セルジ・マヤンス 怪我を乗り越えバルサ・アトレティックで先発フル出場を果たした17歳大型左CB

バルセロナの下部組織ラ・マシアに所属する17歳のスペイン人左利きセンターバック、セルジ・マヤンスが、トップチーム守備陣不在の危機の中でセカンドチームでの先発フル出場を果たした。主力DFヘラルド・マルティンのバックアップとなり得る左利きの大型センターバックを求めていたクラブにとって、足首の捻挫による離脱から復帰したばかりの彼の台頭は、まさに待望の朗報だ。

タラゴナ県ロスピタレ・デ・リンファント出身のセルジ・マヤンスは、2018年夏にレウスからバルセロナのベンハミンBへ移籍し、今季で在籍9年目を迎えた育成生だ。年代別のスペイン代表としてもSub-15からSub-18まで各カテゴリーで選出された実績を持つ。昨季はセスク・ボッシュ監督率いるフベニールBを主戦場としながら、フベニールAでも17分間プレーした。本来はサイドバックとしてキャリアをスタートさせたが、その後の顕著な身体的成長に伴い、現在の左センターバックへとコンバートされた背景がある。

プレシーズンからセカンドチームであるバルサ・アトレティックの首脳陣を魅了していたものの、不運な足首の負傷により約2ヶ月間の戦線離脱を余儀なくされていた。しかし前節オロット戦でベンチ復帰を果たすと、彼を取り巻く環境に大きな変化が訪れる。18歳のアレックス・カンポスやギジェム・ビクトルら主力DF陣が、ハンジ・フリック監督率いるトップチームの遠征(PSG戦、レアル・マドリード戦、アラベス戦)に抜擢されたためだ。これによりジュリアーノ・ベレッティ監督は、第9節のCDアルネド戦でマヤンスの先発起用を決断した。

ガーナ出身DFハフィズ・ガリバと中央でコンビを組み、左右のサイドバックにランドリーとホスエ・カイセドを配した守備陣で、マヤンスは実戦から遠ざかっていた不安を感じさせない落ち着きを披露した。相手の孤立した攻撃から1点を失ったものの安定したプレーを維持し、後半アディショナルタイム93分のアレックス・ゴンサレスの勝ち越し弾による2-1の勝利に貢献している。この勝利によりバルサ・アトレティックは勝点22を獲得してセグンダRFEF第2グループの首位を守る展開となった。なお勝点19で追う2位エスパニョールが水曜日のナハラ戦で勝てば得失点差で首位が入れ替わる可能性があるため、チームにとっても価値ある白星だ。

さらにこの試合では前半を1-1で終えた後の後半71分、怪我から復帰したムルシア出身の19歳MFダニ・アビラも投入された。スペインSub-15からSub-17の代表歴を持つダニ・アビラは中盤に質の高い展開力をもたらし、負傷の連鎖に苦しんできた才能の復活を強く印象づけている。

マヤンスの最大の特徴は、ラ・マシア出身のディフェンダーには珍しい圧倒的なフィジカル能力と対人強度の高さにある。地元メディアの報道では、身長に関してSPORT紙が1,90m近くに達すると報じる一方で、Mundo Deportivo紙は1,84mと伝えるなど表記に若干の違いが見られる。しかし、両紙ともに空中戦の強さと地上戦での潰しの能力を高く評価する点は共通している。加えて左足からの精度高いビルドアップ能力も兼ね備えており、ショートパスだけでなく前線へのロングフィードでも攻撃の起点となれる存在だ。

試合後、ベレッティ監督は『マヤンスは負傷前も懸命に取り組んでいた。我々は彼とダニ・アビラに大きな信頼を寄せている』と称賛の言葉を惜しまない。現在トップチームでは、フリック監督がブリアン・ファリニャスをアラベス戦で右サイドバックとして先発デビューさせた。さらにアレックス・カンポスやギジェム・ビクトル、エブリマらもベンチ入りを重ねている。こうした環境下でセカンドチームの90分を戦い抜いたマヤンスの存在も、確実に指揮官の視線に入りつつある。

この試合での先発フル出場が示すのは、マヤンスが単なる有望株にとどまらず、セカンドチームの主力として即座に機能するレベルに達している事実だ。怪我という挫折を乗り越えて掴んだ今回のチャンスを足がかりに、今後セカンドチームで出場機会を積み重ねていけば、遠くない将来にトップチーム召集への道が開かれることになる。

(via SPORT / Mundo Deportivo)