サン・マメスに渦巻いた拍手と大ブーイング!ワールドカップ制覇の祝福と偉大なレジェンドへの追悼

試合が始まる前、満員に近いサン・マメススタジアムのピッチ上では、7月にアメリカで開催されたワールドカップでスペイン代表として世界の頂点に立った守護神ウナイ・シモン、アイメリック・ラポルト、そしてニコ・ウィリアムズの3選手に対する公式な優勝祝賀セレモシーが執り行われました。

両チームの選手、さらには審判団がピッチ上に花道を作り、3選手が記念のトロフィーを掲げてピッチ中央に現れた際、スタンドの大半からは惜しみない拍手と祝福の声が送られました。しかしその一方で、地元バスクの独自の政治的・文化的アイデンティティや独立性を強く重んじる一部の熱狂的なサポーターグループ(特にゴール裏のウルトラスなど)からは、激しいブーイングや激しい口笛、非難の指笛が吹き荒れました。彼らはバスク代表「Euskal Herria」のコールを叫び、スタジアムの意見は完全に真っ二つに分裂する物議を醸す形となりました。

事前に一部のサポーター団体からクラブに対して「スペイン代表のユニフォームを着用した映像をサン・マメスで一切上映しないこと」という強い要求が突きつけられていたため、スタジアムの大型スクリーンにはワールドカップでのプレー映像は一切流れず、セレモニーそのものも極めて限定的な形で行われました。

また、この物議を醸したセレモニーの前後には、7月6日に95歳でこの世を去ったクラブ公式戦404試合出場の伝説的レジェンドゴールキーパー、Carmelo Cedrún 氏への追悼の意を示す、厳粛で美しい黙祷が捧げられました。

試合前、かつての偉大なレジェンドであるホセ・アンヘル・イリバル氏が、現在のゴールキーパー陣であるウナイ・シモンやアレックス・パディージャを両脇に従えてピッチ中央に立ち、Carmelo 氏の象徴であった黒いゴールキーパーユニフォームをスタジアム全体に掲げて敬意を表しました。サン・マメスを埋め尽くしたサポーターたちは、この偉大なる名守護神の旅立ちを偲び、心を込めた厳かな静黙と惜しみない拍手でレジェンドを見送りました。(via MARCA / Mundo Deportivo)

【本日の総括】

アスレティック・ビルバオにとって待望の新シーズン開幕戦は、エディン・テルジッチ新監督の初陣という大きな期待の中で行われたものの、開始11分での退場劇と手痛いミスが重なり、セビージャに1-3で敗れるという極めて悔しい黒星スタートとなりました。物議を醸したユリのレッドカード判定については、キャプテンのイニャキ・ウィリアムズや審判専門家たちが「誤審である」と激しい怒りを示しましたが、テルジッチ監督自身は一切の言い訳を排し、チームの連携と守備の規律を鍛え直す決意を固めています。何より、極限の状況の中でスタメン抜擢されてピッチを躍動したカナーレスやデビューを飾ったゲレナバレーナといった「レざマ(カンテラ)の若き至宝たち」の素晴らしい活躍、そして数的不利を物ともせず最後まで走り続けたチームの精神性は、これから長いシーズンを戦い抜くビルバオにとって確かな希望の光となりました。