歴史的大金星!レアル・マドリードを撃破した歓喜の試合結果とパロットのリーガ初ゴール

ラ・リーガ第4節、レアル・ベティスは本拠地ラ・カルトゥハにレアル・マドリードを迎え、1-0という劇的な勝利を飾りました。前節レバンテ戦での5-2という大敗の悪夢を完全に払拭する、歴史的な白星となりました。

スタジアムには66,046人という大観衆が詰めかけ、36度を超える猛暑を吹き飛ばすほどの熱気でチームを後押ししました。試合開始直後には、スマートチップ内蔵の公式試合球の空気が抜けていると選手たちが主審に訴え、前半5分までに4度もボールを交換する異例のハプニングが発生し、試合が一時中断する場面もありました。

試合が本格的に動き出すと、マドリードがボールを支配する時間が長く続きましたが、ベティスは強固な組織守備で対抗。前半14分にはヴィニシウスにゴールポスト直撃のシュートを放たれ、前半アディショナルタイムにはキリアン・ムバッペに決定的なシュートを浴びるも、ナタンとマルク・バルトラがゴールライン上で相次いで奇跡的なブロックを見せ、前半を無失点で切り抜けました。

試合の均衡が破れたのは後半81分。ベティスが獲得したコーナーキックのチャンスから、ネルソン・デオッサが打点最高のヘディングシュートを放ちます。これは相手GKクルトゥワのスーパーセーブに阻まれましたが、こぼれ球に電光石火の反応を見せたのが、今夏2000万ユーロで加入したアイルランド代表FWトロイ・パロット。倒れ込みながらも強烈にネットへ押し込み、スタジアムは大爆発に包まれました。パロットにとって、これが嬉しいリーガ初ゴールとなりました。

試合終盤の89分には、相手のカルロス・エスピに豪快なアクロバットボレーを決められ冷やりとしたものの、VARの介入によってオフサイドが認められノーゴールに。苦しい時間帯を乗り越えて見事に勝ち点3を死守し、リーグ戦4試合で勝ち点を9に伸ばしました。(via MARCA)

守護神アルバロ・バジェス、ムバッペを翻弄したPKストップの舞台裏と神セーブ連発

この劇的な夜の主役は、間違いなく背番号10番のような輝きを放った守護神、アルバロ・バジェスです。

後半アディショナルタイムの94分、エリア内でナタンがヴィニシウスを倒してしまい、マドリードに絶体絶命のPKを献上。キッカーを務めたのはフランス代表のキリアン・ムバッペでした。バジェスはムバッペがボールをセットする際、彼の元へ歩み寄り、『最後の1分でPKなんて本当にラッキーな男だな』と話しかけ、プレッシャーをかける高度な心理戦を仕掛けました。

さらにバジェスは、今週GKコーチのトニ・ドブラスと共にムバッペのPKの特徴を徹底分析していました。ムバッペが直近2本のPKをオープンサイド(右側)へ蹴っていた傾向を掴んでいたため、試合前から『もしムバッペがPKを蹴ることになったら、迷わず右へ跳ぶ』と決めていたと明かしています。この徹底した準備が実を結び、ムバッペの放ったシュートを完璧に読み切って右手で弾き出しました。PKストップの瞬間、バジェスは喜びを爆発させてムバッペの前で吠え、サポーターを大いに煽りました。

バジェスはこの試合でPKストップだけでなく、前半11分にハイスペンの至近距離シュートを、前半45分にはベリンガムの決定的なヘディングをセーブするなど、合計6つのセーブを記録。期待ゴール被阻止数2.67という驚異的なスタッツを叩き出しました。スタジアムのサポーターも、バジェスを『12人目の選手』と称えて大喝采を送り、10点満点評価にふさわしい完封劇となりました。(via Mundo Deportivo)

マルク・バルトラの知性派プレー!PKやり直しを回避した驚きのルール熟知

試合終了間際、アルバロ・バジェスがPKをセーブした直後、マドリード側から『ベティスの選手がキックの前にエリア内に侵入していたため、PKをやり直すべきだ』と猛抗議が起こりました。

特に真っ先にエリア内に走り込み、弾かれたこぼれ球をクリアしたのがマルク・バルトラであったため、競技規則違反の疑惑が浮上。しかし、VARと主審エルナンデス・エルナンデスはやり直しを命じませんでした。

実はバルトラは今季の改定ルールを完璧に把握していました。今季の規則では、キックの瞬間に片足がエリア外にあり、エリア内に入っている足が空中に浮いている状態であれば、エリア侵入の反則とはみなされず、やり直しの対象にはなりません。

バルトラは試合後、数節前にバレンシアのガヤが同様のプレーをしていたのを見て疑問に思い、セグンダBの審判を務めている友人に確認していたと告白しました。バルトラは『自分の足がピッチに触れないよう、空中にとどまるようギリギリまで計算した。半秒でも遅ければアウトだったが、うまく耐えることができて本当に嬉しい』と語り、ピッチ上での頭脳的な Pilloo(ずる賢い)プレーの真相を語りました。ジョレンテの負傷により急遽ピッチに立ったバルトラですが、この冷静なルール活用とゴールライン上のクリアを含め、守備陣を統率する完璧なパフォーマンスを見せました。(via MARCA)

ディエゴ・ジョレンテを襲ったアクシデント!マルク・ロカとの衝突で鼻骨骨折

前半39分、ベティスの守備陣を統率していたディエゴ・ジョレンテに予期せぬ悲劇が襲いました。

自陣深くでの守備の際、ボールをクリアしようとした味方のMarc Roca(マルク・ロカ)と激しく衝突。頭部同士がまともにぶつかり合い、激しい鈍い音がスタジアムに響きました。ロカはなんとか立ち上がることができましたが、ジョレンテは鼻から激しく出血し、完全に意識が朦朧とした状態に陥りました。

自力で歩いてピッチを去ることはできたものの、そのままプレー続行不可能となり、マルク・バルトラとの途中交代を余儀なくされました。

ペレグリーニ監督は試合後、ジョレンテの容態について、『ジョレンテは鼻を骨折してしまった。これから詳しい検査を行い、どれくらいの期間ピッチを離れることになるか確認する必要がある』と説明し、大きなショックを隠せませんでした。

なお、この交代は『脳震盪に伴う特別交代プロトコル』が適用されたため、通常の交代枠(5名)を消費せずに行われ、これに伴い両チームに交代可能人数が1名追加される措置が取られました。負傷するまで完璧なカバーリングを見せていただけに、ジョレンテの離脱は今後の大きな懸念材料となります。(via MARCA)

ペレグリーニ監督、宿敵モウリーニョの「引き分け狙い」発言を一蹴

マドリードのジョゼ・モウリーニョ監督は試合後の記者会見で、『ベティスは最初から引き分け狙いの守備をしており、たまたま年末の宝くじ(エル・ゴルド)が当たったようなもの。我々が支配し、チャンスを多く作った。引き分けでも悔しい内容だったのに、なぜ負けたのか説明がつかない』と負け惜しみを口にしました。

これに対し、ベティスのマヌエル・ペレグリーニ監督は、非の打ち所がない気品(セニョリオ)に満ちた態度で応戦しました。

監督は『私はその分析には同意しない。強大なライバルに対して最初から勝利を目指して戦った。前半はお互いの時間帯があり、後半は我々がボールを支配して敵陣でプレーする時間も長かった。相手の決定機はセットプレーがほとんどだった。引き分けが妥当だったかもしれないが、我々は決定機をものにし、彼らは外した。フットボールとはそういうものだ。審判が結果を左右したとも思わない』と毅然とした態度で反論しました。

前節レバンテ戦の5-2という大敗から短期間でチームを立て直したことについては、『フットボールにおいて、勝利を喜ぶのも、敗戦を嘆くのも24時間だけだ。しっかり自己批判を行い、24時間後には自信を取り戻していなければならない。私が7年間で植え付けてきたメンタリティは、連敗を避ける強さであり、躓いてもすぐに立ち上がる力だ』と語り、チームの安定した勝負強さに大きな手応えを示しました。(via ElDesmarque)

スタンドで見届けたダニ・セバジョスの帰還と火曜日のCLに向けた意気込み

移籍最終日に電撃復帰を果たしたばかりのダニ・セバジョス。今週はまだ数回の練習しかこなしておらず、プレシーズンを完全に消化できていなかったため、ペレグリーニ監督は無理をさせずにマドリード戦のメンバーから外す決定を下しました。

しかし、セバジョスはラ・カルトゥハのスタンド(ベンチ横)でチームメイトと共に戦いを見守っていました。パロットが決勝ゴールを突き刺した瞬間、セバジョスはサポーターと同じように激しく飛び跳ねて感情を爆発させ、ベティスへの復帰を心から喜んでいました。

試合前、インタビューに応じたセバジョスは、『わが家に帰ってこられて信じられないほど幸せだ。この数日間でファンから受け取った大きな愛を、早くピッチで示したい。復帰はとてもバタバタしていたが、マドリードの元チームメイトたちとも愛に溢れた抱擁を交わすことができた。今は来週火曜日のチャンピオンズリーグ(CL)リール戦に照準を合わせており、日々の練習で感覚を上げ、帯同できるように全力を尽くしている。再びイスコという素晴らしい名手と一緒にプレーできるのが今から楽しみだ』と意気込みを語りました。(via MARCA)

涙の退団から即戦力へ!パブロ・ガルシアが移籍先レーシングで早くもメンバー入り

移籍最終日に500万ユーロ(保有権50%)でレーシング・サンタンデールへと移籍し、涙を流しながらベティスを離れたパブロ・ガルシア。

フロントやペレグリーニ監督の間でその放出方針について議論が激しく交わされましたが、新天地での彼は驚くべきスピードで新たな一歩を踏み出しています。

加入からわずか数日であり、全体練習への合流も間もない状態ですが、パブロ・ガルシアは早くも土曜日に行われるラージョ・バジェカーノ戦(ブタルケ開催)に向けた23名の遠征招集メンバーに選出されました。

背番号は『15』に決定。レーシングのホセ・アルベルト監督は会見で、『チームはまだ構築中の段階だが、新加入の選手たちはコンディションが良く、明日の試合で出場する可能性は十分に高い』と言及。すでに今季ベティスで決勝ゴールを決めるなど、試合勘が戻っているパブロ・ガルシアに即戦力としての大きな期待を寄せています。(via Estadio Deportivo)

他クラブ移籍決定と若手発掘!元ターゲットの去就とカンテラの大規模補強、セウタへのオマージュ

ベティスを巡る他クラブの動向や、将来の強化方針に関する最新情報が届いています。

今夏、ベティスと宿敵セビージャが熾烈な争奪戦を繰り広げ、獲得を目指していた前ロリアンのセネガル代表FWバンバ・ディエン。サウジアラビアやトルコへの移籍が土壇場で破談となる波乱の夏を送っていましたが、最終的にセルビアの強豪レッドスター・ベオグラードへ完全移籍することが正式決定しました。契約期間は2年で、1年の延長オプションがついています。

また、クラブはサラゴサに所属する16歳の超新星センターバック、ハビエル・ベルデホを熱心にスカウティングしています。今夏のプレシーズンで頭角を現し、先週のPrimera RFEF(Nàstic戦)でプロデビューを果たしたベルデホは、現在150万ユーロという破格の違約金に設定されています。これに注目したベティスやエスパニョール(モンチSDが獲得を計画中)が獲得に動き出しており、サラゴサ側は違約金引き上げを狙った緊急の契約更新交渉を準備しています。

さらに、カンテラ(育成組織)の強化も大規模に進められています。クラブは2010年生まれ世代の将来有望なジュニア選手たちを一斉に獲得したことを発表。セビージャからアドリアン・シナ(カデテAに登録)とパブロ・ロペス、カディスからアレハンドロ・オビエドとナチョ・アルバレス(カルロス・アルバレスの弟)、グラナダからチュス・アブドとサンドロ・オルテガ、ラージョからアルバロ・バレンエラとホセ・ルイス・メヒア、ウエスカからハンガリー人のソンボル・モルナールを補強し、未来に向けた基盤を整えています。

なお、試合前には最近深刻な移民危機を経験した北アフリカのスペイン領セウタに向けた温かいオマージュが捧げられました。ピッチにはセウタとスペインの国旗が並び、ベティスの20人のカンテラ選手たちがそれらを掲げて入場。スタジアムからは、セウタは売らない、セウタは守るを意味する『Ceuta no se vende, Ceuta se defiende』という連帯を示す合唱が轟きました。(via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

第4節レアル・マドリード戦は、酷暑とハプニングを乗り越えて1-0の歴史的な大勝利。パロットの初ゴールやバジェスの劇的PKセーブなど、ペレグリーニ監督のチーム構築が最高の結末をもたらしました。