アレクサンダー・セルロートの去就

アントワーヌ・グリーズマンのMLSへのフリー移籍に続き、アレクサンダー・セルロートも退団の可能性が極めて高くなっています。セルロートはすでにユベントスと個人合意に達しており、ユベントスのルチアーノ・スパレッティ監督が直接電話で新プロジェクトへの説得を行いました。提示された条件は年俸400万ユーロの4年契約で、選手側もこのオファーに満足しています。

クラブ間合意はまだ結ばれておらず、アトレティコ・マドリードは移籍金として2500万ユーロを要求しています。この交渉は、昨夏ユベントスから買い取り義務付きでレンタル加入したものの、条件未達でイタリアへ戻ったアルゼンチン代表ニコ・ゴンサレスの件とは完全に別個のものとして扱われています。一方で、今夏契約満了でユベントスを退団予定のドゥシャン・ヴラホヴィッチがアトレティコに逆オファーされたとの情報も飛び交っています。

現在ノルウェー代表に合流中のセルロートは、自身のInstagramに過去2シーズンのアトレティコでのベストゴール動画を投稿し、『W杯に完全に集中する前にワクワクするようなニュースがあるので、注目していてください!』と、ファンに向けて別れを匂わせるメッセージを発信しました。2024年にビジャレアルから3200万ユーロで加入し、107試合で44ゴールを記録した30歳のストライカーは、メトロポリターノに別れを告げる準備を進めています。

(via ElDesmarque / Mundo Deportivo)

フリアン・アルバレスの移籍の噂

レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長が示唆した「1億5000万ユーロの大型補強」の隠し玉が、フリアン・アルバレスだという噂が急浮上し、大きな波紋を呼んでいます。

アトレティコ側はアルバレスを「非売品」と断言し、5億ユーロの契約解除金が存在することを強調しています。とはいえ、実際に1億5000万ユーロ前後のオファーが届けば、交渉のテーブルに着く可能性があるとも囁かれています。ただし、永遠のライバルであるレアル・マドリードへの売却はファンからの猛反発が必至であり、クラブとしては仮に売却するにしてもPSGやアーセナルへの放出を好むスタンスです。

この騒動に対し、アルバレスの代理人を務めるフェルナンド・イダルゴは噂を完全否定し、『フリアンがマドリードの銀河系補強になるかって? その件については何も情報を持っていませんし、誰も私たちに接触してきていません』と明言しました。

ファンの間でもこの移籍の噂は激しい議論を呼んでおり、「永遠のライバルには水も与えるな」と断固拒否する声がある一方で、「昨季リーグ戦で8ゴールしか決めていない選手に1億5000万ユーロの値がつくなら悪くない取引だ」「資金力のないバルセロナに売るよりはマシだ」と冷静に捉えるファンもおり、賛否両論が巻き起こっています。

(via ElDesmarque / SPORT / Mundo Deportivo / Estadio Deportivo)

攻撃陣と各ポジションの再構築

グリーズマンの退団が確定し、セルロートやフリアン・アルバレスの退団の可能性も浮上しているため、マテウ・アレマニーSDは攻撃陣の完全なスクラップ・アンド・ビルドを迫られています。

仮にセルロートとアルバレスの売却が実現すれば、約1億7500万ユーロの莫大な資金が手に入る見込みです。しかし、シーズン20ゴールを保証する純粋な「9番」、グリーズマンの代役、そして新プロジェクトの核となるトップレベルのスター選手という、最低3人の実力者の補強が必須となります。レアル・マドリードやバルセロナのような経済力はなく、手取り約1000万ユーロクラスの選手を何人も抱えることは不可能なため、限られた予算内での的確な補強が求められます。

守備陣と中盤の若返りも急務となっており、左サイドバックの最有力候補としてチェルシーのマルク・ククレジャ(移籍金4000万〜5000万ユーロ想定)がリストアップされています。ククレジャ自身もスペイン復帰を強く望んでおり、ディエゴ・シメオネ監督の求めるプレースタイルに完璧にフィットすると評価されています。そのほか、アレマニーSDの再建計画のターゲットとして、クリスティアン・ロメロ、ジョアン・ゴメス、イ・ガンイン、トレソルディといった名前も挙がっています。

(via ElDesmarque / Estadio Deportivo)

アトレティコ・マドリーレーニョの動向

フェルナンド・トーレス監督率いるアトレティコ・マドリーレーニョ(Bチーム)は、ホームでポンフェラディーナに0-1で敗れ、ラ・リーガ ハイパーモーション(2部)への昇格の夢を絶たれました。

チームは昇格を逃しましたが、今季23ゴール6アシストと圧倒的な活躍を見せた24歳の左ウイング、アルナウ・オルティスにオファーが殺到しています。契約は2028年6月まで残っているものの、エスパニョール、ラシン・サンタンデール、ジローナ、マジョルカのほか、イタリアの複数クラブが熱視線を送っています。

年齢が23歳以下ではないためクラブ内で処遇について議論が交わされており、ディエゴ・シメオネ監督からトップチームのプレシーズンに呼ばれる可能性がある一方で、出場機会を求めて国内トップリーグのクラブへレンタル移籍する選択肢も浮上しています。クラブは昨年9月に移籍金を支払って獲得した経緯があるため、安易に手放すつもりはありません。

(via ElDesmarque)

クラブ運営と小ネタ

ローマからマドリードへ向かう飛行機内で、教皇レオン14世が記者から「レアル・マドリードかバルセロナか?」と尋ねられ、『それは簡単だ。教皇はすべてのチームを応援するが、私個人はレアル・マドリード...そしてアトレティコを応援する』と答えました。しかし、レアル・マドリードの公式SNSが「そしてアトレティコ」と発言した部分を意図的にカットした動画を公開したことで、アトレティコファンから怒りの声が上がる事態となっています。

また、アトレティコ・マドリードは、マドリード州からそのリーダーシップ、持続可能性、経済的・社会的影響力が高く評価され、「マドリード・エクセレンテ」品質シールを授与されました。授与式に出席したエンリケ・セレソ会長は、『このシールは単なる称号以上のものです。アトレティコ・マドリードでは、持続可能性と卓越性は不可分な概念であると理解しています。結果だけでなく、私たちが環境に与える影響を考慮した基準を経営に統合することなしに、リーダーになることを目指すことはできません。だからこそ、私たちは自分たちの責任がスポーツの領域を超えていると確信しているのです』と、クラブの社会的責任について誇り高く語りました。

(via Mundo Deportivo / MARCA)

【本日の総括】

主力アタッカー陣の退団危機により、アレマニーSDは攻撃陣の抜本的な再構築という巨大な課題に直面しています。アルバレスの移籍の噂は代理人が否定したものの、セルロートのユベントス行きは秒読み段階に入りました。ククレジャらの的確な補強で新プロジェクトの基盤をどう築き上げるのか、今後の移籍市場でのクラブの立ち回りに大きな注目が集まります。