フリアン・アルバレスの移籍騒動とセレソ会長の反論
フリアン・アルバレスを巡るFCバルセロナとの移籍騒動が激しさを増している。バルセロナのジョアン・ラポルタ会長は、アトレティコに対して正式なオファーを提示したことを明かし、この7月の残り2週間でオファーを維持するか撤回するかを決断すると明言した。ラポルタ会長は『素晴らしいオファーをした。彼らが受け入れる気があるなら素晴らしいが、期限なしというわけにはいかない。私たちが決断を下さなければならない。オファーを維持するかどうかは、残りの7月の2週間がどう推移するかによる』『選手は意思を表明している。だからこの件はまだ生きている。彼が環境を変えたがっているのは明らかで、我々は彼を迎え入れる準備ができている』と語り、選手の退団希望を強みに交渉を進める構えを見せた。
一方で、アトレティコ・マドリードは断固として放出を拒否する姿勢を貫いている。エンリケ・セレソ会長はプレシーズンの夕食会の場でメディアの取材に応じ、ラポルタ会長の言葉に真っ向から反論した。『ジョアン・ラポルタは素晴らしい友人であり、良い会長だ。そして彼も、君たち皆と同じように、フリアンが来シーズンどこでプレーするかをよく知っている』と述べつつ、選手の名字をロペスと言い間違えるハプニングもあったが、すぐに『この人生において、私たち全員が間違いを犯す。私のフリアンに対する間違いを見てほしい。君たちは私を緊張させる。この人生では、一部のこと以外、すべてに解決策がある』と笑いを誘いながら訂正した。
そして、『フリアン・アルバレスはアトレティコ・マドリードの選手であり、これからもアトレティコ・マドリードの選手だ。まだ理解していないのか?』『彼はアトレティコ・マドリードの選手だ。そしてこれからもアトレティコ・マドリードの選手であり続ける』と力強く宣言し、他クラブからのオファーには一切応じない姿勢を強調した。さらにアルバレスの退団希望発言に対するファンの反応についても『誰もが間違えることはあるし、許されるものだ』と擁護している。なお、アーセナルもアルバレスに関心を寄せており、ヴィクトル・ギョケレスを交渉に含める可能性も報じられている。(via Estadio Deportivo, SPORT, MARCA, Esport3, ElDesmarque)
万が一の退団に備えたオヤルサバルら代役候補の動向
クラブは公式にはフリアン・アルバレスの残留を強調しているものの、万が一彼が強硬に退団を求めた場合に備えて、いくつかの攻撃的オプションをリストアップしている。ディエゴ・パブロ・シメオネ監督が特に熱望しているのが、レアル・ソシエダのミケル・オヤルサバルである。彼のプレースタイルは指揮官の戦術に完璧にフィットするとされており、すでに最初の接触が行われた。月曜日以降に交渉がさらに本格化する可能性があると見られており、アルバレスだけでなくアントワーヌ・グriezmannの代役としても計算されている。ただし、オヤルサバル本人は愛するレアル・ソシエダでの生活に非常に満足しており、これまでもヨーロッパのビッグクラブからの誘惑には屈しない姿勢を貫いてきたため、選手本人を説得できるかが最大の障壁となる。
また、国外からはアーセナルのガブリエル・ジェズスも代役の候補として名前が挙がっている。アーセナルは契約が2027年まで残るブラジル人ストライカーの売却に前向きであるとされており、アトレティコも状況を注視しているが、現在はACミランが獲得レースをリードしている状況だ。さらに、将来を見据えた補強として、ラシン・サンタンデールの若手DFホルヘ・サリナスにも注目している。バルセロナが獲得を狙っているものの、ラシン側が契約解除金1600万ユーロの満額支払いを要求して交渉が停滞しており、アトレティコはバルセロナが獲得に失敗した場合のバックアップとして彼をリストに留めている。(via Estadio Deportivo, SPORT, Mundo Deportivo)
W杯決勝におけるアトレティコ選手の歴史的な大躍進
今週末にニューヨークのメトロポリターノ・スタジアムで開催されるスペイン対アルゼンチンのワールドカップ決勝戦において、アトレティコ・マドリードは歴史的な記録を打ち立てる。なんと合計10人もの所属選手が決勝の舞台に立つことが確定し、3大会連続でワールドカップ決勝に最も多くの選手を送り込んだクラブとなった。
スペイン代表としては、アレハンドロ・グリマルド、マルク・プビル、アレックス・バエナ、マルコス・ジョレンテの4名が名を連ねる。一方のアルゼンチン代表には、フリアン・アルバレス、ナウエル・モリーナ、フアン・ムッソ、ティアゴ・アルマダ、ジュリアーノ・シメオネ、そして大会開幕時にはクラブに所属していたニコ・ゴンザレスの6名が含まれている。
この10人という数字は、1934年のイタリア大会以来となる1クラブからの最多決勝進出選手数であり、スペインのクラブとしても史上最多の快挙である。エンリケ・セレソ会長もこの事実を非常に誇りに感じており、『10人の選手がいるということは、ワールドカップの決勝にチーム全体がいるようなものだ。私たちは満足し、誇りに思っており、ここでチャンピオン全員を待っている』と喜びのコメントを残している。(via Esport3, ElDesmarque, SPORT)
セレソ会長が語るシメオネ監督の未来と来季のCL決勝
エンリケ・セレソ会長は、クラブの将来の展望やディエゴ・パブロ・シメオネ監督の去就についても見解を示した。来シーズンで現在の契約が満了となるシメオネ監督について問われると、『契約は永遠のものにも、短いものにもなる。そしてここには永遠の契約がある』と絶対的な信頼を口にし、契約年数に関する懸念を一蹴した。会長によれば、シメオネ監督は現在もクラブでの仕事に『喜んでおり、興奮している』状態であり、来季に向けたチーム作りにも意欲的に取り組んでいる。
また、来シーズンのチャンピオンズリーグ決勝が本拠地メトロポリターノで開催されることを見据え、セレソ会長はメディアに対してユーモアを交えながら支援を要求した。『メトロポリターノで決勝を戦えるように少し協力してほしい。ピッチの外でもプレーする方法を知らなければならない。負けてもチームは非常に良いと、君たちがレアル・マドリードに対してしているように言ってほしい』と笑顔で語り、クラブ全体で悲願のCL制覇に向けて機運を高めていく姿勢を示した。
なお、パリ・サンジェルマンへ移籍したイ・ガンインの獲得の噂については直接的な明言を避け、『チームを強化するために重要な選手を連れてくるように取り組んでいる』と述べるにとどめている。(via ElDesmarque, SPORT, Mundo Deportivo)
プレシーズン恒例行事、セゴビアでの子豚の丸焼きディナー
アトレティコ・マドリードは、新シーズン開幕に向けたプレシーズンの恒例行事として、セゴビアにある名店Restaurante José Maríaでチームディナーを開催した。毎年恒例となっているこの子豚の丸焼き(コチニーヨ)の夕食会は、チームの結束を高めるための重要なイベントとして位置づけられている。
ディナーの席では、伝統に従って新加入選手が皿を使って子豚を切り分けるという儀式が行われた。不慣れな手つきで皿を扱う新戦力たちの姿に、シメオネ監督をはじめとする既存のチームメイトたちからは大きな笑いが起こり、終始和やかな雰囲気でプレシーズンの幕開けを祝った。このイベントを経て、チームは本格的な実戦形式のトレーニングや親善試合へと向かっていく。(via MARCA)
トマ・レマル、フリートランスファーでの放出案が浮上
2018年に7200万ユーロという巨額の移籍金で加入したトマ・レマルだが、度重なる負傷と不安定なパフォーマンスにより、ディエゴ・パブロ・シメオネ監督の来季の構想から完全に外れたことが明らかになった。プレシーズントレーニングはトップチームの選手10名(カルロス・マルティンを含む)でスタートしたが、レマルもそこに加わって通常通り練習をこなしているものの、クラブは彼の退団に向けた道筋を探っている。
現在、クラブが検討している最も現実的なプランは、数年前のサウール・ニゲスのケースと同様に、契約解除によるフリートランスファーでの放出である。2027年まで残っている契約期間の給与をクラブが支払い、移籍金ゼロで彼を手放すという苦渋の決断だ。アトレティコで通算186試合に出場し、10ゴール19アシストを記録、2021年のラ・リーガ優勝にも貢献したレマルだが、この巨額の投資がゼロで終わることになれば、クラブ史上最も経済的損失の大きい失敗補強の一つとして歴史に名を残すことになりそうだ。(via ElDesmarque)
Bチームに新戦力、アルバロ・サントスが加入
フェルナンド・トーレスが指揮を執るアトレティコ・マドリードB(アトレティコ・マドリーレーニョ)に、新たな攻撃のオプションが加わった。ベルギーのロンメルSKから、20歳のガリシア出身ストライカー、アルバロ・サントスが完全移籍で加入することが公式に発表された。契約期間は2030年6月30日までの4年間となる。
セルタの下部組織で育ち、ポルトガルのペナフィエルで29試合に出場するなど国外での経験も持つサントスは、プリメーラRFEFを戦うチームの前線を強化する存在として期待されている。加入に際し、サントスは『とても興奮していて、練習やプレーを始めるのがとても楽しみです。選手として、そして人間として成長し、ゴール、アシスト、そして多くのハードワークでチームを助けたいです』と意気込みを語り、トーレス監督の下での飛躍を誓った。(via MARCA)
マヌ・コネ獲得へ4000万ユーロのオファーを提示
中盤の強化を目指すアトレティコ・マドリードは、ASローマでプレーする25歳のフランス人MFマヌ・コネの獲得に動いている。クラブはローマに対して4000万ユーロという高額なオファーを提示したが、ローマ側はこれを拒否した。ローマのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督は彼の残留を希望しているものの、クラブのファイナンシャル・フェアプレーの状況によっては売却の可能性も否定できない。ローマ側は移籍金として5000万から6000万ユーロを要求しており、両クラブ間の評価額にはまだ大きな開きがある状態だ。(via Mundo Deportivo)
ジュリアーノ・シメオネ、父からの助言を胸にW杯で奮闘
アルゼンチン代表の一員としてワールドカップを戦っているジュリアーノ・シメオネは、イングランドとの激闘となった準決勝で先発出場のチャンスを掴んだ。劇的な逆転勝利で決勝進出を決めたアルゼンチンだが、ジュリアーノの献身的なプレーもチームを支えている。
彼は大会前のインタビューで、この大舞台に立つ喜びを語っていた。『ここにいるのは夢です。サッカー選手にとって最高のこと。子供の頃からの夢でした。たくさんの意欲と希望を持って臨み、国を代表するために110パーセントの力を出します』。さらに2023年に脛骨と腓骨を骨折する大怪我を負った際にも、『次のワールドカップには絶対に出る』と自らに誓っていたというエピソードも明かした。
そして、この大舞台に臨むにあたり、アトレティコの監督であり実の父でもあるディエゴ・シメオネからは熱いメッセージを受け取っていた。『すべてを出し切り、常に持っている価値観、つまり謙虚さ、ハードワーク、そしてチームが必要とするものに常に準備ができていることを示せとメッセージをもらいました』と語り、父の教えを胸に決勝のピッチでも全力で戦う覚悟を示している。(via MARCA)
【本日の総括】
フリアン・アルバレスの去就を巡りバルセロナとの場外戦が白熱する中、セレソ会長が残留を強硬に主張。一方でW杯決勝には史上最多となる10人のアトレティコ戦士が名を連ねる歴史的快挙を達成しました。ピッチ内外でアトレティコの存在感が際立つ一日となっています。