アルセン・ザハリャンの危機、構想外に近づく1200万ユーロの才能

エスパニョール戦の終盤に起きた、アルセン・ザハリャンの「交代枠から外れたことへの激怒と、ビブスを乱暴に脱ぎ捨てて試合終了前にロッカールームへ直行した事件」。すぐにピッチに戻ったとはいえ、この規律を欠いた問題行動の背景には、ザハリャンが今置かれている非常に深刻なキャリアの危機があります。

ロシアの神童と謳われ、2023年夏にディナモ・モスクワから1200万ユーロという巨額の移籍金で獲得されたザハリャン。ソシエダで4シーズン目を迎えた今、そのパフォーマンスは期待を大きく裏切り続けており、マタラッツォ監督の信頼を完全に失いつつあります。

過去2節のリーグ戦における彼の出場時間は、第2節のベティス戦でのわずか3分間のみ。そして今回のエスパニョール戦でも、後半を通じてピッチ脇で入念にウォーミングアップを続けながら、監督が最後の5人目の交代枠として指名したのは、リハビリから復帰したばかりの若手ジョン・ゴロチャテギでした。これによって自身の序列が完全に底辺にあることを突きつけられ、ザハリャンはフラストレーションを爆発させました。

ソシエダでの3年間、彼は度重なる身体的なトラブル(怪我)に悩まされ、ポテンシャルの片鱗をほとんど見せることができませんでした。クラブは今夏、少しでも彼の獲得費用を回収するために売却先を模索していましたが、彼の獲得に動くクラブは現れず、市場での売却は完全に失敗に終わりました。

1200万ユーロの投資が「大損失」になりかねない中、監督のプランから外れつつあるザハリャンにとって、今後の超過密日程の中でも自らの居場所を見出すことは極めて厳しい現実となっています。

(via MARCA)

【本日の総括】

移籍市場閉幕2日前、マタラッツォ監督が語ったクラブの野心への共感や若手マルシャルへの賛辞、新星エクトル・フォルトのズビエタでの笑顔あふれる初日密着、そしして中盤の救世主ジョン・ゴロチャテギの涙ぐましい復活劇など、エスパニョール戦の勝利によってチームの雰囲気は最高潮に達しています。9月の超過密ナイトゲーム日程を前に、団結を強めるソシエダ。新戦力フォルトやママドゥ・サールの早期デビューにも大きな期待がかかります。