ジェイドン・サンチョ(ヘタフェCF) 破格の減俸条件で交渉中

無所属で26歳のイングランド人ウイング、ジェイドン・サンチョが、ヘタフェと年俸を大幅に下げた短期契約に向けた交渉中の段階にある。かつて8500万ユーロの移籍金で取り引きされた大物が、過酷な減俸を受け入れてスペインで再起を図るという異例の展開として大きな注目を集めている。

現在提示されている条件は、今季終了までの期間で約40万ユーロ、週給換算で約1万2000ユーロという内容だ。この提示額はヘタフェの厳しい財務制限を反映したものであり、年俸換算では約62万4000ユーロに相当する。

この数字が意味する凄まじさは、彼が今年6月まで所属していたマンチェスター・ユナイテッド時代の給与と比較すれば一目瞭然だ。当時、彼は週給約30万ユーロ、年俸換算で約1560万ユーロを受け取っており、今回のヘタフェの提案は当時のわずか4%程度にすぎない。年間に換算して1500万ユーロ近い給料を削ることになるものの、選手本人は出場機会を確保して自身の価値を取り戻すため、この厳しい挑戦を受け入れる意向を固めつつある。

ただし、最終的な合意に至る前には重要なプロセスが残されている。サンチョは決断を下す前にホセ・ボルダラス監督と直接話し合い、チームのスポーツプロジェクトや自身に与えられる具体的な役割を確認したいと考えている。クラブのアンヘル・トーレス会長も10月15日の取材で『サンチョとは話し合いを続けており、来週には交渉がまとまるかが判明する』と語っており、クラブ側も獲得に手応えを感じている模様だ。

つまり、今回の動きが示すのは、金額や名声よりもピッチでの復活を最優先する選手の強い意志と、限られた予算で実力者を狙うクラブの補強戦略が一致したということだ。2021年にドルトムントから巨額の移籍金でイングランドへ渡って以降、チェルシーやアストン・ヴィラへのローン移籍を重ねて不振に苦しんだアタッカーにとって、今度の週末から来週にかけて行われる監督との会談が、キャリア再建に向けた最大の分岐点となる。(via Estadio Deportivo)