FCバルセロナ 守備陣の補強資金確保に向けアレハンドロ・バルデの1月放出手形を検討

FCバルセロナは1月の移籍市場で守備陣を補強するための資金を捻出するべく、2028年まで契約を残す23歳の左サイドバック、アレハンドロ・バルデの放出を選択肢として本格的に検討し始めた。クラシコとチャンピオンズリーグでの連続敗戦を受けて守備の脆さが露呈したことで、補強資金の確保に向けた動きが急浮上している。

現在のチーム状況を振り返ると、ジュール・クンデやアンドレアス・クリステンセン、エリック・ガルシア、チャビ・エスパートら守備陣に負傷者が相次いでおり、選手層の薄さが致命的な課題となっている。そのためハンジ・フリック監督とスポーツ部門を統括するデコは、パリで行われたバロンドール授賞式へ移動する直前に緊急会談を行い、1月の移籍市場でセンターバックやサイドバックを補強する方針を固めた。

しかし、クラブが抱える厳しい財務状況を考慮すると、新たな選手を獲得するためには既存戦力の売却による収入が不可欠となる。そこで浮上したのが、開幕段階でフリック監督から構想外であることを伝えられながらも、クラブにとどまり続けていたアレハンドロ・バルデの売却プランだ。

2003年生まれのアレハンドロ・バルデは今季出場機会に恵まれず、9月からプレーしていない期間が続いていた。しかし怪我人が多発したため、急遽PSG戦とレアル・マドリード戦で起用されることとなった。それでも監督の優先順位が変わったわけではなく、このまま補欠にとどまるなら、成長を求めて移籍へ動くことが現実的な解決策という状況だ。

すでに代理人を務めるジョルジュ・メンデスは、ヨーロッパの主要クラブに対して打診を開始しており、セリエAのローマやユヴェントス、さらにプレミアリーグのリヴァプール、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナムといったクラブと接触を図っている。イタリアメディアの報道によれば、ローマに対して直接的な売り込みが行われたものの、高額な年俸がネックとなり正式なオファーには至っていない。

一方で資金力に余裕のあるイングランドのクラブなら、アレハンドロ・バルデの年俸負担は十分に許容範囲内だという。そのためバルセロナ側も、満額の完全移籍金か買い取り義務付きのローンであれば交渉に応じる姿勢を見せている。

こうした選手売却の動きと並行して、フリック監督が獲得を強く希望しているのが、シュトゥットガルトに所属する20歳のドイツ人センターバック、フィン・イェルチだ。バルセロナはすでにチャンピオンズリーグのバイキング・スタヴァンゲル戦にスカウトを派遣し、足元の技術と守備の潜在能力の高さを確認している。

ただし、シュトゥットガルト側は2030年まで契約を結ぶ若手有望株を手放す意向はなく、評価額は5000万ユーロに達している。そのため、アレハンドロ・バルデの売却交渉が不発に終われば1月の獲得を断念する方針だ。一方で、2027年夏まで獲得を延期するか、約2000万ユーロで見込まれるオランダ人の若手センターバックへ標的を変更する可能性も残されている。

この一連の動きが示しているのは、バルセロナが目先のタイトル争いを勝ち抜くために、下部組織出身の有力株であっても売却対象にするという背水の陣の覚悟だ。冬の移籍市場が開くまでの2ヶ月間で、アレハンドロ・バルデの去就と資金調達の目処がどこまで立つのかが、今後の補強戦略の行方を左右することになる。(via SPORT / ElDesmarque)