大一番への道のり
⚽️ レバンテは勝ち点42を獲得し、降格圏の18位ジローナ(勝ち点40)、19位マジョルカ(勝ち点39)を上回る位置で運命の最終節を迎える。
敵地ラ・カルトゥーハで行われるベティスとの最終戦で、引き分け以上の勝ち点1を積み上げれば、他会場の結果に関わらず自力で1部残留を確定させることができる。
仮に敗北を喫した場合でも、同じ勝ち点42で並ぶオサスナやエルチェとの三つ巴の成績、あるいはマジョルカを含めた他会場の勝敗条件次第では、残留の可能性が残されている。なお、オサスナとエルチェがともに敗れ、マジョルカが勝利して4チームが勝ち点42で並ぶケースではマジョルカとオサスナの降格が決まり、レバンテは救われるというシナリオも存在する。
最新のOPTAによるデータ予測では、一時は絶望的と見られていたレバンテの降格確率はわずか5.37%まで低下しており、シーズン終盤の劇的な巻き返しが数字上でも明確に証明されている。(via Estadio Deportivo, SPORT, MARCA)
起用と戦力
📋 レバンテの指揮官ルイス・カストロは、引き分けを狙って守りに入るのではなく、勝利を義務付けられているかのように全力で勝ち点3を取りにいく姿勢を見せている。監督自身も大一番に向けて『私は自分が最も好きなことをしてお金をもらっている』と語り、このプレッシャーを楽しんでいる。
選手起用に関しては、前節でヨハン・モヒカとの小競り合いを起こしたロジェール・ブルゲが2試合の出場停止処分を受けており欠場する。さらに、ウナイ・エルゲサバル、ビクトル・ガルシア、カルロス・アルバレス、アレックス・プリモの4選手も身体的な問題を抱えており、試合には間に合わない。右サイドのジェレミー・トリアンもフィジカル面に不快感を抱えており出場が危ぶまれているが、キックオフまでに回復する可能性は残されている。
予想されるスターティングメンバーは以下の通りである。
ゴールキーパーはマシュー・ライアン。
ディフェンスラインは、右からトリアン(間に合わなければナチョ・ペレス)、アドリアン・デ・ラ・フエンテ(デラ)、マティアス・モレノ、マヌ・サンチェス。
中盤にはケルビン・アリアガ、パブロ・マルティネス、ジョン・アンデル・オラサガスティが並ぶ。
前線はイバン・ロメロ、カルロス・エスピ、そしてカリーム・トゥンデを一歩リードしているイケル・ロサダの組み合わせが濃厚となっている。
また、試合展開が難しくなった場合の後半の切り札として、カール・エッタ・エヨングの投入が準備されている。
なお、試合の主審はブスケツ・フェレール、VARはトゥルヒージョ・スアレスが担当し、ラ・カルトゥーハにて21時にキックオフされる。(via Estadio Deportivo, SPORT)
サポーターの熱狂
🔥 クラブの運命を決める大一番に向けて、1000人以上のレバンテサポーターがセビージャへ大移動する。
レバンテのペーニャ(応援団)代表は、試合当日の土曜日にセビージャ市内のアラメダ・デ・エルクレス広場に集結し、そこから19時にスタジアムのラ・カルトゥーハへ向かってファン全員で行進するよう呼びかけている。
クラブがアウェイサポーター用として確保できたチケットは720枚のみだったが、実際には1691件もの申し込みが殺到したため、チケットの枠を大きく超えるファンが現地へ駆けつける見込みである。この大移動をサポートするため、クラブは363人を収容できる往復特別列車をチケット代30ユーロ込みの210ユーロで用意し、さらに75ユーロで乗車できるバス6台を手配した。
特筆すべきは、対戦相手であるベティスサポーターとの間に生まれている美しい連帯である。SNS上では、ラ・カルトゥーハへ応援に行けないベティスファンが、クラブにチケットを転売用に返却するのではなく、現地観戦を希望するレバンテファンに自身のシーズンチケットを貸し出す運動が自発的に広がっている。さらに、割引チケットの利用権を共有したり、直接チケットを手渡そうと奔走するベティスファンの姿も多く見受けられている。(via Estadio Deportivo)
過去の因縁
🕰 レバンテとベティスの対戦には、16年の時を越えた数奇な因縁が存在している。
2010年6月19日、ルイス・ガルシア・プラサ監督が率いていたレバンテは、すでに1部昇格の切符を手にした状態でベティスの本拠地へ乗り込んだ。その試合でベティスはレバンテを相手に4-0の圧勝を収めたものの、同時刻に行われていた他会場の試合でエルクレスがレアル・ウニオンに0-2で勝利したため、ベティスは1部昇格を逃すという悲劇を味わった。なお、このエルクレスの試合は後に買収工作があったことが証明されている。
今回は立場が完全に逆転し、ヨーロッパカップ戦の出場権をすでに手にしてプレッシャーのないベティスを相手に、レバンテが自分たちの1部残留を懸けて挑む構図となっている。(via Estadio Deportivo)
イケル・ロサダの復活
🌟 ベティスからのレンタル移籍でレバンテに加入しているイケル・ロサダにとって、保有元との対戦は特別な意味を持っている。
現在も2029年までベティスと契約を結んでいる彼は、『彼らには特別な愛情を抱いています。みんなとよく話しますし、メッセージもくれます。ゴールを決めたときには、イスコが祝ってくれたメッセージがまだ残っています。ジオ(ロ・チェルソ)とも話します。彼らは私が小さい頃から憧れていた人たちで、今は一緒にプレーしています。毎日彼らのレベルに到達できるように努力していますし、彼らと対戦できるのはとても美しいことです』と古巣への思いを語った。
今シーズン前半戦、フリアン・カレロ前監督の下ではリーグ戦5試合でわずか73分しか出場機会を与えられず、1月の移籍市場でベティスがレンタル打ち切りを検討するほどの苦境に立たされていた。しかし、ルイス・カストロ監督の就任が彼の運命を大きく変えた。新監督就任後すぐにスタメンへ抜擢されると、セビージャ戦やエスパニョール戦でゴールを記録するなど今季ここまで3ゴールを挙げ、ローテーションの重要な柱へと劇的な復活を遂げたのである。
現在の好調ぶりと残留への熱意について、彼は『監督が来てからの取り組み、信頼、そして日々の練習でみんなが全力を尽くしていることが、結果に反映されています。3連勝しましたが、まだ物足りません。私たちがやっていることに幸せを感じ、満足しています。目標を達成するために、最終戦もこのエネルギーを維持しなければなりません。マジョルカ戦と同じように試合に臨みますし、今回もそれ以下であってはなりません。私たちはどん底にいて、もう死んだと思われていましたが、今は自力で残留を掴める状況にあり、それを逃すつもりはありません』と強い決意を表明した。
さらに、ホームのサポーターがもたらす力についても言及し、『ホームでプレーすると12人目の選手がいるというのはよくある決まり文句ですが、それは事実です。最近の試合では、ホームでプレーするとファンという選手の存在によって私たちがよりのびのびとプレーしていることが分かりました。彼らは不可欠な存在であり、これからもそうあり続けるでしょう』と感謝を口にした。
なお、ロサダのレンタル契約に買い取りオプションは設定されておらず、シーズン終了後にはベティスへ復帰する予定となっている。ベティス側は彼の市場価値が回復したことを受けて、獲得時に投資した180万ユーロを回収するための売却に向けて楽観的な見方をしている。(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
絶望的な状況から奇跡の巻き返しを見せたレバンテは、敵地でのベティス戦で勝ち点1を獲得すれば自力残留が決まる大一番を迎えます。対戦相手のファンと協力し合うサポーターの大移動や、古巣対決に燃えるイケル・ロサダの存在など、あらゆる要素がこの運命の最終戦を熱く盛り上げています。



