セビージャFC
ロビー・ウアの獲得が正式に決定しました。スウェーデンのIKシリウスから加入する22歳のスコットランド人フォワードは、2031年6月30日までの5年契約に署名しました。移籍金は固定で650万ユーロ、変動ボーナスとして最大250万ユーロが設定されており、そのうち100万ユーロは容易な条件、残り150万ユーロは極めて困難な目標達成時に支払われます。ウアはシリウスで公式戦50試合に出場し31ゴール7アシストを記録。今シーズンも15試合15ゴールと驚異的なペースを維持していました。スウェーデンのアナリストであるフレドリック・デ・ロンは、ウアについて『スウェーデン・アルスヴェンスカンの最高のストライカーであり、ボールがエリアに届いた際に正確な位置にいることができる、並外れてインテリジェントな動きをする』と太鼓判を押しています。ウア自身は『自分はスコットランド人であり、スコットランド代表でプレーしたい』と将来の目標を語りました。この獲得はアコール・アダムスのヴェネツィア売却(1700万ユーロ固定+変動)や、アレキシス・サンチェスのモントリオールへのフリー移籍に伴う得点力不足を補うためのものです。サンチェスはセビージャで28試合4ゴール2アシストを記録し、モントリオールと2年契約を結ぶ見込みです。
一方で、長年貢献したジョアン・ジョルダンのポルトガル1部エストレラ・アマドラへの完全移籍も公式発表されました。移籍金なしのフリー移籍ですが、セビージャ側が給与の一部を引き続き負担します。ジョルダンはセビージャで203試合に出場し、7ゴール14アシストを記録。2020年と2023年のヨーロッパリーグ制覇に大きく貢献しました。ジョルダンは自身のキャリアにおける最高の監督として『フレン・ロペテギ』を挙げ、最も特別なシーズンを『セビージャでの1年目』と振り返りました。また『ローマとのブダペストでの非常に厳しかった決勝戦』が特別な思い出であると明かしています。セビージャはさらに、サウジアラビアのアル・イテハドに所属する19歳のフランス人FWジョージ・イレニヘナのローン獲得や、レバンテのギオルギ・コチョラシュヴィリの獲得交渉を進めていますが、コチョラシュヴィリに関してはスポルティングが交渉を難しくしており、不透明な状況です。
クラブは大幅な人件費削減を断行しており、ヤヌザイ、ニアンズー(リールへ)、ラファ・ミル(アリスへ)、ソウ(ジェノアへ)、アルベルト・フローレス(グラナダへ)ら合計14名が今夏に退団。これにより新加入のヴラホディモス、フラン・ゴンサレス、イグレシアス、サガンテ、ジュリオ・ディアス、グリディ、そしてロビー・ウアの7名の登録が可能となります。今後の整理対象としてはペドロサ、カルドゥソ、ガットーニ(アスコリと交渉中。かつてモンチ氏が140万ユーロで獲得、アルメイダ監督のもとではわずか1試合9分間の出場)、エジュケが挙げられています。また、エクアドル代表MFパトリック・メルカドの獲得は、3月22日に負った右膝の前十字靭帯および半月板のダブル断裂からの回復が不十分であり、メディカルチェックを通過できなかったため、事前合意が破棄されました。これに対し、前所属のインデペンディエンテ・デル・バジェ側は『すでに合意された労働契約が存在する』と主張し、300万ユーロの損害賠償を求めてFIFAへの提訴を準備しています。(via Estadio Deportivo / via SPORT / via MARCA / via Mundo Deportivo)
カディスCF
カディスCFは、LALIGA HYPERMOTIONの開幕戦となるセルタ・フォルトゥナ戦をわずか4日後に控えたタイミングで、イマノル・イディアケス監督の電撃解任に踏み切りました。後任候補としては、バレンシアなどで指揮経験のあるアルベルト・セラデス氏の名前が最有力として浮上しています。解任の引き金となったのは、トロフェオ・カランサでのラス・パルマス戦における1-3の敗北です。プレシーズン全体を通して、カディスはプロチーム相手に5敗(オーランド・パイレーツに1-2、レスターに0-1、コルドバに0-1、セウタに1-3、ラス・パルマスに1-3)を喫しており、唯一の白星はグラナダ戦(2-0)のみでした。イディアケス監督は敗戦後に『チームはまだ構築の途上にあり、新しい選手たちがお互いを知るための学習プロセスである』と語り、『土曜日のセルタ戦では勝利のために戦う』と意気込んでいましたが、そのチャンスを失うことになりました。
この決定は、Manuel Vizcaíno前会長に代わって7月3日に就任したクリスティアン・セプティエン新会長(メキシコ系ドイツ人実業家)による、初めての大きなスポーツ面の決断です。セプティエン会長は3年以内での1部復帰を掲げ、650万ユーロの増資を実施するほか、クラブの土地を700万ユーロで購入するなど、積極的な改革を進めています。さらに、クラブは新たなソーシャル方針としてチケット料金の大幅な値下げを発表しました。これまでは50〜80ユーロと2部としては高額だったチケットを、開幕戦ではプレフェレンシア席を30〜35ユーロ、トリブナ席を40〜50ユーロへと変更しました。補強面では、デポルティーボからホセ・アンヘルやダニ・バルシアの獲得を狙っています。(via ElDesmarque / via SPORT / via Estadio Deportivo)
アトレティコ・マドリード
移籍市場の最終盤に向け、アトレティコはフランス・リールに所属する21歳のベルギー代表FWマティアス・フェルナンデス=パルドの獲得に向けて3500万ユーロのオファーを提示しました。フェルナンデス=パルドは昨シーズン、リールで公式戦41試合に出場し8ゴール7アシストを記録。W杯のベルギー代表メンバーにも選出された1.88メートルのアタッカーで、ウイングとセンターフォワードの両ポジションに対応可能です。リール側は契約が2029年まで残っていることを盾に強気の姿勢を見せています。また、プレシーズンでは16歳の神童ジェレミー・ドミンゲスがマンチェスター・シティ戦(1-3敗北)で初ゴールを決め、試合後に『自分の初めてのゴールであり、この瞬間を絶対に忘れることはない』と大興奮で喜びを語りました。シメオネ監督も『彼がこの努力を続ければ、将来非常に重要な選手になる』と高い期待を寄せています。
一方で、エースのフリアン・アルバレス(通称 La Araña)を巡るバルセロナへの移籍騒動が緊迫化しています。アルバレスはバルサ移籍を熱望しており、10日にバカンスから合流した際、シメオネ監督やヒル・マリンCEOとの直接対談を望んでいました。しかし、彼らが休日のため不在(シメオネ監督はイビサ島へ旅行中)だったことにアルバレスは激怒。練習の場で『自分をあてにしないでくれ』と周囲に不満を漏らしたとされています。アルバレスはエージェントのフェルナンド・イダルゴ、セルヒオ・ディアスとマドリード市内で2時間半に及ぶ緊急会談を行いました。バルセロナ側は1億ユーロのオファーを提示していますが、ヒル・マリンCEOは『1億、1億5000万、2億ユーロでも売却しない。契約解除金の5億ユーロ満額のみ』と断固として交渉を拒否しています。また、RFEFはバルセロナに対し、アルバレスへの違法な事前接触の疑いで懲戒手続きを開始しました。
その他の移籍動向として、チアゴ・アルマダが2000万ユーロ超の移籍金で River Plate へ完全移籍(2030年末までの契約)。ナウエル・モリーナは1700万ユーロでASローマへの移籍が合意に達し、すでに現地でメディカルチェックを控えるのみとなっています。マテオ・ルッジェーリも2000万ユーロでアストン・ヴィラへの移籍が秒読み段階です。ルッジェーリの放出に伴い、アトレティコはラシング・サンタンデールの19歳の左サイドバック、ジョレ・サリナスの獲得(1600万ユーロの契約解除金、または若手のアルナウ・オルティスやオベド・バルガスのローン提供を含む条件)を目指して交渉を開始しています。さらにトッテナムのクティ・ロメロの獲得(4500万ユーロ程度)も進めています。(via Estadio Deportivo / via ElDesmarque / via Mundo Deportivo / via SPORT)
レアル・ベティス
レアル・ベティスは、マヌエル・ペジェグリーニ監督のもと、ラ・カルトゥハでのレアル・ソシエダとの開幕戦に向けて着実に準備を進めています。クラブにとっては21年ぶりとなるチャンピオンズリーグ(CL)出場が控えており、27日にはグループステージの抽選会が行われます。優先される補強ポイントは、クチョ・エルナンデスのバックアップとなるフォワードの確保です。中盤ではダニ・セバジョスの獲得を熱望していますが、フェネルバフチェに所属するソフィアン・アムラバトに関しては、年俸500万ユーロがクラブの財務上限を完全に超えるため、獲得を断念することを選手側に正式に伝えました。アムラバトはフェネルバフチェとの契約解除交渉を進めているものの、ベティス側は『現在はフォワードの獲得が最優先である』と説明しています。
怪我人情報として、膝のねんざで離脱していたエズ・アブデが全体練習の最初の15分間に合流し、その後は別メニューでの調整を開始しました。ペジェグリーニ監督は『アブデやイスコが開幕戦で100%のコンディションに達するのは難しい』と冷静に現状を語っています。イスコはアーセナル戦やボーンマス戦で45分ずつ出場し回復をアピール、アントニーも通常練習を消化しています。一方、コパ・アメリカ帰りのジオバニ・ロ・チェルソは9日にセビージャに戻り、10日から練習に合流したものの、11日の練習ではピッチに現れず、ゴンサロ・プティ(小さな筋肉系の怪我)とともにジムでの個別メニューに終始しました。さらに新加入のGKディエゴ・コンデが膝の負傷で2ヶ月の長期離脱となったため、ユースのヤン・ジュラフスキーが第3GKとして帯同しています。また、ブラジル人DFナタンを巡り、バルセロナが代理人のアンドレ・キュリーを通じてベティスに獲得の可能性を問い合わせました。ベティスは3500万ユーロ(昨夏ナポリから900万ユーロで完全移籍、市場価値2500万ユーロ)を要求しており、バルセロナは獲得の優先度を低く設定しています。(via Estadio Deportivo / via SPORT / via Mundo Deportivo)
セルタ・デ・ヴィーゴ
セルタ・デ・ヴィーゴは、センターバックのカルロス・ドミンゲス(25歳、昨季13試合出場)をレアル・オビエドへ1年間の期限付き移籍(買い取りオプションなしのシンプルローン)で放出することを公式発表しました。ドミンゲスはジラルデス監督の構想外となっており、イタリア遠征のメンバーからも外されていました。セルタは今夏、ウナイ・ヌニェス(エスパニョール)、マヌ・サンチェスとウーゴ・ソテロ(レバンテ)、ダミアン・ロドリゲス(カディス)、カルロス・ドトール(マラガ)に続き、ドミンゲスを放出したことで、スペイン国内クラブへのレンタル枠上限である『6名』に達しました。そのため、今後の放出候補であるマヌ・フェルナンデス、カルレス・ペレス、マティアス・ベシーノの3名に関しては、国外クラブへのローン、あるいは完全移籍か契約解除のみに限定されます。ベシーノ(34歳、昨季12試合出場)に関しては、2027年までの契約を解除する方向で交渉が進められています。
補強面では、ボカ・ジュニアーズに所属する24歳のアルゼンチン人右ウイング、エセキエル・セバジョスの獲得に向け、マルコ・ガルセスSDが400万〜500万ユーロでの獲得オファーを準備しています。セバジョスはボカとの契約が年内で切れるため、ボカ側もフリー移籍を避けるために600万ユーロの要求額を下げる姿勢を見せています。ナポリも関心を示していますが、選手登録枠の整理が必要なナポリに対し、セルタは迅速に動ける強みを持っています。
クラブはまた、バライードス・スタジアムの商業・ホスピタリティ部門の現代化に向け、アメリカのオーク・ビュー・グループ(OVG)社と戦略的提携を結びました。マリアン・モウリーニョ会長は『OVGとの提携はスタジアムをよりオープンでモダンな施設にし、クラブの長期的安定に大きく寄与する』と喜びを語っています。開幕戦のオササナ戦(Balaídos)のチケットはすでに完売していますが、ハビ・ガラン(筋肉断裂)、パブロ・ドゥラン(肩の手術からの回復途上)が欠場。さらに、W杯スペイン代表王者としてNew Jerseyから戻ったばかりのボルハ・イグレシアス(El Panda)も個別調整プログラムを消化中のため、開幕数試合は欠場する見通しです。(via Estadio Deportivo / via SPORT / via MARCA / via Mundo Deportivo)
レアル・オビエド
レアル・オビエドは、セルタから25歳のセンターバック、カルロス・ドミンゲスを1年間のシンプルローンで獲得したことを公式発表しました。ドミンゲスはすでに練習場であるエル・レケソンでトレーニングを開始しています。オビエドにとっては守備陣の緊急補強となりました。また、W杯のエジプト代表として大活躍し市場価値が高騰していたウインガーのハッサンが、スコットランドの名門セルティック・グラスゴーへ完全移籍するため、メディカルチェックに向けて出国しました。ハッサンの売却益の一部(40%)は前所属のビジャレアルにも支払われますが、オビエドにとっても財政を大きく改善する大きな取引となりました。フリアン・カレロ監督にとっては、ハッサンの放出によって得られた資金スペースにより、これまで未登録だった新加入選手たちのLALIGA登録を完了させることが可能となり、開幕戦に向けた選手登録の課題が一気にクリアされる形となりました。(via SPORT / via ElDesmarque)
UDラス・パルマス
ラス・パルマスのミゲル・アンヘル・ラミレス会長は、新シーズンに向けて日本のウインガー、宮代大聖(Taisei Miyashiro)を180万ユーロを支払って完全移籍(完全所有権)にて獲得したことを公式発表しました。宮代はプレシーズンマッチを通じて主に右ウイングとして起用されており、デ・ラ・バレーラ監督が標榜する縦に速い垂直的なサッカースタイルにおいて、非常に重要な攻撃のピースとして高く評価されています。また、クラブはローマ所属の22歳のイタリア代表ウインガー、ルイージ・ケルビーニ(市場価値300万ユーロ、昨季サンプドリアでペドロラとプレー、ペドロラより高い評価を受けていた選手)のローン獲得で合意していますが、ローマ側のレンタル制限(規則)の問題で法的な調整が進められています。さらに、ラシング・サンタンデールのフォワード、ファン・カルロス・アラナ(通称 El Loco)の獲得も狙っており、ラシングが補強を完了し次第、移籍が成立する見通しです。
チーム内ではカンテラ出身の若手ディフェンダー、バレンティン・ペッツォレージが急成長しています。ラミレス会長は『かつてバルサ戦でのPK献上で彼をみんなで殺そうとしたが、彼は私たちが大切に育ててきた選手であり、信頼を貫くことが重要だ』と語り、若手を抜擢する方針を改めて強調しました。他、ラファ・クルス(16歳)やアイマール(19歳)などのカンテラ勢もトップチームに帯同しています。ラミレス会長は『うちはMoleiroを1600万、サール・ココを750万、ペドリを250万、ビエラを270万ユーロで売却してきた販売型のクラブだが、イケル・ブラボやエメニケのような無駄な選手を獲得せず、アカデミーを重視することで無借金の健全経営を維持している』と胸を張りました。開幕戦はホームでのアルバセテ戦に決定しています。(via SPORT / via Mundo Deportivo)
レアル・サラゴサ
3部リーグ(Primera Federación)へと降格したレアル・サラゴサは、ラロ・アランテギSDのもとで大規模なチーム改革を進めています。攻撃のエースであるアドリアン・リソが、2500万ユーロの移籍金+将来のサラゴサ昇格時のボーナスや転売%を含む条件でマジョルカへの完全移籍(4年契約)に合意し、移籍完了が秒読みとなっています。当初の要求額よりは低い金額ですが、マジョルカがヤン・ヴィルジリの売却で得た資金により獲得を急いだため、サラゴサも放出を受け入れました。一方で、センターバックのウーゴ・カリージョにはログロニェスや複数クラブから獲得打診が届いていますが、サラゴサ側は新たなセンターバック(タチやディエゴの相棒)を確保するまでカリージョの放出をブロックする方針です。また、カンテラ出身のMFイケル・バディーロ(冬にロブレスから復帰)に対しても複数オファーを拒否し、イバイ・ゴメス監督は『彼をアカデミーのリーダーにしつつ、トップチームに帯同させる』として放出を完全に否定しました。
イバイ・ゴメス監督は、ナスティックとの開幕戦に向けたスタメン候補を絞り込んでいます。フランチョ(残留した場合に右SB)、ペレイラ(左SBでエスクデロと競争)、アデモとアンデルのダブルピボット、ウイングにハルディとハンソン、前線にピニジャを配置する形ですが、さらに『センターフォワード、トップ下(俊足でサイドもできる選手)、センターバック』の3名の補強を強く求めています。GKはフオリの退団に伴い、足元の技術に優れたオランダ人GKセム・ヴェステルフェルトを獲得。カンテラのペニャを抜いてスタメン候補に浮上しています。14日金曜日に予定されていたUDログロニェスとの親善試合は、ラス・ガウナスの芝生の状態が悪いため、ログロニェスの練習場(バルデガステア)での開催に変更されました。なお、3部降格にもかかわらず、サラゴサのソシオ数は22,218名(うち17,776名が席を確保)に達しており、3部では圧倒的な『規格外』の規模を誇り、2部でも5位、1部の8チームを上回る忠誠心を示しています。(via SPORT / via ElDesmarque)
スポルティング・ヒホン
ラルカモン監督率いるスポルティング・ヒホンは、エル・モリノンで行われるサバデルとの開幕戦に向けて調整を続けています。怪我人情報として、Loum、フェラーリ、ホルゲ・サエンスの3選手は個別の回復プロセスを続けており、開幕戦への出場は極めて厳しい状況です。一方で、筋肉系の違和感によりプレシーズン最終戦(バジャドリードに2-4で逆転負け)を欠場し、練習を休んでいたアタッカーのガスパールに関しては、月曜日の練習には姿を見せなかったものの、開幕戦には間に合う見込みです。守護神のルベン・ヤニェスは、ヘラベルト、ギジェ・ロサス、グラルテ、フアン・オテロらとともに、練習の最初に軽いジョギングや可動性のメニューを行いコンディションを整えています。また、クラブOBのナチョ・カセスが、ルアンコで行われたビーチサッカー大会に参戦し3位に入賞、大会のMVPに輝きました。カセスは『砂の上でのプレーは想像以上に足腰に負担がかかり本当にハードだが、大観衆の中で楽しめた』と語っています。(via SPORT)
アスレティック・ビルバオ
アスレティック・ビルバオは、25歳のGKジュレン・アギレサバラのラシング・サンタンデールへの完全移籍(2031年までの5年契約)を公式発表しました。アギレサバラは昨シーズン、バレンシアへの期限付き移籍で活躍したものの、ウナイ・シモンが君臨するサン・マメスでの出場機会が限られるため、今回の完全移籍を決断しました。移籍金は約500万ユーロ(ビルバオがウナイ・ゴメスをウディネーゼに売却した際と同等の額)で合意され、ビルバオは将来の目標達成ボーナス、転売時の一定%、および将来的な優先交渉権(買い戻し権)を確保しています。
チームでは、W杯スペイン代表王者としてNew Jerseyで頂点に立ったウナイ・シモン、アイメリク・ラポルテ、ニコ・ウィリアムズの3選手が月曜日に Lezama へ合流。個別のフィジカルテストを終え、火曜日から全体練習に参加します。一方、同じく代表メンバーであったダニ・ビビアンは、7月16日に発表された『右足内転筋の怪我(恥骨のトラブル)』の回復が遅れており、他の3人よりも合流が後回しになる見通しです。ベニャト・プラドスはプレシーズン中に痛めた膝の軽いねんざから回復中ですが、リスクを避けるために大事に調整されています。また、昨季カタールへレンタルされていた26歳のウインガー、アルバロ・ジャロは、月曜日のオフ返上でユリ・ベルチチェ、ヨハネコ(バイヨンヌ出身の22歳、昨季3部ルゴで活躍しプレシーズンでもゴールを決め台頭)、イェライ、プラドス、パレデスらと自主練に励み、
『 San Mamés でのセビージャとの開幕戦(テルジッチ監督の初陣)が非常に楽しみでモチベーションが高い。監督からは自分を信じてハードワークを続けろと言われている』
と力強く語りました。(via Estadio Deportivo / via ElDesmarque / via MARCA)
ラシング・サンタンデール
ラシング・サンタンデールは、チェマ・アラゴンSDの粘り強い交渉術により、ビルバオから25歳のGKジュレン・アギレサバラを完全移籍で獲得することに成功しました。契約期間は5年間(2031年まで)です。アラゴンSDは数日前に『法外な条件であり、獲得をあきらめて別のターゲットにシフトした』とメディアに発言し、揺さぶりをかけることで、ビルバオ側に条件を妥協させて合意を引き出しました。移籍金は約500万ユーロとされています。アギレサバラは、昨季の守護神ジョキン・エキエタの退団に伴い、新シーズンの正守護神として期待されています。プレシーズンマッチ6試合で11失点とディフェンス組織の再構築が急務となっていたチームにとって、実力派GKの加入は大きな救いとなります。アギレサバラは『ラシングギスタの皆さん、私はここにいます』とメッセージビデオを公開し、背番号「13」を着用することが決定しました。今週末のビジャレアルとの開幕戦での公式戦デビューが見込まれています。一方で、カンテラの至宝である19歳の左サイドバック、ジョレ・サリナス(契約解除金1600万ユーロ)や19歳のミッドフィールダー、セルヒオ・マルティネスに対して、バルセロナやアトレティコから猛烈なオプローチが届いており、フロントはこれらをブロックし利益を最大化するための駆け引きを続けています。(via Estadio Deportivo / via MARCA / via SPORT / via ElDesmarque)
ジローナFC
ジローナFCは、2部(LALIGA HYPERMOTION)への降格という厳しい現実に直面しながらも、今シーズンの年間シート(アボナード)の販売数が過去最高の『10,000名』に達して締め切られたことを公式に発表しました。更新率は実に96.6%に達し、キャンセルはわずか332名にとどまりました。空いた席には、3,000人以上が控えていたキャンセル待ちリストから532名が新たに登録され、クラブの総ソシオ数は15,000名を超えました。 Montilivi スタジアムでは、日曜日に行われるレガネスとの開幕戦に向けて、2部とは思えないほどの熱狂的な大声援がチームを後押しすることになります。一方で、右サイドバックのアルナウ・マルティネスを巡り、バレンシアが獲得に向けて本格的な交渉を開始しており、チーム編成に影響を与える可能性があります。(via Esport3 / via Mundo Deportivo)
レアル・ソシエダ
レアル・ソシエダは、マルセイユに所属するモロッコ代表センターバック、ナイフ・アゲルドの獲得に向けてクラブ間で交渉を重ね、合意に極めて接近しています。具体的な条件は、400万ユーロでの期限付き移籍(レンタル)に、1100万ユーロの買い取りオプションが付随する内容です。マルセイユ側は深刻な財政難に陥っており、高給取りの主力売却を強いられている状況です。アゲルドはビルバオとの親善試合を欠場しており、マルセイユのジェネシオ監督は『アゲルドは議論の最中にあるが、今日の欠場は怪我が直接の理由ではない』と移籍の交渉中であることを認めました。アゲルドはかつてソシエダに在籍した実績がありますが、当時は負傷離脱が多く、重要な試合にしか照準を合わせないという不満が一部のロッカールームで生じた過去もあります。新シーズン開幕を前に、守備の補強としてアゲルドをチームにどう適応させるかが大きな焦点となります。(via ElDesmarque / via SPORT)
バレンシアCF
バレンシアCFは、今夏の移籍市場で唯一の獲得選手である日本の佐藤竜之介に続き、右サイドバックの最優先ターゲットとしてジローナのアルナウ・マルティネスの獲得交渉を急ピッチで進めています。現在、本職の右SBディミトリ・フルキエが膝の怪我で離脱しており、プレシーズンマッチでは左SBのヘスス・バスケスを右サイドで起用せざるを得ないなど選手層が極めて薄い状態です。当初狙っていた Meunier の獲得に失敗し、アルメリアのチリーノも1500万ユーロ未満での放出を拒否されたため、アルナウ(ジローナの降格により解除金は800万ユーロに下落)にターゲットを絞り、500万ユーロ程度での獲得を目指してジローナと調整を行っています。この交渉はピーター・リムオーナーがクラブへの3500万ユーロの融資を資本化することで、バレンシアのLALIGA選手登録リミットを大幅に広げたため、一気に進展を見せています。
また、イプスウィッチに400万ユーロで獲得されたばかりのGKファン・オーフェレンが、プレシーズンで控えに甘んじているため、出場機会を与える目的でイプスウィッチ側がローン移籍の検討を開始しました。これにより、一時は破談となったファン・オーフェレンのバレンシアへのローン加入の可能性が急浮上し、イセイSD率いるチームは代理人とコンタクトを開始しました。また、15日に予定されていたベティスとの開幕戦が、相手のロ・チェルソのW杯遠征による影響で延期(8月25日に変更)となったため、12日水曜日の18:00からパテルナでCDテルエルとの急遽の追加親善試合が設定されました。この試合時間は、パテルナで20:32に最大となる部分月食の時間と重なる珍しいシチュエーションとなっています。(via SPORT / via Mundo Deportivo / via ElDesmarque)
FCカルタヘナ
3部(Primera Federación)のFCカルタヘナは、プレシーズンを通じて4試合でわずか1ゴール(Ipswich 0-0, Johor 0-2, Brighton U-21 1-1(Benito Ramírezがゴール、Richarteがポスト、AjenjoがPK失敗), Yeclano 0-0)と、深刻な得点力不足に直面しています。イニゴ・ベレス監督は守備の組織化には手応えを感じているものの、攻撃のバリエーションや決定力不足を最優先課題として捉えています。本日11日10:30からは、セグンダの強豪エルデンセとの非常にタフなプレシーズンマッチをアウェイで戦う予定です。また、得点力を補う目的として、アルバセテに所属する22歳のFWマルコス・モレノ(昨季タラベラで6ゴール2アシスト)を期限付き移籍で獲得する交渉が最終段階に入っています。(via SPORT)
【本日の総括】
移籍市場の締め切りまで残り約3週間となり、プリメーラおよびセグンダの各クラブは非常に慌ただしい動きを見せています。アトレティコではフリアン・アルバレスの去就をめぐるフロントとの緊張関係や、ベルギー代表FWへの3500万ユーロの巨額オファーが話題となる一方、セビージャはウアの獲得や人員整理、バレンシアはアルナウ・マルティネス獲得の加速など、ピッチ外での重要な決断が相次いでいます。ラス・パルマスに加入した日本の宮代大聖に対する期待も高く、降格したサラゴサやジローナの歴史的なソシオ記録が示すように、下位カテゴリーでも熱い情熱がリーグ全体を覆っています。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
セビージャのロビー・ウア獲得は、単なる得点源の補充以上の意味を持ちます。サンチェスやアダムスが去った前線において、エリア内でのポジショニングとインテリジェンスを兼ね備えた彼の加入は、停滞しがちな攻撃の質を劇的に変える可能性があります。一方、カディスの監督解任は、プレシーズンでの戦術的混乱が解消されなかった結果と言えるでしょう。開幕直前の交代はリスクを伴いますが、新体制で守備の安定と攻撃の連動性をどこまで短期間で再構築できるか、その配置の妙に注目しています。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
今夏のラ・リーガ各クラブからは、経営の現実とファンの熱量のコントラストが強く感じられます。特にジローナの降格後も過去最高のソシオ数を記録した事実は、クラブが地域に深く根付いている証左であり、フロントの経営努力が報われている好例です。対照的に、アトレティコでのアルバレスを巡る騒動は、スター選手とクラブの期待値の乖離が招いた緊張関係を浮き彫りにしました。フロントの毅然とした姿勢はクラブの規律を守る上で重要ですが、開幕を控えたこの時期の空気感は、チームの結束に少なからぬ影響を及ぼす懸念があります。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
移籍市場の最終盤を迎え、各クラブの編成方針が鮮明になっています。セビージャが人件費削減を断行し、14名の退団を経てようやく新戦力を登録できたプロセスは、現在のラ・リーガにおける財政制限の厳しさを象徴しています。また、ラシング・サンタンデールがアギレサバラ獲得で見せた、メディアを通じた揺さぶりと交渉術は非常に興味深い。一方で、パトリック・メルカドのメディカルチェック不通過による破談は、長期的な契約リスク管理の重要性を改めて突きつけており、各クラブは目先の補強と将来的な負債リスクのバランスを極めて慎重に測る必要があります。