【今回のラインナップ】

✅ [レアル・ソシエダ] [久保建英がコパ決勝出場へ最終調整、来季の去就は保留]

✅ [アトレティコ・マドリード] [オブラクら主力4選手の復帰計画と会員数15万8000人突破の快挙]

✅ [セビージャ] [S・ラモスが40歳の誕生日、クラブ買収計画は最終段階へ]

✅ [ビジャレアル] [G・モレノが引退の危機を乗り越え、チームをCL出場圏争いへ導く]

✅ [バレンシア] [C・タレガら若手の台頭と、右SBの大規模な再編計画が進行中]

✅ [アスレティック・ビルバオ] [ウリアルテ会長の再選出馬と、J・アルバレスら5選手の復帰]

✅ [レアル・ベティス] [アントニーが大爆発でブラジル代表復帰とW杯出場を熱望]

✅ [エスパニョール] [セグンダで武者修行中の若手選手の躍進と、ベティス戦に向けた展望]

✅ [オサスナ] [V・ムニョスがスペイン代表デビューでゴール、チームは欧州圏内を猛追]

✅ [マジョルカ] [デミチェリス新監督のもと、M・モルラネスが降格圏脱出を誓う]

✅ [セルタ・デ・ビーゴ] [リーグ6位&EL8強の快進撃と、スタルフェルトの契約延長交渉]

 

■【レアル・ソシエダ】🔵⚪

日本代表の久保建英は、足首と左脚ハムストリングの負傷により1月のバルセロナ戦以降戦線を離脱していたが、レバンテ戦または本拠地アノエタでのアラベス戦での復帰に向け、リハビリの最終段階に入っている。彼の最大の目標は、4月18日にセビリアのラ・カルトゥーハで開催されるアトレティコ・マドリードとのコパ・デル・レイ決勝のピッチに立つことである。24歳となった久保には、プレミアリーグやイタリア、ブンデスリーガのクラブから熱視線が送られており、特にトッテナムは契約解除金6000万ユーロ(レアル・マドリードが50%のキャピタルゲインを保持)を支払う準備がある。久保自身は地元ラジオ局のインタビューで「夏にはワールドカップがある。今はコパとリーグ戦に集中したい」と語り、来季の去就については明言を避けた。しかし、12月に解任されたセルヒオ・フランシスコ前監督の後任として就任したアメリカ人のペジェグリーノ・マタラッツォ監督の存在が、チームと自身のメンタリティの好転に大きく貢献していると認めている。チームが欧州カップ戦の出場権を獲得できるかどうかが、久保残留の重要な鍵を握っている (via AS)。

一方、インターナショナルブレイクに参加した代表組も輝きを放っている。ミケル・オヤルサバルがスペイン代表で2得点を記録し、キャリアハイの得点記録更新を目前にしているほか、怪我から復帰したアイスランド代表のオスカルソンもカナダ戦でキャプテンマークを巻き2得点の大活躍を見せた。さらにカルロス・ソレールやゴンサロ・ゲデスの代表復帰、バレネチェアのスペイン代表初招集に加え、ルカ・スチッチがクロアチア代表でブラジル戦に出場するなど、各選手が圧倒的な存在感を示している (via Mundo Deportivo)。

 

■【アトレティコ・マドリード】🔴⚪

ディエゴ・パブロ・シメオネ監督にとって、このインターナショナルブレイクは負傷者の回復に不可欠な期間となっている。現在、ヤン・オブラク(脇腹の筋肉痛で3試合欠場)、マルク・プビル(肋骨の違和感)、パブロ・バリオス(筋肉系の負傷で直近13試合中11試合欠場)、ロドリゴ・メンドーサ(足首の捻挫)が離脱中である。4月4日のリーグ戦でのバルセロナ戦ではジョニー・カルドーソとマルコス・ジョレンテが出場停止となる厳しい台所事情だが、オブラクは4月8日のカンプ・ノウでのチャンピオンズリーグ準々決勝第1戦での復帰を明確な目標としている。メンドーサはすでにボールを使ったスプリント練習を再開しており、プビルもジムでの調整を進めバルセロナ戦に間に合う可能性がある。バリオスについては、4月18日のコパ・デル・レイ決勝での復帰をゴールに見据えている (via Mundo Deportivo)。

ピッチ外では歴史的な快挙が達成された。クラブの会員数が2026年第1四半期に15万8000人を突破し、過去最高記録を更新したのである。直近数ヶ月で6000人以上が新規入会し、2015年の約7万8000人から倍増を記録。メトロポリターノ・スタジアムのシーズンチケットも完売状態が続いており、クラブのブランド力はかつてない高みに達している (via MARCA)。

 

■【セビージャ】⚪🔴

ルイス・ガルシア・プラサ新監督の初陣となるレアル・オビエド戦に向けて、インターナショナルブレイクからの選手帰還が始まっている。しかし、チリ代表のガブリエル・スアソはカーボベルデ戦で85分、ニュージーランド戦で90分フル出場し、長距離移動も重なって激しい疲労を抱えた状態でチームに合流する。彼以外の代表組(グデリ、ニーランド、ソウ、ルベン・バルガス、エジュケ、アダムス、ヴラホディモス)も順次帰還し、降格圏までわずか3ポイントという危機的状況からの脱出を図る (via Estadio Deportivo)。

クラブの将来を左右する大きな動きとして、12月にメキシコのモンテレイを退団し現在フリーとなっているセルヒオ・ラモスが、自身の40歳の誕生日に際してセビージャの買収を計画している。彼の投資グループ「Five Eleven Capital」によるクラブの財務監査はすでに終了しており、5月後半の買収完了に向けて最終調整に入っている。ホセ・マリア・デル・ニド・カラスコ会長は「買収プロセスと選手としての所属は両立しない」として、1月のラモス復帰を明確に拒否していた (via MARCA)。また、セビージャの伝統行事であるサン・パブロ兄弟団への献花が厳かに行われ、ホセ・カストロ副会長らが参加した (via MARCA)。

 

■【ビジャレアル】🟡

キャプテンでありクラブ歴代最多得点者(314試合128ゴール)であるジェラール・モレノが、今季の苦悩を激白した。開幕のレアル・オビエド戦で負傷が再発した際、33歳にして現役引退を真剣に考えたという。しかし、家族の献身的なサポートや、パレホ、フォイス、コメサーニャ、アジョセ・ペレス、モレイロらチームメイトからの励ましによって精神的な危機を乗り越えた。チームは現在アトレティコ・マドリードと熾烈なリーグ3位争いを繰り広げており、2シーズン連続となるチャンピオンズリーグ出場枠の獲得を目指している。モレノは「ビジャレアルはすでにスペインのビッグクラブの一つ」と語り、自身が築き上げたヨーロッパリーグ制覇の記憶とともに、クラブをさらなる高みへ導く覚悟を示している (via SPORT)。

 

■【バレンシア】🦇

カルロス・コルベラン監督のもとで降格危機を完全に脱し、現在35ポイントで7位まで3ポイント差とヨーロッパ圏内を猛追している。セビージャ戦の勝利で弾みをつけたが、主力に定着したセサル・タレガは「ヨーロッパ出場を義務とするのではなく、試合ごとに集中して進む」と冷静な姿勢を崩していない。怪我でスタメンを外れた時期もあったが、チーム内の健全な競争を自身の成長の糧としている (via Estadio Deportivo)。

一方で、右サイドバックの大規模な再編が不可避となっている。ティエリ・コレイア、ディミトリ・フルキエ、レンソ・サラビアの3選手が期待に応えきれておらず、怪我がちなコレイアと戦力外のサラビアは契約満了での退団が濃厚である。フルキエは2027年まで契約を残しているものの、パフォーマンスへの疑問符が拭えない (via Estadio Deportivo)。この状況下で、ファマリカンを退団するオランダ人DFユスティン・デ・ハースが夏にフリーで加入することが内定しており、すでにバレンシアの街やメスタージャを訪問している (via MARCA)。また、レアル・マドリードのカンテラ出身のウーゴ・ドゥロは「マドリードが僕を必要としなかったおかげで、人生のクラブであるバレンシアに出会えた」とクラブへの深い忠誠心を語った (via Mundo Deportivo)。

 

■【アスレティック・ビルバオ】🦁

ジョン・ウリアルテ会長が再選に向けて正式に立候補を表明した。過去4年間で達成したコパ・デル・レイ優勝、ヨーロッパリーグでの競争力向上、レザマ(下部組織)の設備拡充と育成強化、そして経済的な黒字化といった実績を強調し、継続的なクラブ運営に意欲を示している。次期監督の人事については、選挙戦術として明言を避けている (via AS)。

チーム状況としては、インターナショナルブレイク明けに5人の選手が復帰する朗報が舞い込んだ。エギルス、プラドス、マロアンが膝の怪我から全体練習に合流し、ニコ・ウィリアムズも恥骨炎の治療を終えて復帰した。さらに、UEFAのドーピング検査違反による10ヶ月の長期出場停止処分を受けていたジェライ・アルバレスがついに解禁となり、ヘタフェ戦でピッチに戻る予定である (via Mundo Deportivo)。出番に恵まれないニコ・セラノは、冬の移籍市場でセグンダのクラブからのオファーを断って残留したことを後悔しておらず、エルネスト・バルベルデ監督退任後に就任する新監督への強烈なアピールに意欲を燃やしている (via Estadio Deportivo)。

 

■【レアル・ベティス】🟢⚪

今季62試合で21ゴール14アシストと驚異的なパフォーマンスを披露しているアントニーが、ブラジル代表復帰と2026年ワールドカップ出場への抑えきれない情熱を語った。アンチェロッティ監督からの招集を信じて待ち続けており、恥骨炎を抱えながらも献身的に調整を続けている。その活躍は人気アニメ「シンプソンズ」のスタイルで描かれたイラストが拡散されるなど、ファンからの絶大な支持を集めている (via Estadio Deportivo)。

下部組織では、U-12チームがLaLiga Futures(ワールドカップ形式の国際大会)で見事な快進撃を見せ、ブラジルのフラメンゴなどを抑えて堂々の優勝を飾った (via SPORT)。トップチームはエスパニョールとのホーム戦(ラ・カルトゥーハで開催)を控えているが、直近のホームゲームで勝利から見放されている状況の打破が求められている (via Mundo Deportivo)。また、セドリック・バカンブがコンゴ民主共和国代表としてワールドカップ予選のジャマイカ戦に出場している (via MARCA)。

 

■【エスパニョール】🐦

マノロ監督率いるトップチームはヘタフェに敗れて降格圏に沈んでおり、次節はアウェーのラ・カルトゥーハで難敵レアル・ベティスと対戦する。ベティスにはパウ・ロペスやマルク・ロカ、バルトラといった元エスパニョールの選手が在籍しており、因縁の対決となる (via Mundo Deportivo)。

トップチームの苦境とは対照的に、レンタル移籍中の若手選手たちが目覚ましい活躍を見せている。セウタで11ゴールを量産しているマルコス・フェルナンデス、ミランデスで絶対的なレギュラーに定着したハビ・エルナンデスとバウザ、そしてクルトゥラル・レオネサで全試合に出場しているロジェール・イノホらが、来季のトップチームの重要な戦力になるか、あるいは高額な移籍金をもたらす存在としてクラブの未来を明るく照らしている (via AS)。また、U-12チームはLaLiga Futuresにおいて「ハッピーチーム」としてフェアプレーと魅力的なサッカーを披露し、アダイ・アルバレスらの活躍でベスト4に進出する快挙を成し遂げた (via SPORT)。

 

■【オサスナ】🔴

アレッシオ・リスチ監督はインターナショナルブレイクを利用して選手に4日間のオフを与え、次節のデポルティボ・アラベスとのダービーマッチに向けて準備を再開した。対戦相手のアラベスは現在16位で降格の危機に瀕しているが、オサスナは現在10位につけ、ヨーロッパ圏内までわずか1ポイント差という絶好の位置から上位進出を狙っている (via AS)。

個人の活躍としては、今季オサスナで5ゴール2アシストと大ブレイク中のビクトル・ムニョスが、ニコ・ウィリアムズの代役としてスペイン代表デビューを果たし、セルビア戦で開始わずか10分でゴールを決めるという夢のような瞬間を迎えた。彼はレアル・マドリード時代にエル・クラシコで決定機を外し、一部のファンから激しい非難を浴びた過去のトラウマを完全に克服し、現在はオサスナの攻撃に不可欠な存在として君臨している (via SPORT)。

 

■【マジョルカ】👹

チームは14試合連続で25失点を喫するという深刻な守備崩壊に陥り、残り9試合を残して降格圏に沈んでいる。マヌ・モルラネスはインタビューで、昨季の好調からの急転落や、ジャゴバ・アラサテ前監督の解任とマルティン・デミチェリス新監督の就任によるチームの変化について詳細に語った。デミチェリス監督の攻撃的で勇敢なスタイルと、選手一人ひとりに対する細部への徹底したこだわりに確かな手応えを感じており、次節のレアル・マドリード戦という極めて厳しい戦いを含め、最後まで残留を諦めない強い決意を表明した (via SPORT)。

 

■【セルタ・デ・ビーゴ】🩵

クラウディオ・ヒラルデス監督率いるセルタは、リーグ戦で現在41ポイントを獲得して6位につけており、ヨーロッパリーグでもドイツのフライブルクを破り準々決勝進出を果たすなど、歴史に残る充実したシーズンを送っている。指揮官は残留の確実な目安である43ポイントの確保を強調しつつも、バライードスでの圧倒的な強さを活かしてさらなる高みを目指している (via MARCA)。

ディフェンスの要であるスウェーデン代表DFカール・スタルフェルト(2027年まで契約)は、クラブとの契約延長交渉が進行中であることを認めたが、セリエAのコモなどからの強い関心も報じられており、夏の移籍の可能性も完全には排除していない (via Estadio Deportivo)。また、レンタル移籍中の選手たちの動向も明るい。バレンシアで復活を遂げたウナイ・ヌニェス、レバンテでレギュラーとして活躍するミゲル・バエサ、マラガで飛躍するドトール、ラシン・サンタンデールでチームを牽引するダミアン・ロドリゲスらが結果を残しており、クラブの資産価値向上に大きく貢献している。唯一、アリス・サロニカのカルレス・ペレスのみが苦戦を強いられている状況だ (via SPORT)。

 

【本日の総括】

シーズン終盤戦に差し掛かり、各クラブの明暗がくっきりと分かれ始めている。セルタ・デ・ビーゴやオサスナ、バレンシアがヨーロッパ圏内を猛追してポジティブな旋風を巻き起こす一方で、セビージャ、エスパニョール、マジョルカ、アラベスなどは熾烈な残留争いの渦中で苦闘を強いられている。また、監督交代(マタラッツォ、デミチェリス、ルイス・ガルシア・プラサ等)の劇薬効果や、レンタル移籍中の若手選手の台頭、そして久保建英やアントニー、ビクトル・ムニョスといった個の才能の爆発が、今後のリーグ戦の行方を大きく左右する決定的な要因となるだろう。