試合プレビュー: セビージャ戦&EL出場権
EL圏内の6位(勝ち点51)につけているセルタは、今季ヨーロッパリーグ準々決勝でフライブルクに敗退したものの、2年連続のヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得をかけて、土曜日の21:00にバライードスでセビージャと対戦する。7位ヘタフェ(勝ち点48)とは勝ち点3差だが、セルタは直接対決(アウェー勝利、ホーム引き分け)で上回っているため、セビージャ戦で引き分け以上の勝ち点1を獲得するか、ヘタフェがオサスナに勝てなければ6位が確定しELに出場できる。負けてヘタフェが勝った場合は7位となりカンファレンスリーグ(ECL)に回ることになる。直近5試合の成績は2勝2分1敗で、前節はサン・マメスでアスレティックと1-1で引き分けた。(via SPORT, ElDesmarque, MARCA, Mundo Deportivo)
試合当日のバライードスは大熱狂のパーティーに
クラブはヨーロッパ大会出場を祝うため、バライードス周辺で12:30から深夜まで続く盛大なパーティーを企画している。スタジアム周辺ではVaracuncas(13:00)、Dirty Suc(15:30)、Festicultores(16:15)、Baiuca(17:30)による音楽ライブが行われる。さらに15のペーニャ(ファンクラブ)が運営するフードエリアがオープンし、チュラスコやタコ、チョリパンなどが提供される。子供連れの家族向けにも3x3サッカー、シュートメーター、ビリヤードサッカーなどのアクティビティが用意されている。19:45にスタジアムが開門し、試合後もクラブはファンに向けて席に残るよう呼びかけており、スタジアム内でのフィナーレが予定されている。その後、チームはプラサ・アメリカに移動してファンと共に祝う予定で、翌日の祝賀会は行われない。(via SPORT)
負傷者情報と招集メンバー・スタメン予想
クラウディオ・ヒラルデス監督は負傷者を除く全25選手を招集しており、当日にベンチ入りできる規定人数のため2人を外す予定だ。スウェーデン代表に招集されているカール・スタルフェルトは椎間板ヘルニアを抱えており、ワールドカップ出場も危ぶまれているが、手術が必要かメディカルスタッフがまだ決定していない。ミゲル・ロマンは左足骨折の回復の最終週にあり、マヌ・フェルナンデスは木曜日の練習で軽い足首の捻挫を負い欠場する。ただし、彼らも試合後の祝賀パーティーにはピッチに姿を現す予定だ。
スタメンは、GKにアンドレイ・ラドゥ。ディフェンスラインはハビ・ロドリゲス、ヨエル・ラゴ、そして契約延長が近いマルコス・アロンソが並ぶ。ウイングバックは右にハビ・ルエダまたはオスカル・ミンゲサ、左にセルヒオ・カレイラが入る見込みだ。中盤はイライクス・モリバとフェル・ロペスが務めるが、ウーゴ・ソテロや怪我から回復したマティアス・ベシーノが起用される可能性もある。前線はイアゴ・アスパス、ウィリオット・スウェドベリ、パブロ・ドゥラン、ウーゴ・アルバレスらが両サイドを担い、トップにはワールドカップ出場を目指しアピールしたいボルハ・イグレシアスか、フェラン・ジュグラが入ると予想されている。(via ElDesmarque, SPORT)
クラウディオ・ヒラルデス監督の意気込み
ヒラルデス監督は試合前会見で、ECLではなくEL出場を優先する理由を力説した。『試合を巡る様々な状況や、私たちがどこから来てどこへ向かえるかといったこと以上に、目の前に勝たなければならない試合がある。ヨーロッパリーグかカンファレンスかだ。私たちは6位になってヨーロッパリーグでプレーしたい。昨年は7位だったが、その裏にはクラブにとって重要な経済的補償があり、さらにここ数試合ホームでファンに対して勝てていない負い目があるので、それを清算したい』と語った。
さらに『ファンに喜びを与えることが重要だ。試合の結果に関係なく祝うことが大切で、バライードスで完璧なパーティーにしたい。そのためには試合に勝って、素晴らしいシーズンに有終の美を飾らなければならない。明日の試合で勝ってカンファレンスを戦うか、勝ってヨーロッパリーグを戦うかだ。今週は緊張が解けたのを感じたが、誰もがヨーロッパリーグでプレーしたいという集中力と話し合いがあった』とチームの士気の高さを強調した。一方でチームの疲労についても触れ、『多くの選手にとってこれを経験するのは初めての年なので、エネルギー面、精神面、肉体面でシーズンのこの時期にギリギリで到達している。私たちのリーグは昨年よりもさらに良くなっている』と過酷なシーズンを振り返った。(via ElDesmarque, SPORT)
イアゴ・アスパスの契約延長と引退後の計画
セルタの歴史上最も重要なレジェンド、イアゴ・アスパスがキャリア最後となる1シーズンの契約延長に合意した。クラブは彼のモアーニャでの幼少期を再現した感動的な動画でこれを発表した。アスパスはその動画を見て、『子供時代を思い出してとても感動的だ。両親が夕食に帰るように窓から呼んでいた。あの頃は今のような電話はなかった。この子供時代を過ごせたことをとても誇りに思うし、このビデオで子供の頃どれほど幸せだったか、通りでどれほど楽しめたかを思い出す。今はそんなことは起こらない』と懐かしんだ。
来季でトップチーム18シーズン目を迎えるアスパスは、さらに出場試合数とゴール数の記録を伸ばすことになる。また、引退後の2シーズンはクラブの構造の一部(スタッフなど)として残ることが決定しており、給与は3年間に分割して支払われるため、クラブは来季の給与枠を大幅に解放することができた。
ヒラルデス監督はアスパスの契約更新の瞬間の裏話を明かした。『彼はそこのドアから入ってきて、私たちがビデオの準備をしているときに教えてくれた。彼は自然で自発的だ』と語り、チームメイトに伝えられた際には大歓声と祝福の通路で迎えられたという。『私は楽観的で、来季イアゴがいないセルタは想像していなかったし、それが現実になった。イアゴが私たちに与えてくれるものをアクションで提供できる選手は世界中にも、私たちの近くにもいない。時間の経過を受け入れることを皆で理解しなければならないが、時間の経過にもかかわらず、私たちはもう1年イアゴを楽しむ。彼は日々の生活で私たちに多くのものを与え、試合でも多くのものを与え、感情面でも多くのものを与えてくれる。彼は荷物をまとめて去ることもできたし、来年もプレーを続けたとしても同じようにレジェンドだ。彼がクラブに貢献し続けたいと思ってくれていることに感謝している』と最大限の賛辞を送った。さらに監督は、引退前にデポルティーボ・ラ・コルーニャとの最後のダービーを戦う可能性について『個人的にはバライードスとリアソールでのダービーを経験したい』と語った。(via ElDesmarque, SPORT)
別れを告げる退団濃厚な選手たち
セビージャ戦は、契約満了を迎える複数の選手にとってセルタでの最後の試合となる可能性が高い。フランコ・セルビ、ミハイロ・リスティッチ、ジョセフ・エイドゥーの3人は近年出場機会が少なく、契約延長のオファーを受けていない。セルビはエドゥアルド・コウデの要望で加入し期待されたが、ここ3シーズンは出番を失い今季はリーグ戦出場ゼロに終わった(5シーズンで108試合7ゴール13アシスト)。リスティッチは負傷に悩まされ3シーズンで41試合3アシストにとどまった。エイドゥーは2019年に加入し150試合4ゴール2アシストを記録したが、2023年10月のアキレス腱断裂から完全に復帰することができなかった。
また、オスカル・ミンゲサの去就も注目されている。クラブは年俸約400万ユーロ(グロス)という最高額での延長オファーを数ヶ月前に提示したが、本人は返答を保留し対案を提示する予定だったものの、クラブ内では更新はほぼ不可能と見られている。彼にはユベントスへのフリー移籍が有力視されている。バルセロナは買い戻し権と将来の売却益の50%を保有しているが、フリー移籍となれば利益は得られない。
ミンゲサについてヒラルデス監督は『全く別れを告げてはいない。私が楽観的かどうか意見を言うこともできない。一年中話していることは知っているし、夏はそのようになるだろう。サッカー選手としての彼への好みを何度もコメントしてきた。彼にとっては非常に複雑な年だったと思う。他人の噂やチーム、そしてシーズン中ずっとこの種の質問の的になるのは簡単ではないし、選手として管理するのは難しい。このメロドラマが早く終わるほど、彼にとっても全員にとっても良いことだ。残るなら喜ばしいし、去るなら最高の幸運を祈る。なぜなら彼は素晴らしい人間であり、偉大なサッカー選手だからだ。彼はピッチ上でも私たちに多くのものをもたらしてくれた』と語った。
彼ら高給取りの4選手の退団とアスパスの給与分割により、クラブは来季に向けて1000万ユーロ以上の人件費削減を達成する見込みだ。(via ElDesmarque, SPORT)
移籍と契約延長の最新動向
その他の選手の去就についても動きがある。マルコス・アロンソはまだ契約を更新していないが、クラブはベテランDFの残留がほぼ保証されていると考えており、数日中に1シーズンの契約延長が公式発表される予定だ。フェル・ロペスは保有権を持つウルブスに一度帰還するが、クラブ、コーチングスタッフ、そして選手本人も残留を希望しており、来季の再ローン獲得に向けた交渉が行われる予定で、楽観的な見方が広がっている。カルロス・ドミンゲスも今季の出場時間の少なさから、夏に退団する可能性がある。
また、クラブは6月30日までに約1800万ユーロの売却益を計上して予算のバランスを取る必要があり、市場で人気のあるイライクス・モリバとウィリオット・スウェドベリが主な売却候補となっている。特にモリバの契約解除金は3000万ユーロに設定されているが、2000万ユーロ程度のオファーがあればクラブは売却の障害を設けない構えだ。彼には今季EL覇者のアストン・ヴィラなどから関心が寄せられている。(via ElDesmarque, SPORT)
ロッカールームの小ネタ: ラドゥのいたずらとゴミ袋騒動
アンドレイ・ラドゥがロッカールームでフェラン・ジュグラをSNSでいじる一幕があった。ジュグラが全身赤の服で練習から出てきたところを、有名ピザチェーンの配達員のようにAI画像加工してバイクや帽子、ピザの箱を合成して投稿した。
しかし、ファンの注目を集めたのはその写真の背景だった。背景にはイライクス・モリバのホーム用と第3用(ピンク)のウェアが入ったゴミ袋が写り込んでおり、これがモリバの売却が目前に迫っているという噂に火をつけた。だが、実際にはカール・スタルフェルト(背番号2)、アンドレイ・ラドゥ自身、ミゲル・ロマンのウェアが入ったゴミ袋も彼らのロッカーに置かれており、シーズン終了に伴う単なるロッカールームの荷物整理の出来事だったことが判明した。ラドゥの持ち前の明るさと狂気がチームに馴染んでいることを示すエピソードとなった。(via ElDesmarque)
セルタ・フォルトゥナ(Bチーム): 昇格プレーオフに向けて
セルタのBチームであるセルタ・フォルトゥナは、今週末の最終節でアウェーでバラカルドと対戦する。現在リーグ2位で、この試合で引き分け以上の結果を出せば2位を確保し、昇格プレーオフの初戦で別グループの5位チームと対戦できる優先権を得られる。アウェー成績は8勝6分でテネリフェに次ぐリーグ2位の好成績を誇る。
フレディ・アルバレス監督は『残留を争うチームにはプレッシャーがあるが、我々にはない。楽しんで最高の形で競争し、若者たちの持つ大胆さを活かして試合を乗り切らなければならない』と余裕を見せた。ただし、ウーゴ・ゴンサレス(左脚大腿直筋の肉離れ)、ビセンテ・ヌネス、ユースのアンソニー・カヤットが負傷欠場し、オスカル・マルコスも違和感があり出場が危ぶまれている。(via SPORT)
【本日の総括】
最終節を前にヨーロッパリーグ出場権の確保に燃えるチームと、レジェンドであるイアゴ・アスパスの契約延長に沸くセルタ。一方で複数選手の退団や売却に向けた動きも加速しており、新シーズンへ向けた大きな転換期を迎えています。