プレシーズン第4戦はエイバルとドロー ユーリの劇的FKで初黒星を回避
アスレティック・ビルバオはビスカヤ県のサムディオにあるガシトゥアガのグラウンドで、プレシーズン第4戦となるSDエイバルとの親善試合を行い、2対2の引き分けに持ち込んだ。この日は終始雨が降り続くあいにくの天候となり、観客数は1200人を記録した。アスレティックはこれまでのプレシーズンでデリオに0対3、レイオアに0対11、セスタオ・リーベルに0対2と快勝を続けていたが、今回はカテゴリーが上でレベルの高いエイバルが相手となり、激しい抵抗を受けることになった。
試合は開始早々の前半4分にアスレティックの守備の甘さを突かれ、元アスレティックのマルコム・アドゥ・アレスに見事な個人技から先制ゴールを許してしまう。その後、前半25分に同点に追いつくも、前半33分にはサイドからのクロスをボイロの背後で合わせられ、これまた元アスレティックのハビ・マルトンにヘディングで勝ち越しゴールを奪われてしまった。セットプレーの守備に綻びが出た形となった。
1対2のビハインドで迎えた後半、エディン・テルジッチ監督率いるチームは敗戦の危機に立たされていたが、後半アディショナルタイムの91分に劇的なドラマが待っていた。ペイオ・カナレスが短く出したフリーキックのボールを、ベテランのユーリ・ベルチチェが低い弾道の強烈な左足のシュートで壁の裏を突き、見事にゴールネットを揺らして同点に追いついた。この土壇場でのゴールにより、アスレティックはテルジッチ新監督体制でのプレシーズン初黒星を間一髪で回避した。 (via ElDesmarque) (via MARCA) (via Mundo Deportivo)
テルジッチ監督の采配 実験的布陣から後半に一気の交代策
この試合でエディン・テルジッチ監督は、プレシーズンならではの実験的なスターティングメンバーを組んで臨んだ。ゴールキーパーにはパディージャを起用し、ディフェンスラインは右からアレソ、ジェライ、モンレアル、そして左サイドバックにはアダマが入った。中盤ではレゴとハウレヒサルがコンビを組み、驚きだったのは本来のポジションではないジョハネコを左インサイドハーフで起用し、その後方をアダマがカバーする形をとったことだ。その他の攻撃陣にはナバーロ、サンセト、そして最前線にグルセタが名を連ねた。
試合は前半からエイバルのインテンシティの高さに苦しみ、アスレティックは雨の影響もあってか、なかなかスムーズなパス回しができずに目を覚ますのに時間がかかった。前半15分にはイマノル・ガルシア・デ・アルベニスが負傷退場するアクシデントもあった。
テルジッチ監督は後半開始時にはグルセタに代えてイエロを投入したのみで、ほぼスタメンを維持した。しかし、雨が上がった後半15分を過ぎたあたりで一気にベンチを動かし、サントス、ルイス・デ・ガラレタ、ユーリ、ウゴ・リンコン、ペイオ・カナレス、ベニャト・ゲレナバレナ、セルトン・スエド、エリジャ・ギフトらを次々とピッチに送り込んだ。フレッシュな選手たちが投入されたことでチームのインテンシティは増し、終盤にはエイバルのペナルティエリアに完全に押し込む展開を作り出し、最終的な同点劇へと繋げた。 (via ElDesmarque) (via MARCA) (via Mundo Deportivo)
止まらないグルセタ プレシーズン5点目をマークし好調維持
この試合で再び輝きを放ったのが、ストライカーのゴルカ・グルセタだ。エイバルに先制されて迎えた前半25分、ハウレヒサルからのパスを受けたグルセタは、ペナルティエリア内での見事な動き出しから正確なクロスシュートを放ち、同点ゴールを記録した。これでグルセタはプレシーズンの親善試合において早くも5点目をマークしたことになり、ストライカーとしての照準が完璧に合っていることを改めて証明した。前半の終わり際にもグルセタはハウレヒサルと共に決定機を迎えるなど、攻撃の核として絶好調を維持している。
また、後半から投入された若手選手たちも躍動した。特にエリジャ・ギフトのチャンスメイクからアシエル・イエロが至近距離で決定的なシュートを放つ場面があったが、これは相手ゴールキーパーのベルメホの好セーブに阻まれ、惜しくもゴールとはならなかった。テルジッチ監督は若手選手にプレー時間を与え、チーム全体の競争力を高めるというプレシーズンの目的を着実に果たしている。 (via ElDesmarque) (via MARCA) (via Mundo Deportivo)
豪華な特別ゲスト カバーニがユーリの家族と共に観戦
雨のガシトゥアガのスタンドには、思いがけない豪華な特別ゲストの姿があった。ウルグアイ代表ストライカーのエディンソン・カバーニが、この夏の親善試合のダービーを観戦するためにビスカヤの施設を訪れていたのだ。
カバーニは、この試合で劇的な同点フリーキックを決めたユーリ・ベルチチェの家族と一緒に試合を楽しんでいた。カバーニとユーリは、かつてフランスのパリ・サンジェルマン(PSG)でロッカールームを共にして共にプレーした仲であり、現在でも非常に良好な関係を築いている。雨の降る中での観戦となったが、かつてのチームメイトの活躍をスタンドから見守り、旧交を温める素晴らしいひとときとなった。 (via MARCA)
【本日の総括】
プレシーズン第4戦は格上エイバルの高い強度に苦しめられたものの、好調グルセタのゴールと土壇場でのユーリの劇的フリーキックで初黒星を免れました。テルジッチ新監督の実験的な起用や若手の躍動など、実りあるテストマッチとなっています。