プレシーズン合宿

カルロス・コルベラン監督率いるチームは、ジローナ県のラ・ガローチャ火山帯自然保護区の中心に位置するロイヤルベルド・トレーニング・センターでプレシーズン合宿をスタートさせました。今週土曜日まで同地に滞在し、最初の練習試合としてアンゴラ1部リーグ王者のペトロ・デ・ルアンダと非公開で対戦します。その後はパテルナの練習場に戻り、ラ・リーガ開幕に向けてCDエルデンセ、CDカステリョンとの親善試合が予定されています。クラブの公式SNSでは「Día 2」と題して合宿の1日をまとめたタイムライン動画が公開されており、目ヤニをつけた笑顔のウゴ・ドゥロの起床シーンから始まり、午前午後の2部練習、食堂での和やかな食事風景、ジムでのトレーニングの様子など、選手たちの公私の瞬間が収められています。(via ElDesmarque)

W杯の反響

ジローナでの合宿中、選手たちはテレビでW杯のスペイン対フランス戦を観戦しました。スペイン代表のミケル・オヤルサバルとペドロ・ポロのゴールが決まると、ウゴ・ドゥロやハビ・ゲラが席から立ち上がって熱狂的に喜ぶ様子がクラブの公式動画で公開されています。一方で、フランス敗退が決まった直後、フランス国籍でグアドループ代表でもあるディミトリ・フルキエが観戦ルームを退出する際、スペイン人チームメイトたちから拍手と大きな笑い声で見送られる一幕がありました。ウゴ・ドゥロは自身のInstagramストーリーにその時の動画をアップし、『また明日ね、友よ!ディミトリ』という愛あるメッセージとともに、拍手と寝ることを意味する絵文字を添えて投稿しました。チームで最もベテランで愛される存在であるフルキエも、この冗談を笑顔で受け入れており、チームの良好な雰囲気が伺えます。(via SPORT / ElDesmarque)

ムニエの契約破談

右サイドバックの補強の第一候補であったトーマス・ムニエの獲得が完全に白紙となりました。クラブは1週間以上前からメディカルチェックの通過を条件とした1年固定+1年オプションの契約で口頭合意を取り付けており、契約書や8月初旬のチーム合流に向けた休暇の手配まで全て完了させていました。ムニエが日曜日にベルギーに到着したため、クラブ側はメディカルチェックのためにブリュッセルまで直接出向く用意すらしていました。しかし、ムニエはサンダーランドから2年固定でより高額なオファーを受けたことで突如として寝返り、バレンシアとの約束を反故にしました。この裏切り行為に対し、クラブ内には大きな怒りが広がっています。(via ElDesmarque)

右SBの補強候補

ムニエの裏切りにより、クラブは急ピッチで他の右サイドバック候補の獲得に動いています。まず、UDアルメリアのダイジロ・チリノ(24歳)に対して600万ユーロのオファーを提示しましたが、アルメリア側はこれを拒否しました。彼らの要求額は1500万ユーロに設定されており、バレンシアには到達不可能な金額となっています。代替案として、ウディネーゼとの契約を満了してフリーとなっているキングスレイ・エヒジブエ(29歳)が浮上しています。彼はエールディビジやブンデスリーガ、セリエAでの経験が豊富で、スカウトチーフのリサンドロ・イセイが熟知している市場の選手です。さらに、6月初旬に交渉が進んでいたアンドレス・ガルシアにも再接触しています。コルベラン監督がベテランを好んだため一度は見送られており、現在はアストン・ヴィラからのレンタルでヘタフェ行きが迫っていますが、彼が故郷バレンシアを選ぶかどうかが焦点です。また、トップチームの登録枠を圧迫しないU-23の若手として、契約切れのフランス人DFウィリアム・ミケルブレンシスもプランCとしてリストアップされています。(via ElDesmarque)

フルキエの状況

ディミトリ・フルキエが5ヶ月ぶりにボールを使った練習を再開しました。彼は左膝の滑膜液が漏れる怪我を抱えながらもティエリ・コレイアの復帰まで痛みに耐えてプレーを続け、2月12日に関節鏡手術を受けていました。長期離脱組の中で唯一ジローナ合宿に帯同していますが、火曜日の初日練習は個別調整となっており、実戦復帰の正確な時期は未定です。クラブはスタメン級の右サイドバックと、彼を休ませるための若手控えの計2人を獲得する方針を崩していません。フルキエについては、可能であれば移籍先を探したい意向を持っていますが、度重なる負傷と契約最終年であるという条件がネックとなり、放出は非常に困難な状況です。コルベラン監督も彼のパフォーマンスには疑問を抱いています。(via ElDesmarque)

ジェンクの移籍

バプティスト・サンタマリアの退団に続き、ジェンク・オズカジャルの退団も目前に迫っています。彼は移籍交渉を加速させるためジローナ合宿には参加せず、バレンシアに残留しています。当初はトルコへの復帰が有力視されていましたが、本人はドイツでのプレー続行を強く希望しています。ケルン在籍時のインタビューでも『ケルンには買い取りオプションがある。ここは自分の家のように感じており、このレンタルの後も何年も残れることを願っている。ブンデスリーガに適応したし、さらに成長できる。スュペル・リグは未経験でそこでプレーする夢もあるが、いつが適切な時期かは人生が教えてくれるだろう』と語っていました。クラブは完全移籍での売却を望んでいましたがオファーが届かず、給与負担の軽減と選手登録枠を空けることを優先し、ドイツのブンデスリーガの中堅クラブへの買い取りオプション付きレンタル移籍を大詰めまで進めています。来夏、契約が残り1年となったタイミングでの完全移籍を期待しています。(via ElDesmarque)

負傷者の動向

昨季終盤に負傷離脱していたセンターバックのムクタル・ディアカビが完全に回復し、すでに全体練習に復帰してチームメイトと同じメニューをこなしています。一方で、ディエゴ・ロペス、コペテ、アルベルト・マリ、セルジ・カノスといったその他の長期離脱組はジローナ遠征には帯同せず、パテルナのシウダ・デポルティーバに残ってリハビリを続けています。また、負傷を抱えているアブデや、登録枠の調整が求められているクリスティアン・リベロらもパテルナに残っています。(via ElDesmarque)

新加入選手の適応

今夏新たにチームに加わったジャスティン・デ・ハース、アリウ・ディエン、サトウ・リュウノスケの3選手が、ジローナでの合宿から本格的にチームの練習に合流しています。クラブ関係者によると、彼らは非常に良いペースと高いインテンシティでトレーニングに取り組んでおり、新しい環境とチームメイトへの適応プロセスは非常にスムーズに進んでいます。(via ElDesmarque)

第1節の日程変更

2026-27シーズンのラ・リーガ第1節、ホームでのレアル・ベティス戦の日程が8月25日(火)21:00に変更されました。これはベティスのジオ・ロ・チェルソがW杯で準決勝に進出し、選手の最低休暇日数を確保するためにベティス側が延期を要請したことによるものです。バレンシアには今大会のW杯に参加している選手がおらず、さらにアブデなどの負傷者も抱えていますが、スポーツマンシップに則りこの要請を受け入れました。これにより、バレンシアは8月22日(土)にホームでセルタ・デ・ビーゴ戦、25日に延期分のベティス戦、30日(日)にアウェーでデポルティーボ戦と、8月最終週に3試合を消化する過密日程を強いられることになります。なお、今シーズンは現在のメスタージャ・スタジアムを使用する最後の年となる予定です。(via ElDesmarque)

ペーニャ・コンベンションとレジェンド表彰

土曜日にアルシラで第30回バレンシアニスタ・ペーニャ・コンベンションが開催され、500人以上のファンが集結しました。イベントには新加入のギド・ロドリゲスとサトウ・リュウノスケが参加し、ファンから盛大な歓迎を受けました。また、ペーニャ連合の会長からは、ペーニャの本部を建設中の新メスタージャに移転する計画が発表されました。このコンベンションのハイライトは、クラブの伝説的選手であるペップ・クララムントの80歳の誕生日と長年の功績を称える表彰式でした。結婚54周年を迎える妻のペピータとともに花束を受け取ったクララムントは、普段の厳格な表情を崩して感極まり、『皆さん、ありがとうございます。私は常にファンを幸せにしようと努めてきました。ファンを喜ばせ、クラブをできるだけ高い位置に導くことが私の人生の大きな喜びです。80歳を迎えた今日、バレンシアに残って本当に良かったと心から実感しています』と涙ながらにスピーチを行い、会場は割れんばかりの拍手と歓声に包まれました。(via ElDesmarque)

W杯の不名誉な記録

今回のW杯において、バレンシアにとって歴史的かつ不名誉なデータが記録されました。1974年の西ドイツ大会以来、52年間・12大会連続で続いていた「バレンシアと契約している選手がW杯で最低1分間はプレーする」という伝統が、今大会でついに途絶えました。参加国が48カ国に拡大し、1248人もの選手が出場した歴史上最大規模の大会であったにもかかわらず、メスタージャに所属する選手は誰一人としてピッチに立つことはありませんでした。この記録の終焉は、クラブが現在直面している過渡期と移行期を如実に象徴するものとして受け止められています。(via SPORT)

【本日の総括】

プレシーズンが本格始動し新戦力が躍動する一方で、ムニエの契約破棄やジェンクの移籍など右往左往する移籍市場。W杯の熱狂の裏で52年ぶりの不名誉な記録も生まれ、クラブはまさに変革の過渡期を迎えています。