ククレジャとヒュルマンド獲得作戦

マテウ・アレマニーを筆頭に、ラ・リーガとコパ・デル・レイ、そしてチャンピオンズリーグでの無冠に終わったシーズンを払拭すべく、夏の移籍市場で大規模なチームの再構築が進められています。その最優先ターゲットとなっているのが、スポルティングCPのモルテン・ヒュルマンドとチェルシーのマルク・ククレジャです。

中盤の底上げとして狙う26歳のヒュルマンドに関しては、すでに手取り年俸600万ユーロで個人合意に達しています。契約解除金は8000万ユーロに設定されていますが、クラブ間交渉では4000万から5000万ユーロ程度で決着する見込みです。アレマニーは1月にも彼の獲得を試みており、その際は拒否されたために若手2名を獲得していましたが、ついに本命を射止める段階に入っています。

一方、左サイドの補強として狙うククレジャについては、移籍金が大きな障壁となっています。クラブ側は5000万ユーロ未満での獲得を目指していますが、チェルシー側は7000万ユーロを要求し、2030年までの強固な契約も存在します。そこで、スペイン代表の合宿において、アトレティコの選手たちが直接説得に乗り出しています。2年前にフリアン・アルバレスをアルゼンチン代表の合宿で説得したジュリアーノ・シメオネらの手法を再現しており、マルク・プビルは『彼にはアトレティコに来いと伝えた』と堂々と発言。アレックス・バエナに至っては、自身のSNSで他のチームメイトを切り取り、自分とククレジャだけが写る画像にハートマークを付けて投稿するなど、猛烈なラブコールを送っています。(via ElDesmarque)

ニコロ・トレソルディに熱視線

攻撃陣の新たなターゲットとして、クラブ・ブルッヘで活躍する21歳のイタリア系ドイツ人FWニコロ・トレソルディの獲得プロセスを加速させています。彼は今季ベルギーリーグで優勝を果たし、公式戦で23ゴール7アシストという見事な成績を残しました。チャンピオンズリーグでもアトレティコとバルセロナからそれぞれゴールを奪うなど、大舞台での強さも証明済みです。

フリアン・アルバレスの後釜、もしくは彼を補完するストライカーとして期待されており、クラブ・ブルッヘは2029年6月までの契約を持つ彼に対して3000万ユーロ強の移籍金を要求する構えです。長年彼を追跡してきたボルシア・ドルトムントや、アストン・ヴィラとの激しい争奪戦が予想されています。(via SPORT)

ユベントスと大型トレードの噂

前線のテコ入れを狙うユベントスとの間で、ストライカーの大型トレードが浮上しています。ユベントスは今季20ゴールを挙げたアレクサンデル・セルロートに関心を示しています。セルロート自身もディエゴ・パブロ・シメオネ監督の絶対的なレギュラーではない現状から、より多くの出場時間を求めて移籍に前向きな姿勢を見せており、クラブ側も彼の売却を容認しています。

そのトレード要員として名前が挙がっているのが、今夏でのユベントス退団を熱望しているドゥシャン・ヴラホヴィッチです。今季10ゴール2アシストを記録した彼に対して、クラブはすでに代理人に条件を問い合わせています。さらに、ユベントスは経験豊富なコケの獲得にも興味を示しており、両クラブ間で複数の選手が絡む複雑な交渉が進行しています。(via ElDesmarque)

ベルナルド・シウバの去就

マンチェスター・シティからの退団が確実視され、アトレティコ・マドリードも獲得に動いていたベルナルド・シウバですが、状況が一変しました。代理人のジョルジュ・メンデスは『ベルナルドはW杯の後に決める』と明言し、決断を大会終了後まで完全に先送りすることになりました。

本人はポルトガル代表での戦いにのみ集中する意向を示しています。アトレティコとしては、彼がW杯前に去就をはっきりさせたいという焦りを利用して早期に契約をまとめる算段でしたが、この決断によりバルセロナやガラタサライ、ユベントスといった競合クラブに時間的猶予を与える結果となってしまいました。(via ElDesmarque)

マルク・プビルのアトレティコ愛

今季の大きな収穫の一つであるマルク・プビルは、加入直後から『女の子を初めて見て、この人が妻になると直感するようなものだ』とクラブへの愛を公言していましたが、スペイン代表の合宿でもそのアトレティコ愛を爆発させています。

テレビ番組のインタビューで様々な質問を受けた際、彼の回答はチームメイトへの愛に溢れていました。タイヤ交換を頼むなら誰かという問いには『誰もいない。タイヤを交換しそうな見た目の奴はいない』と笑いを誘いつつ、1週間一緒に休暇に行きたい相手や、無人島で生き残るためのパートナーには『マルキートス(マルコス・ジョレンテ)』を指名。結婚式の料理人も『腕がいいからマルコス』と絶賛しています。さらに、10時間のドライブの相棒には『面白い奴だからクク(ククレジャ)かグリマルド』、フリードリンクのDJには『ボルヒータ(ボルハ・イグレシアス)』、W杯のルームメイトや犬の世話には『バエナ』、スポーツ番組の司会コンビには『サッカーに詳しいからエリック・ガルシア』を指名するなど、チームメイトとの強い絆を感じさせています。(via Mundo Deportivo)

フォルランの赤裸々告白

ディエゴ・フォルランがマドリードで自身のドキュメンタリー発表会に出席し、クラブの現状やフリアン・アルバレスの移籍の噂について語りました。

現状のクラブについては『非常に良い状態だ。要求はとても高いが、チームとクラブはここ10年、15年で大きく成長し、今はヨーロッパのビッグクラブと肩を並べている。私がいた頃は常に7位や8位でヨーロッパの大会に出られない位置にいたが、今アトレティコがチャンピオンズリーグに出られないとなったら大惨事だ。ファンがタイトルを求める気持ちはわかるが、今年のシーズンを見れば、コパの決勝に進むチャンスがあり、チャンピオンズの準決勝でもプレーするチャンスがあった。優勝できるのは1チームだけだ。毎年チームと選手の質を向上させて競争力を保っているのは良いことだ』と称賛しました。

フリアン・アルバレスの退団の噂については『もしそうなれば残念だ、彼はとても好きな選手だから。彼がどれだけ成長したか、リーベルやシティでよく見てきた。ここでさらに大きく成長し、アシストも多い。だからゴール数が少ないのかもしれないが。悲しいことだが、私たちはプロ選手だ。プロでなければ、私はウルグアイのペニャロールに残っていただろう。彼がシティからアトレティコに来て、今良いオファーを受けているなら、クラブが納得する金額であれば、そのお金で別の選手を獲得できる。この世に不可欠な人間などいない。彼が移籍すれば残念だが、必要な時は別の選手が現れる。選手が他のチームに行く機会を好意的に見るのは理解できる。だからといってクラブを愛していないわけではないし、もし残るなら全力を尽くすだろう。私たちはプロであり、着るユニフォームのためにベストを尽くす。残ってくれるのが一番だが、良いオファーがあって本人が行きたいなら、クラブが要求する金額をしっかり払ってもらうべきだ。彼にはその価値がある。そのお金で未来のスターを連れてくればいい。できれば引き留めたいが』とプロとしての現実的な視点を語りました。

また、自身の退団時を振り返り『私の退団の仕方は望んでいたものではなかった。あれだけの年数を過ごし、ゴールデンシューやピチーチを獲り、ヨーロッパリーグやスーパーカップを勝ち、2010年と2011年を過ごしたことを考えると。誰も何も引き起こしていないが、望んだ形ではなかった。でも、ファンが今でも大きな愛情で私を覚えてくれていて、スタジアムに行くたびにそれを示してくれるのが素晴らしい。違う形で去りたかったが、仕方ない。経験できたことは幸せだ。私がアトレティコに来た2007年当時は、今のようにみんなが来たいと思うような状況ではなかった。ビジャレアルの時のように、周りからは「お前は狂っている」と言われた。フェルナンド・トーレスが去り、問題だらけの場所へ、ビジャレアルという快適な場所から移籍したのだから。そこでネガティブなエネルギーを変えられたことが、私や当時のグループにとって最大の成果だ』と胸の内を明かしました。さらに、2010年のヨーロッパリーグ準決勝リバプール戦でのゴールについて聞かれると、その日アシストをしてくれたホセ・アントニオ・レジェスを思い出さずにはいられないと故人を偲びました。(via ElDesmarque)

ヤン・オブラクの未来

33歳となった絶対的守護神ヤン・オブラクの去就にも注目が集まっています。契約は2028年まで残っており、手取り1000万ユーロ以上というチーム最高給を受け取っていますが、クラブ内の一部では現在のパフォーマンスが給与に見合わなくなっているとの厳しい声も上がっています。給与負担を軽減し、将来性のある新たなGKを獲得するために彼の退団を望む意見も存在します。

しかし、クラブ側はラ・リーガ史上唯一サモラ賞を6回受賞した生ける伝説に対して最大限の敬意を払っており、退団を強要することは一切なく、すべては彼の決断に委ねられています。これまでサウジアラビアなどの市場からの巨額オファーを拒否してきたオブラクは『何が起こるか分からない。契約はあるが、夏はいつも長い』と語り、さらに母国スロベニアのメディアに対しては『そのことについてはあまり考えないようにしている。物事は起こるべき時に起こるからだ。どこかに書かれていることは起こる。私にはこれをどうこうする影響力はあまりない。12年間過ごしたクラブとの契約があり、最初から最後まで尊重してきたし、今後もそうするつもりだ。まだ達成していないことで、このクラブで達成したいことがある。しかし、彼らもすべてを考慮しなければならない。ある時点で、彼らも将来について決断を下すだろう。私は素晴らしい気分なので、まだ最高のレベルで数年やれると思っている』と語り、クラブ側の判断も待ちつつ、トップレベルでのプレー続行に強い自信を覗かせています。(via Mundo Deportivo)

W杯に12名の選手を派遣

まもなく開幕する2026年北中米W杯において、アトレティコ・マドリードはラ・リーガ内でバルセロナ(14名)に次ぐ12名もの選手を各国の代表チームに派遣します。

特筆すべきはアルゼンチン代表で、フアン・ムッソ、ナウエル・モリーナ、ティアゴ・アルマダ、ニコ・ゴンサレス、ジュリアーノ・シメオネ、フリアン・アルバレスと、クラブ最多となる6名もの選手が選出されました。また、スペイン代表にはマルコス・ジョレンテ、マルク・プビル、アレックス・バエナの3名が名を連ねています。その他にも、ウルグアイ代表のホセ・マリア・ヒメネス、メキシコ代表のオベド・バルガス、ノルウェー代表のアレクサンデル・セルロートが大舞台に挑みます。(via MARCA)

その他の移籍市場の噂

中盤の補強候補として、ウェストハムのチャンピオンシップ降格に伴い放出対象となっている21歳のマテウス・フェルナンデスに関心を示しています。マンチェスター・ユナイテッドが最も強い興味を示していますが、アーセナル、PSG、ナポリとともにアトレティコも動向を追っており、移籍金は5000万から6000万ユーロに設定されています。

また、以前からアトレティコやバルセロナへの移籍が噂されていたメイソン・グリーンウッドについては、ASローマへ向かう可能性が高くなっています。(via SPORT)

ウーゴ・サンチェス移籍の裏話

かつてアトレティコから宿敵レアル・マドリードへと禁断の移籍を果たしたウーゴ・サンチェスが、当時の裏話を明かしました。

アトレティコに加入した最初の年、古巣のプーマスが多額の買い取り額を要求していたため、彼は『最初の年に稼いだお金で、自分への投資として買い取りオプション付きの2年目のレンタルをプーマスに要求した』と自腹を切って残留への道を模索しました。さらに『そのシーズン、私は高すぎるから給料を50%下げる必要があると言われ、同意してサインした。失敗してメキシコに帰りたくなかったから、アトレティコに残るために50%を放棄した』と給与の半減までも受け入れていました。

この自己犠牲を知った当時のビセンテ・カルデロン会長は、正式な契約を結ばせた上で、給与カットで受け取れなかった分のお金をすべて返還するという粋な計らいを見せました。しかし、カルデロン会長のこの素晴らしい対応にもかかわらず、最終的に彼はレアル・マドリードへ移籍してしまい、アトレティコファンにとって永遠に許しがたい裏切り者となってしまいました。(via Mundo Deportivo)

【本日の総括】

ヒュルマンド獲得へ向けた個人合意や、ククレジャへの代表での猛アピールなど、来季に向けた再構築が着実に進行しています。一方でアルバレスやオブラクの去就など、主力選手の動向からも目が離せない状況が続いています。