クラブ売却と「反セルヒオ・ラモス条項」
🏢セビージャFCの大株主たちは、8月までにクラブの売却を完了させるべく迅速なプロセスを進めています。セルヒオ・ラモスとアルゼンチンの投資家グループへの売却が頓挫し、6月1日の独占交渉期間終了後、クラブは欧州の最高レベルの投資家とアメリカのファンドという2つの買い手候補と並行して交渉を行っています。現在、最終的な基本合意書の署名に向けて細部を詰めており、遅くとも再来週には署名される予定です。今回の契約には、以前のような資金提示なしの事態を防ぐための「反セルヒオ・ラモス条項」が含まれており、真剣なオファーの保証として手付金が要求されます。また、前回のオファーでは事前の資本注入で現所有者の持ち分が希釈される内容でしたが、今回は合意された株式の85%を購入した後に資本増強を行う構造に変更されています。
📉クラブは今季2500万ユーロの赤字を見込んでおり、サラリーキャップによってフリートランスファーの選手登録すら完全にブロックされている状態です。人件費は数年間の調整で2億ユーロから8000万ユーロに削減されましたが、来季の競争力を回復するためには、新しい買い手による最低8000万ユーロから最大1億2000万ユーロの資本増強が不可欠とされています。
😠このような財政的・社会的不安定の中、ファンは不満を募らせており、連日『ジュニオール、今すぐ出て行け』というスローガンのもと抗議集会を開催し、6月18日には大規模なデモが予定されています。ホセ・マリア・デル・ニド・カラスコ会長は現在の取締役会が移行期間にあることを認めつつも、『殺害の脅迫を受けるのは気分の良いものではない』と語り、辞任を明確に否定しました。(via Estadio Deportivo)
アレクシス・サンチェスの契約延長交渉と去就
🇨🇱シーズン終盤の活躍により、セビージャでの1年間の契約延長を勝ち取った37歳のチリ人アタッカー、アレクシス・サンチェスの交渉が続いています。スポーツディレクターのホセ・イグナシオ・ナバロは、公式プレゼンテーションの場で『彼の代理人と話し合っている。アレクシスの意向も我々の意向も合意に達することだ。今のセビージャが彼に提示できる最大限のものを提供したいし、彼らがアレクシスが受け取るべきだと考えるものも理解している。現在、そのコミュニケーションの段階にある』と明確に状況を説明しました。
⚽現在、母国チリのトコピージャで休暇中のアレクシスは、地元の草サッカーに参加し、ペナルティエリア外からの見事なループシュートを決めてファンを沸かせました。また、彼がPKを確実に決める動画は、チリに初のコパ・アメリカをもたらした2015年アルゼンチン戦の決勝PKの音声と合成され、称賛を浴びています。彼には南米の複数クラブ(メキシコ、ブラジルのコリンチャンスやインテルナシオナル、ウニベルシダ・デ・チレなど)から関心が寄せられていますが、彼は欧州サッカーにもう1年留まることに惹かれています。
📝セビージャ残留のためには、約50万ユーロというクラブが負担可能な給与を受け入れ、チームの脇役としての役割を担う必要があります。ルイス・ガルシア・プラサ監督は、昨季のレアル・ソシエダ戦のゴール、エスパニョール戦のアシスト、ビジャレアル戦でのアコル・アダムスのゴールの起点となったボール奪取など、彼の質が特定の瞬間に決定的な影響を与え続けると高く評価しています。(via Estadio Deportivo)
契約満了と放出・退団選手たちの状況
👋セビージャFCでは、6月30日をもって8人の選手が正式に契約満了を迎えます。すでに現役引退を決定したセサール・アスピリクエタや、ワールドカップでノルウェー代表として先発出場を果たしたオルヤン・ニーランドなどがクラブを去ります。また、レンタル移籍していたバティスタ・メンディはトラブゾンスポルへ、ニール・モペイはオリンピック・マルセイユへそれぞれ復帰しました。退団が確実視されているネマニャ・グデリやアドナン・ヤヌザイについては、すでに退団が発表されているものの、キャプテンであるグデリからのファンへの別れのメッセージは今のところ出されていません。オディッセアス・ヴラホディモスもレンタル元のニューカッスルへ戻ります。(via Estadio Deportivo)
新守護神候補ディエゴ・コンデとGK問題
🧤現在、セビージャのトップチームにはプレシーズン開始を前にゴールキーパーが不在の緊急事態に陥っています。ルイス・ガルシア・プラサ監督が頼れるのは、トップチームで練習しているカンテラーノのアルベルト・フローレスのみです。オディッセアス・ヴラホディモスはセビージャ残留を希望していますが、ニューカッスルが彼を構想外としており、移籍金回収を望んでいます。セビージャは移籍金や高額な給与を払えないため、フリー移籍や有利なレンタルを模索していますが、説得は困難を極めています。
🎯そこでナバロSDが目を向けているのが、ビジャレアルのディエゴ・コンデです。彼はビジャレアルでは第3GKの立場でプレーできておらず、クラブはかつてレガネスに支払った投資の未償却分である200万ユーロ弱での売却を望んでいます。セビージャはフリー移籍を基本方針としているためこの移籍金交渉で少しでも額を下げるべく話し合っていますが、コンデ自身はセビージャ移籍を歓迎しつつも『レギュラーとしてスタートできる保証』を絶対条件に掲げています。もしセビージャがヴラホディモスを残留させて正GKにするつもりなら、コンデは加入を拒否する構えを見せています。プレシーズン開始まであと2週間と迫る中、決断が急がれます。(via ElDesmarque)
(via Mundo Deportivo)
(via Estadio Deportivo)
新戦力ホン・グリディとフアン・イグレシアス
🤝深刻な財政難の中、セビージャは移籍金ゼロのフリーエージェントでホン・グリディとフアン・イグレシアスの獲得を正式に発表しました。特に中盤の強化として加入した31歳のホン・グリディは、ルイス・ガルシア・プラサ監督の強い要望によるものです。レアル・ソシエダのカンテラ出身の彼は、アラベス時代に同監督の下で94試合に出場し、共に1部昇格を果たした一番の理解者です。
📊今季のセビージャは、タックル成功数(434回)でリーグトップ、デュエル勝利数(1993回)で2位と守備の激しさが際立っていましたが、グリディも非常にアグレッシブなプレースタイルです。攻撃的選手の中でトップとなる44.07%のデュエル勝率を誇り、1試合平均で6回のボール奪取、2.67回のインターセプト、3回の守備デュエル勝利を記録しています。さらに、中盤でのパス成功率は82.8%、1試合平均パス成功数は24.52回と、ゲームメイクにも大きく貢献します。また、右サイドバックのフアン・イグレシアスもフリーで加わり、守備陣の再構築が着々と進んでいます。(via MARCA)
(via Estadio Deportivo)
アルナ・サンガンテ獲得と外国人枠の恩恵
🇫🇷フリーでの補強第3弾として、フランスのル・アーヴルからアルナ・サンガンテの獲得が公式に発表されました。24歳のセンターバックは、5年契約で5000万ユーロの契約解除金が設定されています。彼は以前からロイク・バデの代役として注目され、複数のスポーツディレクターを跨いで獲得が進められた、クラブ主導の長期的なターゲットでした。セネガルで生まれ、パリ北部の郊外で育った彼は、ル・アーヴルでキャプテンを務めた経験も持ちます。クラブは、かつてのエスクデやスキラシ、ラングレ、クンデ、ジエゴ・カルロス、バデといったフランス由来のセンターバック成功例の再現を期待しています。
🌍特筆すべきは、サンガンテがフランスのパスポートを持たず、セネガルとギニアビサウの二重国籍でありながら、コトヌー協定のおかげでスペインの外国人枠を占めない点です。チーム内のアコル・アダムスやチデラ・エジュケも同様の恩恵を受けており、マルカオが3月にスペイン国籍を取得したため、現在セビージャで外国人枠を占めているのはチリ代表のガブリエル・スアソのみとなっています。(via ElDesmarque)
(via Estadio Deportivo)
ウインガー補強の標的:アドリアン・リソ
🏃♂️各ポジションの強化を目指すセビージャは、レアル・サラゴサに所属する21歳のアラゴン出身ウインガー、アドリアン・リソの獲得に強く動いています。昨季ヘタフェにレンタルされて31試合で3ゴール3アシストを記録した彼には、国内外から多くの関心が寄せられています。資金難のサラゴサは移籍金として300万ユーロを要求していますが、セビージャは資金的な制約から買取オプション付きのレンタル移籍を提案しています。同様にラージョ・バジェカーノやイタリアのヴェネツィアも有償レンタルでの獲得を狙っており、さらにバレンシア、レバンテ、トリノ、ジェノア、オリンピアコスなども争奪戦に加わっています。リソ自身はスペインまたはイタリアでのプレーを優先しています。(via Estadio Deportivo)
アルベルト・モレノの逆オファーを拒否
❌イタリアのコモとの契約を満了した元セビージャのカンテラーノ、アルベルト・モレノからクラブへの売り込みがありましたが、セビージャ側はこのオファーを拒否しました。モレノはクラブの厳しい財政状況に合わせて給与を大幅に下げる用意がありましたが、スポーツ部門は、すでに左サイドバックのポジションがチリ代表のガブリエル・スアソとカンテラーノのホアキン・マルティネス(オソ)で十分にカバーされていると判断し、選手の環境を通じて感謝の意を伝えました。特に若手のオソは力強く台頭しており、両親がアルゼンチン出身であることから、アルゼンチン代表のスカローニ監督も将来を見据えて彼に強い関心を寄せています。(via Mundo Deportivo)
ラファ・ミル、有罪確定で地元スタジアム名剥奪へ
⚖️セビージャに所属するストライカー、ラファ・ミルに関して、性的暴行と傷害の罪で8年半の懲役刑が言い渡されました。これを受け、彼の地元であるムルシア州ハバリ・ヌエボにある、サッカースタジアム「ラファエル・ミル・ビセンテ」の名前が取り下げられる見通しです。ムルシア市のスポーツ評議員は、『確定判決が出るまでは決定しないが、もし有罪となればサッカー場の名前を変更しなければならない。市議会にはその決定を下す権限があり、法務部門と検討している』と厳しい姿勢を示しました。(via ElDesmarque)
元セビージャ陣の小ネタ:アルメイダとルシ・マルティン
🇲🇽セビージャを解任されたマティアス・アルメイダ監督は現在メキシコのモンテレイで指揮を執っており、そこで元セビージャのオリベル・トーレス、ルーカス・オカンポス、テカティト・コロナと再会しました。オリベルは新監督について『監督が変われば方法論も変わる。良い悪いではなく違うだけ。マティアスは非常に明確なアイデアを持ち、私たちが聞く必要があった真実を言ってくれる監督だ。とても直接的で、繋がる人だ』と高く評価しています。
👔また、セビージャのメソドロジー部門を離れたルシ・マルティンが、レクレアティーボ・ウエルバの新しいスポーツディレクターに就任しました。彼の最初の仕事は、元セビージャ・アトレティコの監督であるヘスス・ガルバンを新監督として招聘することでした。ルシは『彼がどれだけ助けになるか知っている。彼はもっと高い目標を待っていたが、プロジェクトを説明して説得した』と語っており、かつてセビージャのBチームで監督のバトンを渡した二人が、新たなクラブでタッグを組むことになりました。(via Estadio Deportivo)
(via ElDesmarque)
【本日の総括】
本日はセビージャFCにとってクラブ売却問題や、それに伴う財政的な補強制限が浮き彫りになる一日でした。その中でも、グリディやサンガンテといったフリー選手の獲得が正式に発表され、ディエゴ・コンデやアドリアン・リソとの交渉など、限られた資金の中で積極的なチーム再構築が進められています。また、アレクシス・サンチェスの契約延長や退団選手たちの動向も明らかになり、来季に向けた陣容が少しずつ形を見せ始めています。