原点回帰で復活へ:デビューの地シウタ・デ・バレンシアに乗り込むマルク・プビル、連続ミスによる苦境を乗り越え真価を発揮できるか

今週末に開催されるレバンテ戦は、スペイン代表DFマルク・プビルにとって極めて特別な意味を持つ試合となる。2021年12月20日、当時わずか18歳だったマルク・プビルは、レバンテのユニフォームを着てバレンシアとのダービーマッチでラ・リーガ1部デビューを果たした。彼にとってシウタ・デ・バレンシアは、プロとしての第一歩を踏み出した思い出のスタジアムなのだ。

マルク・プビルはかつてエスパニョールの下部組織(カンテラ)に所属していたが、「身体が出来上がっておらず、背が低すぎる」という理由で下部組織を戦力外になった苦い過去を持つ。しかし、その才能を見抜いたレバンテが彼に門戸を開き、そこで頭角を現すと、クラブの2部降格に伴いアルメリアへ移籍。そして1年前にアトレティコ・マドリードへのステップアップを果たした。

アトレティコ獲得当初、マルク・プビルは右サイドバックの補強と見なされていたが、シメオネ監督は彼のポテンシャルを見抜き、センターバック(CB)としての適性を見出して手塩にかけてコンバート・育成した。指揮官の眼力は完璧に当たり、マルク・プビルは昨季リーグ屈指のCBへと急成長を遂げ、今夏アメリカで開催されたワールドカップではスペイン代表の主力として世界制覇の栄誉に輝いた。

しかし、一躍世界王者となり新たなステータスを得て臨んだ今シーズン、アトレティコには世界最高峰のCBであるクトゥ・ロメロが加入。定位置争いが一気に激化したことで、マルク・プビルを取り巻く環境は激変した。絶対的なレギュラーとしての保証がなくなったプレッシャーからか、ここ最近のマルク・プビルは本来のパフォーマンスからほど遠い不調に苦しんでいる。

アスレティック・ビルバオ戦(サン・マメス)で相手の得点場面に関与してしまうと、CLシュトゥットガルト戦では後方からのビルドアップで痛恨のパスミスを犯し失点を直接誘発。試合後半こそチーム全体とともに持ち直したものの、直近のデポルティーボ戦でも昨季の彼からは想像もつかないような凡ミスを連発し、サポーターに不安を与えた。

バイエルンやバルセロナという、世界最高の攻撃陣を擁するメガクラブとの大一番を直前に控える今、マルク・プビルにとって自らを育んだ古巣レバンテへの帰還は、自信を取り戻す最高の好機となる。原点の地で本来の圧倒的な対人守備と落ち着きを取り戻し、再びディエゴ・パブロ・シメオネの信頼を完全に掴み取ることができるか注目が集まる。

(via MARCA)