ジョアン・ジョルダン セビージャからの完全移籍後もポルトガルで先発ゼロと苦戦

今夏にセビージャからポルトガルのエストレラ・アマドーラへ完全移籍したカタルーニャ出身ミッドフィルダー、ジョアン・ジョルダンの新天地での不振が深刻化している。リーグ戦での先発出場が一度もないまま出場時間は187分間にとどまり、復活を目指したキャリアの再建が大きく停滞している。

セビージャのスポーツディレクターを務めるホセ・イグナシオ・ナバロは今夏、クラブの逼迫した財政状況を改善するため、高額な年俸が重荷となっていたジョルダンの放流を最優先課題として動いた。前任のアントニオ・コルドンが解決できなかったこの懸案に対し、ファビオ・カルドソの取引を交えた交渉を展開した。結果としてセビージャ側が給与の一部を負担し続ける条件を受け入れることで、エストレラ・アマドーラへの完全移籍が成立した。

プレシーズン中にルイス・ガルシア・プラサ監督の構想外となり、チームから隔離されるなど難しい扱いを受けたジョルダンは、環境を変えて再起を図る意気込みでポルトガルへ渡った。しかしペパ監督のもとで定位置を奪うことができず、リーグ戦では途中出場のみで0ゴール0アシストという結果に終わっている。

9月20日に行われたアカデミコ・ヴィセウ戦で後半から投入されたのがリーグ戦での最長出場となっている。その後のアルーカ戦ではコンディション不良で枠外となり、直近のリオ・アヴェ戦では移籍後初めて90分間ベンチに留め置かれた。唯一の先発はカップ戦であるタッサ・デ・ポルトガルのファゼンデンセ戦での76分間のみで、1-2で勝利したものの、リーグ12位のクラブで本来の存在感を示せずにいる。

ジョルダンは過去に『勝てないときは落胆し、悲しみに沈んでしまう』と語り、苦境での苦悩を吐露していた。セビージャにとっても、ジョルダンをはじめラファ・ミルやタンギ・ニアンズ、フェデリコ・ガットーニ、アドリア・ペドロサらの給料負担が依然として重く残っており、完全な財政的解凍には至っていない。

この動向が意味するのは、過去の移籍市場で結ばれた高額契約が、クラブの財政と選手のキャリア双方に長期的な影を落とし続けているということだ。セビージャが給与負担から完全に解放されるには、本人が新天地で結果を残して市場価値を取り戻す以外に道はない。(via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

今日のラ・リーガの移籍・補強動向は、過去に獲得した大型戦力やレンタル選手の市場価値が、各クラブの来夏の補強資金に直結している現実を浮き彫りにした。とりわけバルセロナによるロナルド・アラウホの5500万ユーロでの売却可能性や、レアル・マドリードにおける右サイドバック補強組の不振は、今後の市場戦略を大きく揺るがす要素となる。1月冬の移籍市場に向け、各クラブの構想外選手の動きと財務改善の取り組みが一段と加速しそうだ。