宿敵バレンシアを3-1で撃破!リアソールに「12分の魔法」が舞い降りる8年ぶりの1部白星
デポルティーボが宿敵バレンシアを相手に3-1の快勝を収め、実に8年、3節、そしてピッチ外の混乱を乗り越えて1部リーグでの記念すべき最初の白星を挙げました。
50日以上に及んだクラブとサポーターの対立がようやく和解に至り、満員に近い29,077人のサポーターが詰めかけたリアソールの熱気は凄まじいものでした。和解の取り決めとして、試合開始からの12分間は応援をボイコットする抗議行動が続けられ、スタジアムは静寂に包まれていました。
しかし、サポーターの象徴である「12分」が経過し、スタジアム全体に大歓声と歌声が響き渡ったまさにその直後の13分、最初の魔法が起きました。ルイスミ・クルスが放った右コーナーキックから、チモ・ナバロがニアサイドでヘディング。これが相手DFセサル・タルガの背中に当たってコースが変わり、先制ゴールとなるオウンゴールとしてネットを揺らしました。
イダルゴ監督はこの劇的な瞬間に興奮を隠せず、試合後に次のように語りました。
『本当に美しい初勝利を飾ることができた。12分からサポーターが歌い始めることは分かっていたが、歌声が響き渡ったまさにその12分にゴールが生まれるなんて、まるで台本が書かれていたかのようだった。我々はサポーターと共に闘うことで、本当に強力な存在になれるのだと感じた』
スタジアムが完全に一体となった瞬間でした。(via MARCA)
37歳の怪物オーバメヤンが芸術的ループで3戦連発!圧倒的なバレンシアキラーぶりを発揮
この記念すべき夜の主役は、やはりエースのピエール=エメリク・オーバメヤンでした。先制からわずか4分後の17分、見事なカウンターアタックが裂します。中盤のマリオ・ソリアーノから放たれた極上のスルーパスに抜け出したオーバメヤンは、並走するディフェンダーを物ともせず、飛び出してきたキーパーの頭上を優しく越える右足のループシュートを沈めて2-0とリードを広げました。
これでオーバメヤンは開幕から3試合連続ゴール。バレンシア戦ではキャリア通算5試合で8ゴール1アシスト、4勝1分という驚異的な相性の良さを改めて証明しました。
試合後、オーバメヤンはDAZNなどのインタビューに対し、嬉しそうにコメントを残しています。
『今シーズン自分が何ゴール決めるかは分からないけれど、今日はとにかく勝つことが重要だった。素晴らしいパスを出してくれたチームメイトに心から感謝したい。3つのゴールはすべて、仲間からの信じられないほど素晴らしいパスから生まれたものだから、本当に満足している。バレンシアに対しては、不思議と少し運があるようだ。サポーターの応援も本当に最高だった。彼らはチームに大きなエネルギーを与えてくれる存在だ。今日は本当に素晴らしかったし、彼らに拍手を送りたい』(via Mundo Deportivo)
痛恨のミスを犯したブライト・エデと、若手の成長を信じるイダルゴ監督の言葉
2点リードと最高の立ち上がりを見せたものの、デポルティーボの若さゆえの隙も露呈しました。前半24分、最終ラインからのビルドアップを試みた若いディフェンダーのブライト・エデが、自陣ペナルティエリア内で不用意な横パスを選択。これをバレンシアのウマル・サディクに直接拾われ、そのままゴールに流し込まれて1-2と点差を縮められました。
この決定的なミスはチームに精神的な動揺を与えましたが、イダルゴ監督は試合後、若い選手たちを優しく擁護しました。
『彼らは非常に若い選手たちだ。今はまさに、1部リーグの厳しさを体得するための短期集中コースを受けているようなもの。大切なのは、ミスを犯した後にブライトがどう立ち直り、どのようなプレーを見せたかというプロセスだ』
指揮官は若手の挑戦を温かく見守る姿勢を強調しました。(via MARCA)
負傷と調整不足を打破する「中盤4枚同時起用」の奇策!イダルゴ監督の戦術眼
この試合、アダマ・トラオレ、ダビド・メジャ、イェレマイ・エルナンデスといったサイドの主力がコンディションの問題でスタメンから外れました。これに対し、イダルゴ監督はサイドの深さを追求することを諦め、中盤にリキ、アマトゥッチ、ルイスミ・クルス、マリオ・ソリアーノの4人を並べるという独自の布陣を敷きました。
この中盤4枚の巧みなポジショニングが、バレンシアのプレスを完全に無力化しました。ボール保持時には中盤の選手たちが神出鬼没に顔を出してボールを繋ぎ、バレンシアの守備陣を翻弄。特にマリオ・ソリアーノのパス配給は圧巻で、完全に中盤を支配することに成功しました。サイドを封じられても中央から崩すという、戦術的な引き出しの多さを見せつけた一戦となりました。(via SPORT)
ヌソンゴ・ビルが身体を張って誘発!ディアカビの自滅で試合を決定づける3点目
後半に入り、再び2点差へと突き放した場面にも、デポルティーボの泥臭いプレッシングが光りました。後半59分、カメルーン出身のフォワード、ヌソンゴ・ビルが左サイドで強靭なフィジカルを活かして相手のセサル・タルガとの競り合いに勝利。ライン際からゴール前へと鋭いクロスを供給しました。
中央でオーバメヤンが合わせる寸前、必死にクリアしようとした相手キャプテンのムクタール・ディアカビの足に当たってボールはゴールマウスへ。これがこの試合2つ目のオウンゴールとなり、3-1と決定的なリードを得ました。バレンシアにとってはクラブ史上初となる1試合2つのオウンゴールという大自滅を誘ったのは、ヌソンゴ・ビルの執念の突破でした。(via Estadio Deportivo)
交代出場のアルティミラがわずか数秒で「ダブルイエロー」一発退場の波乱
試合の大勢が決した後半アディショナルタイム、思わぬハプニングが起きました。後半73分からピッチに入っていたアルティミラが、相手のダンジュマを後ろから引き倒したとして1枚目のイエローカードを提示されます。しかし、その判定に納得のいかないアルティミラが主審に対して激しく抗議。これを見た主審はすぐに2枚目のイエローカードを提示し、わずか数秒の間にレッドカードで退場処分を下しました。
勝利が目前だっただけに不要な退場劇となってしまいましたが、リアソールの歓喜の熱気が冷めることはありませんでした。(via Estadio Deportivo)
ダビド・メジャの100試合記念セレモニーと追悼の黙祷
キックオフを前に、リアソールのファンを熱くさせる瞬間がありました。クラブの未来を担う生え抜きの若手ダビド・メジャが、デポルティーボの公式戦通算100試合出場を達成したことを祝い、ピッチ上で華やかな表彰セレモニーが行われました。
また、セレモニーの後には、昨シーズン中に生涯を終えたデポルティーボの愛するサポーターたちを偲び、スタジアム全体で厳かな1分間の黙祷が捧げられ、歴史あるクラブとしての誇りを感じさせるキックオフ前となりました。(via MARCA)
Charlie Patiño がドイツ2部ボーフムへ期限付き移籍へ!原則合意に達する
ピッチ外では、移籍市場閉幕直前の重要な人員整理が進行しています。イングランド出身の22歳ミッドフィルダー、チャーリー・パティニョが、2026-27シーズンはドイツ2部のボーフムへ期限付き移籍することで両クラブが原則合意に達しました。
昨シーズンは2部リーグで28試合に出場するなど計35試合でプレーしたパティニョですが、今シーズンは開幕2試合で全く出場機会を得られていませんでした。実戦経験を積むため、数時間以内にドイツへと渡ってメディカルチェックを受け、新契約にサインする見通しです。(via Mundo Deportivo)
スポーツディレクターが語る「市場最終盤」の補強見通しと、未解決の放出問題
デッドラインまで残り48時間から72時間と迫る中、スポーツディレクターのフェルナンド・ソリアーノが取材に応じ、今後の市場の見通しについて言及しました。
ソリアーノは「大きな革命は起きない」としつつも、最後まで戦力補強の可能性を模索する考えを示しました。
『市場はまだ開いており、常に動いている。基本的には現在のメンバーで戦うつもりだが、最後の最後にチームを強化できるような素晴らしい選手を獲得できる機会があれば、逃さずに動くつもりだ。とはいえ、大規模な入れ替えが起きるとは予想していない』
また、去就が注目されるダニ・バルシアやホセ・アンヘルの現状についても以下のように語りました。
『チャーリー・パティニョの移籍はかなり進んでいる。他の2選手については、それぞれに異なる事情がある。彼ら自身の希望やクラブのスポーツ面での計画は共有されており、この72時間以内に決着がつくだろう。ただ、交渉の進展は非常に緩やかだ』
最終盤まで目の離せない状況が続いています。(via ElDesmarque)
【本日の総括】
サポーターとの電撃的和解を果たした満員のリアソールで、新生デポルティーボが3-1とバレンシアを一蹴。オーバメヤンの3戦連発や、イダルゴ監督の「4MF」戦術が機能し、実に見事な形で1部リーグ復帰後初勝利を掴み取りました。ピッチ外の移籍動向も含め、古豪復活へ向けて素晴らしい一歩を踏い出しています。
