ADセウタFC
開幕から5連敗を喫し最下位に沈んでいたADセウタFCは、ホームのアルフォンソ・ムルーベでレアル・バジャドリードと1-1で引き分け、土壇場で今季初の勝ち点(1pt)を獲得した。
試合は前半から一進一退の攻防が続き、セウタはアレ・メレンデスが放ったミドルシュートがポストを叩くなど惜しい場面を作った。しかし後半53分、バジャドリードのポンソーのクロスからフアンミ・ラタサ(Latasa)に頭で決められて先制を許してしまう。
焦るセウタは攻勢に出るも、86分にバジャドリードのバルボアが2枚目の黄色で退場となると、92分にはセウタのオマル・サディクも2枚目の黄色で退場し、荒れ模様の展開となる。しかし、アディショナルタイム10分(100分)、右サイドからのクロスにベテランCBカルロス・エルナンデスが飛び込んで頭で合わせ、ネットを揺らして劇的な同点ゴールを決めた。今季ホーム初ゴールとなったこの劇的弾に、熱血漢のホセ・フアン・ロメロ監督は感涙。バジャドリードは8ヶ月間続くアウェイ未勝利の呪縛を解くことができなかった。
また、オフピッチでは治安と政治を巡る大きな混乱が起きていた。9月30日にセウタで予定されていた「スペインvsメキシコ U-20代表親善試合」について、国家警察および内務省が『移民圧力に伴う治安上のリスク』を理由に中止勧告を出し、RFEF(スペインサッカー連盟)のラファエル・ルザン会長がマドリード等への開催地変更を発表した。
これに対し政治界からは「治安を理由にするのは政府の怠慢だ」と猛反発が起き、同日行われたアトレティコ・マドリード対レアル・マドリードのダービーマッチ(メトロポリターノ)では、スタンドから『セウタはスペインだ、怯むな隠すな』と記された巨大横断幕が掲げられるなど、サッカー界を巻き込んだ大波紋へと発展している。(via Mundo Deportivo)