明しました。バルセロナのデコSDが代理人と会談を行いましたが、バレンシアは売却不可の姿勢を貫き、解除金の満額支払いを要求しています。選手自身もメスタージャでのプレー継続を望んでいます (via ElDesmarque)。一方で、カルロス・コルベラン監督の構想から完全に外れたフランス人MFバティスト・サンタマリアについては、ギリシャのPAOKへの放出を進めており、クラブは早期の退団を願っています (via ElDesmarque)。
また、PUMAによる2026-27シーズンの新ユニフォームが発表されました。現在のメスタージャでの最終シーズンを記念し、白を基調としつつ歴史的な「トリノ・レッド」を取り入れたデザインとなっており、エンブレムのコウモリには羽ばたくようなエンボス加工が施されています (via ElDesmarque)。
レアル・ベティス
最前線の補強として、MLSのFCシンシナティで躍動するトーゴ代表FWケビン・デンキーの獲得へ大きく前進しています。選手側はベティスのチャンピオンズリーグ・プロジェクトに強く惹かれており、移籍に前向きな姿勢を示しています (via Estadio Deportivo)。その一方で、ストライカーの「チミー」アビラについては、5万ユーロの違約金を支払って契約の最終年を解除し、フリートランスファーで放出することを決定。ロサリオ・セントラルへの復帰が濃厚となっています (via Estadio Deportivo)。
また、リーベル・プレートがエドゥアルド・コウデ監督のコネクションを利用し、ネルソン・デオッサ、ジオヴァニ・ロ・チェルソ、バレンティン・ゴメスの引き抜きを画策しています。しかし、ベティスはデオッサとロ・チェルソに対してそれぞれ最低でも1000万ユーロの移籍金を要求し、バレンティン・ゴメス自身も欧州でのプレー継続を望んでいるため、引き抜きの可能性は低くなっています (via Estadio Deportivo)。左サイドバックの補強としては、ローマのアンヘリーニョにレンタル移籍を打診していますが、選手はローマでの状況を見極める構えです (via Estadio Deportivo)。
ビジャレアルCF
新監督としてイニゴ・ペレスの就任が決定しました。マルセリーノ前監督との契約延長には至らず、新たな体制でシーズンに臨むことになります (via ElDesmarque)。中盤の補強としてヘタフェのルイス・ミジャの獲得を目指していましたが、選手はセスク・ファブレガス率いるコモ(セリエA)への移籍を選択しました (via MARCA)。
また、GKのディエゴ・コンデは新監督の構想外となり、セビージャやセルタなどが新天地の候補として挙がっています (via ElDesmarque)。なお、かつて所属していたイバン・マルティンがジローナから移籍した場合、ビジャレアルは売却益の30%を受け取る権利を有しています (via Estadio Deportivo)。
アトレティコ・マドリード
スペイン代表のW杯初戦(カーボベルデ戦)が引き分けに終わったことに対するメディアやファンからの批判に対し、マルコス・ジョレンテが猛反論しました。『ルイス・デ・ラ・フエンテ監督や代表を支持しない者はスペイン人ではない。ファシストと呼ばれようが構わない』と強い言葉でチームと監督を擁護しています (via ElDesmarque)。
補強に関しては、アントワーヌ・グリーズマンの代役を探しており、ローマなどが狙うアルゼンチン人MFマティアス・スーレに関心を示していますが、移籍金4000万ユーロという設定額やプレミアリーグからの関心もあり、交渉は難航が予想されます (via ElDesmarque)。左サイドバックの補強としては、ナポリのウルグアイ代表マティアス・オリベラが急浮上しており、ナポリ側がナウエル・モリーナに興味を示していることから、トレードを含めた交渉が行われる可能性があります (via SPORT)。また、ジュリアン・アルバレスの引き留めに関し、エンリケ・セレソ会長は移籍の噂を一蹴していますが、バルセロナやレアル・マドリードからの巨額オファーが水面下で準備されています (via ElDesmarque)。
ヘタフェCF
中盤の要であったルイス・ミジャが、約600万ユーロの移籍金でセリエAのコモへ移籍することが決定しました。新天地ではチャンピオンズリーグの舞台に立つことになります (via MARCA)。ミジャの退団に伴い、アル・ガラファとの契約が満了したホセルの獲得に本腰を入れており、前線の強化を狙っています (via Estadio Deportivo)。
CAオサスナ
新監督として、アレッシオ・リスチの後任にルイス・ミゲル・ラミスが就任しました (via ElDesmarque)。最大のニュースは、エースのビクトル・ムニョスが契約解除金の満額である4000万ユーロ(オサスナの取り分は2000万ユーロ)でリヴァプールへ完全移籍したことです。ムニョスはファンに向けて『ナバラとパンプローナは常に私の心の中にある』と感動的な別れの手紙を公開しました (via Mundo Deportivo)。なお、ムニョスはスペイン代表としてW杯に参加中ですが、新たな筋肉のトラブルにより離脱が続いています (via Estadio Deportivo)。
RCDエスパニョール
1部昇格組のエスパニョールは、バルセロナへ移籍したジョアン・ガルシアの穴を完璧に埋め、残留の立役者となったマルコ・ドミトロヴィッチの競争相手となる第2GKを探しています。モンチ率いるスポーツ部門は、レアル・マドリードの若手GKフラン・ゴンサレスに強い関心を示しています。これに伴い、若手のフォルトゥーニョはレンタルに出される予定です (via Mundo Deportivo)。また、セルタが狙っているアレックス・カラトラバの獲得レースでもリードを奪っています (via ElDesmarque)。
デポルティーボ・アラベス
キケ・サンチェス・フローレス監督の続投が正式に決まり、安定した体制で新シーズンに臨みます (via ElDesmarque)。補強面では、フリーとなっているホセルの獲得に関心を示しており、古巣復帰の可能性が探られています (via Estadio Deportivo)。
ラージョ・バジェカーノ
イニゴ・ペレス前監督の後任として、エイバルを率いていたベニャト・サン・ホセの監督就任が決定しました。サウジアラビア、南米、ベルギーなど世界各国で豊富な経験を積んできた指揮官が、攻撃的で柔軟なサッカーをバジェカスに持ち込みます (via ElDesmarque)。
UDラス・パルマス
守備の要であるDFミカ・マルモルが、クラブからの契約延長オファーを拒否し、オランダのフェイエノールトへ移籍することが濃厚となっています。昨夏にはローマからの700万ユーロのオファーをクラブが拒否していましたが、今回はフリーでの退団となる見込みです (via MARCA)。
レアル・ソシエダ
ペッレグリーノ・マタラッツォ監督の続投が決定しました (via ElDesmarque)。
クラブに激震が走っているのが久保建英の負傷です。日本代表として出場したワールドカップのオランダ戦において、深いタックルを受け膝を負傷し、無念の途中交代となりました。その後のMRI検査で膝の負傷が公式に確認されましたが、日本代表のメディカルスタッフは彼をキャンプに留め、グループステージ突破後の復帰の可能性に懸ける方針をとっています。レアル・ソシエダ側は、新シーズンの構想に直結するエースの負傷に対し、重傷ではないことを遠く離れた地から祈るしかなく、不確実性が高まっている状態で大きな不安を抱えています (via ElDesmarque)。
また、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表としてW杯で活躍するセアド・コラシナツの動向も注視しています (via ElDesmarque)。
ジローナFC
降格の煽りを受け、主力選手の流出危機に直面しています。MFイバン・マルティンに対しては、古巣のアスレティック・ビルバオが獲得に動いており、契約解除金は2000万ユーロから600万ユーロ前後まで下落する見込みです (via Estadio Deportivo)。また、モロッコ代表としてW杯で活躍中のアゼディン・ウナヒに対しても、セルタが強い関心を寄せています (via ElDesmarque)。
【本日の総括】
シーズン終了とワールドカップ開催という特殊な日程の中、ラ・リーガの各クラブは来季に向けた準備に奔走しています。特に監督人事の動きが活発で、全17チーム中6チームで監督が交代し、昇格組を含めて合計9人の新監督が誕生しました。
移籍市場においては、W杯で活躍する選手たちの市場価値が乱高下しており、ケビン・デンキー(ベティス)やイバン・マルティン(ジローナ)のような実力者の獲得レースが白熱しています。また、ビクトル・ムニョス(オサスナ→リヴァプール)やルイス・ミジャ(ヘタフェ→コモ)のように、国外クラブからの引き抜きも相次いでおり、各クラブは限られた予算と人員整理のバランスを取りながら、急ピッチでスカッドの再構築を進めています。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
監督交代が相次ぐ今オフは、戦術的連続性の維持と刷新のバランスが鍵となります。特にイニゴ・ペレスを招聘したビジャレアルや、ベニャト・サン・ホセを迎えるラージョは、前任者の遺産をどう継承し、自身の哲学を落とし込むかが焦点です。また、セビージャのセンターバック過多や、セルタのサイドバック補強に見られるように、スカッドの整理と戦術的ニーズの不一致は現場の頭痛の種。ピッチ上の配置を最適化するためには、まず余剰戦力の放出という『引き算』が不可欠であり、その進捗が新シーズンの立ち上がりに直結するでしょう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
セビージャで起きた大規模な抗議デモは、クラブ経営に対するファンの不信感が限界に達していることを示しています。一方で、バレンシアのマルセリーノ監督がオーナー体制を理由に復帰を否定した件も、クラブのガバナンスが現場の士気に与える影響の大きさを物語っています。ファンは単なる勝利だけでなく、クラブの未来に対する透明性と誠実なビジョンを求めています。経営陣とサポーターの乖離は、ピッチ上のパフォーマンスにも影を落としかねないだけに、今後はフロントの姿勢が問われる重要な局面と言えます。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
W杯期間中の移籍市場は、選手の市場価値が変動しやすく、編成担当者にとっては非常に難しい舵取りを強いられます。特にジローナのイバン・マルティンに見られるような『降格による契約解除金の減額』は、他クラブにとって絶好の補強機会ですが、同時に選手側のキャリア選択もシビアになっています。また、ハビ・ゲラの契約解除金引き上げや、ビクトル・ムニョスの高額移籍など、各クラブは限られた予算内でいかに資産価値を最大化するかに腐心しています。放出と獲得の連動性をいかに保てるかが、編成の成否を分けるでしょう。