ムバッペの暴言劇と公式の『Fair Play』煽り投稿!バロンドール基準を揺るがす場外乱闘の全貌

アディショナルタイムの劇的な失点により2-3で惜敗を喫したレアル・マドリード戦直後、ピッチ上では激しい紛糾が発生していた。コーナー付近でボールをキープしていたキリアン・ムバッペが倒された際、エルチェのゴンサロ・ビジャールが遅延行為を咎めようと歩み寄ったところ、グラウンドに倒れたムバッペがゴンサロ・ビジャールに対して足を出す蹴りを見舞った。

起き上がったムバッペはゴンサロ・ビジャールに詰め寄り、顔と指を近づけながら『この野郎、ふざけるな』といった強い口調の暴言を吐き捨てた。ゴンサロ・ビジャールは胸と首の間に手を置いて押し返し、かつてモナコでチームメイトだったトマ・レマルが割って入って引き離す事態となった。主審のヘスス・ヒルフ・マンサーノはこの一連の行為に対して警告を出さず、テレビ中継のリプレイでも映像が流されなかった。

しかし、エルチェはこの見逃された行為に対して公式X(旧Twitter)上で即座に反撃を開始した。ムバッペがゴンサロ・ビジャールを威嚇する2枚の写真とともに『Fair Play』という文言と首をかしげる絵文字を添えて投稿。この投稿は瞬く間に100万回再生を超える大反響を呼び起こした。

この皮肉は単なる相手選手への不満にとどまらず、現在議論が加熱しているバロンドール選考に対する痛烈な一撃となっている。バロンドールの投票基準には個人パフォーマンスやチームタイトルと並び『フェアプレー(品格とスポーツマンシップ)』が明確に定義されている。かつてヴィニシウス・ジュニオールがピッチ上の振る舞いを理由に受賞を逃した経緯があるだけに、受賞候補の筆頭とされるムバッペの品格を問うエルチェの投稿は大きな波紋を広げている。

さらに、試合前に両チームの選手が着用したセウタ支援Tシャツを巡り、ムバッペを含むレアル・マドリードの3選手がシャツを折ったまま入場したことについて、ラ・リーガのハビエル・テバス会長は『クラブとしての公式行事であり、個人思想を挟むべきではない』と強く批判した。これに対しムバッペは大手紙の取材で『セウタの被害者だけでなく過酷な環境で命を落とす移民の方々全般にも思いを寄せたかった。人々の苦しみに優先順位をつけたくない』と自身の意図を弁明する事態に発展している。(via SPORT, ElDesmarque, Mundo Deportivo)