アトレティコ・マドリード

ビジャレアルに1-5という衝撃的な大敗を喫し、今季は4位でシーズンを終えた。来季のチャンピオンズリーグ出場権は確保しているものの、3位と4位の間に生じる約700万ユーロの分配金の差額を逃す結果となった。前半だけで4失点という守備崩壊を招き、フアン・ムッソやラングレの軽率な対応が致命傷となった。ハーフタイムにはハンツコとプビルが体調不良を訴えて交代するアクシデントも発生した。キャプテンのコケは試合後、『災難だった。言い訳はできない。我々はもっと上の順位にいなければならない』と猛省の弁を述べている (via MARCA)。

この試合はアントワーヌ・グリーズマンにとってアトレティコでの501試合目にして最後の公式戦となった。米MLSのオーランドへの移籍が決まっている背番号7は、最後まで見せ場を作ろうと奮闘したが、ゴールネットを揺らすことはできず、ほろ苦い別れとなった (via AS)。

ディエゴ・シメオネ監督は自身のアトレティコ指揮800試合目の節目を飾れず。シーズン全体については『良いから非常に良いシーズン』と評価しつつも、失点の多さがタイトル争いから脱落した最大の要因であると認めた。また、去就が注目されるフリアン・アルバレスについては『本人が決断するだろう』と明言を避けている。彼にはパリ・サンジェルマンやアーセナルが強い関心を寄せており、移籍金は1億ユーロを超える見込みだ (via Mundo Deportivo)。

さらに、チアゴ・アルマダが筋肉の違和感を理由に欠場したが、アルゼンチン代表としてのワールドカップ出場を見据えた温存ではないかとサポーターから厳しい批判を浴びている (via ElDesmarque)。

一方、マテウ・アレマニーSDは夏の移籍市場に向けて『ワールドカップに関係なく活発に動く』と宣言。獲得が噂されるベルナルド・シウバについても『疑いようのない素晴らしい選手だ』と高く評価し、補強への意欲を隠さなかった (via MARCA)。

ビジャレアル

アトレティコ・マドリードを5-1で粉砕し、見事に3位でシーズンを締めくくった。2年連続となるチャンピオンズリーグ出場権を獲得し、3位の賞金として約4200万ユーロをクラブにもたらした。アジョセ・ペレスがハットトリックの大暴れを見せ、ダニ・パレホのPK、パペ・ゲイェの鮮やかなゴラッソで強豪を圧倒した (via SPORT)。

この試合はマルセリーノ・ガルシア・トラル監督、ダニ・パレホ、アルフォンソ・ペドラサの退団を飾る記念すべき一戦となった。試合後にはスタジアムで盛大なセレモニーが行われ、ファンから惜しみない拍手が送られた。クラブ史上最多指揮および最多勝利記録を打ち立てたマルセリーノ監督の功績を称え、本拠地の「Passeig Groc」には彼の記念タイルが設置された。パレホは『クラブで最も成功したサイクルを共に過ごせた。今後のことは家族と相談するが、まだプレーは続けたい』と涙ながらに現役続行の意思を語った (via MARCA)。

セビージャ

最終節でセルタに0-1で敗れ、13位(勝ち点43)でシーズンを終えた。最終順位が13位に留まったことで、テレビ放映権の分配金として646万ユーロを確保した。これはベティスがレバンテに勝利したことなどが味方した結果である (via Estadio Deportivo)。

クラブは現在、Five Eleven Capitalおよびセルヒオ・ラモスへの株式売却に向けた独占交渉期間(5月31日まで)の只中にあり、スポーツ部門の来季に向けた計画が完全にストップしている状態だ。ルイス・ガルシア・プラサ監督の去就も新オーナーの判断に委ねられている。有望株であるアレクシス・シリアがレアル・マドリードの下部組織へ移籍し大活躍していることにクラブは苦々しい思いを抱いているが、その反省を活かしニコ・ギジェン、ミゲル、エドゥ・アルトサノらカンテラの至宝たちとの契約延長を急ピッチで進めた (via Estadio Deportivo)。

レンタル組の去就も注目されている。ニューカッスルから加入しているGKヴラホディモスは退団が濃厚であり、ベシクタシュや古巣パナシナイコスへの移籍が浮上している。また、ジローナへレンタル中のブライアン・ヒルは、自身のキャリアで3度目となる2部降格を経験することになった (via Estadio Deportivo)。

一方、かつてセビージャに所属したフアンフラン・モレノが、過去にベティス在籍時に負傷を隠してセビージャとのダービーに強行出場し、大敗の戦犯となったことや、ファンとのトラブルについて『私は狂っていた。ベティスで多くの間違いを犯した』と赤裸々に反省するインタビューが大きな話題を呼んでいる (via ElDesmarque)。

バレンシア

FCバルセロナに3-1で勝利を収めたものの、他会場でヘタフェとラージョ・バジェカーノが勝利したため、9位でフィニッシュ。7年連続で欧州大会への切符を逃す結果となった。試合前にはピーター・リム・オーナー陣に対する激しい抗議デモが行われたが、キアット・リム会長は自身のSNSで『我々は戦士のように全てを出し切った。チームをとても誇りに思う。働き続けよう』と前向きなメッセージを投稿した (via ElDesmarque)。

勝利の代償は大きく、後半にディエゴ・ロペスが右膝の前十字靭帯を断裂する重傷を負い、最低でも6ヶ月の離脱が確定した。同じく半月板損傷で離脱中のホセ・コペテは、自身のSNSで回復に向けた力強いメッセージを発信している (via ElDesmarque)。

チームの明るい材料はハビ・ゲラの覚醒だ。直近1ヶ月で3ゴール3アシストと爆発的な活躍を見せ、スペイン代表のワールドカップに向けたプレリスト入りを果たした。彼は『メスタージャから離れたくはないが、全ては進化していくものだ』と語り、夏のステップアップ移籍を示唆している (via ElDesmarque)。

ジローナ

エルチェと1-1で引き分け、無念の2部降格が決定した。チャンピオンズリーグ出場から一転しての降格劇に、クラブは大きな衝撃に包まれている。降格の要因として、昨夏からの補強の遅れ、アレイシ・ガルシアら主力の退団の穴を埋めきれなかったこと、負傷者の続出、そしてミチェル監督が自身の戦術に固執しすぎたことによるアイデンティティの喪失などが指摘されている (via Mundo Deportivo)。

バルセロナからレンタル加入していたGKテア・シュテーゲンは、重傷によりわずか2試合の出場にとどまり、チームを救うことはできなかった (via SPORT)。降格により、アルナウ・マルティネス、ウナヒ、ツィガンコフ、ヴァナトといった主力選手たちの大量売却が避けられない状況となっている (via Estadio Deportivo)。

マジョルカ

最終節で降格が決定済みのオビエドに3-0で快勝したものの、他会場の結果(オサスナの敗戦、エルチェとジローナのドローなど)により、無情にも2部降格が決定した。この降格に伴い、サム・コスタ、ヤン・ビルジリ、パブロ・トーレ、ムリキ、レオ・ロマンといった主軸選手たちが夏の移籍市場の目玉となっている。バルセロナはパブロ・トーレとヤン・ビルジリの将来の売却益(それぞれ50%、40%)を保有しており、マジョルカの降格に伴う彼らの売却動向に熱い視線を送っている (via SPORT)。

レアル・ソシエダ

エスパニョールと1-1で引き分け、シーズンを終了した。ペレグリーノ・マタラッツォ監督は『コパ・デル・レイ優勝以降は感情のコントロールや目標設定が難しかったが、タイトルを獲得できたので非常にポジティブなシーズンだった』と総括した (via ElDesmarque)。

試合前のウォーミングアップで、守護神のアレックス・レミロがふくらはぎを負傷し急遽欠場。ワールドカップに向けたスペイン代表メンバー入りに暗雲が立ち込めている。代わりに出場したウナイ・マレーロが好セーブを連発し、監督からも絶賛された。レミロのパフォーマンス低下と契約状況(残り1年)も相まって、夏の移籍市場でのGK陣の再編が本格的に議論されている (via Estadio Deportivo)。

レアル・ベティス

レバンテに2-1で勝利し、4位でフィニッシュ。21年ぶりとなるチャンピオンズリーグ出場権を獲得した。マヌエル・ペレグリーニ監督は『素晴らしいの一言では足りない』と快挙を高く評価した。今季14ゴール10アシストの大活躍を見せたアントニーは、ワールドカップのブラジル代表からは落選したものの、夏の手術は回避し保存療法で来季に備えることを決断した (via Estadio Deportivo)。

CBのナタンはSNSで『ベティスは私の家だ』と残留を宣言。彼の市場価値は2500万ユーロに上昇し、プレミアリーグなどから強い関心を集めているが、クラブは最低4000万ユーロを要求する構えだ (via Estadio Deportivo)。

一方で、不穏な空気も漂っている。ネルソン・デオッサがチーム内で完全に孤立しており、試合後のセレモニーに参加しなかっただけでなく、エズ・アブデからの氷を使った悪ふざけに対しても不機嫌な態度を見せ、ファンから批判が殺到している。メキシコや南米への移籍が濃厚と見られている (via Estadio Deportivo)。

エズ・アブデについても、ペレグリーニ監督は『高額なオファーがあれば売却もあり得る』と放出の可能性を示唆。また、ソフィアン・アムラバトのレンタル延長に向けて交渉中で、本人は残留に前向きな姿勢を見せている。来季の補強として、ボタフォゴの左ウイング、マテウス・マルティンスをリストアップしている (via Estadio Deportivo)。さらに、レバンテにレンタル中のイケル・ロサダの復帰と売却の可能性も浮上している (via Estadio Deportivo)。

セルタ・デ・ビーゴ

セビージャに1-0で勝利し、6位でフィニッシュ。2年連続のヨーロッパリーグ出場権を獲得した。決勝点を挙げたのはイライクス・モリバで、試合には彼の親友であるアンス・ファティ(バルサからモナコへレンタル中)がセルタの記念シャツを着て応援に駆けつけ、スタンドを沸かせた (via ElDesmarque)。

クラブの象徴イアゴ・アスパスが引退を1年延期し、契約を延長。クラウディオ・ヒラルデス監督も2028年まで契約を延長し、マリアン・モウリーニョ会長がピッチ上で直接感謝の演説を行った。一方で、オスカル・ミンゲサがクラブからの契約延長オファー(年俸約400万ユーロ)を拒否し、フリーでの退団が確実となった。彼にはユベントスやプレミアリーグのクラブが熱視線を送っている。GKアンドレイ・ラドゥは『ここは私の家』と残留を明言。フェラン・ジュグラは今季11ゴールを記録し、『適応に時間はかかったが最高の形で終われた』と充実感を語った (via ElDesmarque)。

ヘタフェ

オサスナに1-0で勝利し、見事に7位でカンファレンスリーグ出場権を獲得した。予算規模がリーグで下から3番目という限られた戦力の中で、この成績を残したホセ・ボルダラス監督の采配が光った。元スペイン代表のサンティ・カニサレス氏も『彼は最高だ。スペインのクラブはコンプレックスを捨てて、彼を正当に評価し招聘すべきだ』と大絶賛している (via SPORT)。

オサスナ

最終節でヘタフェに0-1で敗戦したものの、他会場でジローナとエルチェが引き分けたため、17位で薄氷の1部残留を果たした。アレッシオ・リスチ監督は、過去にミランデスを率いた時と同様に、最終節での劇的な残留劇を見事に成し遂げ、その勝負強さを改めて証明した (via Estadio Deportivo)。

レバンテ

ベティスに1-2で敗れたものの、残留を達成した。昨年12月にルイス・カストロ監督が就任して以降、チームは劇的な巻き返しを見せた。特にカルロス・エスピが今季11ゴールを挙げる大活躍を見せ、奇跡の残留の立役者となった (via SPORT)。

エスパニョール

レアル・ソシエダと1-1で引き分け。一時は18試合連続未勝利という泥沼を経験したが、終盤の巻き返しで既に残留を達成していた。同点ゴールを決めたロベルト・フェルナンデスは今季7ゴール4アシストの活躍を見せ、クラブはスポルティング・ブラガから保有権の62.5%を買い取った。一方で、ラモン・テラッツ、DFとして最多6ゴールを挙げたカルロス・ロメロ、そしてフェルナンド・カレロの3選手の退団が確実となっている (via Mundo Deportivo)。

ラージョ・バジェカーノ

アラベスに2-1で勝利した。エンテカが90分に劇的な決勝ゴールを挙げたが、惜しくもカンファレンスリーグ出場には届かなかった (via Estadio Deportivo)。

アラベス

ラージョ・バジェカーノに1-2で敗戦し、シーズンを終えた。最終盤での失点で勝ち点を取りこぼす悔しい幕切れとなった (via Estadio Deportivo)。

エルチェ

ジローナと1-1で引き分け、見事に1部残留を決定させた。残留争いのプレッシャーの中、価値ある勝ち点1をもぎ取った (via Estadio Deportivo)。

レアル・オビエド

マジョルカに0-3で敗戦。すでに降格が決定しており、わずか1年での2部逆戻りとなった。この降格により、アーロン・エスカンデル、アルベルト・レイナ、フェデ・ビニャスといった主力選手たちが夏の移籍市場の目玉となっており、各クラブによる争奪戦が予想されている (via ElDesmarque)。

【本日の総括】

今シーズンのラ・リーガは、チャンピオンズリーグ出場権争いから残留争いまで、最終節まで手に汗握る展開が続きました。ビジャレアルの圧倒的な攻撃力による3位確保や、ベティスの21年ぶりとなるCL出場決定は、リーグ全体の競争力の高さを象徴しています。一方で、ジローナやマジョルカといった実力あるクラブが降格の憂き目に遭うなど、群雄割拠の時代に突入していることが窺えます。今後は各クラブの主力選手の移籍動向や、監督人事が大きな焦点となるでしょう。

※なお、今回の全情報ソース内に久保建英選手や浅野拓磨選手をはじめとする日本人選手に関する情報は含まれておりませんでした。