マヌエル・ペレグリーニ監督の並外れたプロ意識
✈️ 個人的な用事のため、ドイツでのプレシーズン合宿を5日間離脱していたマヌエル・ペレグリーニ監督ですが、その期間中もベティスへの情熱が途切れることはありませんでした。最初の親善試合であるシュポルトフロインデ・ロッテ戦はルベン・コウシージャス助監督に指揮を託したものの、監督自身は遠く離れた場所からチームの準備を進めていました。
南米で400万人近いフォロワーを持つ人気コンテンツクリエイター、ダビド・クイント氏(通称ダボ・ヘネイセ)が、ペレグリーニ監督と同じ飛行機に乗り合わせた際の驚きのエピソードを明かしています。
クイント氏は興奮気味にこう語っています。
『信じられない光景でした。偶然お見かけして挨拶をし、心から尊敬していると伝えました。その後、機内で彼の後ろの席になったのですが、なんと彼がベティスの次の試合を分析するプレゼン資料を作っていたんです。対戦相手の詳細は伏せますが、準備している内容がはっきりと見えました。邪魔をしたくありませんでしたが、目の前の光景にショックを受けましたよ。本当にものすごい監督です』
この徹底した準備の甲斐もあり、ペレグリーニ監督がベンチに復帰したレクレアティーボ・ウエルバ戦では、チームは見事勝利を収めました。
(via ElDesmarque)
チリ代表監督就任の噂
🇨🇱 2027年までベティスと契約を結んでいるペレグリーニ監督ですが、母国チリでは代表監督就任の噂が絶えません。チリサッカー連盟は11月に予定されている会長選挙を前倒ししてでも彼を招聘したいと考えているようです。
チリの著名ジャーナリストであるフェルナンド・タピア氏によると、監督自身も母国を率いることに強い意欲を持っているとのことです。
『ペレグリーニはチリ代表を指揮したいという願望を口にしており、それは彼の輝かしいキャリアを締めくくる最高の形になるかもしれません。ワールドカップでチリを指揮することは素晴らしい経験になるでしょう。彼には中長期的な計画でチリサッカーの威信を取り戻すという目標があります』
しかし、監督は現在の連盟内の権力闘争に自身の名前が利用されることを快く思っておらず、これが就任の障壁になる可能性もあります。現時点での現実的なプランとしては、ベティスとの契約を全うした来夏以降にチリ代表の指揮を執るシナリオが有力視されています。
(via Estadio Deportivo)
レクレアティーボ・ウエルバ戦の勝利と戦術的テスト
🏆 レアル・ベティスはプレシーズン第2戦となるレクレアティーボ・ウエルバとの試合に0-1で勝利し、通算6度目となるトロフェオ・コロンビーノを獲得しました。プレシーズンの結果自体に大きな意味はありませんが、ペレグリーニ監督はこの試合でいくつかの興味深い戦術的テストを行っています。
最も注目を集めたのは、ドイツでのロッテ戦に引き続き、ネルソン・デオッサを「偽9番」として最前線で起用したことです。クチョ・エルナンデスが休暇中で、アイトール・ルイバルが負傷回復中、ゴンサロ・ペティがベンチスタートという事情もありましたが、本職ではないポジションでデオッサはボールに絡もうと下がり気味になり、明確なチャンスを作るには至りませんでした。デオッサ自身はヴァスコ・ダ・ガマへの移籍が間近に迫っているため、これはあくまでクラブが新たなストライカーの獲得を急いでいるという間接的なメッセージとも受け取れます。
また、中盤の構成も変則的でした。ファクンド・ベルナルとマルク・ロカがスタメンに名を連ねましたが、普段はセンターバックやサイドバックを務めるエマヌエル・エンゴランを守備的ピボットとして起用しました。彼の恵まれた体格とボール運びに期待したテストでしたが、非常に珍しい配置です。
試合全体を通して、新加入のフラン・ガルシアはスタメンとしての実力を証明し、ジュニア・フィルポも昨季以上のコンディションの良さをアピールしました。ナタンは強固な守備を見せ、パブロ・フォルナルスは攻撃のタクトを振り、若手のパブロ・ガルシアやモランテも大きなポテンシャルを感じさせるプレーを披露しています。
(via ElDesmarque)
FW補強の最優先ターゲット:ケビン・デンキー
⚽ チャンピオンズリーグを戦う上で、クチョ・エルナンデスとポジションを争える確かなストライカーの獲得が急務となっています。バカンブとチミー・アビラが退団し、中盤にファクンド・ベルナル、左サイドバックにフラン・ガルシアを迎えたマヌ・ファハルドSDは、現在攻撃陣の補強に全力を注いでいます。
ドフビク、フランクリノ・ジュ、ファビオ・シウバといった候補の獲得が難航する中、現在トップターゲットとして交渉が進んでいるのが、MLSのFCシンシナティに所属するトーゴ代表FWケビン・デンキー(26歳)です。
冬の移籍市場でも獲得を試みましたが、当時はシンシナティが放出を拒否しました。しかし今夏、選手本人がヨーロッパの主要リーグへの復帰を強く望んでおり、ベティスからのオファーに非常に前向きな姿勢を示しています。関係者によると、ベティスはシンシナティを納得させるための正式なオファーを準備中であり、交渉は一気に熱を帯びています。
ベティスは攻撃陣の補強に約1500万ユーロの予算を確保しており、これはシンシナティの要求額とも一致します。デンキーはセルクル・ブルッヘ時代に市場価値を1600万ユーロまで上げており、MLSでもワールドカップ中断前の18試合で14ゴール4アシストを記録。中断明けのバンクーバー戦でもゴールを決め、その圧倒的な得点力を見せつけています。
(via Estadio Deportivo)
ゴンサロ・ガルシア獲得失敗の裏側
❌ ストライカー探しの中で、レアル・マドリードの若手FWゴンサロ・ガルシア(22歳)も有力な候補に挙がっていました。昨年のクラブワールドカップで6試合4ゴールという活躍を見せた彼は、以前からベティスの補強リストに名を連ねており、6月中旬のフラン・ガルシア獲得交渉の際にも話題に上りました。
ムバッペやエンドリッキの加入により、マドリードでの出場機会が限られることが予想されるゴンサロに対し、ベティスは彼を引き入れるためにレンタル移籍のオファーを提示しました。
しかし、レアル・マドリード側はこのオファーを即座に拒否しました。フロレンティーノ・ペレス会長は、レンタル移籍の数を制限する連盟の新ルールに対応するため、フラン・ガルシアの時と同様にパスの50%を保持する形での完全移籍(移籍金約6000万ユーロに設定)しか認めないという強硬な姿勢を崩しませんでした。さらに、マドリードがチャンピオンズリーグの登録枠(自国育成選手の枠)を満たすためにも彼を手元に残したいという事情が重なり、ベティスは獲得を断念して前述のケビン・デンキーにターゲットを切り替えました。
(via Estadio Deportivo)
バレンティン・ゴメスが本来のCBに復帰
🛡️ 昨シーズン、チーム事情により不慣れな左サイドバックでプレーすることが多かったアルゼンチン人DFバレンティン・ゴメスですが、今シーズンは本来のポジションであるセンターバックで勝負することになります。
左サイドバックには実力者のフラン・ガルシアが加わり、ジュニア・フィルポも身体的な問題を完全に克服して復帰しました。これにより、ゴメスはバルトラ、ナタン、ディエゴ・ジョレンテらと共にディフェンスラインの中央で熾烈なレギュラー争いを繰り広げます。
昨季はチームメイトの不調や負傷により、公式戦の約36%にあたる15試合で左サイドバックを務めました。セビージャとのダービーマッチや、チャンピオンズリーグ出場権獲得を決定づけたエルチェ戦など、重要な試合で左サイドを任され、その活躍はアルゼンチン代表のスカローニ監督の耳に届くほどでした。ベレス・サルスフィエルド時代にも経験はありましたが、ベティスほど頻繁ではありませんでした。
ゴメス本人は自身のポジションについて、数日前にクラブのメディアでこう語っています。
『サイドバックとしてプレーすることもできますし、その役割も楽しんでいますが、ピッチの中で自分が一番快適にプレーできるのはセンターバックのポジションです。ただ、チームが必要とするなら、たとえゴールキーパーをやれと言われてもベストを尽くしますよ』
(via ElDesmarque)
マルク・バルトラ、新シーズンへの熱い意気込み
🗣️ トロフェオ・コロンビーノの優勝カップ「カラベラ・デ・プラタ」を受け取ったマルク・バルトラは、チャンピオンズリーグにも参戦する新シーズンに向けて、溢れんばかりのモチベーションを語りました。
『年を追うごとに、より大きな期待と情熱、そして個人的にも多くのエネルギーを持ってサッカーに取り組めています。コンディションは非常に良いですし、人間的にもプロフェッショナルとしても、ここには最高に素晴らしいグループがあります。』
『チームにはとても良い雰囲気が漂っています。ワールドカップに出場した選手たちが合流すれば、さらに競争力のある素晴らしいチームになるはずです。ワクワクするような1年が待っているので、本当に楽しみで仕方がありません。』
『プレシーズンは試合の感覚を取り戻すためのものです。トレーニングや実戦を重ねるごとに手応えを感じ、チームメイトとの連携も深まっています。体力的にも技術的にも状態は上向いており、ラ・リーガの開幕からロケットスタートを切るためにも、この良い感覚を研ぎ澄ませておく必要があります。』
また、どこへ行っても熱狂的な応援を続けるベティスファンに対しても感謝の意を述べています。
『ドイツの合宿先にも、このウエルバにも、スタジアムを埋め尽くすほどのベティコたちが駆けつけてくれました。これは本当に特権であり、このクラブの一部であることを心から誇りに思います。ファンとの強固な一体感が、ベティスをより高みへと押し上げてくれると信じています。』
11年前にバルセロナの選手として同じトロフェオ・コロンビーノを獲得した際、チームがチャンピオンズリーグとクラブワールドカップを制覇したことに触れ、『ここウエルバには素晴らしい思い出があります。今回このタイトルを獲得したことが、今年私たちに大きな幸運をもたらしてくれることを願っています』と笑顔で締めくくりました。
(via Estadio Deportivo)
ロドリゴ・リケルメの決意とコンディション
🔥 レクレアティーボ戦で唯一のゴールを挙げ、チームを勝利に導いたロドリゴ・リケルメ。昨シーズンの悔しさをバネに、今季はさらなる飛躍を誓っています。
自身のコンディションについて、リケルメは自信に満ちた表情で語りました。
『昨シーズンのことについては、もう過去のことなので振り返るつもりはありません。今は自分にコントロールできることだけに集中しています。この夏のプレシーズンには、信じられないほど素晴らしい状態で臨むことができました。自分でも最高のコンディションだと感じていますし、チームメイトやスタッフもそう言ってくれます。それが日々のトレーニングの大きなモチベーションになっています。今シーズンはとにかくサッカーを楽しむことを目標にしています。』
昨シーズン終盤から取り組んでいるメンタル面の変化についても明かしました。
『夏にトレーニングを再開した時から、昨シーズンの最後の2ヶ月間と同じようなポジティブなメンタリティを保つように努めています。それが自分を良い状態に保ってくれるからです。少しずつですが、確実に良くなっているのを実感しています。』
『ワクワクするような1年にして、私たちの素晴らしいファンにたくさんの喜びを届けたいです。ファンの要求が高いのは、このチームのレベルを理解しているからこそ。それは素晴らしいことですし、高い要求に応えることでチームは成長します。昨年私たちが成し遂げたことは本当に途方もないことでした。良いパフォーマンスを見せ、毎試合勝つことに慣れるために、全員でハードワークを続けています。』
身体のキレが増していることについて問われると、『確かに、オフに入る前よりも良い状態で戻ってきました。夏の間、かなりハードにトレーニングを積んだので、そう言ってもらえるのは素直に嬉しいです。もちろん努力は必要ですし、様々な状況に適応しなければなりませんが、正直なところ、今は本当に調子が良いんです』と笑顔を見せました。
(via ElDesmarque)
イスコとアントニーの練習復帰、エズ・アブデは個別調整
🏥 レクレアティーボ戦の招集メンバーから外れ、ファンを心配させていたイスコ・アラルコンとアントニーですが、試合翌日の木曜日の朝のトレーニングで無事にグループ練習に復帰しました。
両選手の欠場は怪我ではなく、フィジカルコンディションを最適化するための負荷調整プログラムの一環でした。イスコはまだ100%の状態には至っておらず、昨シーズンに恥骨炎に悩まされたアントニーも慎重にコンディションを上げている段階です。
一方で、月曜日からプレシーズンに合流したモロッコ代表のエズ・アブデは、引き続きグループから外れて個別メニューを消化しています。アブデはワールドカップ直前に膝を負傷して代表から離脱していましたが、現在痛みは完全に消えています。コーチングスタッフは怪我の再発を防ぐため、彼を少しずつチームの全体練習に組み込んでいく方針をとっています。
なお、レクレアティーボ戦のスタメン組はジムでのリカバリーメニューを行い、ナタンはグラウンドでランニングを行いました。ワールドカップに出場したジオバニ・ロ・チェルソとクチョ・エルナンデスはまだ休暇中ですが、スペイン系メキシコ人のアルバロ・フィダルゴは予定を早めてマルベージャでの合宿からチームに合流する予定です。
(via Estadio Deportivo)
ゴンサロ・ペティの去就と育成プラン
🌱 昨夏、ナシオナル・モンテビデオからパスの85%を450万ユーロ(条件次第でさらに250万ユーロ追加)で買い取った19歳の若きストライカー、ゴンサロ・ペティの育成プランが具体化しつつあります。
スペインでの1年目はミランデスで5ゴール、グラナダで3ゴールを記録しましたが、今シーズンも再びレンタル移籍に出る可能性が濃厚です。完全移籍で獲得に興味を示す海外クラブもありましたが、利益が出ない限りクラブは売却を考えていません。
移籍先としては再びセグンダ・ディビシオン(スペイン2部)が有力で、スポルティング・ヒホン、バジャドリード、アルバセテなどが彼の動向を注視しています。クラブは移籍先を急いで決めることはせず、ペレグリーニ監督のもとでプレシーズンを長く過ごさせ、トップレベルでの学びと成熟を促す意向です。
レクレアティーボ戦では、本職ではないデオッサが優先して起用されたため、ペティの出場時間は後半の23分間に留まりました。ペティにとっては、継続的な出場機会を得て実力を証明することが何よりも重要であり、クラブも彼の年齢を考慮して「毎週プレーできる環境」を最優先にレンタル先を決定する方針です。土曜日のグラナダ戦では、デオッサの移籍が近づいていることもあり、ペティにより多くの出場時間が与えられると予想されています。
(via Estadio Deportivo)
アンダルシア・ダービーの小ネタ
🎤 プレシーズンで行われたコルドバCFとセビージャFCの親善試合で、思わぬ形でベティスの名前が響き渡りました。
試合の序盤、選手同士の接触をきっかけにピッチ上が少し熱を帯び、場内アナウンスで侮辱的な行為を控えるよう警告が流れました。すると、コルドバで最も熱狂的なサポーターが集まるゴール裏のファンたちが、対戦相手であるセビージャのファンを挑発するために、セビージャの永遠のライバルである「ベティス、ベティス、ベティス!」というチャントを大合唱し始めました。思わぬ場面でライバルチームのファンから名前を呼ばれるという、アンダルシアならではの熱い小ネタとなりました。
(via ElDesmarque)
【本日の総括】
ペレグリーニ監督の徹底した準備のもと、プレシーズンマッチで勝利を収め順調な仕上がりを見せるベティス。新シーズンに向けた戦力補強の目玉としてFWデンキーへの本格的なオファーを準備し、既存戦力のイスコやリケルメ、バルトラらも高いモチベーションを維持しています。若手ペティの武者修行先選定や、ゴメスの本来のポジションへの復帰など、CLに向けた陣容整理が着々と進行中です。