【移籍・噂

レアル・ベティスは、レアル・マドリードに所属するダニ・セバージョスの獲得に向けた動きを継続しています。来夏に契約満了を迎えるセバージョスですが、今夏の退団と古巣ベティスへの復帰を強く希望しています。2024年の夏にも移籍に近づきましたが、マドリー側が1500万ユーロを要求したため破談となり、代わりにジオ・ロ・チェルソを獲得した経緯があります。しかし、まもなく父親になる予定のセバージョスとその側近(妹のサロメ、弁護士のダビド・ロドリゲス・デ・ラ・クルスなど)とクラブは、それ以降も継続的に接触を図っています。

クラブはチャンピオンズリーグ出場権獲得により潤っているものの、6月30日までに帳尻を合わせるための売却や、左サイドバック、トップレベルのストライカーの獲得を優先事項としています。そのため、移籍実現にはセバージョスがマドリーをフリーまたは象徴的な金額で退団することと、イスコと同等の手取り約300万ユーロへの大幅な減俸を受け入れることが条件となります。もし移籍金が発生する場合、それは2030年までの契約の総額から差し引かれる仕組みになるということです。

交渉のキーマンとなっているのは3人です。1人目は元同僚で親友のホアキン・サンチェス。公の場で冗談交じりに復帰を呼びかけるなど、理想的な仲介役となっています。2人目はマヌ・ファハルドSDで、個人的にも公的にも何度も会合の場を持ち、ペレグリーニ監督の構想に入ると確信しています。そして3人目はカンテラ責任者のミゲル・カルサドであり、ロペス・カタラン副会長とも繋がっており、家族とも長い付き合いがあります。(via Estadio Deportivo)

【クラブ運営

マヌエル・ペレグリーニ監督就任以降の10年代、ベティスは黄金期を迎えています。21年ぶりのチャンピオンズリーグ出場権獲得、6年連続の欧州大会出場、2025年のカンファレンスリーグ決勝進出、そして2022年の17年ぶりとなるコパ・デル・レイ優勝など、スポーツ面で目覚ましい成功を収めています。さらに資本増強により、アンヘル・アロ会長やロペス・カタラン副会長の体制も盤石なものとなりました。

こうした好調を背景に、CIESフットボール・オブザーバトリーの報告によれば、過去1年間でベティスのSNSフォロワー数が622万人増加し、増加数で世界9位にランクインしました。これはフラメンゴを上回り、バイエルン、バルセロナ、レアル・マドリード、インテル、リバプール、アトレティコ・マドリード、PSG、マンチェスター・シティに次ぐ数字です。

Facebook、X、TikTok、Instagram、YouTubeの5大SNSの総フォロワー数は約3000万人(正確には29,696,869人)に達し、世界29位。相対的な成長率では+27.2%を記録し、サンダーランド、レガネス、ウィダード・カサブランカに次ぐ世界4位の伸びを見せています。プラットフォーム別では、TikTokで世界18位(スペイン5位)、YouTubeで20位となっています。(via Estadio Deportivo)

【代表・W杯

シーズン終了後の6月のFIFAウィンドウにおいて、ベティスからは7人の選手が2026年北中米ワールドカップに向けた各国の代表活動に合流しました。これはカタール大会の5人を上回り、クラブ史上最多のW杯出場選手数となります。

スイス代表のリカルド・ロドリゲスは自身4度目のW杯出場となり、ヨルダンやオーストラリアと対戦します。モロッコ代表のソフィアン・アムラバト(3度目)とエズ・アブデ(2度目)は、マダガスカルやノルウェーとの試合に臨みます。アルゼンチン代表のジオ・ロ・チェルソは、前回大会を怪我で欠場したため今回が初のW杯となり、ホンジュラスやアイスランドと戦います。さらに、コンゴ民主共和国代表のセドリック・バカンブ、コロンビア代表のクチョ・エルナンデス、そしてメキシコ代表への初招集が期待されるアルバロ・フィダルゴもそれぞれ代表戦に挑みます。

ただし、バカンブとロドリゲスは6月末で契約満了となり、アムラバトもレンタル期間終了で退団するため、大会後にベティスに戻るのは4人のみとなる予定です。一方で、パブロ・フォルナルスはスペイン代表から落選し、ジュニオル・フィルポはドミニカ共和国代表から休養を与えられました。アントニー、ナタン、ネルソン・デオッサらもそれぞれの代表から招集外となっています。(via Estadio Deportivo)

【スタッツ・補強

ベティスは過去2回の移籍市場において、純粋な「9番」の獲得を見送ってきました。しかし、チャンピオンズリーグ復帰と国内の目標を両立させるため、今夏は信頼できるストライカーの補強が至上命題となっています。

ペレグリーニ体制下でチームの得点力は着実に向上しています。過去10年間で15ゴールに到達した選手は4シーズンしかいませんでしたが、今季はクチョ・エルナンデスとアブデが15ゴール、アントニーが14ゴールを記録し、複数の得点源が機能しました。

それでも、プリメーラ・ディビシオンで1シーズンに20ゴール以上を挙げた選手は久しく現れていません。直近では21/22シーズンのフアンミ(20ゴール)、12/13シーズンのルベン・カストロ(21ゴール)まで遡る必要があります。プリメーラにおける『20ゴールクラブ』の達成者は、アルフォンソ・ペレス(96/97・27ゴール)、リカルド・オリベイラ(04/05・26ゴール)、ポリ・リンコン(82/83・21ゴール、ピチーチ賞獲得)の3人しかいません。

カテゴリー不問の歴代記録を見ると、クラブ最多得点者であるルベン・カストロ(通算147ゴール)がセグンダで32ゴールを2回記録しているほか、トロ・アキノ(31ゴール)やペペ・メル(26ゴール)などが名を連ねます。次なるストライカーには、この20ゴールの壁を破る活躍が求められています。(via Estadio Deportivo)

【選手コメント・負傷

イスコ・アラルコンがインタビューに応じ、度重なる負傷の苦悩とベティスへの強い思いを語りました。過去2年間で同じ足首に4ヶ月の怪我を2回負い、復帰直後にソフィアン・アムラバトとの衝突でさらに5ヶ月離脱するという不運に見舞われました。

引退の危機にも直面し、『医師からは再びプレーできるか分からないと言われ、悪魔と戦うことになった。もう若くないので本当に難しかった』と過酷な日々を振り返りました。息子が松葉杖姿を見て「サッカーをしたくない」と言い出したこともあったといいます。アムラバトとの衝突については『サッカーでは予期せぬことが起こる。「どこに行くつもりだったんだ?」と冗談交じりに言っただけだよ』と怒りはないと明かしました。

苦しい時期を支えたのはベティスへの愛でした。『ベティスでもう一度心から楽しむことができ、感じている愛情が私を戦い続けさせてくれる。また好きなことができるようになって嬉しい。少しずつリズムを掴み、来季を良い形でスタートしたい。サッカーは私にとって全てだ。完全復活への道を探しており、あと数年は戦い続けたい』と前向きな姿勢を見せました。

2026年W杯出場の夢は叶わず、『どんな選手にとっても最大の大会に出場するのは夢だが、仕方ない。それが人生だ。最後まで挑戦したが、シーズンをほぼ棒に振ったし、もっとフィットして相応しい選手がいる』と現実を受け入れています。デ・ラ・フエンテ監督からは何度も気遣いの電話をもらったことに感謝を示しました。

チームメイトのアントニー、アブデ、クチョらについては『彼らのような選手とプレーするのはとても簡単だ。決定力があり、速く、得点力がある。ベティスはもっと大きな目標を達成するために、そのレベルの選手を持つことを目指すべきだ』と称賛しています。

今後の目標については、『これ以上はできないほど魂と体を捧げている。ベティスでタイトルを獲得したい。チームメイトの話を聞くと信じられないことだと思う。チャンピオンズリーグでプレーすることと、タイトルを獲得することがここに来た時の目標だったし、毎日そのことを考えている』と強い決意を誓いました。(via Estadio Deportivo)

【クラブ運営・噂

ACミランが新たなプロジェクト構築のため、ベティスのスポーツディレクターであるマヌ・ファハルドの引き抜きを画策しているとイタリアのメディアが報じました。ミランは幹部を全面刷新しており、次期監督候補のオリバー・グラスナーとともにファハルドをトップターゲットに据えているといいます。

ファハルドは欧州で非常に高く評価されており、最近ではレンジャーズやバレンシア、さらにはサウジアラビアや新興リーグからもオファーを受けましたが、すべて拒否しています。ミラン側も、ファハルドがベティスの熱烈なファンであることを公言しているため説得は難しいと考えており、プランBとしてビジャレアルのホルヘ・ロドリゲスをリストアップしています。ファハルド本人は、現在のプロジェクトにはまだ可能性があると信じており、退団は考えていません。

一方、ペレグリーニ監督は、今季一部であったチーム編成への批判に対し、『ベティスが10位なら批判も理解できるが、6年連続でヨーロッパ出場権を獲得し、ELでクラブ史上初のベスト8、コパ・デル・レイでもベスト8に進出した。後半戦だけならリーグ3位の成績だ。計画よりも一部の批判を見直すべきだ』と強く反論し、フロントの働きを擁護しました。(via Estadio Deportivo)

【小ネタ

過去の記録に関する話題の中で、ベティスがセグンダ・ディビシオンで優勝を果たしたシーズン(2010-11シーズン)の圧倒的な攻撃力について言及されています。このシーズン、ベティスはバルセロナBとともにリーグ最多となる85ゴールを記録し、その攻撃的なサッカースタイルを大いに証明していました。(via SPORT)

【本日の総括】

ダニ・セバージョスの復帰に向けた水面下での動きが続く中、クラブはSNSでの世界的な急成長や、ペレグリーニ監督に率いられた安定した成績で黄金期を謳歌しています。W杯に史上最多の7選手を送り出し、来季のCLに向けて「20ゴール」を狙えるストライカーの補強が急務となる一方、怪我を乗り越えたイスコがタイトル獲得への熱い決意を語り、ファハルドSDの残留と監督からの厚い信頼もクラブの団結力を示しています。