クラブ買収と経営陣の動向
🏢 セルヒオ・ラモスとFive Eleven Capitalによるクラブ買収交渉は、現在まさにロスタイムに突入しています。公証人役場での最終署名と書類提出の期限は今週金曜日に設定されています。買い手側が期限延長を要求する可能性も残されていますが、時間は確実に迫っています。
💼 取引自体は破綻していないものの、株式の過半数の有効性や支払いの保証に関して、依然として両者間には不信感が漂っています。売り手側は、対象となる株式の70%以上が担保から解放されており、残りも契約署名時に解放されるという債権者の約束があると主張し、資金の受け取りを待つだけの状態です。
💰 一方で買い手側は、メキシコからの主要資本が撤退した影響で新たな投資家を探しており、スポーツ上級委員会(CSD)の承認を得るために必要な、全額の資金保証を提示しなければなりません。これらを解決するため、月曜日には双方の弁護士による新たな会議が予定されています。
📊 新体制となった場合、買い手側は8000万ユーロの増資を行う計画を持っています。クラブの厳しい財政状況により、チーム編成に充てられるのはその一部となりますが、来季のサラリーキャップに反映させるためには6月30日までにこの手続きを完了させる必要があります。
🚫 この不安定な状況により、来季のスポーツ部門の計画は完全にストップしています。アントニオ・コルドンSDとの契約解除が発表され、現在は実質的にSDが不在の状態です。暫定的にコルドンの右腕であったホセ・イグナシオ・ナバロが引き継いでいますが、新オーナーが就任すればマルク・ボイシャサがSDに就く予定です。また、契約を1年残すルイス・ガルシア・プラサ監督の去就も不透明なままです。夏の市場に向けて、一日も早く移行期間が開かれることが急務となっています。 (via MARCA) (via Estadio Deportivo)
シーズン成績と賞金
📉 最終節、バライードスで行われたセルタ戦は1-0(イライクス・モリバのゴール)で敗れ、勝ち点を得ることはできませんでした。しかし、結果的に13位という順位を死守してシーズンを終えています。
💶 勝ち点43はアラベス、エルチェと同ポイントでしたが、直接対決の成績で上回りました。この13位維持により、テレビ放映権の分配金として646万ユーロを獲得することが確定しました。もし1つ順位を落としていれば100万ユーロ減少し、17位で終わっていれば323万ユーロまで落ち込んでいたため、経済的な困窮にあるクラブにとってこの数百万ユーロの差は非常に大きな意味を持ちます。
🙏 順位を保てたのは、他会場の結果に助けられた部分が大きいです。アラベスは90分にラージョのンテカに決勝点を奪われて1-2で敗北し、ベティスが消化試合ながらレバンテに2-1で勝利したことが、セビージャの順位維持を決定づけました。
🧱 しかし、守備の記録には目を覆うものがあります。ルイス・ガルシア・プラサ監督のチームは今季46得点を挙げた一方で60失点を喫しました。これは最下位のオビエドと同数であり、レアル・ソシエダとレバンテ(61失点)に次ぐリーグワースト3位タイの記録です。さらに、転落が始まったここ4シーズンでの総失点数は223に達し、1シーズン平均で約56失点という不名誉な数字を残しています。 (via Estadio Deportivo) (via SPORT)
奇跡の残留劇
⚔️ 19敗という苦難のシーズンを過ごし、残留争いの泥沼に足を突っ込みながらも生き残った背景には、いくつかの決定的な転換点がありました。
1️⃣ 2月8日のジローナ戦
開始わずか1分でレマルに先制されるという最悪の立ち上がりでしたが、ロスタイムにキケ・サラスが強烈なシュートを叩き込み同点。その直後にストゥアーニのPKをブラホディモスが見事に防ぎ、貴重な勝ち点を拾いました。
2️⃣ ラ・カルトゥーハでのダービー
前半はベティスに完全に圧倒され大敗の予感さえ漂いましたが、後半にアレクシス・サンチェスが反撃の狼煙を上げるゴール。そして終盤、今季4ゴール目にして最後の得点となったイサック・ロメロの同点弾で、宿敵から執念のドローをもぎ取りました。
3️⃣ 第33節 オサスナ戦でのトラウマ
エル・サダルでアレハンドロ・カテナのゴールにより逆転負けを喫し、降格圏に沈んだ試合です。ルイス・ガルシア・プラサ監督は解決策を見出せず、マティアス・アルメイダ前監督の不吉な予感が的中したかのような絶望的な状況でしたが、これが逆にクラブとファンの目を覚まさせる強烈なカンフル剤となりました。
4️⃣ エスパニョール戦の劇的勝利
アディショナルタイムにドラマが待っていました。アレクシス・サンチェスの絶妙なコントロールがそのままアシストとなり、アコル・アダムスが相手GKドミトロビッチの手の届かないシュートを決め、逆転勝利。勝ち点を40の大台に乗せました。
5️⃣ ビジャレアル戦の残留決定弾
前半を圧倒されながらも2-2で折り返した後半、再びアコル・アダムスが左足で強烈な一撃を放ち、アルナウ・テナスを破って勝利。これが事実上、セビージャの残留を決定づけるゴールとなりました。 (via ElDesmarque)
キャプテンの忠誠
🎙️ 激動のシーズンを終え、キャプテンのネマニャ・グデリがクラブへの深い愛情と忠誠心を語りました。契約は残り1ヶ月余りとなっていますが、彼の心はすでに決まっているようです。
🗣️ 日曜日の夜、テレビ番組で彼は次のように語りました。『シーズンが終わり、クラブが残留してほしいと常に言ってきた。今はクラブに何が起こり、誰が指揮を執るのかを見守るだけで、それから私との話し合いが始まるだろう』『いつでもこのエンブレムを守ることは光栄だ。神が望むなら、イエスだ』
🤝 他クラブからのオファーを待つ前に、まずはセビージャとの交渉を最優先する姿勢を強調しました。『尊敬の念とすべてにおいて、私にとっての優先は常にセビージャだ。その後、何が起こるかによって他のオファーを聞く。クラブの未来がどうなるか明確にするために、この時間と空間を与えなければならない。そこから彼らの話を聞き、私たちが前進し続けられるかを見る。そうなることを願っている』
📉 クラブの経済状況に合わせた減俸についても受け入れる覚悟を見せています。『以前にもやったことがあるし、もう一度やることに何の問題もない。ここに7年いて、ここは私の家であり、すでにセビジャーノのように感じていると言ってもいい。合意に達したいし、話す時期が来たら見る』
👑 また、親友であるセルヒオ・ラモスが新会長に就任する可能性についても強く支持しています。『セルヒオは私の素晴らしい友人で、彼がセビージャにいた時はとても楽しく過ごし、親友になった。素晴らしい人物で偉大なサッカー選手だ。彼がリーダーであり、クラブを運営して偉大なことができると思うかと聞かれれば、私はイエスと答える。彼にはその能力がある。それが彼とクラブにとって良いステップなら、私は喜んで受け入れる』
🙌 最後にファンへの感謝と未来への希望を口にしました。『ファンの皆に少し話をした。まず心から、すべてのサポートに感謝している。フィールドに魂と心を残し、彼らのおかげでこれを達成できると言った。私にとって、あのファンと胸のエンブレムを持つセビージャFCが降格することはあり得なかった。セビージャが少しずつ以前のような、ヨーロッパで戦い、タイトル獲得を見据えるチームに戻ることを願っている。それが起こると確信している』 (via ElDesmarque) (via Estadio Deportivo)
アンス・ファティの噂
🌟 セルヒオ・ラモスらが主導する新プロジェクトの目玉として、アンス・ファティの獲得が浮上しています。
🇲🇨 モナコでのレンタルを終えてバルセロナへ復帰する予定ですが、モナコには1100万ユーロの買い取りオプションがあります。しかし、最終的な決定権は選手本人にあり、スペインでのプレーを優先させたい彼にとって、ハンジ・フリック監督の構想外となっているバルサへの復帰は現実的ではありません。
🏟️ 週末のセルタ戦、バライードスのスタンドにはアンス・ファティの姿がありました。幼馴染であり、バルサのカンテラ時代から苦楽を共にした親友イライクス・モリバのプレーを見るために訪れ、セルタの記念シャツを着て観戦したことで、SNSを中心にファンの間で大きな話題となりました。
🔄 獲得には大きなハードルがあります。アンス・ファティ本人がモナコ残留を拒否し、さらにバルサとセビージャがモナコと同じ条件で合意に達する必要があります。両クラブの関係はネグレイラ事件などで事実上断絶状態にありますが、セビージャの経営陣が変われば、関係修復の扉が開かれ、交渉がスムーズに進む可能性があります。
👨👦 また、アンスの父ボリ・ファティは過去に「セビージャに戻るのは良いアイデアだ」と公言しています。少年時代にセビージャのカンテラで育ったという感情的なつながりも、この移籍を後押しする大きな要因になり得ると見られています。 (via SPORT) (via ElDesmarque)
ブラホディモスの去就
🧤 絶体絶命のチームを救った最大の功労者、オディッセアス・ブラホディモスですが、来季もセビージャのゴールマウスを守る可能性は非常に低くなっています。
💷 ニューカッスルからレンタルで加入した彼には2028年までの契約が残っており、市場価値は400万ユーロと評価されています。戦時経済と例えられるセビージャの現状では、この移籍金と給与を負担して完全移籍に切り替えることはほぼ不可能です。
🇹🇷 その見事なパフォーマンスにより、他国から熱視線が送られています。特にトルコのベシクタシュが強い関心を示しており、セルダル・アダル会長が直接マドリードへ飛んで選手側との接触を開始しました。また、母国ギリシャのパナシナイコスも獲得を狙っています。
🗣️ 本人は2月のインタビューで次のように語っていました。『セビージャでとても幸せだと何度も言ってきた。家族もそう感じている。ただ、ニューカッスルと契約が残っており、決めるのは彼らだ。将来どうなるかはわからない』。セビージャへの愛情は深いものの、クラブの経済的な限界により、別れの時が近づいているようです。 (via ElDesmarque)
代表ウィークと退団選手
✈️ 過酷なシーズンが終了し、選手たちは休暇や各国の代表チームへと散っていきます。
👋 エルヤン・ニーランドは契約満了に伴う退団が決定しました。セルタ戦後、彼はファンに向けて『生まれながらのセビジスタではないが、死ぬ時はセビジスタだ』という熱い言葉を残し、クラブへ別れを告げました。彼はノルウェー代表としてワールドカップにも出場する予定です。
🇨🇱 ガブリエル・スアソはチリ代表として親善試合に招集されました。リスボンでの試合に加え、ラ・リネア・デ・ラ・コンセプシオンでコンゴ民主共和国戦が予定されています。この試合は相手国でのエボラ出血熱発生によりスペイン開催となったため、厳重な健康チェックのもとで行われます。
🇳🇬 アコル・アダムスはナイジェリア代表に選出され、ロンドンで開催される大会などで複数の親善試合に臨みます。なお、チデラ・エジュケは今回の代表メンバーからは外れました。
🇨🇭 ルベン・バルガスとジブリル・ソウは、ワールドカップへ向けて調整を進めるスイス代表のキャンプに合流します。
🇷🇸 キャプテンのネマニャ・グデリについては、セルビア代表のパウノビッチ新監督が若手主体のテストを行う方針を示しているため、今回の親善試合への招集は未定となっています。 (via Estadio Deportivo)
下部組織の流出と対策
💎 年初にレアル・マドリードの破格のオファーに惹かれ、引き留め工作も虚しく流出を許してしまった下部組織の至宝、アレクシス・シリア。
🏆 彼の才能は本物でした。日曜日に行われたフベニールのコパ・デ・カンペオネス決勝、バルセロナとのクラシコで彼は大暴れしました。1-0のビハインドから同点に追いついた後、CKから見事なヘディングで勝ち越しゴールを奪い、さらにスピードでディフェンダーを振り切って3点目をアシスト。1-4の勝利に決定的な働きを見せました。
😠 この眩いばかりの活躍は、当時のセビージャの怒りが正当なものであったこと、そしてどれほど大きな損失であったかを痛烈に証明する形となってしまいました。
✍️ この一件を重い教訓とし、セビージャのフロントは即座に行動を起こしました。ニコ・ギジェン、ミゲル、エドゥ・アルトサノといった、カンテラで次に期待される有望な若手選手たちとの契約更新を急ピッチで進め、すでに全員の署名を完了させ、他クラブからの引き抜きを阻止する対策を講じています。 (via Estadio Deportivo)
リーグ低迷の象徴
📻 ラジオ番組の討論会で、現在のスペインサッカー界の状況が議論されました。
📉 ジャーナリストのホセ・ルイス・サンチェスは、ラ・リーガの全体的なレベルの低下を痛烈に批判しました。『非常に貧しいサッカーを見ている。バレンシア、サラゴサ、セビージャのような偉大なクラブが今は降格争いをしているのが目につく』と発言。
🇪🇸 かつてはヨーロッパの舞台で数々のタイトルを獲得し、リーグのレベルの高さを象徴していたセビージャが、今やリーグ全体の衰退を示すネガティブな例として引き合いに出されてしまっているのが現状です。 (via MARCA)
過去のダービーの記憶
⏪ 元ベティスの選手であるフアンフラン・モレノが、過去のインタビューでセビージャとのダービーマッチについて振り返りました。
🤕 ベティスが最下位で降格した2013/14シーズン、彼はハムストリングの断裂を隠して強行出場を続けていました。全治8週間と診断されながらも『セビージャ戦には出られる』と豪語し、わずか8日後のダービーに強行出場しました。
⚡ しかし、そこで彼を待っていたのはセビージャの圧倒的な攻撃陣でした。『開始2分で目の前でカルロス・バッカがホセ・アントニオ・レジェス(安らかに眠れ)のパスを受けて、お尻に唐辛子が入っているかのように飛び出していった。「どのタイミングで治ったと思ったんだ俺は」と考えた』。結果的に4失点を喫した試合を通じて、当時のセビージャのレジェンドたちがどれほど恐ろしい存在であったかを生々しく証言しています。 (via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
過酷なシーズンを終え13位で残留を果たしたセビージャ。セルヒオ・ラモスの会長就任に向けた買収交渉が最終局面を迎える中、新プロジェクトのSD人事や監督の去就、さらにはアンス・ファティ獲得の噂まで浮上しています。キャプテンのグデリがクラブへの愛を誓う一方で、ブラホディモスら主力の去就は不透明。財政難という逆風の中、名門復活へ向けた激動の夏が始まります。