コルドバCF

市場最終日の長い戦いを経て、アルメリアから31歳のポルトガル人DFネルソン・モンテを電撃獲得しました。この補強はディフェンス陣の要であるフォメヘムが負傷離脱しており、復帰の目処が立っていない状況を受けた最優先課題でした。ネルソン・モンテはヴィラ・ド・コンデ生まれで、ベンフィカやリオ・アヴェのユースで育ち、リオ・アヴェでプロデビュー。ウクライナのドニプロやシャヴェス、マラガ、アルメリアなどを渡り歩いた実力派です。昨季はアルメリアでルビ監督のもと28試合(すべて先発)に出場し2465分をプレーした信頼の厚いディフェンダーです。(via SPORT)

コルドバCFは今夏、20人の放出と17人の獲得を記録する大刷新を断行しました。守護神争いではベティスから獲得したギジェルメ・フェルナンデス(2028年まで契約)が、開幕3試合で7失点と苦戦するアンドラ代表GKイケル・アルバレスと正GKの座を争います。中盤では、カディスから買い取りオプション付きレンタルで加入したディアラ、アスレティックからレンタル加入して好発進を見せているエデル・ガルシアが軸となりますが、トップ下の本職はエウロパから獲得したアドナネ・ガイランのみと層の薄さが懸念されています。テオ・ジダンは残留しているものの、未デビューです。ウィング陣は、昨季ミランデスに所属したサリム・エル・ジェバリを獲得したものの、恥骨結合炎(pubalgia)のためいまだデビューできていません。さらにアディルソン・メンデスも膝の前十字靭帯部分断裂からの回復途中であり、現在はケビン・メディナと5年目の重鎮クリスティアン・カラセードが両翼を担います。前線はディエゴ・ペルカンが唯一の残留組となり、プレシーズンで残留を勝ち取ったビクトル・サンチェス、ウエスカから完全移籍したエノール・ロドリゲス、アスレティックからレンタルで未デビューのイバイ・サンスが名を連ねます。イバン・アニア監督の4シーズン目となる長期政権のもと、チームはポゼッション重視からカウンター主体の戦術への移行を進めています。開幕3試合で勝ち点3(ブルゴス、グラナダに敗れ、ジローナに勝利)と、守備の再建が急務となっています。(via SPORT)

レーシング・サンタンデール

今夏の移籍市場で驚異の2000万ユーロもの巨額投資を敢行し、昇格に向けた強烈な意思表示を行いました。その目玉補強が、レアル・ベティスから獲得した20歳の攻撃的MFパブロ・ガルシアです。移籍金550万ユーロ(50%の権利を保有、ベティスが優先交渉権と次回売却時%を保持)で2030年までの契約を締結しました。パブロ・ガルシアはベティスを離れる際、母親の車の中で涙を流しながら、『物事は思い通りに進まなかったが、またいつか会えると確信している。チャンピオンズリーグでの健闘を祈っている』と古巣へ惜別のメッセージを送りました。(via Esport3)

レーシングはこの他にも、バレンシアからアンドレ・アルメイダ、バイエル・レバークーゼンからジャンヌエル・ベロシアン、ジェノアからアロン・マルティンをそれぞれレンタルや完全移籍で獲得しました。一方で、チームの中心選手だったグスタボ・プエルタをオリンピアコスへ売却。さらに、カンテラーノの有望株ディエゴ・ディアスは2029年まで契約延長した上でアンドラへとレンタル放出しています。(via AS)

エルチェCF

アトレティコ・マドリードから元フランス代表MFトマ・レマル(30歳)をレンタルで獲得するビッグサプライズを披露しました。レマルは2018年にモナコからアトレティコに加入し、186試合10ゴール19アシストを記録。W杯優勝メンバーでもあります。2023年9月にアキレス腱断裂の重傷を負って以来、怪我との戦いが続いていましたが、エルチェで再起をかけます。(via Estadio Deportivo)

さらに、マッカビ・テラビブから280万ユーロを投じてイスラエル代表の若き左サイド、ロイ・レヴィヴォ(23歳)を獲得しました。彼はかつてセルタの伝説的選手だったハイム・レヴィヴォの息子であり、昨季50試合で7ゴール17アシストを記録した期待の星です。また、エスパニョールからはルベン・サンチェス(25歳)を50万ユーロ+次回売却時25%で完全移籍で獲得しました。一方で、プレシーズンで4ゴールを挙げ得点王となり、8月17日のデポルティーボ戦で1部デビューを果たしたばかりの若手FWウマル・コナレ(22歳)をセウタへレンタル放出しています。(via SPORT)

サバデル

今季LALIGA Hypermotionに復帰し、開幕3試合無敗と好発進を切っています。市場最終日には3人の実力派選手を完全フリーで獲得し、戦力を大きく補強しました。一人目は、セルタで昨季第3GKだったマーク・ビダル(26歳)。2027年までの契約で加入し、Diego Fuoli、José Ortegaらと正GKを争います。二人目は、ポーランドのヴィスワ・クラクフやヴィジェフ・ウッチで活躍したウインガーのアンヘル・バエナ(25歳)を2年契約で獲得。三人目は、チェルシーやブライトンのユース出身で、テスト生としてFerran Costa監督を納得させた20歳のガーナ系イングランド人MFユシフ・オウス。2029年までの長期契約を結びました。(via SPORT)

テネリフェ

若きディフェンダーのパウ・フェルナンデスに「ダブルロール(二重の役割)」を与える決定を下しました。昨季サバデルで台頭し、アトレティコやビジャレアルが注目する中でビジャレアルに完全移籍。その後テネリフェが争奪戦を制して獲得した期待の星ですが、度重なる怪我でいまだデビューできていません。本人はトップリーグへの到達を目標としており、クラブはアルバロ・セルベラ監督のもとでトップチームの練習に参加させつつ、マジーニョ監督率いるBチーム(2部RFEF所属)での出場も許可して試合勘を取り戻させる方針です。(via SPORT)

テネリフェはManu Guill(SD)のもとで今夏に25もの移籍オペレーション(12人獲得・13人放出)を行い、登録選手は27名となりました。サラリーキャップは約600万ユーロと、昨季の半分ほどに抑えられています。最後の補強として、カタールのアール・ワクラからジェラール・バレンティン、快速FWクリスティアン・ゴミスを補強し、13名の新規選手でシーズンに臨みます。(via AS)

UDアルメリア

アトレティコ・マドリードのFWカルロス・マルティン(24歳)の獲得が土壇場で破談となり、フロントは激しい怒りを見せています。アルメリアは昇格時の買い取りオプション付きレンタルでアトレティコと合意していましたが、アトレティコ側の書類提出が市場閉鎖間際まで遅れました。この結果、LaLiga側での検証手続きが閉鎖時刻に間に合わず、取引は白紙となりました。アルメリアは責任の所在についてLaLigaとアトレティコに説明を求めています。一方で、去就が注目されていたエースのセルヒオ・アリバスは、獲得を狙っていたベンフィカがエチェベリを確保したため、アルメリアに残留することがほぼ確実となりました。(via MARCA)

レアル・バリャドリード

レバンテから、20歳の有望GKダニ・マルティンと、イスラエル代表MFタイ・アベド(21歳)を買い取りオプション付きのレンタルで獲得しました。タイ・アベドの買い取り額はダニ・マルティンよりも高額に設定されています。また、ノルウェー人FWエルリエンが退団し、本国のリーグへ戻る可能性が高まっています。一方で、マルコス・アンドレ、ユリッチ、ミシュランは残留。特にマルコス・アンドレはポルトガルのエストレラ・アマドーラへのレンタル移籍が破談となって戻ってきましたが、ポルトガル市場はまだ開いているため今後の動向に注意が必要です。(via MARCA)

レバンテUD

ラツィオからセルビア代表FWペタル・ラトコフ(22歳)をレンタルで獲得。ラトコフはザルツブルクでのCL・EL出場経験があり、ブンデスリーガ最速となる開始6秒でのゴール記録を持つ1.93メートルの大型ストライカーです。一方で、左DFハビ・アキエメのスタッド・ランスへの移籍は、Reims側の書類提出が3分遅れたために破談となり、残留が決まりました。さらに、パナマ代表DFマルティン・クルグ(20歳、1.93メートルの大型CB)は出場機会確保のため、フベントゥ・トレモリーノス(1部RFEF)へレンタル移籍しました。(via MARCA)

ブルゴスCF

アスレティック・ビルバオとの契約(2027年まで)を解除した25歳のMFウナイ・ベンセドールを完全移籍で獲得しました。ベンセドールはアスレティックで公式戦82試合に出場した実績を持ちます。昨季はレバンテにレンタルされていましたが、ビルバオでは構想外となっていました。ブルゴスのセルヒオ・フランシスコ監督は、中盤の構成力を高めるキープレーヤーとして大きな期待を寄せています。(via Estadio Deportivo)

レアル・オビエド

レアル・ソシエダから24歳のMFミケル・ゴティを買い取りオプションなしのシンプルなレンタルで獲得しました。ゴティは昨季後半にコルドバにレンタルされ、16試合1得点を記録した実力派のミッドフィールダーです。一方で、セルビア人MFルカ・イリッチとは、残り2年の契約を双方合意の上で解除したことを正式に発表しました。(via SPORT)

FCアンドラ

レーシング・サンタンデールから21歳の若き有望MFディエゴ・ディアスをレンタルで獲得しました。ディアスは昨季ラージョ・カンタブリア(2部RFEF)で7ゴール5アシストを記録。今季開幕戦でもビジャレアルを相手に1部デビューを果たしています。レーシングとは2029年までの契約延長を行った上でのレンタル(買取オプションなし)となります。カルレス・マンソ監督率いるアンドラは、これで今夏15人目の補強となり、大刷新の陣容が整いました。(via AS)

ADセウタ

カディスから中盤のジョアキン・ゴンサレスをレンタルで獲得したことに加え、アルメリアやレバンテでもユース時代を過ごしたアルメニア代表MFエドガル・セヴィキヤン(ハンガリーのフェレンツヴァーロシュから)、エルチェからウマル・コナレを獲得し、攻撃陣を一気に強化しました。これで今夏の補強は12人となり、昇格を狙う体制が完全に整いました。(via AS)

CDレガネス

意表を突くアルバロ・モラタの電撃加入をきっかけに、開幕3試合で勝ち点7と非常に好調な滑り出しを見せています。市場終盤にはレアル・マドリードのダニ・カルバハル獲得の噂も流れましたが、パルドSDはこれを完全に否定。各ポジションに2人の選手を配置する「2ポジションに2人」の構成が完了したとし、今夏の移籍市場の終了を宣言しました。(via SPORT)

スポルティング・ヒホン

週末に控えるジローナ戦を前に、深刻な怪我人問題に直面しています。センターバックのアンドレス・クエンカが内転筋を痛め、出場が非常に不透明な状況です。さらに中盤のマヌ・ロドリゲスも腱炎のため欠場が濃厚。そして、FWアンドレス・フェラーリは腓骨の怪我の治療プロセスを見直し、当初目標としていた10月復帰の予定を白紙に戻してジムでの個人調整を続けています。ギジャモン、ガスパル・カンポスらの欠場も確定しており、ニコラス・ラルカモン監督は苦しいやりくりを迫られています。(via SPORT)

マラガCF

今夏、チームの陣容を固めるために多くの新戦力を加えました。エヴァートンからレンタル獲得したDFアズヌ(Aznou)は、昨季後半戦にバリャドリードで13試合(先発10試合)に出場。1試合平均で4.12回のドリブル突破を試み、90分換算で2.0回のドリブル成功を記録。このスタッツは出場500分以上のDFの中でリーグ第2位に位置する圧倒的な数値です。守備面でも1試合平均2.81回のアタックを記録し、空中戦勝率やリカバリー数でも欧州屈指の数値を残しました。マラガは彼の他にも、ヘタフェからフアン・ベロカル、レバンテからパブロ・マルティネス、エスパニョールからホセ・サリナス、レガネスからフアン・クルス、ドトル、カレロらを獲得し、戦力を大幅に強化しています。(via SPORT / ElDesmarque)

【本日の総括】

LALIGA Hypermotion(2部リーグ)の移籍市場閉鎖に伴い、昇格に向けた各クラブの戦力図が明確になりました。2000万ユーロを投じたレーシング・サンタンデールの野心的な動きや、コルドバCFの選手大刷新、さらにはレマルのような1部のスター選手の参入など、セグンダのレベル向上は目を見張るものがあります。アトレティコとアルメリアの書類提出遅れによるマルティンの移籍破談劇など波乱もありましたが、今季の昇格争いは近年稀に見る大激戦となることは確実です。