新指揮官イニゴ・ペレスの就任が確実に
ラージョ・バジェカーノを指揮し、今季のカンファレンスリーグで決勝進出という歴史的快挙を成し遂げたナバラ州出身の若き知将、イニゴ・ペレスのビジャレアル新監督就任が決定的となりました。すでにラージョのファンやクラブに対して別れを告げた同監督に対し、ビジャレアルは来週半ばの正式発表に向けた準備を進めています。マルセリーノ・ガルシア・トラル監督の下でリーグ3位となりチャンピオンズリーグ出場権を獲得したチームを、若く準備の整ったイニゴ・ペレスがどう率いていくのか、新プロジェクトのリーダーとして大きな期待が寄せられています。(via Estadio Deportivo)
伝説マヌ・トリゲロスの現役引退
ビジャレアルの歴史そのものと言えるタラベラ出身のMFマヌ・トリゲロスが、34歳でプロサッカー選手としての現役引退を発表しました。イエローサブマリンのユニフォームを着て公式戦477試合に出場し、これはクラブ歴代最多出場記録です。長年にわたり、信頼性、的確な判断力、クラブへの帰属意識、そしてビジャレアルのプレースタイルの象徴として活躍し、2021年のヨーロッパリーグ制覇というクラブ最大のタイトル獲得にも大きく貢献しました。一人の選手の引退というだけでなく、クラブの黄金時代を築いた一つの時代の象徴的な終焉を意味しています。(via SPORT)
カルロス・ロメロが2031年まで契約延長して復帰、ペドラサは退団
エスパニョールで2年間のレンタル移籍を経験していたバレンシア州トレント出身の左ラテラル、カルロス・ロメロがビジャレアルに復帰し、新たに2031年までの長期契約を結びました。エスパニョールでの1部リーグでの出場機会と経験を経て大きく成長したロメロは、単なるレンタルバックではなく、トップチームの戦力としてクラブから厚い信頼を寄せられています。一方で、契約満了を迎えるアルフォンソ・ペドラサはクラブを退団することになり、ロメロはその後釜としてパウ・ナバーロと共にカンテラ出身の星としてトップチームでの活躍が期待されています。(via ElDesmarque)
パペ・ゲイェの巨額売却の可能性と夢のターゲットであるアレイシ・ガルシア
今夏の移籍市場におけるビジャレアルの最大の鍵となるのが、セネガル代表MFパペ・ゲイェの去就です。ラ・リーガの最優秀アフリカ人選手に選ばれた27歳のゲイェは現在キャリアの絶頂期にあり、プレミアリーグを中心に多くのクラブから熱視線を浴びています。ビジャレアルは彼の放出を4000万ユーロ以上と設定しており、2024年夏にマルセイユからフリーで加入したため、売却できればクラブに莫大な純利益をもたらします。彼の契約は2028年6月まで残っており、年俸はボーナス込みで390万ユーロです。
そして、この巨額の資金を得た場合のトップターゲットとして設定されているのが、バイエル・レバークーゼンのMFアレイシ・ガルシアです。ビジャレアルのカンテラ出身でトップチームデビューも飾っている彼にとって古巣への復帰となります。今季のブンデスリーガのベストイレブンにも選ばれた彼を獲得するには2000万ユーロから2500万ユーロが必要であり、アトレティコ・マドリードなどとの競合も予想されますが、ゲイェの売却が実現すればこの夢のオペレーションが可能になると見られています。また、新監督の下、プレシーズンにはダニ・レケナ、カルロス・マシア、アラサン・ディアッタといったカンテラの若手にもトップチーム昇格のチャンスが与えられる予定です。(via Estadio Deportivo)
パレホ&パーティ退団に備えた中盤の補強候補リスト
ダニ・パレホとトーマス・パーティの退団により、中盤の再構築が急務となっているビジャレアルは、イニゴ・ペレス新監督の意向も踏まえて複数の候補をリストアップしています。
まず名前が挙がっているのが、ラージョ・バジェカーノでイニゴ・ペレスの指導を受けた32歳のセネガル代表MFパテ・シスです。守備的MFだけでなくインテリオールやセンターバックもこなせるポリバレント性が評価されていますが、2027年6月までの契約を残すラージョとの交渉は容易ではありません。
その他にも、ゲームメイカーとしてヘタフェのルイス・ミージャが優先候補に挙がっていますが、アル・ナスルからの巨額のオファーがあるため金銭的に困難です。また、アラベスのアントニオ・ブランコも候補に浮上しており、契約解除金は1500万ユーロですが1000万ユーロ前後で決着する可能性があります。クリスタル・パレスとの契約延長を拒否してフリーになる可能性のある31歳のコロンビア代表MFジェフェルソン・レルマも魅力的なオプションですが、EU圏外枠を空ける必要があることや他クラブとの競合がネックとなっています。バレンシアを退団してフリーになるギド・ロドリゲスについても打診しましたが、給与要求がクラブの基準から大きく外れているため現在は交渉を保留しています。(via Estadio Deportivo)
ティアゴ・フェルナンデスの復帰とEU圏外枠問題
冬の移籍市場でベレス・サルスフィエルドから加入し、直後にオビエドへレンタルされていた22歳のアルゼンチン人左サイドハーフ、ティアゴ・フェルナンデスがビジャレアルに復帰します。後半戦で16試合4アシストと結果を残した才能豊かな彼は、2031年までの長期契約を結んでおり、新シーズンの構想に入っています。
しかし、彼の復帰により、ビジャレアルのEU圏外3枠は完全に埋まってしまうという問題が発生します。現在、2032年までの契約を持つアメリカ人右ラテラルのアレックス・フリーマン(今年2月から9試合、340分に出場)、そしてインテルからのレンタルを経て完全移籍で買い取られ、昨季34試合7ゴール1アシストを記録したカナダ人ウインガーのタジョン・ブキャナンの3人で枠が埋まっています。もし新たにEU圏外の選手を獲得する場合は、この3人のうち誰かを放出する必要があります。なお、1200万ユーロで獲得したブラジル人GKルイス・ジュニオールや、カナダ国籍を持つタニ・オルワセジについては、規定によりEU圏外枠のカウント条件には含まれていません。(via SPORT)
イリアス・アコマシュがラージョでの武者修行を終え帰還
出場機会を求めて1月からラージョ・バジェカーノへレンタル移籍していた22歳のモロッコ代表FWイリアス・アコマシュが、期間を終えてビジャレアルに復帰します。ラージョでは16試合に出場して1ゴール3アシストを記録し、カンファレンスリーグ決勝進出という歴史的な快挙にも貢献しました。アコマシュは自身のSNSで『短かったですが、私の心に永遠に刻まれる旅でした。大きな希望を持って1月にやってきて、この色を守れたことを誇りに思います』とラージョのファンやチームメイト、スタッフへの感謝の言葉を綴って別れを告げました。(via Mundo Deportivo)
アルフォン・ゴンサレスの買い取りオプション行使を見送り
ビジャレアルは、セビージャからレンタルで加入していたウインガー、アルフォン・ゴンサレスの700万ユーロの買い取りオプションを行使しない決断を下しました。アルフォンはビジャレアルでリーグ戦10試合に出場(うちスタメン3試合)、アスレティック・クラブ戦が行われたサン・マメスでの1ゴールという結果を残しましたが、チャンピオンズリーグを戦うチームをさらに上のレベルへ引き上げるための700万ユーロの投資には見合わないと判断され、セビージャへ戻ることになります。合計で23試合793分プレーし2ゴールという記録に終わりました。(via SPORT)
ホルヘ・ロドリゲスにミラン引き抜きの噂
クラブのスポーツディレクション部門で活躍しているホルヘ・ロドリゲスに対し、イタリアの名門ACミランが関心を寄せているという噂が浮上しています。ミランは今季のセリエA最終戦でチャンピオンズリーグ出場権を逃すという大失態を演じ、フロントを含めた大改革を計画しており、ベティスのマヌ・ファハルドSDと共に、ビジャレアルのホルヘ・ロドリゲスも新体制の候補として名前がリストアップされています。(via AS)
北中米ワールドカップにビジャレアルから3選手が選出
間もなく開幕するワールドカップに向けた各国の代表メンバーが発表され、ビジャレアルからも選手が選出されています。開催国の一つであるカナダ代表には、タジョン・ブキャナンとタニ・オルワセジの2名がジェシー・マーシュ監督の率いる26人の最終メンバーに名を連ねました。また、アレックス・フリーマンもアメリカ代表としてワールドカップに出場する予定であり、大舞台での経験が彼らの更なる成長と市場価値の向上につながることが期待されています。(via SPORT)
【本日の総括】
新監督イニゴ・ペレスの就任見込みやマヌ・トリゲロスの引退など、一つの時代の終わりと新たなサイクルの始まりを感じさせる一日となりました。パペ・ゲイェの売却益を見込んだアレイシ・ガルシア獲得の夢や、復帰組の躍躍、そしてEU圏外枠の調整など、チャンピオンズリーグに挑む新シーズンに向けたフロントの腕の見せ所が続いています。