キャプテン・ガヤの契約延長と決意
バレンシアは、2027年6月30日で満了となるキャプテンのホセ・ルイス・ガヤとの契約延長に向けた協議を開始している。11歳のアレビン時代からクラブに所属し、「ワン・クラブ・マン」としてバレンシアでキャリアを終えることを目指しているガヤは、現在31歳でトップチーム15シーズン目を迎える。クラブ首脳陣、選手、そしてその周辺との間で協議は始まっており、双方は2026/27シーズンの終盤に入る前に将来を解決することを目標としている。ガヤ自身はバレンシアでのプレーしか考えておらず、クラブからの連絡を待っている状態である。同時に、新しい契約はクラブの現在の市場状況に適応した減俸を伴うものにならざるを得ないことも深く理解している。
ガヤは自身のクラブへの愛と誇りを次のように語っている。『シャツを守ってこれだけ長くプレーできたことを考えると感動しますし、私にとってこれ以上のことはありません。バレンシアとメスタージャは私の家であり、ここにいることを常に高く評価してきました。小さい頃から父や祖父、兄弟にバレンシアとは何かを教え込まれました。それは感情です』。現在の出場試合数は408試合に達しており、クラブ歴代3位のサンティアゴ・カニサレス(416試合)の記録に迫っていることについては、『それを聞くと感動します。アイドルだったレジェンドたちを超えてきましたが、決して気にしたことはありません。自然に受け止めるようにしています』と述べている。
さらに、新スタジアム移転前となるメスタージャでの最終シーズンに向けて強い決意を示している。『メスタージャにふさわしいお別れをするつもりです。私たちはそれを明確にしており、最高の状態で開幕を迎えられるよう一生懸命働いています。ここ2年は前半戦が良くなかったので、最初からより野心的にならなければなりません。メスタージャで多くの試合に勝つこと。私たちの神殿であり家ですから、メスタージャを要塞にしなければなりません』。また、今季のプレシーズンについては、『最初はリズムを掴むのに少し苦労しますが、トレーニングを重ねるごとに良くなっています。フィジカルがますます重視されるサッカーにおいて、チームとして団結し、全てを出し切るチームが勝ちます。私たちは家族でなければならず、最初からそれを目指さなければなりません』とチームの団結を強調した。
新加入選手たちに対してもキャプテンとしての責任感を見せている。『彼らは非常にやる気に満ちており、ファンに喜びを与えたいと強く望んでいます。彼らが早く適応できるように助けています』。特にグイド・ロドリゲスについては、『グイドはもちろん新戦力としてカウントしています。昨シーズンの後半戦で私たちを大いに助けてくれ、中盤にヒエラルキーとリーダーシップをもたらしてくれました。彼は偉大なサッカー選手であり、私たちを大いに助けてくれるでしょう』と絶賛している。(via SPORT / ElDesmarque)
ディミトリエフスキの残留と野心
ジローナでのプレシーズン合宿に参加している守護神ストーレ・ディミトリエフスキは、バレンシアでの契約更新を果たし、喜びと決意に満ちている。『最初にバレンシアと契約を更新し、次に妻と人生で一番幸せな日を過ごしました。バレンシアに残ることは、私の人生において最も重要な克服の成果の一つです。バレンシアは私が最初からずっと居たかったクラブであり、何年も続けられるならそうしたいです。バレンシアにいることは夢であり、現実なのか夢なのか分からないくらいです』と、クラブへの深い愛情を口にしている。
昨シーズンについては、『個人的なピークでした。マルコスやアンドニといったコーチたちとたくさん働き、それを達成できました。彼らの指導哲学は別次元です。ジローナ戦でのセーブが一番のお気に入りです』と振り返り、充実感を滲ませた。加入当初のママルダシュヴィリやアギレサバラとの激しいポジション争い、そして過去のインタビュー発言による罰金問題などの逆境を跳ね返したことについては、『グラナダ、ナスティック、ラージョ、そしてバレンシアでも、常に謙虚さと冷静さを持って取り組み、仕事ですべてを勝ち取ってきました。以前のインタビューで問題になったことは個人的なことではなく、ゲームやクラブに関する状況に過ぎませんでした。過去の記憶にとらわれるべきではありません。コルベラン監督との関係は常に良好で、何も変わっていません』と語り、自らの実力で現状を切り開いた自負を見せている。
今シーズンに向けては決して慢心していない。『スタメンだとは決して思っていません。競争は非常に厳しく、毎週末レベルを証明しなければなりません。クラブからスタメンを保証されたことはありません。常に最高のレベルでトレーニングし、チームの目標達成を助けるだけです。競争はあなたをより良くし、成長を助けてくれます』とストイックな姿勢を貫く。チームの目標についても、『メスタージャはアウェイチームにとって非常に印象的なスタジアムです。昨シーズンの数字を上回り、特にアウェイでの成績を改善することが目標です。そして、現在のメスタージャでの最後のシーズンになるので、それにふさわしいお別れをしたいです。何か重要なことを成し遂げたい』と意気込んでいる。
新加入選手たちにも期待を寄せている。『ジャスティン・デ・ハースはオランダらしい選手で、身長と力があり、とても満足しています。ディエングは非常に強く、質と力の完璧なコンボです。サトウ(佐藤龍之介)は非常に実用的で質が高い。彼が早く適応できるように全員でサポートすることが重要です』。プライベートではバレンシアの生活を満喫しており、『写真やコーヒーが好きで、バレンシアのカフェやレストランを楽しんでいます。チームメイトや理学療法士に勧められたビーチにも行きました』とリラックスした一面も覗かせている。また、W杯については、『鈴木彩艶は非常に良いGKで、若くて適応しており、パルマでもW杯でも高いレベルを示しました。チャンピオンズリーグのチームでプレーできるレベルです』と日本人GKを称賛しつつ、『スペインがチャンピオンになることは間違いありません。ロッカールームの雰囲気や団結力が素晴らしく、最初からスペインが優勝すると思っていました』と予想している。(via SPORT)
プレシーズン日程変更の波紋
ワールドカップに出場する代表選手を抱えるクラブからの要望により、LaLigaの8月の日程が変更され、バレンシアのプレシーズンプランに大きな狂いが生じている。当初8月14日〜16日の週末に予定されていたメスタージャでのレアル・ベティスとの開幕戦が、8月25日(火)の21:00に延期されることが決定した。これにより、カルロス・コルベラン監督はフィジカル負荷の調整や親善試合の再編成を余儀なくされている。
クラブは、ニューカッスル・ユナイテッドと対戦するトロフェオ・タロンハから、8月22日(土)にホームで行われるセルタ・デ・ビーゴ戦(事実上の開幕戦となる)までの14日間の空白を埋めるため、急遽最後の親善試合の対戦相手を探している。しかし、夏のこの時期に高い競争力を保証できる相手を見つけるのは容易ではない。
この日程変更に対し、バレンシア内部では大きな不満が渦巻いている。ベティスは、アルゼンチン代表としてわずか60分しかプレーしていないジオヴァニ・ロ・チェルソの存在を理由にAFE協定を利用して日程変更を要求し、アブデやアントニーといった負傷者の回復時間を稼ぐことに成功した。さらに、ベティスは25日の試合の前に、金曜日にレアル・ソシエダとホームで対戦するのに対し、バレンシアは土曜日に試合を行うため、延期された第1節までの休養時間がベティスより33%も少なくなってしまう。開幕早々に過密日程を強いられることへの懸念が高まっている。
キャプテンのガヤもこの変則的な日程について、『開幕からいきなり3試合が続くというのは今まで見たことがありませんが、できるだけ早く適応しなければなりません。特にメスタージャでの2試合は良いスタートを切るために非常に重要です』と警戒感を示している。(via SPORT / ElDesmarque)
右サイドバック補強の迷走
カルロス・コルベラン監督にとって、開幕戦からスタメンとして計算できる右サイドバックの獲得は今夏の最優先事項となっているが、補強戦略は大きな壁にぶつかっている。クラブはベルギー人DFトマ・ムニエ(34歳)と1年契約+1年のオプション延長という条件で合意に達しており、監督の承認も得ていた。しかし、ムニエがワールドカップに参加していたため、年齢を考慮した慎重なメディカルチェックなどの最終手続きが完了していなかった。その隙を突き、サンダーランドが2年間の固定契約とより良い金銭的条件を提示した結果、ムニエは土壇場でイングランド行きを選択した。
ムニエはサンダーランドの入団会見で、『ヨーロッパで競争することも決断の重要な要素でした。常に最高のチームと渡り合い、タイトルを争いたいと思っています』と発言しており、この言葉がヨーロッパの大会に出場できずタイトル争いから遠ざかっているバレンシアを見下しているとして、現地で怒りを買っている。ムニエの説得に数週間を費やしたことで、バレンシアは他の候補へのアプローチでも後れを取ってしまった。アストン・ヴィラからローンでヘタフェに加入することが濃厚となっているアンドレス・ガルシアへの接触も間に合わなかった。
これらの失敗を受け、スカウトチーフのサンドロ・イセイらが中心となり、UDアルメリアに所属するキュラソー出身の24歳、ダイジロ・チリノを新たな獲得候補としてリストアップしている。現時点では正式なオファーは提示されていないが、クラブと監督は彼の能力を高く評価しており、数日中に具体的な提案を行うか検討している。即戦力となる右サイドバックの確保が、他の移籍市場での動きを左右する鍵となっている。(via SPORT / Mundo Deportivo)
ジェンクのトラブゾンスポル移籍
トルコ人センターバック、ジェンク・エズカジャルのトラブゾンスポルへの移籍が実質的に決定し、公式発表を待つのみとなっている。当初はドイツのシャルケ04への移籍が有力視されていたが、最終的に母国トルコのクラブを選択した。バレンシアには約170万ユーロの移籍金が支払われる見込みである。過去の監督たちの構想に入らず、500万ユーロで獲得したことを考えると、近年のクラブにおいて最も失敗した補強の一つとして確認される形となった。
ジェンクはすでにトルコのトラブゾン空港に到着し、スター選手のような熱烈な歓迎を受けた。メディアの取材に対し、『4〜5回直接拒否されたこともありましたが、ついに実現してとても幸せです。この街がとても好きで、私の妻もこの街に恋をしています』と喜びを語った。交渉の舞台裏については、『バレンシアとの交渉は迅速に進みました。バレンシアとトラブゾンスポルの関心が出たときは、影響を与えないようにあまり話さないようにしていました。7〜8ヶ月前に妻とここへ数日間来て、街をとても楽しみました。街の素晴らしさは期待以上でした』と明かしている。
新天地での抱負については、『昨年よりも良いパフォーマンスを見せられることを願っています。クラブでのパフォーマンスを代表チームの舞台にも早く持ち込みたいです。18歳からヨーロッパでプレーし、ピッチの内外で多くの経験を積んできました。その経験を活かして最高の自分を見せ、チームを助けたいです』と意気込みを語った。また、背番号については、『まだ決まっていませんが、できれば妻にとって特別な番号である39番をつけたいです』と述べている。(via SPORT / ElDesmarque)
ディアカビの不透明な未来
長期の負傷から復帰を目指しているムクタール・ディアカビの去就が不透明になっている。2024年初頭の負傷以来、841日間の離脱を経てプレシーズンでチームの練習に合流したものの、クラブは彼を今夏の移籍候補6人のうちの1人にリストアップしている。ディアカビはチームでもトップクラスの高給取りであり、契約は残り1年となっているため、現在のクラブの財政状況では契約延長は極めて困難である。来年1月になればフリーで他クラブと交渉可能になるため、ティアリー・レンダルの退団劇の二の舞になることが懸念されている。しかし、長期離脱明けの選手に対して魅力的なオファーが届く可能性は低く、状況は複雑化している。
本人は将来について焦りを見せていない。インタビューでは、『サッカー選手である以上、その瞬間を生きなければなりません。今、私には契約が1年残っていますが、そのことについて考えるべきではありません。選手としての役割は、将来について考えるべき時が来るまで最大限の力を尽くすことです。今は自分自身に集中し、プレーするための良いリズムを取り戻し、ピッチの内外でクラブの目標達成を助けることに集中しています。そのことについてプレッシャーは感じていません。結局はサッカーです。ここであれ世界のどこであれ、いつかすべては終わります』と達観した姿勢を示している。
チームの目標については、『今年の目標がヨーロッパであることは全員が知っていますが、試合を戦わなければならないので、あまり熱狂しすぎないようにしましょう』と冷静に分析。自身のバレンシアへの愛着については、『本当のところはわかりませんが、私と家族はここで快適に過ごしています。これから始まるのは9シーズン目です。バレンシアにいてとても居心地が良いです。クラブの人々や会う人々は私をとても愛してくれていますし、私も彼らに最大限のものを与えたいと思っています』と残留への思いも覗かせている。(via ElDesmarque)
新GK候補とクラブ運営の動向
ストーレ・ディミトリエフスキとポジションを争う第2ゴールキーパーの補強にも動いている。現在、FCフォレンダムに所属する22歳のオランダ人GK、カイネ・ファン・オーフェレンが最も有力な候補として浮上している。正式なオファーはまだ出されていないが、彼はプレミアリーグやブンデスリーガのクラブからも関心を集めている若手有望株である。以前はレアル・オビエドのアーロン・エスカンデルも監視リストに入っており、本人もバレンシア加入に前向きだったが、クラブが右サイドバックの補強を優先していることや、イングランドのバーミンガム・シティがエスカンデルの契約解除金500万ユーロを支払う準備を進めていることから、この選択肢は背景に退いている。
第3GKについては、クリスティアン・リベロが退団した場合、ラウル・ヒメネスがその役割を担う予定である。彼はトップチームに帯同しつつ、セグンダRFEFに所属するバレンシアCFメスタージャの試合に日常的に出場して成長を促す計画となっている。同じく若手のビセント・アブリルについては、出場機会を確保するためにセグンダ・ディビシオンへのローン移籍が模索されている。
フィールドプレーヤーでは、バティスト・サンタマリアとジェンク・エズカジャルに続き、さらに1〜2名の選手の退団が検討されている。しかし、ハビ・ゲラのような重要な主力選手については、クラブ側に売却の意思は全くない。トップレベルのクラブから関心が寄せられたとしても、設定されている契約解除金の満額支払いを要求する強硬な姿勢を貫く方針である。
カルロス・コルベラン監督は、昨夏が新加入1人だけだったのに対し、今夏はディエング、ジャスティン・デ・ハース、サトウ(佐藤龍之介)など新加入4人にディミトリエフスキの契約更新を加えた5人の新たな顔ぶれとともにプレシーズンをスタートさせている。クラブはこの迅速な動きが、開幕に向けてより多くのリソースをチームにもたらすとポジティブに評価している。ロン・ガーレイ(フットボールCEO)は以前、スペイン市場に精通したスポーツディレクターを招聘して組織を強化すると述べていたが、現在は元選手のマヌ・ルスなど内部のプロフェッショナルがその機能を十分に果たしていると判断されている。
また、アジア市場の開拓も戦略的に進められている。日本人ウインガー、リュウノスケ・サトウ(佐藤龍之介)の獲得はその一環であり、クラブ内部では彼が中期的にはプレミアリーグなどのトップチームから関心を集めるほどのポテンシャルを秘めていると高く評価されている。さらにクラブは、アメリカ合衆国などの市場でもシェアを拡大していく意向を持っている。(via SPORT / ElDesmarque)
【本日の総括】
バレンシアはガヤとの契約延長交渉を開始し、ディミトリエフスキはクラブへの強い忠誠心を語るなど、主力の基盤固めが進む一方、右SBの補強はムニエに裏切られ振り出しに戻りました。ジェンクのトルコ移籍が実質決定し、ディアカビの去就が注目される中、開幕延期という日程の波乱にも直面しており、プレシーズンの調整力が問われています。