ジョン・ゴロチャテギ、恥骨結合炎との孤独な闘いと復活劇の舞台裏

エスパニョール戦の後半90分、交代枠5人目としてピッチに立ったジョン・ゴロチャテギ。わずか4分間のプレーでしたが、彼が再びピッチに立った姿は、レアル・ソシエダの中盤、そして彼自身にとって長い暗闇から抜け出した瞬間でした。

ゴロチャテギは昨シーズンの終盤から、深刻な恥骨結合炎(グロインペイン症候群)に苦しめられていました。昨年3月から4月にかけても違和感があり4試合を欠場。コパ・デル・レイ決勝に強行出場したものの、恥骨の痛みは限界に達し、シーズン終盤のバレンシア戦を前に完全にストップ。最終節のコルネジャ戦も欠場せざるを得ませんでした。

この非常にデリケートな怪我に対し、医療陣とゴロチャテギは手術を回避し、理学療法(フィジオセラピー)とジムでのハードなトレーニングによる「保存療法」を選択しました。

そこからの道のりは孤独を極めました。ゴロチャテギは夏休みを完全に返上し、プレシーズン中もチームの輪から離れ、リハビリトレーナーたちとつきっきりで徹底的な肉体改造とプラン作りに没頭しました。

その血の滲むような努力がようやく実を結び、8月12日に全体練習に合流。それからさらに2週間にわたりタクティクス(戦術)の落とし込みを行い、ついにエスパニョール戦で感動の復帰を果たしました。

ソシエダは開幕2試合で、中盤の底でバランスを取るアンカー(守備的MF)としてのポジションを固定できず、失点の多さや中盤の安定感不足に苦しんでいました。エスパニョール戦ではカルロス・ソレールとベニャト・トゥリエンテスのダブルボランチが一時的に機能したものの、守備的ポジショニングに優れ、ピッチ上のアンカーとして抜群の安定感をもたらすゴロチャテギの本格復活は、今後待ち受ける過密日程を戦い抜くうえで、マタラッツォ監督にとってまさに「中盤の救世主」となる極めて重要な戦術的武器となります。

(via Mundo Deportivo)