キケ・バルハが語るクラブ愛とキャリアの歩み

8歳からオサスナに所属し、現在29歳となったキケ・バルハが、トップチームの第1キャプテンとして2年目を迎える今シーズンに向けて心境を明かしました。ルイス・ミゲル・ラミス新監督の下でさらなる活躍を誓う彼は、地元クラブでプレーし続けることの意義を深く感じています。

『8歳から始めて、今29歳でトップチームのキャプテンとしてここにいられるのは、とても特別なことです。明日になればもっとその価値を実感すると思います。浮き沈みや怪我など良い時も悪い時もありましたが、ネガティブな状況をひっくり返してここにいられることが何より嬉しいです。クラブが成長していく姿を見られたこと、そしてチームメイトと共にそれに少しでも貢献できたことは、本当に特別で美しい経験です』と語り、オサスナというクラブが単なるサッカーチームを超え、ナバラの人々を団結させる文化や価値観の象徴であると強調しました。

『我々は特別なクラブにいると感じています。それは単なるサッカーの話を超えていると思うのです。オサスナは一つのコミュニティの文化、価値観、感情を伝えていて、我々全員を団結させることができます。なぜならナバラのすべての人がオサスナに親近感を抱いているからです。そしてピッチ上で特定の価値観を伝えることができれば、人々は最終的な結果よりもそちらに満足して帰ってくれます。トップリーグでプレーしているサッカーチームが、結果だけでなく他の多くのことを評価してくれる幸運な環境にあるということは、このクラブが他とは違う特別なクラブであるということです。結果至上主義のチームもあるし、それは競技である以上完全に理解できますが、ここではカンテラの選手がいることの価値など、他のクラブでは見られない、あるいはそれほど重要視されないことも評価されていると思います』とクラブへの愛情を口にしました。(via MARCA)

困難な怪我のリハビリ期間を乗り越えた精神力

キャリアの中で直面した怪我について、バルハは精神的にも肉体的にもどのように乗り越えてきたかを振り返りました。

『怪我をしている時は、長いリハビリという自分だけのストーリーを生きることになります。毎週少しずつステップを踏んで、完全に回復してからチームに戻るのです。リハビリのプロセスに集中しているので、他のことからは少し距離を置くことになります』と語り、焦りを抑えることが重要だったと述べました。

さらに、『今振り返ってみると、現代のサッカー界の技術的・肉体的なレベルの高さの中で、自分がまだここでやれているということは、自分も何か正しいことをしてきたということだと思います。私自身は、物事を考えすぎたり、早く5ヶ月経って元気にならないかなと考えたりしないようにしたのが助けになりました』と、強靭なメンタリティが復活の鍵であったことを明かしています。(via MARCA)

ハゴバ・アラサテ前監督から受けた大きな影響

キャリアで最も影響を与えた人物として、バルハは迷わず前監督のハゴバ・アラサテの名前を挙げました。

『間違いなくハゴバ・アラサテです。彼とは非常に特別な瞬間を共有しましたから。例えば1部へ昇格した年です。私はすでにトップチームに定着していて、彼も私のプレーに大きな信頼を寄せてくれました』と語りました。

特に感謝しているエピソードとして、1部での最初のプレシーズンで十字靭帯断裂の大怪我を負った際のことについて、『彼に特別に優しくしてもらいました。彼は私に、君を信頼しているから、回復するまで待っていると言ってくれたのです。彼とは6年間一緒に過ごしましたし、彼から受けた影響はとても大きいです』と、固い絆と深い感謝の意を示しました。(via MARCA)

昨季の残留争いで見せたロッカールームの団結

昨シーズンの終盤、チームが降格の危機に直面した際のロッカールームの様子についてもバルハは言及しました。

『話すべきことは話していました。正直に言って、降格の危機に瀕していたあの時期が、チームが最も団結していた瞬間の1つだと思います。試合に出ている選手もそうでない選手も、状況を打破するために全力を尽くしてくれました。あのような状況でみんなが団結してコミットしているのを見て、私は安心しました。もし違っていたらそう言っていますし、事実なら隠す必要はありません』と、苦境におけるチームの姿勢を称賛しました。

『上位チームとの試合など、負けるのも理解できる試合もありましたが、自分たちが勝ち点を積めず、一方で非常に厳しい状況にあると思われていたチームが勝ち点を積み始めた最後の2週間は、やはり恐怖と不安に襲われました。でもそんな中で、みんながコミットし、自分たちの置かれている状況を自覚しているのが見えたのです』と、緊迫した状況を振り返りました。(via MARCA)

タホナルの若手育成とカンテラーノの台頭について

オサスナの下部組織であるタホナルから、より多くのカンテラーノ(生え抜き選手)がトップチームに昇格すべきかという議論について、バルハは慎重な姿勢を示しました。

『それは諸刃の剣だと思います。ナバラ出身の選手は、外から来た選手にはないような特別な感情を持っているのは明らかです。私は、ホルヘがヘタフェ戦の後に、我々が置かれていた状況のせいで20分間泣いていたのを覚えています。彼のような選手は本当にクラブを感じていて、試合に出て全力を尽くさないなんてことはあり得ません。ナバラ出身の選手が多ければ多いほど良いといつも言っていますが、物事には時間がかかるものです』と述べました。

また、『タホナルにはレベルの高い選手がいるでしょうが、ステップバイステップで進めなければなりません。ラミン・ヤマルのように、16〜17歳ですべての選手がデビューしてW杯の決勝でプレーできるわけではありません。一歩ずつ進む必要があります。私はプロメサス(Bチーム)に5年間いました。17歳でトップチームに上がると思われていたのに、トップチームに到達し、定着するのに苦労したのです。だから、そういった選手たちを育成し、成長を助け、本当に準備ができたと判断した時にトップチームへの飛躍のチャンスを与えなければなりません。タホナルからは素晴らしい選手が必ず出てくるでしょうが、それには波があります。2、3人の選手が一気に上がってくる年もあれば、良い選手や準備ができている選手が常にいるわけではないので、2シーズン誰も上がってこないこともあります。だから忍耐が必要ですが、これからもオサスナで素晴らしいクラスの選手たちが台頭してくるのを間違いなく見られると思います』と、経験者ならではのリアルな視点を語りました。(via MARCA)

ビクトル・ムニョスとの健全な競争関係

同ポジションで才能溢れるビクトル・ムニョスとの関係性について、バルハは非常に良好であり、それが自身の成長にも繋がっていると明かしました。

『最初の日から彼とはとても親しい関係を築いています。彼がここに来て最初の半年間には、休みの週末に一緒に2回も休暇に出かけたほどです。彼とは健全な競争をしてきましたし、その点は我々選手が忘れがちなことだと思います。我々には強いエゴがあり、誰もが主役になりたがりますが、相手がW杯に行くほどの高いレベルを持っているからこそ試合に出ることもあるのです』と、相手をリスペクトする姿勢を見せました。

『私にできるのは、各トレーニングで彼に難しい状況を突きつけるために全力を尽くすことだけです。私は1年中準備を怠りませんでしたし、シーズン終盤には期待されているレベルに到達できたと思います。それも彼のような選手のおかげです』と、切磋琢磨の重要性を語っています。(via MARCA)

開幕戦はバライードスでのセルタ戦に決定

来たる新シーズンのラ・リーガ開幕戦について、オサスナはアウェイでセルタ・デ・ビーゴと対戦することが決まりました。試合は8月16日の21時30分から、バライードス・スタジアムで行われます。(via Estadio Deportivo)

ブライアン・サラゴサの買い取りは高給により断念

2024-2025シーズンにバイエルン・ミュンヘンからオサスナにレンタル移籍していたブライアン・サラゴサに関する話題です。オサスナでのレンタル期間中、サラゴサは素晴らしいシーズンを送り、クラブ側も彼のパフォーマンスに非常に満足していました。しかし、彼の高額な給与がネックとなり、オサスナは買い取りオプションを行使して完全移籍で獲得することを断念し、選手はバイエルンへと戻っていきました。(via Mundo Deportivo)

【本日の総括】

オサスナのキャプテンとして迎える今季、キケ・バルハのクラブ愛と前監督やチームメイトへの感謝の念が深く語られました。また、来月16日のセルタ戦から始まる新シーズンに向けて、チームは着々と歩みを進めています。