エルチェCF
エルチェCFは、長らく狙っていたマカビ・テルアビブ所属のイスラエル代表左サイドバック、ロイ・レヴィヴォの獲得に合意しました。移籍金は約280万ユーロで、保有権の80%をエルチェが買い取ります。契約期間は2030年6月までの4シーズンです。8月初旬に提示した約200万ユーロのファーストオファーはマカビに拒否され、交渉は一度破談。レヴィヴォは移籍を強行するために一時プレーを拒否しましたが、最終的にエルチェがオファーを引き上げて合意に達しました。
レヴィヴォは185cmの長身左利きで、攻撃的センスが抜群。昨シーズンは公式戦52試合に出場し、15アシストを記録しました。イスラエル代表でも活躍しており、元セルタ・デ・ヴィーゴの名フォワードであるハイム・レヴィヴォを父に持つサラブレッドです。エルチェのマルティン・アンセルミ監督も彼の走力を高く評価し、獲得を熱望していました。前節ラシン・サンタンデール戦に3-2で敗れた後、監督は補強の遅れをフロントに不満表明していましたが、右のルベン・サンチェス、左のレヴィヴォと両翼を固める補強が実現した形です。これでGermán Valeraとの左サイドでの激しいポジション争いが発生します。レヴィヴォは8月31日のマカビ・ハイファ戦でもフル出場しており、合流直後から即戦力として期待できます。
一方、守備の要であるダビド・アフェングルーバーに対して、プレミアリーグから降格したウォルバーハンプトンの新監督アルベロア率いるフルハムが、移籍最終日に獲得に向けて交渉を進めています。サウサンプトンやクリスタル・パレスも彼に関心を寄せており、最終日での放出が危惧されています。 (via SPORT, MARCA)
UDアルメリア
アルメリアは、ポルトガルのSCブラガから、ポルトガル人左サイドバックのレオナルド・レロを買い取りオプション付きのレンタル移籍で獲得しました。これがデッドラインデーにおける、アルメリアの最初の公式な新戦力登録となります。
一方で、昨季の2部得点王であるセルヒオ・アリバスがこの日の練習を欠席しました。これによりポルトガルのベンフィカやアヤックスへの電撃移籍が噂されており、特にベンフィカはポルトガルの移籍市場が9月4日まで開いていることを利用して交渉を進める狙いがあります。アリバスの違約金は4000万ユーロで、レアル・マドリードが50%の権利を保持しているため、移籍が成立すればマドリードにも数百万ユーロが入ります。アルメリアは、レアル・ベティスで構想外となっているイケル・ロサダの獲得を狙っており、ロサダはアリバス放出の代替候補としてもリストアップされています。 (via MARCA, Estadio Deportivo, Mundo Deportivo)
ブルゴスCF
アスレティック・ビルバオとの正式な契約解除を経て、ウナイ・ベンセドールがブルゴスCFへの完全移籍を完了させました。ベンセドールは1部リーグでのプレー機会を待っていましたが、最終的にブルゴスのプロジェクトを選択し、本拠地エル・プランティオでプレーすることが確定しました。
また、セビージャB(セビージャ・アトレティコ)の長身フォワード(191cm)、アレックス・コスタ(23)の獲得を目指し、ブルゴスCFはFCカルタヘナと激しい争奪戦を展開しています。コスタは昨季34試合で4ゴールを記録した有望な若手です。 (via ElDesmarque, SPORT)
CDテネリフェ
今夏のテネリフェは、過去の赤字による深刻な財政制限から、比較的安価な海外市場(外国人選手)への依存を余儀なくされました。その結果、メンバー表には11カ国もの国籍が並ぶ「バベルの塔」と化しています。
しかし、新加入の外国人選手たちの合計出場時間はここまでわずか252分にとどまっています。先発したのは開幕戦のオランダ出身のフィエレクと、前節スポルティング・ヒホン戦のセネガル出身のディオクの2人のみです。言葉の壁(通訳を付けない方針を決定したため)が大きく、プレシーズンで結果を残したスロベニア人のペチャルらも本番では苦戦しています。
アルバロ・セルベラ監督は、開幕戦で外国人選手を交代出場させようとしたが、言葉での指示が通じないことに直前で困惑し、急遽国内選手(スペイン人)の起用に切り替えたという出来事があったと明かしました。セルベラ監督は、2部リーグの厳しさについて『オランダなどの守備のやり方と、ヨーロッパで5、6番目に優れたラ・リーガ・ハイパーモーションで守備をすることとは、全く意味が違う』と語り、適応の難しさを指摘しています。それでも、クラブや監督は彼らの才能を信じており、焦らずに順次適応させていく方針です。 (via SPORT)
FCカルタヘナ
カルタヘナはアルヘシラスから、右ウイングのÁlex Guti(25)を獲得しました。これにより右サイドバックやウイングのやりくり(これまで右ウイングに左利きの選手や中盤を置くなど変則的だった)が解消されました。
しかし、この補強により左ウイングは人員過剰(Abdel Lah, Raúl Dacosta, Benito Ramírezの3人)となり、クラブは生え抜きのベニート・ラミレスに放出を宣告しました。前節は怪我もないのに招集メンバーから外しています。もしベニート・ラミレスが放出すれば、1枠空くシニア登録枠を使い、手薄なフォワード(FW)の補強を狙います。ターゲットはセビージャBのアレックス・コスタですが、ブルゴスCFとの激しい争奪戦となっています。
現在フォワード陣は負傷離脱中のマルセロ・ドス・サントス(全治3週間)と、加入したばかりのU-23選手マルコス・モレノしかおらず、前線不足が極めて深刻な状態です。 (via SPORT)
カディスCF
レアル・ベティスからカディスCFへの、19歳ウルグアイ代表FWゴンサロ・プティの1年間のレンタル移籍が正式決定しました。しかし、この契約には厳しい条件が課されています。レンタル料としてカディスが彼の給与全額を負担するほか、カディスでの出場時間が一定以下(ミニマム試合数)に達しなかった場合、カディス側がベティスに対して「違約金」を支払うというペナルティ条件(penalización)が組み込まれています。
プティ自身は、スペインで経験を積んでプロとしてのキャリアを確立するとともに、ウルグアイ人としてスペイン滞在2年をクリアし、来季中にスペイン国籍(EUパスポート)を取得することを目指しています。 (via ElDesmarque, Estadio Deportivo)
レバンテUD
若き至宝カルロス・アルバレス(24)が、メキシコの強豪クラブ・アメリカへの移籍に向けて交渉を急ピッチで進めています。新シーズンでルイス・カストロ監督の構想から外れており、契約最終年に入っているためです。メキシコの移籍期限は9月15日まで開いているため、移籍手続きが急ぎ進められています。また、レバークーゼンからアクセル・タペをレンタルで獲得しました。
一方、今夏にレアル・マドリードへ移籍した元レバンテの195cmの大型FWカルロス・エスピ(19)が、ラ・リーガ開幕戦エスパニョール戦で91分に劇的な決勝ゴールを決め大活躍を見せました。
元同僚であるレバンテのロヘル・ブルゲは『エスピがレアル・マドリードのような巨大なクラブと契約したことには、正直なところ本当に驚かされました。でも、彼と同じチームでプレーしていれば、その能力の高さはすぐに分かります。彼は昨シーズン、僕たちが残留するのを大いに助けてくれました。1部リーグのデビューシーズンであれだけの数字(ゴール数)を残し、さらに195センチの体格を持っているんですから、ビッグクラブが放っておかないのは目に見えていました。』と、エスピの才能を絶賛しました。 (via Estadio Deportivo, SPORT)
【本日の総括】
移籍市場の最終日(デッドラインデー)を迎え、スペイン2部(LALIGA Hypermotion)の各クラブは熾烈な生き残りをかけた最終補強に奔走しています。
特にエルチェやアルメリアは、巨額の移籍金や強豪クラブからのレンタルを活用して守備陣の再編を断行しました。一方で、テネリフェのように財政制限から多国籍軍としての適応の壁に直面するクラブや、カルタヘナのように生え抜き選手の放出と引き換えにFW補強の玉突きを狙う動きなど、ピッチ外の緊迫した知略戦が繰り広げられています。
市場閉幕を目前に控え、2部の勢力図を大きく揺るがす最終局面の交渉が今夜23時59分まで熱く続いています。
