試合前 小ネタ 発炎筒の煙でバスが近づけず徒歩でスタジアム入り
⚽️ 残留を懸けた大一番を前に、ジローナのファンはポルトゥの呼びかけに応えてモンティリビを地獄のような熱気に包みました。チームバスがスタジアムに到着する際、数百人のファンが集結して大量の発炎筒を焚き、「ジローナは1部だ」というメッセージを掲げて熱烈な歓迎を見せました。しかし、周囲が真っ赤な煙に覆われた影響でバスがスタジアムに近づけなくなるというハプニングが発生し、コーチングスタッフや選手たちはバスを降りて徒歩でスタジアムへ向かうことを余儀なくされました。警備員が直線状の通路を作り、選手たちはファンから直接大声援を受けながらピッチへと向かいました。 (via ElDesmarque)
試合経過 運命のエルチェ戦 レマルのシュートはバーを叩き1-1のドローで降格決定
⚽️ 勝利以外に残留の道が残されていなかったジローナは、ホームでエルチェと1-1で引き分け、無情にも2部降格が決定しました。スタメンは、ガッサニーガ、アルナウ(後半からウゴ・リンコン)、ヴィトール・レイス、ダビド・ロペス(後半途中からレマル)、アレックス・モレノ、ヴィツェル(後半からフラン・ベルトラン)、イバン・マルティン、ブライアン・ヒル(後半からストゥアーニ)、ウナヒ、ジョエル・ロカ(後半途中からエチェベリ)、ツィガンコフという布陣でした。
前半39分にエルチェのアルバロ・ロドリゲスに見事なシュートを決められ先制を許す苦しい展開となりましたが、後半開始直後の48分、ウナヒのフリーキックを相手GKディトゥロが弾いたところをアルナウ・マルティネスが押し込み、同点に追いつきます。その後、ストゥアーニらを投入して猛攻を仕掛けましたが、79分にトマ・レマルが放った強烈な左足のシュートは無情にもクロスバーを直撃。試合はそのまま終了し、マジョルカ、オビエドと共に2部降格という結果に終わりました。なお、この試合でブライアン・ヒル、ヴィトール・レイス、エチェベリ、レマルにイエローカードが提示されており、観客動員数は14,018人でした。 (via Estadio Deportivo)
試合後 スタジアム 涙に包まれたモンティリビとフロントへの辞任要求
⚽️ 試合終了の笛が鳴ると、モンティリビは深い悲しみと静寂に包まれました。15分以上誰もピッチを離れようとせず、選手たちはピッチに倒れ込んで宙を見つめ、涙を流しながら互いに抱き合って慰め合いました。特にキャプテンのストゥアーニとミチェル監督の完全に打ちひしがれた姿は見る者の胸を締め付けました。スタンドのファンも涙を流し、降格を経験したことのない子供たちの涙も目立ちました。その一方で、一部のスタンドからはフロントに対する『ディレクティバ・ディミシオン(フロント辞任)』のチャントが響き渡りました。シーズンを通しての遅すぎるチーム編成や計画性への不満が爆発した形です。ミチェル監督はロッカールームでも選手たちを慰めて回り、エルチェのエデル・サラビア監督と抱擁を交わす場面もありました。 (via SPORT)
監督・会長 コメント 悲痛なミチェル監督「全て私の責任」とヘリ会長の謝罪
⚽️ 試合後、ミチェル監督は涙ぐみながら悲痛なコメントを残しました。『クラブ、ファン、そしてこの地域の人々を裏切ってしまった。罪悪感と責任を感じている。誰もこのような結果を予想していなかったし、全員にとって非常に重い打撃だ。クラブの第一目標を達成できず、この問題を解決できなかったため、これから困難で辛い時期を過ごさなければならない。責任を感じており、私の中に非常に大きな空虚感がある。この数年間、クラブを最高の状態にするために尽力してきた。チームは成長を感じていたのに、2部に戻るのは明らかな後退で、受け入れるのが難しい。だが、今は立ち上がって前を向かなければならない。選手たちのロッカールームは崩壊しており、ファンは傷つき、犯人探しをしたくなるだろう。その全ての責任は私にある』と語りました。
また、デルフィ・ヘリ会長もメディアの前に姿を見せ、『少し前までチャンピオンズリーグで歴史的なシーズンを経験していたのに、今日は全く異なる現実に向き合わなければならない。全員に責任がある。この打撃を受け入れ、痛みを引き受け、この状況が一日でも早く終わるように努めなければならない』と謝罪の意を述べました。 (via Mundo Deportivo)
スタッツ 降格の要因 深刻な得点力不足とヴァナト不在の代償
⚽️ ジローナの降格の最大の要因は深刻な得点力不足でした。全38試合で奪ったゴールはわずか39得点で、これは最下位オビエドに次ぐリーグワースト2位の数字です。特に致命的だったのは最後の8試合で勝利がなく、24ポイント中わずか4ポイントしか獲得できなかったことです。この期間の得点はわずか7ゴールで、11失点を喫しました。
得点力不足の背景には、チーム得点王であったウクライナ人FWヴラディスラフ・ヴァナトの負傷離脱が大きく響いています。彼はリーグ戦27試合の出場で9ゴールを挙げていましたが、この重要なラスト8試合を全て欠場しました。また、他のアタッカー陣の不発も響いており、ブライアン・ヒルとアベル・ルイスはリーグ戦で1ゴールも決めることができませんでした。特に期待されて加入したアベル・ルイスは怪我に悩まされ、わずか9試合(188分)の出場に留まりました。 (via Esport3)
監督・SD 噂 ミチェルのアヤックス行きとカルセルSDの去就問題
⚽️ ミチェル監督の来季の去就について、数週間前からアヤックスへ移籍するのではないかという噂が浮上しています。一部の報道では、来季に向けてアヤックスと口頭合意に達しており、数日中に契約を結ぶ可能性があるとも伝えられています。しかし本人は試合後、『未来についてはまだ分からない。クラブと話し合う必要がある。私は自分がピッチで起きていることの象徴だと思っているし、クラブと話さずに自分の去就を決めることは絶対にない』と明言を避けました。
また、キケ・カルセル・スポーツディレクターの去就も危ぶまれています。わずか2年でチャンピオンズリーグから2部降格という結果を招いたこと、特にヴァナトやウナヒといった選手の補強がシーズン途中まで遅れたことで、ミチェル監督やファンからの不満が高まっていました。契約はあと1年残っていますが、これまでのマネジメントの責任を問われる可能性があります。 (via SPORT)
移籍・契約 売却候補 ウナヒやアルナウなど主力の流出危機
⚽️ 2部降格に伴う予算削減とカテゴリーへの適応のため、主力の売却が急務となっています。最も市場価値が高いのは、シーズン途中にマルセイユから約600万ユーロで加入したモロッコ代表MFアゼディン・ウナヒです。彼はワールドカップ出場も控えており、契約は2030年までありますが、チームの財政を整えるために市場に出される可能性が高いです。
また、キャプテンの一人でありクラブの象徴でもあるアルナウ・マルティネスも2027年6月まで契約がありますが、クラブへの愛情は強いものの、1部復帰を目指すか今夏での退団を双方で合意するか岐路に立たされています。さらに、以前からアスレティック・クラブが獲得を狙っているイバン・マルティンや、アレックス・モレノといった選手たちにもオファーが届くことが予想されており、アタッカーのブライアン・ヒルやヴァナト(共に2030年まで契約)も移籍市場の注目を集めています。 (via ElDesmarque)
移籍・契約 ベテラン勢 ストゥアーニの契約延長オプションとベテランの退団可能性
⚽️ クラブの歴代最多得点者であるキャプテンのクリスティアン・ストゥアーニ(39歳)は、今季も膝に注射を打ちながら満身創痍でプレーを続け、22試合(488分)の出場でチーム3位となる6ゴール(81分に1ゴールのペース)を記録しました。彼の契約は2026年6月30日で満了しますが、特定の条件を満たし双方が合意すれば1年延長されるオプションが付いています。
一方で、他のベテラン勢は退団の可能性が高まっています。パウロ・ガッサニーガ(35歳)はあと1年契約を残していますが、テア・シュテーゲン(後に負傷)の加入により第1GKの座を失っていました。デイリー・ブリント(36歳)は古巣アヤックス復帰の可能性があり、アクセル・ヴィツェル(37歳)も加入からわずか1年で退団する見込みです。コンディション不良でピッチでの影響力を失っていたダビド・ロペス(36歳)もクラブを離れる可能性があります。 (via Esport3)
移籍・契約 レンタル組 ヴィトール・レイスはシティへ、エチェベリは退団濃厚
⚽️ 若手選手やレンタル組の動向も明らかになっています。今季リーグ戦全38試合でチーム最多の3,139分間出場し、ミチェル監督の戦術に不可欠な守備の要となったブラジル人DFヴィトール・レイス(30歳)は、シティ・グループの意向により、ペップ・グアルディオラの退任に関わらず来季はマンチェスター・シティのプレシーズンに参加する予定です。
一方、冬の移籍市場でレバークーゼンからレンタル加入した20歳のクラウディオ・エチェベリは、期待を大きく裏切る結果となり、ジローナを去ることが濃厚です。シティ・グループが彼を2部リーグで修行させ続けるか、新たな移籍先を探すかは今後の判断となります。また、トマ・レマル(2026年契約満了)、ドニー・ファン・デ・ベーク(残り2年)、ヴィクトル・ツィガンコフ(残り1年)らも、クラブへの献身的な姿勢は見せていたものの、2部降格に伴う予算調整のため、数日中に退団の道を探る決断が下される見込みです。 (via Esport3)
クラブ運営 財政 降格による放映権料激減とパラシュート金の影響
⚽️ 1部から2部への降格はクラブの財政に深刻な影響を与えます。ジローナは放映権料で4000万ユーロ以上を得ていましたが、2部では半分以下に激減します。これを補填するための「降格救済金(パラシュートペイメント)」がラ・リーガから支給されますが、2025-26シーズンは全体で約2640万ユーロと過去最低水準になります。ジローナは1部に3シーズン連続で在籍していたため一定額を受け取れますが、現行の規定では初年度のサラリーキャップに使えるのはその半額のみで、残りは1年で復帰できなければ翌年以降に持ち越され、すぐに昇格した場合は残りのパーセンテージを失います。
現在、トランスファーマルクトによるジローナのチーム市場価値は1億5320万ユーロですが、降格によって選手の市場価値が低下することは避けられず、才能ある選手たちの流出も相まって、クラブは厳しい財政状況の中での再建を強いられることになります。 (via SPORT)
【本日の総括】
勝利が必須だったエルチェ戦で不運な引き分けに終わり、わずか2年での2部降格という残酷な結末を迎えました。深刻な得点力不足や主力の負傷が響き、ミチェル監督やカルセルSDの去就、主力の大量流出危機、そして大幅な減収といった財政問題など、クラブは再建に向けた数多くの重い課題に直面しています。