アトレティコ・マドリード
マテウ・アレマニーの主導のもと、来季の陣容を早期に固めるべく移籍市場で猛烈な動きを見せている。左サイドバックには、レバークーゼンからアレハンドロ・グリマルドを約2200万ユーロで獲得し、2030年までの契約を結んだ。また、アントワーヌ・グリーズマンのMLS移籍で空いた穴を埋めるべく、PSGのカン・イン・リーの獲得に動いており、移籍金約3000万ユーロにボーナスを加えた条件で2031年までの契約を提示している模様だ。中盤の要としてはスポルティングCPのモルテン・ヒュルマンドが最優先ターゲットに浮上しており、個人合意には達しているものの、3500万ユーロから4000万ユーロを要求するクラブとの間で移籍金減額の交渉が続いている。さらに、ディエゴ・シメオネ監督の強い要望により、レンタルで加入していたニコ・ゴンサレス(ユベントス)を約2500万ユーロで完全移籍させるべく交渉を行っている (via SPORT)。
一方で、フリアン・アルバレスの去就をめぐっては強硬な姿勢を崩していない。エンリケ・セレソ会長はラジオ番組のインタビューで『彼はアトレティコ・マドリードの選手であり、これからもアトレティコ・マドリードの選手であり続ける。我々にはいかなるオファーも届いていないし、仮にオファーがあったとしても彼を売るつもりはない。絶対に売却しない』と断言した。バルセロナからの1億5000万ユーロとも言われるオファーの噂を一蹴し、無許可での接触に対してFIFAおよびRFEFへの提訴も辞さない構えだ (via ElDesmarque)。
また、クラブの象徴である主将のコケ(ホルヘ・レスレクシオン)が2027年6月30日までの契約延長に合意した。MLSのアトランタ・ユナイテッドからの関心を断り、クラブ一筋でのキャリアを全うする決断を下した。現在34歳のコケは公式戦740試合に出場し、50ゴール122アシストを記録。シメオネ体制での8つのタイトルすべてに関わった唯一の選手であり、『自分の人生であるこのクラブでさらに1年プレーできることを誇りに思う。チームを助け、再びネプトゥーノ広場でタイトルを祝いたい』と強い決意を口にしている (via MARCA)。
なお、フリアン・アルバレスの代役についての議論も交わされており、クラブのレジェンドであるキコ・ナルバエスは『実現不可能だが、もしフリアンが退団するならインテルのラウタロ・マルティネスを獲得してほしい。ミラノから引き抜くのは至難の業だが、彼はキャプテンであり絶対的な存在だ』と自身の見解を語っている (via ElDesmarque)。
レアル・ベティス
新シーズンに向けた中盤の補強として、フルミネンセからウルグアイ代表MFファクンド・ベルナルを完全移籍で獲得した。移籍金は税金を含めて950万ユーロで、選手の権利の100%を取得。フルミネンセには将来の移籍における利益の5%が残る条件となっている。スポルティングCPへ移籍したセルジ・アルティミラの代役として期待されている。ブラジルの著名ジャーナリストは彼について『素晴らしいロングパスの精度と闘争心を備えており、フルミネンセでは怪我の影響もあって不規則な起用だったが、ヨーロッパで大きな成長を遂げる可能性を秘めている』と評価している (via Estadio Deportivo)。
選手の売却ではクラブに多額の利益がもたらされている。前述のセルジ・アルティミラは1850万ユーロの固定額に加え、200万ユーロの容易なボーナス条件でスポルティングCPへ売却された。彼を獲得した際の費用は200万ユーロであったため、約1500万ユーロの純利益をクラブにもたらした。さらに、ラージョ・バジェカーノに買い取りオプションを行使されて完全移籍したノベル・メンディについても、シュトゥットガルトやセルティック、アイントラハト・フランクフルトなどが獲得に動いており、ラージョが即座に転売した場合はベティスに将来の移籍金の20%が入る契約となっているため、さらなる臨時収入が見込まれている (via Estadio Deportivo)。
前線の補強に関しては、手薄なストライカー陣を埋めるべくサンダーランドの21歳FWエリエゼル・マジェンダの獲得に動いており、ポルトやレンヌと激しい争奪戦を繰り広げている。また、ジェノアの19歳FWジェフ・エカトル、ケベン・デンリー、フランクリノ・ジュ、アルテム・ドフビクらもリストに名を連ねている。一方で、クチョ・エルナンデスは残留させたい意向を示している (via Estadio Deportivo)。
U-19スペイン代表として欧州選手権で活躍しているホセ・アントニオ・モランテについては、カディスやコルドバがレンタル移籍での獲得に名乗りを上げているが、本人は『ベティスは私の人生のクラブであり、来季もここでプレーしたい』とトップチームでのデビューと残留を熱望している。クラブ側はBチームでの育成か、より高いレベルでのレンタルかの決断を迫られている (via Estadio Deportivo)。
プレシーズンは7月7日のメディカルチェックから始まり、ドイツ、アイルランド、そしてマルベージャでのキャンプが予定されている。負傷離脱していたアンヘル・オルティスは完全に回復し、初日から100%の状態でグループに合流する。また、プレシーズンにはエマヌエル・エヌゴランやパブロ・ガルシアなど12人のカンテラーノがトップチームの練習に参加する予定だ。チミー・アビラ、リカルド・ロドリゲス、そしてW杯でコンゴ民主共和国代表としてイングランドに敗れたセドリック・バカンブらは退団が決定している (via ElDesmarque)。
インフラ面では、本拠地ベニト・ビジャマリンの改修工事がスケジュール通りに順調に進んでいる。現在はプレフェレンシア(メインスタンド)側の地下駐車場や広場、ホテルの建設に向けた深さ26メートルの地中壁の建設が50%まで完了し、夏の終わりまでに掘削作業へと移行する。ファンからの期待も高く、今季のシーズンチケットはすでに4万枚以上が売れるという記録的なペースを見せている (via Estadio Deportivo)。
レアル・ソシエダ
現在開催中のW杯において、クラブが期待していた所属選手たちの市場価値向上は思惑通りに進んでいない。特に日本代表の久保建英は、オランダとの初戦で膝を負傷した影響により大会を通じてわずか75分間の出場にとどまり、日本代表自体もブラジルに敗れて大会から姿を消すこととなった。レアル・ソシエダは久保と2029年6月30日までの長期契約を結んでおり、現時点で彼を放出する意思は全くなく強硬な姿勢を保っているものの、最高のショーケースであるW杯で目覚ましい活躍を見せ、さらなる市場価値の高騰を狙っていたクラブの目論見は大きく外れる形となった。また、クロアチア代表のルカ・スチッチもパナマ戦での18分間の出場のみと出番に恵まれておらず、プレミアリーグやセリエAのクラブからの関心はあるものの、今大会での価値上昇には至っていない。一方で、スペイン代表で2ゴール1アシストと結果を残しているミケル・オヤルサバルと、ポルトガル代表のゴンサロ・ゲデスについては、クラブは来季の重要な戦力とみなしており、移籍の可能性は全くテーブルに上がっていない (via Estadio Deportivo)。
チーム内では、左サイドバックのレギュラー争いが激化の様相を呈している。セルヒオ・ゴメスがペジェグリーノ・マタラッツォ監督からの絶大な信頼を得て絶対的なスタメンと目される中、アイエン・ムニョスと、レアル・オビエドへのレンタルから復帰したハビ・ロペスがポジションを争っている。当初は他クラブへの移籍が濃厚と見られていたハビ・ロペスだが、『代理人を通じて、マタラッツォ監督がプレシーズンで私をテストしたいと言ってくれていると聞いた。自分の価値を証明したい』と意気込みを語っており、指揮官の判断次第でチーム編成に動きが生じる可能性がある (via Estadio Deportivo)。
バレンシアCF
新シーズンに向けたプレシーズンが本格的にスタートした。来季からは新スタジアムへの移転が予定されているため、104年の歴史を持つ現本拠地メスタージャでの最終シーズンとなる。感動的なフィナーレを飾るべく、FC東京から19歳の日本人MF、佐藤龍之介の完全移籍での獲得が目前に迫っている。バレンシアは移籍金400万ユーロを5回の分割払いで支払うことで合意し、2031年までの5年契約を結ぶ予定である。これは現在のクラブにおいて最長の契約期間となる。FC東京は将来の移籍金の数パーセントを受け取る権利を留保しており、アジア市場における巨大な肖像権ビジネスの分配など、最終的な詳細が詰められている。すでにFC東京側は彼のお別れイベントの開催を発表しており、メディカルチェックを通過すれば、メスタージャでデビューする初の日本人選手として歴史に名を刻むこととなる (via ElDesmarque)。
また、ファマリカンとの契約を満了したオランダ人センターバック、ジャスティン・デ・ハースの獲得を公式発表した。移籍金ゼロでの加入となり、2030年までの4年契約を締結。身長1.94mの左利きのセンターバックで、昨季はポルトガルリーグで33試合にフル出場し6ゴールを挙げるなど、守備の安定感だけでなく得点力も備えた現代的なディフェンダーとして大きな期待が寄せられている。クラブは彼の獲得を、伝統的な漁師町であるエル・カバニャルの風景を用いた映像で発表し、バレンシアの土地の文化やアイデンティティ(Terra de Valentia)を強調する粋な演出を見せた (via ElDesmarque)。
中盤の要であるハビ・ゲラに対しては、バルセロナのデコSDが強い関心を示し、6年契約を提示して獲得に乗り出している。しかし、バレンシア側は彼を来季の不可欠な戦力とみなしており、交渉には一切応じない構えだ。契約解除金は現在4000万ユーロに設定されているが、8月に入ると6000万ユーロに跳ね上がる条項が存在しており、バレンシアは時間を味方につけて徹底抗戦の構えを見せている。選手本人も2029年までの契約を全うし、クラブに残留する意思を明確にしている (via Estadio Deportivo)。
人員整理の面では、カルロス・コルベラン監督の構想外となっているバティスト・サンタマリアに対して、ギリシャのPAOKからオファーが届いている。PAOKは移籍金ゼロのレンタル移籍と給与の全額負担を提案しているが、バレンシア側は過去に彼を獲得した際の未償却分を回収するため、最低でも100万ユーロの支払いを求めており、交渉が続いている (via ElDesmarque)。
チームのキャプテンであるペペルは、新ユニフォームの発表イベントでメディアの取材に応じ、『明日から日常に戻る。初日から明確な目標が掲げられると確信しているし、それは全員にとって非常に良いことだ。僕たち選手は、歴史が示す通り、クラブがふさわしい順位にいることを誰よりも望んでいる』と力強く語り、欧州カップ戦への復帰を明確な目標として据える姿勢を示した。クラブ内部でも、メスタージャの最終年をヨーロッパの舞台への切符を掴んで締めくくるという強い意志が共有されている (via ElDesmarque)。
RCDエスパニョール
モンチSDの指揮のもと、積極的な補強策を展開している。パリ・サンジェルマンから20歳のブラジル人MFガブリエル・モスカルドをレンタルで獲得する交渉が大詰めを迎えている。PSGが2024年1月に2000万ユーロを投じて獲得した逸材であり、昨季はポルトガルのブラガへレンタルされて39試合に出場した実績を持つ。買取オプションは付随しない見込みだが、中盤の底やセンターバックもこなせるポリバレントな能力が高く評価されており、ヘタフェやモンツァ、ケルンといった競合を出し抜いての獲得となる見込みだ。さらに、カステリョンのアレックス・カラトラバや、バーンリーの左サイドバック、キリンチー・ハルトマンの獲得も進んでおり、カルロス・ロメロの抜けた穴を埋める準備を整えている。また、ウーゴ・ペレスはポルトガル2部のSCUトレエンセへ完全移籍で放出することが決定した (via SPORT)。
一方、下部組織の改革も進行中で、U-17スペイン代表監督を務めていたセルヒオ・ガルシアが7月30日の契約満了をもって連盟を離れ、エスパニョールBの新たな指揮官に就任する予定だ。さらに、元選手であるビクトル・サンチェスもフベニールBの監督としてクラブに復帰することが濃厚となっている (via Mundo Deportivo)。
ビジャレアルCF
昨季は期待されたほどの出場機会を得られなかったアジョセ・ペレスについて、デポルティーボ・ラ・コルーニャからの関心が報じられたが、ビジャレアルに彼を売却する意思はない。イニゴ・ペレス監督の来季の構想にしっかりと含まれており、クラブ側は経済的に見合う巨大なオファーが届かない限り交渉の席に着くことはない。一方、チームの刷新に伴い、トーマス・パルティ、ダニ・パレホ、レンタル期間が終了したラファ・マリン、そしてラツィオへ向かうアルフォンソ・ペドラサの退団が正式に決定した (via ElDesmarque)。
また、エスパニョールへのレンタルから復帰したラモン・テラッツは、分厚い中盤の層の中で出場機会を得るのが難しいため、ヘタフェへの移籍が浮上している。さらに、クルトゥラルへレンタルされていた23歳のアルゼンチン人MFティアゴ・オヘダに対しても、スポルティング・ヒホンが完全移籍での獲得を目指してクラブ間交渉を進めている (via MARCA)。
ヘタフェCF
中盤と最終ラインの補強として、ビジャレアルから2選手の獲得を狙っている。ホセ・ボルダラス監督が以前から高く評価しているラモン・テラッツは、ルイス・ミジャやマウロ・アランバリの退団による穴を埋める最優先のターゲットとなっている。さらに、ドミンゴス・ドゥアルテとディエゴ・リコの退団で手薄となったディフェンス陣には、ビジャレアルのBチームに所属する20歳のジャン・イヴ・バロウの獲得交渉も進めており、両選手の引き入れに向けて最終段階に入っている (via MARCA)。
ピッチ外のニュースとして、本拠地であるコリセウムの名称が「Visit Kurdistan(ビジット・クルディスタン)」に変更されることが発表された。クルディスタン地域政府の投資委員会とのスポンサー契約によるもので、アンヘル・トーレス会長がスタジアムの改修工事のための大規模な資金注入を実現させた形となる (via Mundo Deportivo)。
RCDマジョルカ
攻撃陣の強化に向けて、ルイス・ガルシア監督の強い希望によりサンプドリアからエスタニス・ペドロラの獲得交渉を進めている。昨季はラス・パルマスにレンタルされて指揮官の指導を受けており、その縦への推進力と1対1での打開力が評価されている。サンプドリアとは2027年までの契約があるため完全移籍での獲得を目指しており、代理人との間での交渉が活発化している。また、前線の補強としてコルドバからアドリアン・フエンテスを300万ユーロの移籍金で獲得したことを発表した (via SPORT)。
一方で、正GKのレオ・ロマンがデポルティーボ・ラ・コルーニャへ移籍することがほぼ確実となった。クラブの降格に伴い違約金が900万ユーロに減額されており、デポルティーボがこの金額を満額支払う構えを見せている。当初はマジョルカへの残留を望んでいたロマンだが、自身のキャリアとスペイン代表への生き残りをかけて1部リーグでのプレーを選択した形だ (via Mundo Deportivo)。
UDラス・パルマス
新たな守備の要として、マラガを退団してフリーエージェントとなった27歳のセンターバック、ハビ・モンテロの獲得に興味を示している。また、攻撃陣ではオリンピアコスとの契約を解除してフリーとなるジェフテの獲得が濃厚となっている。ルベン・デ・ラ・バレラ監督が自ら彼と直接言葉を交わしており、クラブの施設でバカンス中にトレーニングを行うなど、加入に向けた意思疎通は完了している模様だ (via SPORT)。
セビージャFC
7月1日の契約満了に伴い、アレクシス・サンチェス、ネマニャ・グデリ、オルジャン・ニーランド、セサル・アスピリクエタ(引退)、バティスト・メンディ、ニール・モペイ、アドナン・ヤヌザイの7選手の退団を一斉に発表した。特にアレクシス・サンチェスについては、クラブも選手も契約延長を望んで交渉を続けていたものの、金銭面での折り合いがつかず決裂に至り、円満に別々の道を歩むこととなった (via Estadio Deportivo)。
一方で、ニューカッスルからGKオディッセアス・ヴラホディモスを再びレンタルで獲得したことを公式発表した。セビージャが給与の大半を負担する形で合意し、買い取りオプションなどの付随条件は発表されていない。本人はクラブの公式映像で『何も言う必要はない。僕が何者で、あなたたちが何者かを知っているからだ。もう一度、この感情の城壁を守りたい。なぜなら、ここは僕の街であり、これが僕のエンブレムだからだ』と流暢なスペイン語で語り、クラブへの深い愛情を示した (via ElDesmarque)。
また、カタールのアル・ガラファとの契約を解除してフリーとなったカンテラ出身のGKセルヒオ・リコが、セビージャへの復帰を公に熱望している。乗馬中の大事故から完全に回復した彼は『セビージャに戻れたら最高だ。あそこは僕の家だからね。身体の調子は100%だし、ゴールマウスからチームを全力で助けたい』と語っており、クラブが第2GKの枠をどうするかによって今後の動向が注目される (via Estadio Deportivo)。
その他の動きとしては、フアン・イグレシアスの獲得を完了したほか、左サイドバックのオソに対してノッティンガム・フォレストやフィオレンティーナが強い関心を示しており、財政難のクラブは彼の売却で1000万ユーロ以上の利益を得る可能性がある (via Estadio Deportivo)。
レアル・バジャドリード
前線の補強の第一弾として、FCバルセロナ・アトレティックとの契約が満了した21歳のストライカー、ビクトル・バルベラをフリーで獲得した。契約期間は2029年までの3年間。彼はかつてU-19欧州選手権で得点王に輝き、ベルギーのクラブ・ブルージュでのプレー経験も持つ。度重なる怪我に悩まされてきたが、その並外れた得点感覚が高く評価されており、これから激化するであろう前線のポジション争いに加わることとなる (via MARCA)。
デポルティーボ・ラ・コルーニャ
クラブ・レオン(メキシコ)に所属するウルグアイ人FWフェデ・ビニャス(28歳)の獲得レースに参戦している。昨季レアル・オビエドで9ゴールを挙げた実績を持つ彼に対し、アヤックスやエルチェと激しい争奪戦を繰り広げている。また、マジョルカからGKレオ・ロマンを違約金の900万ユーロを支払って獲得することが確実視されており、1部リーグ定着に向けた大型補強を進めている。さらに、リーダーの一人であるチモ・ナバーロとの契約を2027年まで延長した (via ElDesmarque)。
ピッチ外では、長年使用してきたKappaに代わり、新たにNikeをユニフォームサプライヤーとして迎えることを発表した。契約期間は2031年までの5年間。運営はFutbol Emotion社が担い、クラブはデザインやイメージ戦略において最終決定権を持つことで、オリジナリティを保つ方針だ (via ElDesmarque)。
アスレティック・ビルバオ
ウナイ・ゴメスがイタリアのウディネーゼへ完全移籍することでクラブ間合意に達した。移籍金は500万ユーロ前後と見られている。エディン・テルジッチ新監督の下でポジション争いに挑む予定だったが、中盤や前線にニコ・ウィリアムス、サンセ、ベレンゲルらタレントがひしめく中で出場機会を求めて移籍を決断した。また、Bチーム(ビルバオ・アスレティック)の新監督には、バスコニアで実績を挙げたビクトル・ジョピスが就任した (via Estadio Deportivo)。
SNS上では、クラブが投稿した来季のラ・リーガ全日程を記した画像において、背景の色とセルタ・デ・ビーゴのエンブレムが同化して見えにくくなっていたため、ビーゴのファンから多くのツッコミを受けるという一幕があった (via ElDesmarque)。
なお、スペイン代表として活動中のニコ・ウィリアムスについて、恋人と共に飼っていた愛犬ビンバが亡くなるという悲しい出来事があった。また、彼はインタビューの中で、バルセロナのクンデとの対戦について『彼はボディコンタクトが多くて本当にしつこい。ああいうタイプのサイドバックと対峙するのは一番嫌いだ』と率直な思いを明かしている (via ElDesmarque)。
セルタ・デ・ビーゴ
来季のUEFAヨーロッパリーグ参戦に向けた新たなユニフォームを発表した。特筆すべきはアウェイユニフォームのデザインで、これまでクラブのルーツとして首元にあしらわれていたトリスケル(三脚巴)のシンボルに代わり、今回はガリシア州の旗がデザインされた。これは、ヨーロッパの舞台でガリシアを代表して戦うというクラブの強い決意と誇りを示すものである (via ElDesmarque)。
ジローナFC
中盤の補強として、バルサ・アトレティックでキャプテンを務めたブライアン・ファリニャス(20歳)の獲得に動いている。昨季は33試合に出場して5ゴール7アシストを記録し、ハンジ・フリック監督のトップチームの練習にも参加した実力者だ。本人は2部リーグ(セグンダRFEF)でのプレーは終えたと考えており、より高いレベルでの挑戦を望んでいる。バルセロナとは2028年まで契約があるため、ジローナがレンタルを求めるのか完全移籍に動くのかが注目されている (via Mundo Deportivo)。
マラガCF
悲願の1部リーグ復帰を果たした来季に向けて、ロレン・フアロスSDはゴールキーパーの補強を行わず、アルフォンソ・エレーロとカルロス・ロペスの既存のコンビで戦い抜くことを明言した。クラブは現在も司法の管理下に置かれているため、財政的に負担となるような無理な契約は絶対に避ける方針だ。補強はフリーエージェントの選手やレンタル、買取オプション付きの契約などに限定し、国外の市場も含めて慎重に戦力を整えていくとしている (via SPORT)。
CAオサスナ
左サイドのアタッカーであるビクトル・ムニョスが、移籍金4000万ユーロでリバプールへと完全移籍した。オサスナは彼の権利の50%を保有していたため、レアル・マドリードと半額ずつとなる2000万ユーロの巨額な移籍金収入を手にすることとなった (via Mundo Deportivo)。
デポルティーボ・アラベス
かつてクラブ史上最高額で加入し、その後モナコやトリノで活躍したチリ代表のギジェルモが、ブラジルのインテルナシオナウへ移籍することが決定し、長きにわたったヨーロッパでのキャリアに幕を下ろすこととなった (via MARCA)。
CDレガネス
今年2月に獲得が発表されたデンマーク人の18歳FWアルフレッド・ゲトラーは、現在ウェールズで開催されているU-19欧州選手権にデンマーク代表として出場しており、大会が終了する7月中旬以降にチームのプレシーズンキャンプに合流する予定となっている (via MARCA)。
【本日の総括】
7月に入り新シーズンへの移行が本格化する中、各クラブはプレシーズンの始動と並行して移籍市場で活発な動きを見せています。特にアトレティコ・マドリードやエスパニョール、ベティスなどは即戦力の確保に向けて具体的な交渉を大詰めまで進めており、資金力やクラブの魅力を武器に激しい争奪戦を繰り広げています。また、新スタジアムへの移行を控えるバレンシアが日本人選手獲得に動くなど、グローバルな市場開拓の側面も垣間見えます。一方で、財政的な制約を抱えるクラブはカンテラからの引き上げやフリー選手の獲得に重点を置くなど、それぞれのクラブが抱える事情に応じた明確な戦略のもとで新シーズンへの準備が加速しています。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
各クラブがプレシーズン始動に伴い、戦術的なピースを埋める動きを加速させています。特に注目すべきは、中盤の構成力向上を狙う動きです。アトレティコがヒュルマンドを、エスパニョールがモスカルドを狙うなど、アンカーやインサイドハーフの強度を担保しようとする意図が明確です。また、バレンシアのデ・ハース獲得のように、高さと得点力を兼ね備えたCBを配置することで、セットプレーやビルドアップの出口を確保する狙いも見て取れます。戦術の根幹となる中盤の安定と、守備の高さの確保が、今夏の補強のトレンドと言えるでしょう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
新シーズンに向け、クラブのアイデンティティを再定義する動きが目立ちます。バレンシアがメスタージャ最終年を意識した演出や日本人選手の獲得で話題を呼ぶ一方、ヘタフェがスタジアム名称を変更してまで資金を確保する姿勢は、現代サッカーにおける経営の厳しさと野心の表れです。また、コケの契約延長やセビージャのヴラホディモス復帰に見られるように、クラブの象徴や愛着を持つ選手を軸に据えることで、サポーターの熱量を維持しようとするマネジメントの意図が強く感じられます。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
移籍市場は、単なる戦力補強から「資産価値の最大化」へとシフトしています。ベティスがセルジ・アルティミラの売却で大きな利益を上げた手法は、中堅クラブの理想的なモデルケースです。一方で、アトレティコがフリアン・アルバレスの売却を断固拒否する姿勢は、単なる戦力維持を超えたブランド価値の防衛と見るべきでしょう。契約年数や違約金条項を巧みに操り、財政的な持続可能性を確保しつつ、いかにして競争力を維持するか。各クラブの編成担当者の手腕が問われる、非常にシビアな夏となっています。