25/26シーズン総括とチャンピオンズリーグ

レアル・ベティスは2025/26シーズンを5位でフィニッシュするという素晴らしい結果を残し、来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)への切符を手にした。新シーズンのCLは新しいリーグフェーズのフォーマットとなり、スペインからはバルセロナ、レアル・マドリード、ビジャレアル、アトレティコ・マドリードとともに参加する。シーズンが終了した週末、クラブ公式SNSはセピア色の無人のラ・カルトゥハ・スタジアムの画像とともに『君のいない日曜日はなんて辛いんだ』と投稿し、サッカーのない日々の寂しさを表現した。 (via Estadio Deportivo)

クラブ史上最多のW杯出場者数

アメリカ、メキシコ、カナダで共同開催される2026年ワールドカップにおいて、レアル・ベティスからクラブ史上最多となる7名の選手が代表に選出された。これは前回カタール大会の5名(アンドレス・グアルダード、ユスフ・サバリ、ウィリアム・カルバーリョ、ヘルマン・ペッセージャ、ギド・ロドリゲス)を上回る快挙である。

今回選出されたのは以下の7名。

・アルバロ・フィダルゴ(メキシコ代表):ハビエル・アギーレ監督率いるメキシコ代表に選出。アステカの国で5年間プレーし国籍を取得した彼は、直近のオーストラリア戦(1-0勝利)で背番号8をつけて60分間プレーしデビューを果たした。金曜日のトルーカでのセルビア戦でも重要な役割を担うと見られている。

・アブデ・エザルズリ(モロッコ代表):モハメド・ウアビ監督の最終リストに選出。

・ソフィアン・アムラバト(モロッコ代表):アブデと共にモロッコ代表へ。

・クチョ・エルナンデス(コロンビア代表):ネストル・ロレンソ監督により、ペレイラ出身のストライカーとしての好調さを評価され、サントス・ボレよりも優先して選出。

・リカルド・ロドリゲス(スイス代表):本日のヨルダンとの親善試合(4-1で勝利)において、後半からニコ・エルベディに代わって出場。左ウイングバックを務め、彼がピッチにいる間にスイスの4点目が生まれた。

・セドリック・バカンブ(コンゴ民主共和国代表)

・ジオヴァニ・ロ・チェルソ(アルゼンチン代表)

なお、リカルド・ロドリゲス、バカンブ、アムラバトの3名は6月30日をもってクラブとの契約が終了する予定となっている。

フィダルゴはインタビューで『どこまで到達できるかを予想するのは難しいですが、非常に良い準備ができています。FIFAデイズに参加した際、彼らの取り組み方、プレイしようとする哲学、戦術的・身体的レベルのすべてにとても驚かされました。アギーレ監督、ラファ、そして全スタッフが求めている規律には良い意味で驚かされました。我々には素晴らしい挑戦と、そこで良い結果を出すという大きな責任があります。多くの選手がすでに集中しているため、メキシコにとってW杯はすでに始まっています。人々は自国でW杯を経験できることにとてもワクワクしています。素晴らしいW杯になり、私たちがポジティブな段階に到達し、大きな夢を描けることを願っています』と熱く語っている。 (via SPORT)

ラ・リーガ公式スタッツ

ラ・リーガが発表したシーズンスタッツ「LaLiga Beyond Stats」にて、ベティスの2選手がトップデータにランクインした。

パブロ・フォルナルスは「キーパス」部門でエスパニョールのエドゥ・エクスポシトと並ぶリーグトップタイの79本を記録した。今季は9ゴール9アシストをマークし、欧州のMFの中で最も直接的にゴールに関与した選手として、LaLigaのMVP候補にもノミネートされた。

また、コンゴ民主共和国代表として歴史的なW杯に出場するセドリック・バカンブは、「最高速度」部門で時速35.56kmを記録。これはラージョ・バジェカーノのアンドレイ・ラティウ(35.77km/h)に次ぐリーグ2位のスピードである。 (via Estadio Deportivo)

ダニ・セバージョス復帰の噂

レアル・マドリードからの退団が濃厚となっているダニ・セバージョスのベティス復帰の噂が過熱している。セバージョスはシャビ・アロンソ、アルベロア両監督の下で複雑なシーズンを過ごし、特に出場機会に恵まれなかったアルベロア監督とは関係が完全に破綻している。

セバージョス本人が復帰を強く望んでおり、親しい関係者を通じてベティス首脳陣に接触した。クラブ側もこの提案を非常に前向きに考慮している。さらにセバージョスは、ベティス・デポルティーボのホセ・アントニオ・モランテと週末を一緒に過ごし、マドリードでのバッド・バニーのコンサートを楽しんだり、モランテの父(闘牛士)が出場したアランフエスでの闘牛を一緒に観戦したりと、ベティス関係者との親交を深めている姿が確認されている。 (via ElDesmarque)

左SBの補強ターゲット

チャンピオンズリーグ出場に向けた選手層の拡大を目指し、ベティスは左サイドバックの補強に動いている。

一人目の候補は、クルゼイロに所属する23歳で身長1.73mのブラジル代表DFカイキ・ブルーノ。今年3月にセレソンデビューも果たしたモダンなSBで、今季は36試合に出場し6アシストを記録している。フラメンゴやバルセロナも関心を示しており、クルゼイロは1500万ユーロの移籍金を要求しているが、1200万ユーロ前後での獲得が可能と見られている。

二人目の候補は、ラシン・サンタンデールに所属する19歳のホルヘ・サリナス。スペインU19代表でもある彼は、今季34試合(2656分)に出場し7アシストを記録。センターバックもこなせるポリバレントな選手だ。ベティスは12月末から動向を追っているが、バルセロナも獲得に乗り出している。違約金は昇格に伴い1000万ユーロまで上昇したと見られるが、仮にバルサが獲得して1部クラブへレンタルに出す場合、ベティスがその受け入れ先になる可能性もある。また、バルサがサリナスを獲得した場合、玉突きでバルサの19歳DFジョフレ・トレンツがレンタル市場に出る可能性があり、ベティスは彼の動向も注視している。 (via SPORT)

攻撃陣の強化案

左ウイングや前線の補強として、バルセロナからの退団が予想されるルーニー・バルドグジのレンタル獲得が検討されている。バルドグジはバルセロナでの出場機会が減少し、スウェーデン代表のW杯メンバーからも落選、さらに負傷したエミル・ホルムの代役となるリザーブメンバーからも外れるという失意のシーズン後半を過ごした。

バルセロナは買い戻しオプション付きの売却を優先しているが、本人は出場機会を求めており、アヤックスが獲得を強力に推し進めている。その他にもモナコ、ポルト、シュトゥットガルト、マルセイユ、ユベントスなどが関心を示しているが、スペイン国内ではベティスとセルタが有力な移籍先候補に挙がっている。ベティスはチャンピオンズリーグを戦うための幅広い選手層を必要としており、バルセロナとも良好な関係を築いている点が強みだ。 (via SPORT)

中盤の売却と再編

クラブは6月30日までに予算のバランスを取るため、2000万ユーロ以上の選手売却が必要となっている。

メキシコ時代からの足首の負傷を引きずり、欧州デビュー年で33試合1491分の出場(コパ・デル・レイのトレントCF戦でロドリゴ・リケルメへの1アシストのみ)にとどまったネルソン・デオーサには、最低1000万ユーロの評価額が設定されている。プレミアリーグ昇格組のイプスウィッチ・タウンや、保有権の半分を約400万ユーロでオファーしたリーベル・プレート、そしてフラメンゴなどが獲得を争っており、月曜日にはリーベル・プレートから新たな正式オファーが届く予定だ。

セルジ・アルティミラについては、バイエルンからジョアン・パリーニャの復帰が濃厚となったスポルティングCPが獲得戦線から撤退(ベティスの要求額2500万ユーロの半額も出す気がなかった)したが、プレミアやブンデスリーガのクラブが関心を示している。

また、レンタル期間が終了するソフィアン・アムラバトの引き留めも目指しているが、無謀な支出は避ける方針だ。後釜としてマジョルカのサム・コスタ(今季7ゴール2アシスト)をリストアップしているが、マジョルカは降格したにも関わらず2028年までの契約を盾に2500万ユーロを要求しており、獲得は困難な状況。アルメリアのディオン・ロピも2000万ユーロ以上の値札がついており、手が出せない状態だ。 (via Estadio Deportivo)

過去のターゲット再浮上

中盤の補強において、1年前にもターゲットとしていた3選手の市場価値が下落しており、再び獲得リストに浮上している。

マヌ・ファハルドSDが高く評価するジェノアのデンマーク代表MFモルテン・フレンドルップ(25歳、今季39試合3316分出場、2ゴール)は、チームの低迷により評価額が2000万ユーロから1500万ユーロに下落。フィオレンティーナのロランド・マンドラゴラ(28歳、今季47試合3072分出場、8ゴール5アシスト)も、チームの降格圏争いの影響で1200万ユーロから900万ユーロに値を下げている。インテルからトリノ(16試合1155分出場)、その後ベシクタシュ(996分出場、2ゴール2アシスト)へレンタルされていたクリスティアン・アスラニも1300万ユーロから1200万ユーロに下落しており、クラブは各選手の動向を再検討している。 (via Estadio Deportivo)

カンテラの有望株売却論争

プレベンハミンの頃からベティスに所属するベティス・デポルティーボの19歳FWパブロ・ガルシアの去就が議論を呼んでいる。今季トップチームでは25試合(714分)で2ゴール1アシストと定着できなかったが、セグンダRFEFに降格したBチームでは9試合(752分)で7ゴール2アシストと爆発的な得点力を発揮した。

ペジェグリーニ監督の構想外となっているため、クラブは保有権の一部を残した上で約1000万ユーロでの売却を検討している。アヤックス、メンディリバル監督率いるオリンピアコス、メッシが所属するインテル・マイアミなどが関心を示している。ファンやメディアの間では、資金捻出のために売却すべきという意見と、ゴール嗅覚に優れた生え抜きを手放すべきではないという意見で真っ二つに割れている。 (via Estadio Deportivo)

プレミア強豪が熱視線

ベティス・デポルティーボの19歳CB、ジャン・エマニュエル・エヌゴランにチェルシーとマンチェスター・ユナイテッドが熱視線を送り、直接スカウトを派遣している。2007年1月1日生まれ、コートジボワール・ティエビスー出身の彼は、2025年1月にガーナのヤング・アフリカスクールから加入した。

身長186cmの左利きCBである彼は、フベニル・ディビシオン・デ・オノール所属ながら今季UEFAユースリーグで活躍し、コパ・デル・レイ・フベニル優勝にも貢献。Bチームでも10試合に先発し、ペジェグリーニ監督の下でトップチームの練習にも参加した。クラブは彼と2030年6月まで契約を延長し、約3000万ユーロの解除金を設定。エヌゴラン本人は『今の夢はトップチームでプレーすること。そこに到達するために100%の力を出し切る』と野心を語っている。 (via ElDesmarque)

負傷選手の現状

カンテラ出身の21歳、右SBのアンヘル・オルティスは、3月のアウェイでのアスレティック・ビルバオ戦で右肩の前方亜脱臼(自然整復)を負い、復帰直後にシウダー・デポルティーバでのスプリント中に筋肉を負傷してシーズンを終えていた。しかし現在はピッチでのランニングを再開しており、プレシーズン合流に向けてジムでのトレーニング風景をSNSで公開している。新たな右SBが獲得された場合はレンタル移籍の可能性もあるが、本人はトップチームでのポジション争いに燃えている。

また、ブラジル代表の55人の予備登録リストに入っているウインガーのアントニーは、恥骨炎の手術を回避し保存療法を選択。現在は故郷サンパウロで休養中だ。ネイマールの第2度(グレード2)の浮腫による怪我が長引く可能性があることから、追加招集のわずかな望みに懸けて、5週間強での100%復帰を目指している。 (via MARCA)

元ベティス選手や過去の対戦小ネタ

セスク・ファブレガス監督が率い、見事にチャンピオンズリーグ出場権を獲得したコモにおいて、元ベティスのアサネ・ディアオやヘスス・ロドリゲスが若手としてチームの躍進に大きく貢献していることが報じられた。

また、別の話題として、エスパニョールのGKジョアン・ガルシアが過去にベティスのアブデからPKをストップした記録などが紹介されており、元所属選手や現役選手の対戦データが各所で注目を集めている。 (via MARCA)

【本日の総括】

CL出場権獲得という最高の形でシーズンを終えたベティス。W杯にはクラブ史上最多の7選手を送り出し、充実期を迎えている。移籍市場ではダニ・セバージョスの復帰や新戦力獲得の噂が絶えず、中盤の再編や若手の売却論争など、来季に向けた激しい動きがすでに始まっている。