【今回のラインナップ】

 

✅ [移籍・補強動向] バストーニ獲得計画とラッシュフォード買取保留、若手ウインガーへの関心

✅ [フェルミン・ロペス] 市場価値急騰の若きMFが語るクラブへの愛とクラシコでの幻のゴール

✅ [負傷者・チーム状況] ラフィーニャの長期離脱と、復帰組・代役組がもたらす指揮官の嬉しい悩み

✅ [ロナルド・アラウホ] メンタルの不調からの回復と、チームメイトとの絆を赤裸々に告白

✅ [エリック・ガルシア] 第5キャプテンとしての自覚と、チームの熱きリーダーへの信頼

✅ [チームデータ・その他] ジェラール・マルティンの新境地開拓、ガビの市場価値、代表戦起用に関する提言

 

■【移籍・補強動向】

 

インテルのアレッサンドロ・バストーニ獲得に向けた動きが本格化している。移籍金は6000万から7000万ユーロが起点となるが、インテル側はダニ・オルモやフェラン・トーレスといったタレントを交渉に含めることに関心を示しており、実現すれば移籍金を抑えられる。バストーニにはボーナス別で税込み約700万ユーロという魅力的な給与が提示されている。彼が加入した場合、現在ジェラール・マルティンを含めて5人いるセンターバック陣で玉突き移籍が発生する。契約満了が迫るクリステンセンには大幅な減俸での更新オファーが提示されており、退団の候補となっている。一方でアルバロ・コルテスは契約を更新し、武者修行のレンタル移籍が検討されている。また、ウルグアイのデフェンソールにレンタル中のパシフィコを買い取る可能性もある。

 

左ウイングの補強については、マーカス・ラッシュフォードの3000万ユーロの買取オプション行使が保留されている。ラッシュフォードは大幅な減給を受け入れ、2030年までの長期契約を結ぶ姿勢を見せていたが、依然として高額な給与がネックとなっている。レヴァンドフスキとジョアン・カンセロの残留が濃厚となり、ベテラン枠が埋まりつつあることも若手獲得へ傾く理由となっている。

 

クラブは3000万ユーロ程度で獲得可能で給与水準も低い若手ウインガーの獲得を模索している。ベンフィカに所属する21歳のノルウェー代表アンドレアス・シュイェルデルップがリストに挙がっている。彼の移籍金は2000万ユーロが妥当なラインとされ、2028年までの契約を延長しない意向を示している。1億ユーロの契約解除金が設定されているが、ベンフィカは今夏での売却に前向きである。ハンス・ディーター・フリック監督もチャンピオンズリーグでの彼の活躍に驚嘆しており、代理人のラファエラ・ピミエンタとジョアン・ラポルタ会長の良好な関係も後押しとなるが、クラブはオークションには参加しない方針である。

 

オサスナのビクトル・ムニョスも候補だが、4000万ユーロの契約解除金が設定されており、レアル・マドリードが権利の50%と8000万ユーロの買い戻しオプションを保持しているため獲得は困難である。そこで注目されているのが、マジョルカで活躍する19歳のヤン・ビルジリである。約400万ユーロでマジョルカに売却された際、クラブは将来の売却益の40%と優先交渉権を保持する契約を結んでいた。現在の契約解除金は約3000万ユーロであるため、約1200万ユーロで買い戻すことが可能となっている。 (via SPORT, Mundo Deportivo)

 

■【フェルミン・ロペス】

 

フェルミン・ロペスの市場価値は1億ユーロにまで急騰している。今季はクラブとスペイン代表で合計29ゴール(12ゴール、17アシスト)に関与し、マンチェスター・ユナイテッドのブルーノ・フェルナンデスの28ゴール関与と並ぶ驚異的な活躍を見せている。

 

本人がメディアに出演し、様々な問いに答えた。サウジアラビアからの年間5000万ユーロのオファーについて問われると『いや、この件は人それぞれ、タイミングによると思う。僕は今バルサにいることが最高。お金では買えない。僕の夢なんだ』とクラブへの愛を強調した。給与についても『みんながいくらもらっているかは知らない。小さい頃はよくあった。一番給料が少なくて、負け犬だった。どうしてかわからないけど。でも今はそんなこと考えないし、自分が持っているものに満足している。最初の給料でiPhoneを買ったよ。常に多くを望むのは当然だけど、僕は今の状態で満足している』と明かした。

 

昨年のクラシコでの出来事については『昨年のクラシコは僕の誕生日の前だった。ゴールを取り消されたんだ。僕から奪った。しかも5点目を。チャンピオンズリーグで優勝したみたいに祝ったのに。フェンスも飛び越えて、何でもやったのに取り消された。勘弁してくれよ、泣きそうだった』と悔しさを滲ませた。お気に入りのクラシコは『5-0の試合が僕のお気に入り。楽しかった』と語り、宿敵レアル・マドリードについては『絶対にレアル・マドリードには行かない』と断言した。

 

首位を走るリーグ戦については『お気に入りなんて存在しない。リーグ戦では僕らが首位に立っているし、この調子でいかなければならない』と気を引き締め、チャンピオンズリーグに関しても『チャンピオンズも同じ。細部で決まるけど、バルサに勝ってほしい。とても難しいけど、僕は勝ちたい』と野心を見せた。W杯とCLのどちらを勝ちたいかという問いには『W杯とCL? 両方だ』と答えた。

 

有名になったことによる私生活の変化については『レンタルに出た時は顔も知られていなかった。トップチームに入ると次元が変わる。どこに行くにも、何を着るにも気をつけなければならない。たまに耐えられないこともある。プライバシーが壊れる。子どもたちが僕をアイドルだと言ってくれたり、一緒に写真を撮って嬉し泣きしているのを見ると、とても満たされる。でも他のことでは不利益もある。たまに、地元の普通の友達みたいになりたいと思うこともある。普通の若者に』と苦悩も覗かせた。夜遊びについても『あまり出歩かない。管理されているし難しい。3日ごとに試合があるし』とプロとしての自覚を示した。フリック監督の遅刻に対する罰金については『遅刻の罰金がいくらかは正確には知らない。僕には起きたことがない。起きてはいけないことだ。一度チャビの時にあった。罰金もあった。今は何があるか知らない』と語った。

 

13歳で親元を離れた幼少期を振り返り『普通の子供とは違う。13歳で親元を離れた時から違う生活をしている。一人暮らしで、サッカーのためだけに生きている。他にする事がない。僕はそれをうまく受け入れた。最初はとても辛かったけど、忘れられない経験になった。プレッシャーは感じていなかった』と回顧した。トップチーム昇格の瞬間については『「お前が入るぞ」と言われた時、死ぬほどビビった。でも入って集中すれば、あとは毎日やっていることだ』と語った。

 

自身の特徴的なゴールセレブレーションである敬礼のポーズについては『SNSで動画を作っている友達のヤン・ライクがきっかけなんだ。僕とガビと別の友達が休暇でサングラスをかけて撮った写真が警備員みたいだと言われた。そこからこのジョークが始まって、もし僕がゴールを決めてこのポーズで祝ったら、僕と同じ髪型にするって言われたんだ。ある日それをやったら、そのまま定着した』と裏話を披露した。

 

お金の使い道については『自分らしくいることのほうが大事。誰かがランボルギーニを持っているからといって、僕も買わなきゃいけないわけじゃない。自分が欲しいものにお金を使うべきだ』と独自の価値観を示した。最高の選手にはメッシを挙げ、最高の監督には『これから始めるイニエスタ』の名前を挙げた。 (via SPORT, AS)

 

■【負傷者・チーム状況】

 

フランス代表の親善試合で前半の内に退いたラフィーニャは、右脚大腿二頭筋の負傷により5週間の離脱となる。ブラジルで家族と休養を取ることが許可されているが、アトレティコ・マドリードとのリーグ戦およびチャンピオンズリーグ、エスパニョールとのダービー、そしてCL準決勝の出場も絶望的となっている。目標は5月10日のクラシコでの復帰である。今季、彼が不在だった13試合でチームは5敗(PSG戦、セビージャ戦、ベルナベウでのクラシコ、ソシエダ戦、コパ・デル・レイのアトレティコ戦)を喫しており、その影響は計り知れない。

 

一方で、フリック監督には嬉しい悩みも生まれている。アトレティコとのコパ・デル・レイ第2戦でハムストリングを負傷していたジュール・クンデとアレハンドロ・バルデは順調に回復し、週末のリーグ・アトレティコ戦に出場できる見込みである。エリック・ガルシアもニューカッスル戦での過負荷から回復し、出場可能となる。2月26日の練習で右脚遠位上腕二頭筋を負傷し全治5〜6週間と診断されたフレンキー・デ・ヨングの回復は少し遅れており、アトレティコ戦には間に合わず、その後のCLアトレティコ戦やエスパニョール戦での復帰を目指している。

 

主力が不在の間、代役を務めた選手たちが素晴らしいパフォーマンスを見せている。休養を経て復帰したロナルド・アラウホはラージョ・バジェカーノ戦でジョアン・カンセロのコーナーキックから決勝ゴールを決めた。カンセロ自身も左サイドバックとして躍動し、アル・ヒラルからの完全移籍を懸けて好プレーを続けている。エリック・ガルシアはパウ・クバルシと共にセンターバックで安定した守備を見せている。そして最も驚異的なのがマルク・ベルナルである。ピボットのポジションで既に5ゴールを挙げる大ブレイクを果たしており、復帰するフレンキー・デ・ヨングは彼との激しいポジション争いに直面することになる。 (via SPORT, Mundo Deportivo, AS)

 

■【ロナルド・アラウホ】

 

ロナルド・アラウホがメディアのインタビューに応じ、自身の内面について赤裸々に語った。彼は鬱と不安に1年半もの間苦しんでいたことを告白した。『何かがおかしいとは分かっていたけど、惰性で続けようとしてしまうし、文化的な理由もある。僕らは田舎の人間だから、感情を表に出すのが難しいんだ。専門家の助けが必要だと認めるのは本当に難しかった。悲しかった』。チャンピオンズリーグのチェルシー戦で退場処分を受けたことが転機となり、助けを求めることを決断したという。『何かが僕に起きていて、自分をコントロールできていないことに気づいたんだ』。

 

苦しんでいた時期にペドリからかけられた言葉には深く感動したという。『さあ、僕のウルグアイ人。ここで君を待っているよ。元の君に戻ってくれ』というエールが彼を支えた。バルセロナ加入当初の苦労についても触れ、『22人でミニゲームをやっていて、3回か4回ボールが来て、全部外に出してしまった時、「ああ、どうしよう」って考え始めるんだ』と笑顔で振り返った。その際、リオネル・メッシとルイス・スアレスの存在が大きな助けになったという。『ルイスは決定的だった。彼は僕を仲間の一人として感じさせてくれて、いつも守ってくれた。レオも同じだ。彼らはいつも一緒にいて、僕を仲間に入れてくれた』。

 

フリック監督については『僕らの話をよく聞いてくれるし、みんな彼の哲学をとても信じている』と全幅の信頼を寄せている。さらに、ラミン・ヤマルとペドリを絶賛し、ペドリについては試合のテンポをコントロールする能力を、ヤマルについては若さに似合わぬ知性と判断力の高さを高く評価している。 (via Esport3)

 

■【エリック・ガルシア】

 

エリック・ガルシアがDAZNの番組に出演し、多岐にわたるトピックについて語った。W杯のトップ3チームを問われると、迷うことなくスペイン、ブラジル、アルゼンチンを挙げ、『アルゼンチンは前回のチャンピオンだから』とその理由を付け加えた。スペイン代表としての野望については『できれば遠くまで行きたい』と力強く語った。

 

クラブ内で最もキャラクターが強く、声を出してチームを引っ張るリーダーは誰かという質問に対し、彼はラフィーニャの名前を挙げた。『そんなに物静かで目立たないリーダーではないけれど、ラフィーニャだと思う。彼はとても個性が強くて、時々大げさにするからこちらが怒ってしまうこともある。でも、その熱い血のおかげで、選手として試合中ずっと上下に走り回り、守備でも僕らをたくさん助けてくれて、あんなゴールを決めてくれるんだ』と、その情熱的なプレースタイルと貢献度を称賛した。さらに『昨シーズンの活躍を見れば、世界最高の選手の一人だと考えられてもおかしくない』と最大限の賛辞を贈った。

 

テア・シュテーゲンの移籍に伴い、自身が第5キャプテンに就任したことについては『チームメイトを最大限助けようとすることは、僕にとって自然に出てくるものだ。ピッチの内外で彼らを助けるのが好きなんだ。小さい頃からずっとキャプテンだったからね』と、生来のリーダー気質を覗かせた。 (via SPORT)

 

■【チームデータ・その他】

 

若手ディフェンダーのジェラール・マルティンが新境地を開拓している。本来はアレハンドロ・バルデの競争相手として左サイドバックでの起用が想定されていたが、フリック監督の下で左センターバックとして定着している。今季はセンターバックとして22試合、サイドバックとして19試合に出場し、既に2372分間プレーしている。41試合中28試合で先発出場を果たし、パウ・クバルシとのコンビで17勝1分という驚異的な成績を残している。唯一の引き分けはチャンピオンズリーグのニューカッスル戦のみである。

 

一方で、深刻な右膝の負傷により今季わずか74分の出場にとどまっているガビは、市場価値が6000万ユーロから3000万ユーロへと半減するという厳しい評価を受けている。

 

また、元選手のホセ・マリ・バケロ氏が、スペイン代表でのラミン・ヤマルの起用法について言及した。親善試合での出場時間についてクラブ側が懸念を示す可能性があることに対し、『もしバルサがラミンがプレーすることに文句を言うなら、それは的外れだと思う。最終的に、60分から出場するよりも最初からプレーするほうがずっといい。なぜなら、メンタル面や準備、競争するという概念が少し失われてしまうからだ』と、先発出場の重要性を主張している。 (via MARCA, SPORT)

 

【本日の総括】

 

ラフィーニャの長期離脱という痛手はあるものの、クンデやバルデら主力の復帰と代役組の飛躍により、チームの選手層は厚みを増しています。フェルミンやエリックらが語るチームへの熱い思いや、アラウホの苦難を乗り越えたエピソードからは、強固な結束力が伺えます。バストーニ獲得計画やカンテラ有望株の買い戻しなど、来季に向けたフロントの動きも加速しており、ピッチ内外で重要な局面を迎えています。