ラ・リーガ最終節アスレティック・ビルバオ戦

今夜21時、サンティアゴ・ベルナベウにてラ・リーガ第38節アスレティック・ビルバオ戦が開催されます。チームはすでに勝ち点83で2位の座と来季のチャンピオンズリーグ出場権を確定させており、今シーズンは無冠に終わったものの、順位上のプレッシャーはありません。アスレティック・ビルバオは2005年以来、実に19年間ベルナベウで勝利を挙げておらず、相手にとってはこの不名誉な記録を破るチャンスでもあります。放送はMovistar LaLigaで行われます。 (via Estadio Deportivo)

ダニ・カルバハルの退団

チームの第一キャプテンであるダニ・カルバハルが、下部組織時代を含めて23年間、トップチームで13シーズンを過ごしたクラブに別れを告げます。チャンピオンズリーグ6回、ラ・リーガ4回、国王杯2回、クラブW杯6回、スペインスーパーカップ4回、UEFAスーパーカップ5回と、ルカ・モドリッチに次ぐ合計27タイトルを獲得した伝説の右サイドバックです。アルベロア監督は彼をスタメンで起用し、ファンからのスタンディングオベーションを受けさせるために途中で交代させる意向を示しています。アルベロア監督はカルバハルについて『レアル・マドリードの選手のあるべき姿の象徴だ。バルデベバスの第一の礎を築いた、唯一無二の存在だ。明日はスタメンで出場する。彼が振り返った時、自分が成し遂げたことをとても誇りに思うだろう』と最大限の賛辞を送りました。 (via SPORT)

また、かつてのチームメイトであるトニ・クロースからは自身のSNSで熱いメッセージが送られました。『マドリディスタの皆さん、明日は最も偉大な選手の一人が去ります。我々の一人です! 彼の態度は常に模範でした。どんな状況でも、持てるすべてでレアル・マドリードを守り抜いた選手です。明日は彼にふさわしいお別れをしてください! 彼を正面玄関から送り出しましょう! 私が2年前に感じたのと同じ気持ちを彼に味あわせてあげてください! 一緒にプレーできて光栄でした。ありがとう、ダニ・カルバハル』。これに対し、カルバハルは3つのハートの絵文字で感謝を返しています。 (via MARCA)

ダビド・アラバの退団発表と仲間たちからの感動的なメッセージ

ダビド・アラバも6月30日の契約満了をもってクラブを去ることが公式に発表されました。バイエルンからフリーで加入してからの5シーズンで131試合に出場し、2回のチャンピオンズリーグ制覇を含む11のタイトルを獲得しました。2022年のPSG戦での「椅子」を掲げたパフォーマンスはクラブの歴史に刻まれています。フロレンティーノ・ペレス会長は『ダビド・アラバは、その献身、努力、そして14度目の欧州制覇への道において勝利の祝祭の象徴となった象徴的な姿により、すべてのマドリディスタから愛情を受けている。レアル・マドリードは常に彼の家だ』と感謝の意を表明しました。度重なる怪我、特に前十字靭帯断裂に苦しみましたが、ロッカールームでは中立的で穏やかな性格から「スイス」と呼ばれ、皆から尊敬されていました。 (via MARCA)

退団にあたり、チームメイトから多くの惜別メッセージが寄せられています。カルバハルは『ダビド、5年間も君とロッカールームを共有できたことは本当に特権だったよ。君はあらゆる意味で絶対的なリーダーだ。より良くなるために捧げる情熱を見るだけで、君がいかに素晴らしい人間であるかがわかる。君のような人がもっと増えればいいのに。これから起こるすべてのことに、幸運を祈るよ、ダビド・アラバ』と送り、アラバも『ありがとう、キャプテン』と返答しました。 (via MARCA)

ヴィニシウスも長文のメッセージを投稿しました。『またね、兄弟。これまでの数年間、君のそばにいられたことは大きな特権だった。君の「椅子」のパフォーマンスや、僕らの忘れられない2022年のチャンピオンズリーグでの素晴らしい試合の数々は絶対に忘れない。また、この道のりの中で、君がこのグループにとってどれほど偉大なリーダーであったかを強調したい。君の経験、喜び、そして人柄は、毎日違いを生み出していた。最後に、僕の家族や友人たちが君と一緒にいた時、君がいつも示してくれた愛情と敬意に感謝したい。それは決して忘れられないことであり、間違いなく僕が知る限り最高の人間の一人だ。君がいなくなると本当に寂しくなるよ。愛してるよ!』。アラバはこれに『すべてに感謝するよ! 君とピッチを共有できたことは喜びだった。たくさんの愛を』と応じています。他にもベリンガム、リュディガー、アセンシオ、クルトワ、ミリトン、チュアメニ、ハイセン、フラン・ガルシア、ルニン、ロドリゴ、アルダ・ギュレル、マルセロ、カレーラス、そしてチェンドまでもがSNSで別れを告げました。 (via MARCA)

アルバロ・アルベロア監督のトップチーム退任とカンテラへの多大な功績

アルバロ・アルベロア監督も、波乱に満ちた数ヶ月間のトップチームでの指揮を終え、退任することが確定しました。彼は『また会えることを願っている。ここは常に私の家だ』と別れを告げました。さらに『私がやったことはマドリードのことを考えた結果だ。他のクラブなら違っていただろう』『それが私に与えられた役割であり、最善を尽くそうとした。自分なりのやり方ではなかったかもしれないが、最善のやり方で』と胸中を明かしています。 (via MARCA)

トップチームでは困難な時間を過ごしましたが、カンテラ(ラ・ファブリカ)に残した遺産は計り知れません。彼はカンテラの資産価値を約2億ユーロにまで押し上げました。彼が指導したカスティージャの選手たちは急激に市場価値を高めており、ティアゴ・ピタルチの価値は2000万ユーロに跳ね上がりました。さらに、セステロ(750万ユーロ)、セサル・パラシオス(600万ユーロ)、バルデペーニャス、ディエゴ・アグアド、ジョアン・マルティネス、ダビド・ヒメネス、マヌエル・アンヘル(各500万ユーロ)、フラン・ゴンサレス、フォルテア、ジャニェス、ラミニ(各300万ユーロ)など、16人もの選手が100万ユーロ以上の価値を持つようになっています。また、ニコ・パス、チェマ、ハコボ・ラモン、ユシらの売却によってクラブに1750万ユーロの収入をもたらし、チャンピオンズリーグでのベンフィカやマンチェスター・シティ撃破により3350万ユーロの賞金も獲得しました。クラブの内部からは「彼が無残に燃え尽きさせられてしまった」と、その才能の浪費を嘆く声が上がっています。 (via MARCA)

負傷者・欠場者情報とロッカールームのトラブル

最終節を前に、チームは野戦病院と化しています。エデル・ミリトン、フェルラン・メンディ、ロドリゴ・ゴエスは怪我で欠場が確定しています。トレント・アレクサンダー=アーノルドはインフルエンザ(ウイルス性胃腸炎)で欠場します。アルダ・ギュレルは出場が疑わしく、プレーしない見込みです。ダニ・セバージョスはアルベロア監督との関係悪化により、2月21日のオサスナ戦以降プレーしておらず、今回も構想外で招集されていません。彼は2027年まで契約を残していますが、今夏の退団が濃厚でベティスへの復帰が待たれています。 (via MARCA)

ロッカールームの状況は深刻で、エゴのぶつかり合いが崩壊を招いています。チュアメニとフェデ・バルベルデが練習中に乱闘騒ぎを起こすという異常事態が発生しました。バルベルデはこの喧嘩による頭部外傷からようやく復帰し、メンバー入りする予定ですが、チュアメニはセビージャ戦で右脛骨を痛めた筋肉の違和感により欠場が濃厚です。また、ヴィニシウス・ジュニオールは数ヶ月交際していた恋人との破局をSNSで発表したばかりであり、個人的な理由でクラブから許可を得てブラジルへ帰国しているため欠場します。 (via SPORT)

予想スタメンとムバッペへの注目

アスレティック・ビルバオ戦の予想スタメンは以下の通りです。

GK: クルトワ

DF: カルバハル、リュディガー、アラバ(またはアセンシオ、ハイセン)、フラン・ガルシア(またはカレーラス)

MF: ベリンガム、バルベルデ(またはピタルチ)、カマヴィンガ(またはチュアメニ)、ブラヒム

FW: ゴンサロ、ムバッペ

注目はキリアン・ムバッペです。前回のベルナベウでの試合ではファンから大きなブーイングを浴びましたが、今回はヴィニシウスが不在の中で攻撃を牽引しなければなりません。現在ピチーチ賞(得点王)争いで首位に立っており、それを確定させるためのゴールが期待されています。 (via Estadio Deportivo)

会長選挙動向 エンリケ・リケルメの立候補とモウリーニョ就任への影響

フロレンティーノ・ペレス会長が2年半前倒しで選挙を実施する中、Cox Energy社の社長であるエンリケ・リケルメ氏が対立候補として立候補する意思を表明しました。出馬に必要なクラブ予算の15%にあたる約1億8700万ユーロの保証金について、スペイン国内の銀行(サンタンデール銀行やBBVAなど)からはフロレンティーノ・ペレスのビジネス界での影響力への配慮から融資を拒否されましたが、カナダのスコシアバンクやアンドラのアンドバンクのスペイン支社など、海外の銀行と交渉をまとめて提出する構えです。リケルメ氏の陣営には、ダビド・メソネロ、アンヘル・マルティン、ロサウロ・バロ、ダマソ・キンタナ、そしてペレス会長の元右腕だった故フェルナンド・フェルナンデス・タピアスの子息らが名を連ねており、イケル・カシージャス、セルヒオ・ラモス、プレドラグ・ミヤトビッチといったクラブのレジェンドたちとも強いつながりを持っています。リケルメ氏は『我々は、真剣でプロフェッショナルで革新的な立候補の準備をしている。レアル・マドリードの価値観を取り戻したい。近年、その一部が損なわれている。最高の才能はレアル・マドリードに来たがるべきだ』と意気込みを語っています。 (via SPORT)

この選挙戦への突入により、ジョゼ・モウリーニョの新監督就任発表が保留となっています。当初は最終戦直後に発表される予定でしたが、リケルメ氏が立候補を正式に届け出たため、選挙結果(遅くとも6月8日までに実施)を待つ必要があります。モウリーニョにはベンフィカとの契約に「シーズン最終戦から10日以内なら700万ユーロで契約解除できる」という条項がありましたが、その期限である5月26日を過ぎてしまうため、マドリーはベンフィカのルイ・コスタ会長と直接交渉を行って違約金を支払う必要が生じます。モウリーニョとはすでに2年契約+1年のオプションで条件面は合意しています。 (via SPORT)

イケル・カシージャスがモウリーニョ復帰に反対姿勢を表明

クラブのレジェンドであるイケル・カシージャスは、モウリーニョ復帰の噂に対し、自身のSNSでモウリーニョよりも好む監督10人のリスト(エメリ、アルテタ、ジダン、セスク、イニゴ・ペレス、シャビ・アロンソ、デル・ボスケ、ボルダラスなど)を投稿し、公然と反対の意を示しました。カシージャスは『私は彼にレアル・マドリードに来てほしくない。他の監督の方がより適任だと思う』と断言しており、かつての確執が未だに根深いことを窺わせています。 (via ElDesmarque)

移籍市場の噂 ロドリ、エンソ・フェルナンデス、バストーニ、ニコ・パス

中盤のゲームメイカーとしてマンチェスター・シティのロドリをトップターゲットに据えていますが、シティとの契約が残っているため交渉は難航が予想されます。そのため、プランBとしてチェルシーのエンソ・フェルナンデスをリストアップしており、およそ9000万から1億ユーロでの獲得を検討しています。

守備陣の補強では、インテルのアレッサンドロ・バストーニが急浮上しています。バストーニはバルセロナも狙っていましたが、7000万ユーロという高額な移籍金とフリック監督の戦術に合わないという理由で撤退しました。バストーニ自身はモウリーニョ復帰のニュースにSNSで「いいね」を押しており、マドリーへの移籍に関心を示しています。

また、コモで活躍中のニコ・パスについては、インテルが関心を示しているとサネッティ副会長が発言しましたが、コモのセスク・ファブレガス監督がこれを一蹴しました。『サネッティはサッカー界で非常に重要な人物であり、物事の仕組みをよく理解している。しかし、ニコは50%がコモの選手だが、我々の選手だ。何か言える唯一のクラブはレアル・マドリードだ。一つ言えることは確実だ。ニコ・パスはインテルではプレーしない。レアル・マドリードに戻るか、来季もコモでプレーするかのどちらかだ』と断言し、『サネッティはマドリードでもコモでも働いていないのだから、敬意を示すべきだ。私が気に入らない小さなメッセージもある』と不快感を露わにしました。 (via SPORT)

T・アレクサンダー=アーノルドのイングランド代表W杯メンバー落選波紋

マドリーに所属するトレント・アレクサンダー=アーノルドが、トーマス・トゥヘル監督が発表したイングランド代表のワールドカップメンバー26人から戦術的理由で落選し、大きな議論を呼んでいます。マドリーでの不安定なパフォーマンスが影響したと見られていますが、これに対して代表で長年共にプレーしてきたカイル・ウォーカーが猛反発しました。『レアル・マドリードの選手がイングランド代表に入らないなんて前代未聞だ。みんなトレントが上手くできないことばかり話す。彼が上手くできることについて話そう! パス、クロス、アシスト、そして大舞台での実績に関して言えば、彼はおそらく世界最高の右サイドバックだ。彼がいないなんて狂っている』と怒りのコメントを出して彼を擁護しました。 (via MARCA)

【本日の総括】

無冠に終わった失意のシーズンが幕を閉じ、カルバハルやアラバ、そしてアルベロア監督との別れの時が来ました。チーム内は怪我人と内紛で満身創痍ですが、水面下では会長選挙とモウリーニョ復帰、そして来季に向けた移籍市場の動きが激しさを増しており、クラブは大きな変革の時を迎えています。