100周年記念シーズンの終焉: 最下位での2部降格とチーム市場価値の現実

クラブ創設100周年という記念すべきシーズンにトップリーグ復帰を果たしたレアル・オビエドでしたが、スポーツ面および組織面における数々の不適切な決断が響き、苦しい戦いを強いられました。最終節まで苦闘が続いたものの、最終的に順位表の最下位に沈み、今季最初にセグンダ・ディビシオン(2部)への降格が決定する悲しい結末を迎えました。今季のオビエドのチーム全体の市場価値は6300万ユーロと評価されており、これはラ・リーガ全20クラブの中で最も低い金額でした。長年遠ざかっていたエリートステージでの戦いでしたが、資金力の差がそのまま結果に直結してしまった形です。(via ElDesmarque)

降格に伴うラ・リーガからの援助金と来季のサラリーキャップ状況

2部へ降格するにあたり、ラ・リーガからは収入減などの影響を緩和するための援助金が支給されます。しかし、この分配額は1部リーグでの滞在年数に基づいて計算されるため、わずか1年で降格となったオビエドの受け取り額は、同じく降格したマジョルカ(1850万ユーロ)やジローナ(1820万ユーロ)と比較して最も少ない900万ユーロにとどまりました。この援助金は2シーズンに分割されるため、今後2年間のオビエドのサラリーキャップは450万ユーロの増額となります。これは、クラブ会長が最近サポーターグループとの会合で説明した1450万ユーロという来季のサラリーキャップの数字と一致しています。

また、親会社であるメキシコのパチューカ・グループにとっては、高額な移籍金で売却できるような選手が少ないという悩みがある一方で、ポジティブな要素もあります。チーム内の高給取りの選手の多くはレンタル移籍で加入していた選手や、降格に伴って契約が切れフリーとなる選手たちであるため、2部リーグのクラブにとって負担となるような高額な契約を引き継ぐ必要がありません。これにより、他の降格クラブが直面しがちな、選手を売却できずに高額な年俸を抱え込むという最悪の事態は回避できています。(via SPORT)

新監督探しの動向: カレロとアニアが有力候補に浮上

フロント陣とパチューカ・グループは、すでに1部復帰を唯一の目標と定めた来シーズンの計画に向けて数週間前から動き出しています。今季は監督交代に関する決定が最大のミスの一つとなり、シーズン中に3人もの監督がベンチに座るという不安定な状況を招きました。ギジェルモ・アルマダ監督の去就が決着した今、クラブはカルロス・タルティエレのベンチに安定をもたらす新しいリーダー探しに全力を注いでいます。

新監督の候補としてホセ・フアン・ロメロの名前も検討されていましたが、現在クラブ内で最も高く評価されている本命はフリアン・カレロとイバン・アニアの2名です。さらに、オーナーであるヘスス・マルティネス会長も過去と同様に自ら監督探しに深く関与しており、自身の独自候補もリストアップしている状況です。今度こそ人事のミスを繰り返さないよう、慎重かつ確実な人選が進められています。(via ElDesmarque)

今季活躍した3選手の去就: エスカンデルはバレンシアと合意

すでに降格が決定していたオビエドは、最終節の敵地ソン・モイシュでの試合でマジョルカに0-3で完敗を喫し、厳しいシーズンを終えました。

全体的に苦しいパフォーマンスに終始したチームの中で、ある程度の活躍を見せたと言えるのは実質3名のみでした。1人目は30歳のGKアロン・エスカンデルで、彼にはオビエドとの契約がもう1年残っていますが、すでにバレンシアCFへの移籍で口頭合意に達しているとされています。2人目は25歳のウイング、イリアス・シャイラで、今季は6ゴール2アシストの成績を残しました。そして3人目は9ゴール1アシストを記録したFWフェデ・ビニャスですが、彼はオビエドの親会社でもあるパチューカへ復帰することになります。(via Estadio Deportivo)

アイセム・ハッサンのコメント: 「アンタッチャブルな選手はいない」

最終節マジョルカ戦の敗戦後、エジプト代表ウイングのアイセム・ハッサンがミックスゾーンでメディアの取材に応じ、自身の未来とチームの状況について赤裸々に語りました。

ハッサンはクラブへの感謝を口にしつつ、次のように語っています。

『オビエドではとても快適に過ごしていますし、常に良くしてもらってきました。偉大なクラブであり、ここで私のスポーツキャリアの中で最高の瞬間を過ごしました。オビエドは常に私の心の一部です。どうなるか見てみましょう。いずれにせよ、私はオビエドで幸せでした。誰もアンタッチャブルな選手などいないので、何が起こるか分かりません。これはビジネスです。今は先のことは考えず、ただ良いワールドカップにすることだけを考えています。その後に何が起こるか見ていきますが、こんなに大きなクラブにいられたことに満足しています。もしオビエドに残らなければならないなら、喜んでそうしますし、チームを1部リーグに戻す手助けをするために全力を尽くします』

さらに自身の契約状況についても冷静に状況を分析し、こう続けました。

『クラブがどう考えているかは知りません。ですが、誰もアンタッチャブルではありませんし、私にはあと1年の契約があります。年齢的にも、私はオビエドにお金をもたらすことができる選手です。サッカーはビジネスであり、私は何も言われていませんので、これから話し合うことになるでしょう。私はここで幸せですし、もし私のオビエドでの時間が終わらなければならないのなら、全員に感謝し、チームが1部リーグに戻ることを願いながら去ることになります』

この率直な発言からも、来季の2部リーグでの戦いに向けて、オビエドのスカッドが大きく入れ替わることは避けられない見通しです。(via ElDesmarque)

【本日の総括】

100周年の記念すべきシーズンは、チーム市場価値の低さが浮き彫りとなり最下位での無念の降格に終わりました。今後はパチューカ・グループ主導のもと、新監督の招聘とスカッドの大幅な刷新を進め、1年での1部復帰を目指す再建の夏が始まります。