12.24km走破の怪物FW『エル・タンケ』オソリオ覚醒!197cmの壁を打ち破る頭弾とビザ遅延の裏側

強豪との激闘の中で最大の希望となったのが、アルゼンチン人FWアビエル・オソリオの目覚ましい活躍である。『エル・タンケ(戦車)』の異名を持つ24歳のストライカーは、アンセルミ監督のもとで待望の初スタメンを飾り、前線で圧巻の存在感を放った。

オソリオはチーム最多となる4本のシュートを放ち、相手ゴールを脅かし続けた。何より特筆すべきはその驚異的な運動量である。この試合でオソリオが記録した走行距離は「12.24キロメートル」に達し、両チームの全出場選手の中で単独トップの数値を叩き出した。前線からの泥臭いプレスとボールキープでチームの攻撃を牽引した。

ハイライトとなったのは1-2と追撃する反撃のゴールシーンだ。ルーカス・セペダが上げた滞空時間の長いクロスに対し、オソリオは抜群のタイミングで踏み切り、身長197センチを誇る相手DFディーン・ハイセンやマーク・ククレジャの上から空中戦を制した。空中でピタリと静止したかのような打点の高いヘディングシュートをゴール隅へ叩き込み、マルティネス・バレーロのスタンドを総立ちにさせた。

この鮮烈な活躍の裏には、過酷な準備期間が存在した。エルチェは今年1月にデフェンサ・イ・フスティシアからオソリオの獲得を決定し、6ヶ月間の期限付き移籍を経て7月5日にはチームへ合流する予定だった。しかし、複雑なビザや事務手続きのトラブルにより合流が大幅に遅れ、実際にエルチェの練習に参加できたのは開幕わずか5日前の8月12日であった。合流からわずか1ヶ月という短い期間でありながら、指揮官の戦術を完璧に吸収し、90分フル出場してチーム最長の走行距離を記録する驚異的な順応性を見せつけた。

エルチェはこれから7日間で3試合を戦う過密日程に突入する。今週金曜日にRCDEスタジアムで行われるRCDエスパニョールとのアウェイ戦に向けて、アンセルミ監督はオソリオとフェル・ニーニョの2トップ起用を本格的に検討している。レアル・マドリード戦の終盤25分間で見せた2人のストライカーによる共演は非常に高い親和性を示しており、最下位脱出を狙うエルチェにとって強力なダブル砲が初勝利への鍵を握ることになる。(via SPORT)

【本日の総括】

レアル・マドリード戦での死闘を経て、エルチェはピッチ内での手応えとピッチ外での強烈な発信力で存在感を放っている。新砲オソリオの覚醒と執念の12km走破は次節エスパニョール戦への大きな希望であり、巨人に怯まぬクラブの誇りを胸に待望の今季初勝利を掴み取りに行く。