イバン・マルティン争奪戦 アスレティック・クラブが獲得への関心を再燃

アスレティック・クラブが、再びイバン・マルティン獲得に向けて動き出している。ビルバオ出身で現在27歳のこのミッドフィルダーは、長年にわたってレサマ(アスレティックの下部組織・育成部門)のスカウティングレポートに名前が記載され続けてきた存在である。アスレティックは昨夏もジローナおよび選手サイドとコンタクトを取り、当初はレンタル移籍という形での獲得を目指して交渉を行っていた。結果的にその時点では合意に至らずオペレーションは成立しなかったものの、イバイガネ(アスレティックのクラブ本部)の首脳陣は彼への関心を決して失っていない。

クラブは、イバン・マルティンがチームの必要とするプロフィールに完璧に合致すると考えている。ゲームを組み立てるオーガナイズ能力、相手の厳しいプレッシャーに晒されてもボールを失わないポゼッションスキル、そして的確なパスコースを見つけ出すビジョンは、中盤に新たな解決策をもたらす非常に魅力的な要素である。さらに、インテリオール、ゲームメーカー、そしてより前線のトップ下としてもプレー可能なポリバレント性も、彼を評価する大きなポイントとなっている。アスレティックは、近年の中盤のゲームメイクにおいて極めて重要な役割を担ってきたルイス・デ・ガラレタの世代交代を見据えており、そのピースとして彼を組み込もうとしている。(via Estadio Deportivo)

欧州・北中米からの熱視線 複数クラブがイバン・マルティンをリストアップ

イバン・マルティンを狙っているのはアスレティック・クラブだけではない。移籍市場の専門家であるマッテオ・モレット氏が伝えるところによると、ヨーロッパのみならず、その他の大陸の複数のクラブも彼の動向を注視している。具体的には、ギリシャの強豪であるパナシナイコスやオリンピアコス、さらにメキシコのトルーカが非常に強い関心を示しており、実際にオファーを提示するかどうかを現在検討している段階にある。(via Estadio Deportivo)

移籍金と契約の裏側 降格によるディスカウントとビジャレアルの保有権利

今回の移籍オペレーションにおいて最も関心を集めている要素の一つが、その移籍金の額である。イバン・マルティンはジローナと2028年6月までの契約を結んでおり、契約解除金は2000万ユーロに設定されている。しかし、ジローナがセグンダ(2部)に降格という結果に終わったことを受け、ビルバオとジローナの双方において、最終的な売却額はこの設定金額を大幅に下回るという認識で一致している。

情報筋によると、ジローナは600万ユーロ前後の金額での交渉に応じる構えを見せている。この600万ユーロという数字は、かつてビジャレアルが同選手に対して保有していた買い戻しオプションの金額と同じ基準である。さらに、一部ではこの金額よりもかなり低い条件で合意に至る可能性すら指摘されている。

また、この取引にはビジャレアルの存在が大きく関わっている。ビジャレアルはジローナへ同選手を完全移籍させた際、600万ユーロでの買い戻しオプションを放棄する代わりに、将来的に他クラブへ売却された場合の移籍金の30%を受け取る権利を留保している。そのため、もしアスレティック・クラブなどへの移籍が実現した場合、支払われる移籍金のかなりの部分がビジャレアルの金庫に渡ることになる。ビジャレアルはエスタディオ・デ・ラ・セラミカから、この交渉の行方を注意深く見守っている。(via Estadio Deportivo)

イバン・マルティンの足跡とミチェル監督からの多大なる賛辞

イバン・マルティンのこれまでのキャリアは、着実な成長の連続であった。ビジャレアルのカンテラで育ち、ミランデス、デポルティボ・アラベス、そしてジローナへのレンタル移籍を繰り返しながら実戦経験を積んできた。モンティリビで披露したパフォーマンスがクラブ首脳陣を納得させ、ジローナは2023年に約170万ユーロという金額で彼を完全移籍で獲得した。

それ以来、彼はミチェル監督が率いるプロジェクトの重要なピースとなり、クラブの近年の歴史において最も成功した時期を牽引した。ジローナのユニフォームを着て公式戦152試合に出場し、9ゴール11アシストを記録。特にチームがチャンピオンズリーグ出場権を獲得するという偉業を成し遂げた2023-2024シーズンには、5ゴール4アシストをマークし、指揮官から最も評価される選手の一人となった。

ミチェル監督はかつて、彼について次のように語っている。

『彼は我々のチームにおいて、その実力に見合った評価をまだ受けていない、隠れた偉大な選手だ』

指揮官は、彼の持つ高い戦術的インテリジェンスと、ピッチ上で常にチームメイトに解決策を提供し続ける献身的な能力に対して、最大級の賛辞を送っていた。(via Estadio Deportivo)

ウゴ・リンコンのレンタル終了とジローナの厳しいシーズン回顧

アスレティック・クラブからジローナにレンタル移籍していたウゴ・リンコンは、契約期間を終えて所属元へ復帰することになった。彼は今シーズン、ジローナにおいて多くの出場機会を得て経験を積んだものの、チームは集団として降格という最悪の結末を味わうこととなった。選手個人としては成長の場となったが、クラブとしては非常に厳しいシーズンを過ごしたことが浮き彫りになっている。(via ElDesmarque)

ベティス戦での失点エピソード バレンティン・ゴメスに許した同点弾

ジローナのピッチ上での出来事として、レアル・ベティスに所属するポリバレントなディフェンダー、バレンティン・ゴメスとの対戦エピソードがある。昨シーズン、ジローナのホームで行われた試合において、バレンティン・ゴメスはイスコ・アラルコンが蹴ったコーナーキックに正確なヘディングで合わせ、ジローナから同点ゴールを奪っている。この試合の失点シーンは、相手選手のシーズンを象徴するハイライトの一つとして記録されている。(via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

本日のジローナは、降格という厳しい現実を背景にしたイバン・マルティンの移籍報道が中心となっています。国内外から注目を集める彼の去就と、ビジャレアルの保有権が絡む複雑な移籍金交渉の行方が今後の大きな焦点です。また、レンタル組のウゴ・リンコンの復帰など、来季に向けたチームの再編が避けられない状況となっています。