【今日のラインナップ】
✅ アトレティコ・マドリード [コパ決勝進出とグリーズマンの残留決断、ジョレンテの反論]
✅ レアル・ソシエダ [バスクダービーを制しコパ決勝へ、久保建英は負傷欠場]
✅ アスレティック・ビルバオ [コパ敗退、ビビアンの右SB起用は実らず]
✅ ラージョ・バジェカーノ [オビエドに快勝、デ・フルトスが2発で躍動]
✅ レアル・オビエド [ラージョに完敗で最下位沈み、アルマダ監督が悲痛な叫び]
✅ セビージャ [パトリク・メルカド獲得内定、フアンルの残留宣言とペケの負傷]
✅ レアル・ベティス [ELはパナシナイコス戦へ、アントニーがファンとの衝突を謝罪]
✅ ヘタフェ [大物食いのサトリアーノが歓喜、ファンミは不可解な構想外に]
✅ バレンシア [冬の補強組が大活躍、ベルトランの負傷でメスタージャに膝の恐怖症]
✅ ビジャレアル [レナト・ベイガがエルチェ戦での再起とCL出場権獲得を誓う]
✅ エルチェ [ラファ・ミルの人種差別発言疑惑でRFEFが調査開始、チームは絶不調]
✅ エスパニョール [ラファ・ミルから差別を受けたとされるエル・ヒラリをクラブが全面支持]
✅ マジョルカ [デミチェリス新監督が就任、浅野拓磨らに攻撃陣の活性化を託す]
✅ デポルティーボ・アラベス [キケ・サンチェス・フローレス新監督が就任、マリアーノ起用にも言及]
✅ セルタ・デ・ビーゴ [ELリヨン戦のアウェイチケット完売、会長がマドンナへ公開書簡]
✅ ラス・パルマス [ヘセが過去を反省し1部昇格へ意欲、名物用務員の訃報に悲しみ]
✅ ジローナ [ストゥアーニが内転筋負傷で離脱、陰のキャプテンとしてチームを支える]
✅ レガネス [主将ホルヘ・サエンスが右太もも手術で今季絶望、守備陣が野戦病院化]
✅ マラガ [ダニ・ロレンソと2028年まで契約延長、2026年に入り絶好調]
✅ レアル・サラゴサ [ラロ新SDが就任しカンテラ重視を宣言、JIM監督の招聘は失敗]
✅ ブルゴス [ダービーに向けストライカーのフェル・ニーニョが負傷からの復帰を急ぐ]
✅ ミランデス [ブルゴス戦に向けエースのカルロス・フェルナンデスが時間との戦い]
✅ デポルティーボ・ラ・コルーニャ [絶好調も大黒柱イェレマイが負傷の危機]
✅ コルドバ [アディルソン・メンデスが大怪我から440日ぶりの復帰弾]
✅ レバンテ [深刻な財政難で増資を開始、イケル・ロサダは再び出番減少]
■【アトレティコ・マドリード】🐻🌳
コパ・デル・レイ準決勝第2戦、アトレティコ・マドリードは敵地カンプ・ノウでFCバルセロナに0-3で敗れたものの、第1戦の4-0という歴史的大勝のアドバンテージを活かし、2戦合計4-3で13年ぶりとなる決勝進出を果たした。4月18日にセビリアのラ・カルトゥーハで行われる決勝の相手はレアル・ソシエダに決定。両者の決勝での対戦は1987年以来となる。チケットは各クラブに40%ずつ割り当てられる。
試合終了のホイッスルが鳴り響くと、ディエゴ・パブロ・シメオネ監督は選手たちと抱き合い、アントワーヌ・グリーズマンの耳元で「La concha de tu madre. Te quiero mucho(愛してるぞ)」と熱い言葉を囁き、キスを交わした。グリーズマンは3月中に締め切られるMLSオーランド・シティからの巨額オファーを保留し、アトレティコでコパ・デル・レイのタイトルを獲得し、最高の形でシーズンを終えることを優先する決断を下している(via ESPN)。
キャプテンのコケは試合後、「これまでで最も嬉しい敗戦だ。ここ数年決勝に行けずファンを落胆させていたので本当に幸せだ」と喜びを爆発させた。また、相手チームのペドリに対して「彼は機械だ。スペインの現在であり未来。素晴らしいサッカー選手であると同時に最高の青年だ」と最大級の賛辞を送っている。
ピッチ外では、マルコス・ジョレンテが自身のライフスタイルや健康法に対する一部メディアからの批判にSNSで猛反論。「侮辱は知性からではなく恐怖から来る。私は誰の許可も得ず、自分の体と自然に調和した生活を学び、実験し続ける。2026年はエピックな年になる。真実は叫ぶ必要がない」と毅然とした態度を貫いた。
一方、エンリケ・セレソ会長はメディア対応の際、新戦力について問われると「我々にはフリアン・アルバレスもいるし、トムフォードもスミスもいる」と架空の選手名を挙げて煙に巻き、SNS上で大きな話題を呼んでいる。また、元選手のフィリペ・ルイスはテレビ番組で2016年のチャンピオンズリーグ準決勝バイエルン戦を振り返り、「グアルディオラはピッチを広くするという不正をしたと確信していた。ゴールが遠く、相手の人数が多く見えた」と当時の驚愕の感覚を明かしている。
さらに、アトレティコがコパで優勝し、リーグ戦でも上位に入った場合、セルタやエスパニョールにヨーロッパリーグやカンファレンスリーグの出場権が転がり込む可能性があり、他クラブのファンからも熱い視線が注がれている。シメオネ監督と妻のカルラ・ペレイラは激闘の翌日、バルセロナのモンセラート修道院を訪れ、決勝進出の感謝の祈りを捧げた。
■【レアル・ソシエダ】⚪🔵
コパ・デル・レイ準決勝第2戦、アノエタでの熱狂的なバスクダービーを制し、レアル・ソシエダが決勝への切符を手にした。試合は86分、パブロ・マリンが獲得したPKをキャプテンのミケル・オヤルサバルが冷静に沈め、1-0で勝利。第1戦の0-1のアドバンテージと合わせて2戦合計2-0でアスレティック・ビルバオを退けた。
ペジェグリーノ・マタラッツォ監督率いるチームは、強固な守備と組織力で相手を封殺。ジョン・マルティンやイゴール・スベルディアが空中戦と対人で圧倒し、セルヒオ・ゴメスはイニャキ・ウィリアムスを完璧に抑え込みながら攻撃の起点としても躍動した。GKウナイ・マレーロも試合終盤のミケル・ベスガの決定的なシュートをゴールライン上で防ぐスーパーセーブを見せ、無失点に大きく貢献した(via AS)。
【日本人選手情報:久保建英】
日本の至宝、久保建英はこの歴史的な大一番を無念の負傷欠場となった。マタラッツォ監督は試合前の段階で、久保とアルバロ・オドリオソラがメンバーから外れることを余儀なくされた。久保の圧倒的な推進力と創造性を欠く中での試合となったが、シェラルド・ベッカーや代役として出場した選手たちが奮闘。特に中盤でベニャト・トゥリエンテスとゴロチャテギが卓越したゲームコントロールを見せ、久保の不在を感じさせない見事な連携でチームを牽引した。久保の怪我の回復具合が今後のリーグ戦やコパ決勝に向けた最大の焦点となる。
試合前のアノエタ周辺は、発煙筒と花火の煙で視界が遮られるほどの数万人のサポーターが集結。「カフェ・イ・ロン」の大合唱で選手バスを迎え入れ、マタラッツォ監督や選手たちはバスを降りて徒歩でスタジアム入りするほどの熱狂空間を生み出した。4月18日の決勝に向けて、ソシエダにはスタジアム収容人数の40%にあたるチケットが割り当てられることが決定している。また、未来への投資として、ノルウェーのオーレスンから16歳の超有望株FWトーマス・レイカンゲルの獲得を完了。すでにスビエタの施設を訪れ、来季からユースの「エアーソ」に合流する予定だ。
■【アスレティック・ビルバオ】🦁
コパ・デル・レイ準決勝第2戦、敵地アノエタでのバスクダービーに臨んだアスレティック・ビルバオだったが、最後までレアル・ソシエダの堅守を崩せず0-1で敗戦。2戦合計0-2で大会から姿を消した。
エルネスト・バルベルデ監督は、ニコ・ウィリアムスやベニャト・プラドスら主力を欠く中、センターバックのダニ・ビビアンを右サイドバックに配置するという奇策に打って出た。ビビアンは守備面では一定の安定感を見せ、後半にアレッソが投入された後は本職のセンターバックに戻って奮闘したが、チーム全体の攻撃を活性化させるには至らなかった。オイアン・サンセトやイニャキ・ウィリアムスはソシエダの厳しいマークに苦しみ、効果的なパスを引き出せず。終盤に投入されたミケル・ベスガが決定機を迎えたものの、相手GKのビッグセーブに阻まれ、反撃の狼煙を上げることはできなかった。
■【ラージョ・バジェカーノ】⚡
劣悪なピッチ状態により延期されていた第23節のレアル・オビエド戦がエスタディオ・デ・バジェカスで行われ、ラージョ・バジェカーノが3-0の快勝を収めた。試合は前半44分、アンドレイ・ラティウのシュートの枠内へのこぼれ球をホルヘ・デ・フルトスが押し込んで先制。後半に入っても攻撃の手を緩めず、50分にはアルバロ・ガルシアが獲得したPKをデ・フルトスが再び決めて追加点。62分には相手のミスを突いたカウンターからアルバロ・ガルシアが試合を決定づける3点目を奪った。
イニゴ・ペレス監督は試合後、「結果には満足しているが、前半の出来は決して良くなかった」と気を引き締める一方、デ・フルトスを「偽9番」として起用した采配が的中したことを高く評価。「彼は両足で強烈なシュートが打て、ゴールへの嗅覚がある。チームに不可欠な存在だ」と絶賛した(via MARCA)。デ・フルトス自身もこの2ゴールで今季リーグ戦10ゴールの大台に到達し、スペイン人選手としてトップクラスの得点力を証明している。
試合は張り替えられたばかりのピッチ状態が依然として悪く、両チームの選手が何度も足を滑らせ、スパイクを取り替える場面も見られた。試合終盤には、今季限りでの退団を発表しているバンディエラ、オスカル・トレホがピッチに立ち、バジェカスのファンからスタンディングオベーションで称えられた。
一方で、カンファレンスリーグのラウンド16でトルコのサムスンスポルとの対戦を控えているが、イランの弾道ミサイルがトルコ領内に落下しNATOが迎撃するという事態が発生。遠征の安全性に重大な懸念が生じており、中立地開催の可能性も含めてUEFAの判断が待たれている状況だ。
■【レアル・オビエド】🛡️
ラージョ・バジェカーノとの延期戦に0-3で完敗を喫したレアル・オビエドは、これで残留圏から9ポイント差の最下位に沈み、絶望的な状況に追い込まれた。ギジェルモ・アルマダ監督は試合後の会見で「私がクラブに来てから最悪の試合だった。選手たちはアトレティコ戦の疲労から回復しておらず、全くキレがなかった」と完敗を認めた。さらに、試合の延期により、本来であれば出場停止だったラージョのパテ・シスやペップ・チャバリアが出場できたことについて「非常に不公平だが、こぼれたミルクを嘆いても仕方ない」と悔しさを滲ませた。
守備陣は崩壊し、GKアーロン・エスカンデルは不運なリバウンドから2失点を招き、ルーカス・アヒハドは痛恨のPKを献上。ハビ・ロペスは「このままの態度ではどこにも行けない。命懸けの試合でこんなプレーをしてしまい、遠くまで駆けつけてくれたファンに心から謝罪したい」と危機感を露わにした。
試合後、スタジアムを後にするマルティン・ペラエス会長とアグスティン・ジェイダGMに対して、駆けつけた少数精鋭のオビエドファンから激しいブーイングが浴びせられた。一方で、トンネル内では昨季オビエドの昇格に貢献し、現在はラージョに所属するFWアレマオがサンティ・カソルラらと熱い抱擁を交わす場面があり、クラブ公式SNSがその写真を投稿。これに対し、得点力不足に苦しむ現状を憂うファンから「なぜ彼を放出したのか」とフロントに対する痛烈な批判が殺到している。
■【セビージャ】⚪🔴
ベティスとの白熱の「エル・グラン・デルビ」(2-2)の余韻が残る中、セビージャはすでに来季を見据えた動きを加速させている。エクアドルのインデペンディエンテ・デル・バジェから、22歳の逸材MFパトリク・メルカドを約600万ユーロで獲得することで基本合意に達した。南米の専門家は「中距離シュートと斜めへの鋭い動き、そしてボール奪取能力に優れており、モイセス・カイセドやピエロ・インカピエのようにヨーロッパで即通用する」と太鼓判を押している(via Estadio Deportivo)。
トップチームでは、フアンル・サンチェスが自身の去就について言及。「今はセビージャをこの困難な状況から救うことだけを考えている。もうすぐクラブでの100試合出場という夢も叶う」と語り、ナポリなどからの関心の噂を一蹴した。また、デルビでのアントニーの危険なプレーに対して「自分がアラベス戦で退場になったプレーと全く同じ。なぜ彼が退場にならなかったのか理解できない」と判定への不満を漏らした。
負傷者の情報も深刻だ。ペケが足首の靭帯を部分断裂し、4〜6週間の離脱が決定。マルカオやアスピリクエタも別メニュー調整が続いているが、ルベン・バルガスとモペイは全体練習に復帰した。
一方で、ベテランの元チリ代表FWアレクシス・サンチェスの評価が急上昇している。デルビでの貴重なゴールを含め、今季わずか858分の出場で3ゴール1アシスト、2つの起点パスを記録。クラブ公式は「データが証明する最高の補強」として特集を組み、彼の貢献によってチームは勝ち点6を余分に獲得していると絶賛している。
GK事情では、オーリャン・ニーランが厳しい立場に置かれている。オディッセアス・ブラホディモスの台頭により、12月の国王杯以降3ヶ月間公式戦の出場がない。さらに、ノルウェー代表での正GKの座も、チャンピオンズリーグで活躍するボデ/グリムトのロシア系GKニキータ・ハイキンの帰化手続きが進んでいることで、最大の危機に瀕している。
クラブのレジェンドであり元SDのモンチ(現サン・フェルナンド会長)は過去を振り返り、「ジュレン・ロペテギ監督の招聘は、ファンの猛反対に遭い、携帯電話の電源を切らなければならないほど最も困難な決断だった」と告白。また、ホセ・アントニオ・レジェスのアーセナルへの売却が、クラブの財政を安定させ、ダニエウ・アウベスらの獲得に繋がった「歴史を変えた決断」だったと語っている。
■【レアル・ベティス】🟢⚪
ヨーロッパリーグのベスト16の相手がギリシャの強豪パナシナイコスに決定し、レアル・ベティスは再び過密日程の渦に突入する。3月8日のヘタフェ戦を皮切りに、木曜日にアテネへ飛び、日曜日にセルタ戦、翌木曜日にパナシナイコスとの第2戦、そして週末にビルバオ戦と、休む間もない連戦が待ち受けている。
デルビで先制ゴールを決めながらも、試合後にファンと激しく衝突したブラジル人ウインガーのアントニーが、クラブ公式メディアを通じて謝罪した。「3日間発熱があり、恥骨と内転筋に激しい痛みを抱えながら命懸けでプレーしていた。2-0から追いつかれた悔しさとフラストレーションが爆発してしまった。ベティスのファンを心から愛しているし、決して彼らを批判したわけではない」と釈明し、事態の沈静化を図った。
人事面では不穏な空気が漂っている。ロドリゴ・リケルメは負傷から復帰したものの、直近4試合でわずか32分の出場にとどまり、デルビでも全く出番が与えられなかった。クラブ首脳陣は、アトレティコ・マドリードから約800万ユーロを投じて獲得した彼を夏に売却して資金を回収するか、アブデやアルティミラのように忍耐強く育ててブレイクを待つかの二者択一を迫られている。また、レバンテにレンタル中のフアンミも、ルイス・カストロ新監督就任直後は活躍したものの、直近の試合では全く起用されない「不可解な構想外」状態に陥っており、クラブは動向を注視している。
デルビでの観客席からのペットボトル投げ込み事件については、RFEFの競技委員会からわずか300ユーロの罰金という非常に軽い処分が下された。負傷中のソフィアン・アムラバトは足首の手術から順調に回復し、個別メニューを消化。若手のパブロ・ガルシアは、トップチームでの出場機会が限られているため、実践感覚を養うべくリザーブチーム(ベティス・デポルティーボ)のセビージャ・アトレティコとの「ミニ・デルビ」に出場することが決定した。
■【ヘタフェ】🔵
レアル・マドリードをサンティアゴ・ベルナベウで1-0と撃破する大金星を挙げたヘタフェ。歴史的なボレーシュートを叩き込んだウルグアイ人FWマルティン・サトリアーノが喜びを爆発させた。「ベルナベウに入った時、彼らが獲得したチャンピオンズリーグのトロフィーがずらりと並んでいたが、圧倒されないように一切見ないようにした。試合に勝って帰る時に初めてじっくりと眺めたよ」と強心臓ぶりを披露(via El Espectador)。サトリアーノのヘタフェ加入は、リヨンがレアル・マドリードからエンドリッキを獲得したことで玉突き的に押し出された結果であり、「マドリードが放出した選手の影響でやってきた男が、マドリードを沈める」という数奇な運命が話題を呼んでいる。
一方で、ボルダラス監督の構想から完全に外れてしまったのがフアンミだ。ベティスから移籍金100万ユーロ以上で加入したにもかかわらず、1月18日を最後に全くピッチに立っておらず、直近の試合ではベンチ入りすら果たしていない。負傷の公式発表もなく、指揮官も彼について一切言及しないという異常事態が続いており、週末の古巣ベティス戦を前にその不可解な状況に注目が集まっている。
■【バレンシア】🦇
冬の移籍市場での的確な補強が、バレンシアの運命を劇的に変えている。ウナイ・ヌニェス、グイド・ロドリゲス、ウマル・サディクの加入以降、チームは2026年に入って4勝を挙げ、降格圏との差を5ポイントに広げることに成功した。特にウェストハムから加入したグイド・ロドリゲスは中盤に絶大な安定感をもたらしており、クラブOBのダリオ・フェルマンは「彼は世界王者としての経験と敬意をロッカールームにもたらした。単なる選手ではなく、ハビ・ゲラのような若手にとって最高の『教師』となっている」と手放しで絶賛している。
一方で、メスタージャには「膝の怪我の恐怖症(サイコシス)」が蔓延している。レンタル加入中のルーカス・ベルトランが膝蓋腱の炎症で10日以上離脱しており、カルロス・コルベラン監督も「硬いピッチの影響で腱が炎症を起こしている。防ぐのが難しい怪我だ」と頭を抱えている。バレンシアではすでに9人もの選手が膝のトラブルに見舞われており、クラブ全体が過敏になっている。
若手の動向にも動きがある。18歳の至宝、ダビド・オトルビに対してはプレミアリーグのクラブから熱視線が送られているが、クラブは2027年までの契約をさらに延長する方向で交渉を大詰めまで進めている。対照的に、リザーブチームで主力として活躍する22歳のMFハビ・ナバーロにはトップチームからの契約延長オファーがなく、今夏にフリーで退団し、スペイン2部やポルトガルのクラブへ移籍することが濃厚となっている。
■【ビジャレアル】💛
敵地カンプ・ノウでFCバルセロナに1-4で大敗を喫したビジャレアルだが、選手たちはすでに前を向いている。ポルトガル代表DFレナト・ベイガは、週末にホームで迎えるエルチェ戦に向けて「バルサ戦の敗北は痛かったが、マルセリーノ監督の要求を完璧にこなし、ホームで必ず勝ち点3を獲る」と力強く宣言。「チャンピオンズリーグの出場権を獲得するためには、とにかく失点を減らすことが最優先。後半戦は残留を争うチームとの対戦も多く難しくなるが、我々は自分たちの仕事に集中するだけだ」と守備の再構築とトップ4死守への強い決意を語った。
■【エルチェ】🌴
エルチェは深刻なスランプとピッチ外のトラブルという二重苦に喘いでいる。先週末のエスパニョール戦(2-2)の終盤、FWラファ・ミルが相手DFオマル・エル・ヒラリに対して「ボートで来たのか(viniste en patera)」という、アフリカからの不法移民を揶揄する極めて悪質な人種差別的発言を行った疑いが浮上。主審がただちに反人種差別プロトコルを発動して試合を中断する事態となった。これを受け、RFEF(スペインサッカー連盟)の競技委員会は事態を重く見て異例の特別調査を開始。ラファ・ミル本人は「頭をぶっ壊してやる」と言っただけだと容儀を否認しており、現時点での出場停止処分は下されていないものの、過去の性的暴行疑惑での起訴に続くトラブルにクラブは頭を抱えている。
ピッチ上に目を向けると、エデル・サラビア監督率いるチームは2026年に入ってから9試合未勝利(勝ち点4のみ)と歴史的な大失速。年明けには無敗を誇っていた本拠地マルティネス・バレロでビジャレアルに1-3で敗れて以来、完全に歯車が狂ってしまった。今週末はそのビジャレアルとのリターンマッチを敵地エスタディオ・デ・ラ・セラミカで迎える。バルセロナとレアル・マドリードしか勝っていない難攻不落の要塞で、悪い流れを断ち切れるかが問われている。
また、クラブの元会長であり、スポーツブランド「Kelme」の創業者でもある故ディエゴ・キレス氏の功績を称え、本拠地のスタジアム横に彼名を冠した新しい大通り(Bulevar Diego Quiles Navarro)が落成。1980年代の1部昇格や90年代のクラブ存続危機を救った偉大な人物を偲んだ。
■【エスパニョール】🐦
エスパニョールは、エルチェ戦でオマル・エル・ヒラリがラファ・ミルから「ボートで来たのか」という人種差別的発言を受けたとされる問題について、クラブとして公式声明を発表。モロッコ系のルーツを持つカタルーニャ生まれのエル・ヒラリに対して「全面的な支持と連帯」を表明した。彼は2023年にもカルタヘナのファンから人種差別を受けており(後に当該ファンは有罪判決)、クラブはあらゆる差別行為に対して断固として戦う姿勢を改めて強調している。
■【マジョルカ】👹
レアル・ソシエダに敗れて泥沼の4連敗を喫し、ついに降格圏に転落したマジョルカ。ハゴバ・アラサテ監督の解任を受け、アルゼンチン人のマルティン・デミチェリスが新監督に就任した。パブロ・オルテルスSDの肝いりでスペインでの初采配となるデミチェリスは、「リーグワースト2位の42失点という守備の崩壊を止めることが最優先だ。アントニオ・ライージョやマルティン・ヴァリエントといった本来の実力者たちを蘇らせ、強固な基盤を築く」と決意を語った。
【日本人選手情報:浅野拓磨】
デミチェリス監督は守備の再建と同時に、前線の活性化も最重要課題に掲げている。チームにはリーグ得点ランキング2位(キリアン・エムバペに次ぐ)の16ゴールを叩き出しているヴェダト・ムリキという絶対的な大黒柱がいるが、彼のゴールが勝ち点に結びついていない。指揮官は、ムリキの得点力を最大限に活かすため、そして彼へのマークを分散させるために、浅野拓磨、セルジ・ダルデル、パブロ・トーレ、ヤン・ビルジリといったアタッカー陣により一層の奮起を求めている。浅野の圧倒的なスプリント能力と背後への抜け出しは、デミチェリスのトランジションを重視する戦術において「起爆剤」となることが期待されており、残留に向けた12回の「決勝戦」で、浅野がどれだけ決定的な仕事ができるかがマジョルカの運命を左右することになる。初陣は敵地でのオサスナ戦となる。
■【デポルティーボ・アラベス】🦊
エドゥアルド・カウデ監督が母国アルゼンチンのリーベル・プレートの引き抜きに遭い退任したアラベスは、百戦錬磨のキケ・サンチェス・フローレスを新監督に招聘した。2028年6月までの長期契約を結んだ指揮官は、就任会見で「壊れたチームを引き継いだわけではない。このチームには魂があり、非常に規律正しく秩序立っている」とポテンシャルを高く評価。
また、カウデ前監督の下で完全に構想外となっていたFWマリアーノ・ディアスについても言及。「セビージャ時代から彼のことはよく知っている。彼と直接話し合うつもりだ。私の目標は全員の能力を最大限に引き出し、成長させることだ」と語り、戦力として再評価する意向を示した。新体制の船出となる初陣は、奇しくもフローレス監督が選手・監督として深い愛情を抱く古巣バレンシアのメスタージャでの一戦となる。
■【セルタ・デ・ビーゴ】🩵
ヨーロッパリーグのベスト16でフランスの強豪オリンピック・リヨンと激突するセルタ。敵地グルパマ・スタジアムで行われる第2戦のアウェイチケット2,810枚が即座に完売し、サポーターの熱狂は最高潮に達している。クラウディオ・ヒラルデス監督は「リヨンはグループステージを全勝で突破した強大な相手だが、我々のドレッシングルームに満ち溢れる野心と幻想で立ち向かう」と闘志を燃やしている。
一方で、マリアン・モウリーニョ会長が異例の行動に出た。1990年7月29日にバライードスで開催されたマドンナのコンサートで、彼女が着用したセルタのユニフォーム(当時の背番号5)をクラブの歴史的遺産として回収するため、マドンナ本人に向けて公開書簡を発表。「あの日のあなたの姿はセルタの神話です。もしユニフォームの行方をご存知なら教えてほしい」と熱烈に呼びかけた。金曜日のレアル・マドリード戦の試合前に、スタジアムでマドンナへの特別なメッセージを発信する予定だ。
そのレアル・マドリード戦を前に、地元メディアでは1998年の対戦時に起きた珍事件が話題となっている。試合中、ピッチに舞い降りた一羽のカモメを捕まえようとしたフェルナンド・モリエンテスが、逆に手に強烈な噛み付き攻撃を受け、スタジアム中が大爆笑に包まれたという伝説のエピソードだ。
■【ラス・パルマス】🐥
下部リーグで奮闘を続けるラス・パルマスだが、クラブの精神的支柱であった名物用務員、“ティノ・エル・エスカチャオ”ことアグスティン・ベガ・デル・トロ氏が74歳で逝去し、クラブ全体が深い悲しみに包まれている。20年以上にわたってクラブに尽くし、毎朝ユースの子供たちにチュロスを振る舞うなど、誰からも愛された人物だった。サンドロ・ラミレスは「常に笑顔で全員を助けてくれた、かけがえのない存在だった」と涙ながらに追悼。日曜日のセウタ戦では黙祷が捧げられる。
また、元レアル・マドリードのヘセ・ロドリゲスがインタビューに応じ、自身の波乱万丈なキャリアを総括。「17歳の自分にアドバイスできるなら、『もっと感情をコントロールして、今を楽しめ』と言いたい。若くしてマドリードでプレーするプレッシャーは凄まじかった」と反省を口にしつつ、「故郷のラス・パルマスで1部昇格を果たすことができれば、これまでのどんなタイトルよりも最高のご褒美になる」と並々ならぬ意欲を燃やしている。
■【ジローナ】🔴⚪
昨季ほどの旋風を起こせていないジローナだが、大ベテランのクリスティアン・ストゥアーニが怪我に苦しんでいる。内転筋の負傷により前節のセルタ戦を欠場し、詳細な検査を受けている。今季はミチェル監督の下で出場時間が290分(14試合)と激減しているが、限られた時間の中でリーグ戦3ゴール、コパで1ゴールと結果を残している。ピッチに立つ時間は減っても、ロッカールームでは絶対的な「陰のキャプテン」としてチームの精神的支柱であり続けており、クラブは彼の1日も早い回復を祈っている。
■【レガネス】🥒
レガネスは守備陣が完全な「野戦病院」と化しており、イゴール・オカ監督は頭を抱えている。キャプテンであり、1部昇格の立役者でもあるセンターバックのホルヘ・サエンスが右太ももの腱の手術を受け、今シーズン絶望となった。彼の契約は今年6月で満了となるため、このままクラブに別れを告げる可能性すら浮上している。さらにルベン・プリードが十字靭帯断裂からリハビリ中で、ルベン・ペーニャ、ラロ、マルベルらも負傷を抱えている。週末のエイバル戦に向けて、トップチームで起用可能な本職のディフェンダーはフィゲレド、ミケル、フランケサの3人のみという絶望的な状況に陥っている。
■【マラガ】⚓
2部リーグ(LaLiga Hypermotion)を席巻しているマラガは、2026年に入ってから9試合で勝ち点21を獲得し、リーグ最高の成績で一気に昇格プレーオフ圏内へと駆け上がった。この絶好調のチームを牽引するカンテラ出身のMFダニ・ロレンソが、クラブと2028年(オプションでさらに1年)までの契約延長に合意した。「故郷のクラブでプレーするのは夢のよう。僕の目標はただ一つ、マラガを本来いるべき1部リーグ(Primera División)へ連れて帰ることだ」と歓喜のコメントを残し、ファンを熱狂させている。
■【レアル・サラゴサ】🦁
2部リーグ最下位に沈み、残留圏から8ポイント差という絶望的な状況にある名門レアル・サラゴサ。ルベン・セジェス監督とチェマ・インディアスSDを解任し、クラブのOBであるラロ・アランテギを新SDとして呼び戻した。ラロ新SDは就任会見で「状況は最悪だが、絶対に這い上がる。下を向いている暇はない」と熱弁。「今後はカンテラ(下部組織)の選手に常にトップチームの扉を開けておく」と育成重視の路線を打ち出した。
監督人事については、奇跡の残留請負人として期待されたフアン・イグナシオ・マルティネス(JIM)に就任を打診したものの、「残り14試合では時間が足りず、降格の責任を負うリスクが高すぎる」として固辞された。当面はクラブ内部のダビド・ナバーロが暫定監督として指揮を執り、金曜日のカディス戦で奇跡の第一歩を目指す。
■【ブルゴス】🏰
週末のミランデスとの激しいカスティーリャ・イ・レオン州ダービーに向けて、ブルゴスは絶対的なストライカー、フェル・ニーニョの回復を急いでいる。カディス戦で筋肉を負傷し直近2試合を欠場しているが、ラミス監督の戦術において彼のポストプレーや空中戦の強さは不可欠であり、医療チームが懸命のリハビリを続けている。MFのクーロ・サンチェスは「前節のサラゴサ戦の勝利がチームに絶大な自信をもたらした。ダービー特有のモチベーションで必ず勝ち点3を奪う」と意気込んでいる。
■【ミランデス】🐗
ブルゴスとのダービーを迎えるミランデスもまた、エースの負傷に頭を悩ませている。チーム総得点の42%にあたる10ゴールを叩き出しているカルロス・フェルナンデスが、ウエスカ戦で足首を痛めて以来、出場を見合わせている。前節のセウタ戦ではシレン・ディアオが代役を務めたものの決定力を欠いており、週末の大一番に向けてカルロス・フェルナンデスがピッチに立てるかどうかが、チームの命運を握っている。
■【デポルティーボ・ラ・コルーニャ】🔵⚪
アントニオ・イダルゴ監督の下、直近8試合で6勝を挙げ、昇格プレーオフ圏内を快走するデポルティーボ。しかし、週末のグラナダ戦を前に暗雲が立ち込めている。今季10ゴール7アシストと圧倒的な数字を残し、チームの攻撃の全権を握るイェレマイ・エルナンデスが、内転筋の痛みが引かず個別調整を続けており、欠場の可能性が濃厚となっている。元デポルのフェデ・カルタビアがUAEから「彼がボールを持つとスタジアム中が何か起きると期待する。特別な才能だ」と絶賛する大黒柱の不在は痛手だ。それでもFWストイチコフは「イダルゴ監督は勝つためのツールを常に与えてくれる。彼がいれば大きなことを成し遂げられる」と指揮官への絶対的な信頼を口にしている。
■【コルドバ】🕌
アンドラに1-4で大敗を喫し厳しい状況のコルドバだが、一筋の光明が差し込んだ。前十字靭帯断裂という大怪我を乗り越え、440日ぶりにピッチに戻ってきたポルトガル人ウインガー、アディルソン・メンデスが復活のゴールを決めたのだ。彼の得点により、コルドバは今季14人目のスコアラーを記録。これはカステリョン(16人)に次いでリーグ2位の多様な得点源を持っていることを示しており、イバン・アニア監督の攻撃的な戦術が浸透している証拠となっている。
■【レバンテ】🐸
レバンテは深刻な財政危機に直面しており、ホセ・ダンビラCEOらの大株主を除外した、小額株主向けの820万ユーロ(約13億5000万円)の第三者割当増資を開始した。過去の未計上損失が響き、ラ・リーガが定めるサラリーキャップ(選手年俸上限)は3550万ユーロから1740万ユーロへと半減。これは1部・2部を見渡しても最低クラスの予算規模となっている。
ピッチ上では、ベティスからレンタル加入中のイケル・ロサダが再び苦境に立たされている。フリアン・カレロ前監督の下で干されていた彼は、ルイス・カストロ新監督の就任直後にセビージャ戦でゴールを決めるなど復活の兆しを見せたが、直近のバルサ戦やアラベス戦では合計17分しか出場機会を与えられず、再びベンチを温める日々が続いている。ベティス側は彼の市場価値低下を危惧しており、夏に完全移籍で売却する方針を固めている。
【本日の総括】
今節のラ・リーガ周辺は、コパ・デル・レイ準決勝の激闘が最大のハイライトとなった。アトレティコ・マドリードがバルセロナの猛攻を耐え凌ぎ、レアル・ソシエダがバスクダービーの死闘を制して、1987年以来となる歴史的な決勝カードが実現した。一方で、マジョルカやアラベスでの新監督就任、サラゴサの大規模なフロント刷新など、下位チームや下部リーグでは生き残りを懸けた血みどろのサバイバルが激化している。また、エルチェでの人種差別発言疑惑や、トルコ情勢悪化によるラージョの欧州カップ戦遠征への懸念など、ピッチ外でも極めてセンシティブな問題が多発しており、スペインサッカー界はかつてないほどの激動のうねりの中にある。
