プレシーズン初戦はレーシング・サンタンデールとドロー
ペジェグリーノ・マタラッツォ監督率いるレアル・ソシエダは、スビエタの練習施設に1411人の観客を集め、今夏のプレシーズン最初のテストマッチとして1部昇格組のレーシング・サンタンデールと対戦し、1対1で引き分けた。
代表選手を欠き、サンセの若手を多く起用したマタラッツォ監督は、アランブル、スベルディア、トゥリエンテス、バレネチェアといった実績のある選手と、ベイティア、ルバルビエ、マルシャルらの若手を組み合わせた。
開始早々の1分にビジャリブレのヘディングで脅かされたが、前半10分に流れるような連携から先制する。バレネチェアのパスに抜け出したマルシャルが完璧なアシストを送り、オリー・オスカルソンがGKラロを破って無人のゴールに流し込んだ。その後もルバルビエのミドルシュートや、トゥリエンテスからオスカルソンへの絶好のパスなどがあり、前半はソシエダが主導権を握った。
後半に入ると、マタラッツォ監督はアレックス・レミロ、アイエン・ムニョス、ヤンヘル・エレーラ、ホン・マルティ、カルロス・ソレール、ゴティ、カレラらを投入。一方のレーシングも大幅にメンバーを入れ替え、かつてレアル・マドリードへと旅立ったセルヒオ・カナレスが16年ぶりにレーシングのユニフォームを着てピッチに立った。
後半はレーシングがペースを握り、カナレスが惜しいシュートを放ったほか、ジェライやアラナも決定機を迎えたが、GKレミロが好セーブで凌いだ。ソシエダもカレラのチャンスメイクからカルロス・ソレールが決定機を大きく外し、ルペレスがミドルを放つ場面があった。
迎えた後半36分、ルペレスがピッチに倒れ込んでいる隙を突いてガビ・ヒメネスがペナルティエリア外から強烈なクロスファイヤーを突き刺し、レーシングが同点に追いつく。その後もレーシングが猛攻を見せ、パウのシュートをレミロが防ぎ、アラナのシュートがクロスバーを叩くなど逆転のピンチもあった。ソシエダの最後のチャンスはカレラのシュートだったがクロスバーを越え、そのままタイムアップとなった。(via Estadio Deportivo)
レーシング戦・前半出場メンバーの詳細な個別評価
プレシーズン初戦の前半は4-2-3-1のフォーメーションで臨んだ。前半出場メンバー11人の詳細な評価は以下の通り。
マレーロ: 序盤のクロス攻勢に動じずボールをしっかりキャッチ。足元のプレーも落ち着いており、味方へ頻繁に声をかけていた。
アランブル: 契約延長を祝う先発出場。背番号は37。立ち上がりは相手の攻撃が集中した右サイドで苦しんだが、徐々に調子を上げ、デュエルに勝利して攻撃にも参加した。
ベイティア: カステジャーノスに2度のシュートを許したが、不利な体勢ではなかった。全体的に仕事量は少なめ。
スベルディア: キャプテンとして左センターバックで出場。開始早々にビジャリブレのシュートを受けたが、時間とともに存在感を増し、相手の9番をしっかり監視して落ち着きをもたらした。
ハビ・ロペス: レンタル復帰でサンセの背番号27を背負って先発。何度かボールロストはあったものの、無理なプレーは避けていた。トップチームを納得させるにはもう一工夫必要。
ルバルビエ: 背番号40でトップチームの質の高い時間を経験。トゥリエンテスと並ぶダブルボランチとして堅実で安全なプレーを見せ、ワンタッチ、ツータッチで素早くボールを動かした。
トゥリエンテス: 中盤を仕切ろうと奮闘。良いドリブルを見せ、味方に動きを要求。オスカルソンへの素晴らしいロングボールも配給した。
バレネチェア: 右サイドでプレー。マルシャルへの完璧なスルーパスで先制点の起点となり、直後にはファーサイドのオスカルソンへ絶妙なクロスを供給。カステジャーノスへの股抜きも見せたが、疲労の色も窺えた。
ザハリャン: 予想外に中央のポジションでプレー。スペースを探して動き回り、アウトサイドへ抜け出す動きも見せたが、特筆すべき活躍はなかった。
マルシャル: ナバラ州出身の若手は非常に流動的。左サイドから中央、そしてあらゆる場所へと動き回った。先制点の場面ではセンターバックの背後を突く完璧な動きからオスカルソンへのお膳立てを見せ、非常に攻撃的で決定的な仕事をした。
オリー・オスカルソン: 得点感覚は健在。厳しくマークされていたが、見事に抜け出して無人のゴールに決めた。直後にも左足のハーフボレーで追加点に迫るなどGKとの1対1の場面を迎えたが、フィニッシュの判断が少し遅れた。(via Mundo Deportivo)
オスカルソンがゴールで好発進、オヤルサバルに定位置争いをアピール
オリー・オスカルソンがプレシーズン初戦から得点感覚の鋭さを証明した。レーシング・サンタンデール戦で先制ゴールを記録し、昨季終盤の好調をそのまま維持していることをアピールした。
ストライカーのポジション争いが激化する夏において、このゴールは普段チームの攻撃の基準点となっているミケル・オヤルサバルに対する明確なメッセージとなる。バレネチェアを起点とし、マルシャルの正確なアシストから生まれたゴールは、ストライカーとしての嗅覚とスペースの解釈能力の高さを示すものだった。(via ElDesmarque)
カリカブルは出場機会なし、アスレティックやブルゴス行きの噂も
ペジェグリーノ・マタラッツォ監督が招集したフィールドプレイヤー21名の中で、ホン・カリカブルだけが唯一1分もプレー機会を与えられなかった。昨季レンタルで在籍したレーシング・サンタンデールの選手たちと笑顔で挨拶を交わし、スタメン組と共に試合前のウォーミングアップを行っていたが、ベンチスタートとなった。
前半にザハリャン、後半にルペレスが負傷しかけた際には出場に向けた準備の素振りを見せたものの、結局出番は訪れず、前半30分の時点から控え選手の中でただ一人ウォーミングアップにすら行かなかった。サンセのストライカー、ゴルカ・カレラが起用されたことからも、カリカブルの序列が下がっているのは明らかだ。
契約を1年残しているものの、マタラッツォ監督の構想外となっているため今夏の退団が濃厚となっている。クラブにとって有望なカンテラーノであるため移籍金を得たい考えがあり、アスレティック・ビルバオが関心を示しているという情報がある。また、元レアル・ソシエダのセルヒオ・フランシスコが率いるブルゴスも彼を欲しがっているという。(via MARCA)
カルロス・フェルナンデスにレアル・オビエド移籍の可能性
レアル・ソシエダで構想外となっており、契約を1年残すカルロス・フェルナンデスに対し、レアル・オビエドが強い関心を示している。昨季はレンタル先のミランデスで16ゴールを挙げて本来のレベルを取り戻したセビージャ出身のストライカーは、レンタルまたは少額の移籍金での完全移籍でクラブを離れる見込みだ。
フェルナンデス本人は、いくつかのオファーを検討しており、クラブと共に慎重に将来を評価していることを認めている。その選択肢の一つがオビエドである可能性が高い。(via MARCA)
代表主将オヤルサバルが満身創痍でワールドカップ決勝へ
レアル・ソシエダの象徴であるミケル・オヤルサバルが、スペイン代表としてワールドカップ決勝のアルゼンチン戦というキャリア最大の挑戦に臨む。初のワールドカップでルイス・デ・ラ・フエンテ監督から絶対的なレギュラーとして起用され、ここまで5ゴール1アシストを記録。クラブおよび代表における国際的な歴史的記録を塗り替え続けている。今季はコパ・デル・レイ(ラ・カルトゥーハでの決勝)優勝に続く自身2つ目のタイトル、そして代表では3つ目のメジャートーナメント制覇がかかっている。
しかし、欧州のクラブ大会がなかったにもかかわらず、この決勝が今季56試合目(ここまで32ゴールを記録)となる彼のコンディションは限界に達している。アントン・メアナ記者は、オヤルサバルが背中と脚に激しい痛みを抱えながら無理をして大会に出場していると報じた。『私たちは彼が何をしているのか一生知ることはないでしょう。彼は肉体的に非常に追い込まれています。背中と脚に何度も打撃を受けています。それでも監督は彼をピッチに長く残すことを求めます。ゴールだけでなく、チームのプレーをどう配分するかという役割があるからです。彼は痛みと疲労にもかかわらずプレーを続けています』と同記者は語る。
ソシエダとしては彼の大いなる成功を期待しつつも、何よりも健康な状態で戻ってくることを切実に願い、祈りながら見守っている状況だ。(via Mundo Deportivo)
【本日の総括】
プレシーズン最初のテストマッチとなったレーシング戦は、マタラッツォ新監督のもと若手とベテランを融合させた布陣で臨み、オスカルソンのゴールでドロー発進となりました。一方でカリカブルやカルロス・フェルナンデスの移籍の動きが加速。そしてワールドカップ決勝に挑むオヤルサバルは、満身創痍の中、スペイン代表を牽引する大一番を迎えます。