ラシン・サンタンデール

第42節を終えてLALIGA Hypermotionの優勝を果たし、14年ぶりとなるプリメーラ(1部)への自動昇格を成し遂げた。来季の目標は1部での残留と定めている。マヌエル・イゲラ会長は、メキシコのモンテレイとの契約が6月30日で満了するセルヒオ・カナレスの獲得に動いていることを明言した。すでに本人と直接話をしており、『サインするまで契約は完了しないが、双方が望んでいることは誰もが知っている。私にとって彼の復帰は夢であり、就任以来の目標だ。数日中にファンに喜びを届けたい』と語った。カナレスは現在100%の状態であり、クラブと街への責任感から万全のコンディションでのみ復帰すると伝えているという。また、会長はカナレスが3年前にスペイン代表としてネーションズリーグで優勝したことに触れ、『彼は我々にクオリティの飛躍をもたらしてくれる』と高く評価している。(via Estadio Deportivo)

来季の予算は1部で最低レベルとなる見込みだが、サラリーキャップは3000万ユーロを超えると予想されている。残留の奇跡を起こすために約8人の新戦力を獲得する予定であり、それに伴う選手の入れ替えが行われる。イゲラ会長は『選手たちを愛しているため別れは辛い』と語る一方、サリナスやグスタボ・プエルタといった主力選手については、契約解除金が支払われない限り交渉には応じないという従来の方針を貫く構えだ。また、ペケの去就も不透明となっている。(via Estadio Deportivo)

デポルティーボ・ラ・コルーニャ

レギュラーシーズンを2位で終え、1試合を残して8年ぶりとなるプリメーラ復帰(自動昇格)を果たした。イダルゴ監督の下、歴史的なシーズンを戦い抜いた今季の選手たちへの現地評価は以下の通りだ。

・マリオ・ソリアーノ(10点):今季のMVP。全42試合に出場(3722分)し、唯一の完全レギュラー。トップ下からゲームメイカーに転向してパス回しの課題を解決し、6ゴール8アシストの自己最高記録を叩き出した。

・ヘルマン・パレーニョ(7点):エルトン・レイテの退団後も安定し、20試合で6回のクリーンシート(23失点)を達成。

・アルバロ・フェルージョ(9点):冬の加入後、昇格の鍵を握る。3つのPKをストップし、レガネス戦のロスタイムなどで決定的な働きを見せた。

・シモ・ナバーロ(8点):負傷に悩まされたが、彼が先発した24試合は無敗というジンクスを持つ絶対的なピース。

・アドリア・アルティミラ(8点):1月加入でチームのレベルを底上げした。ウイングやウイングバックとして活躍し、セウタ戦での活躍が光った。

・ミゲル・ロウレイロ(9点):3299分(先発37試合)出場。SBやCBとして、2バックでも3バックでも適応する闘争心を見せた。

・アルナウ・コマス(5点):守備のリーダーとして期待されたが継続性を欠き、24試合(先発17試合)の出場にとどまる。

・ルーカス・ノウビ(7点):1月以降にCBとして大ブレイク。若さゆえのミスはあったが、長年活躍できる逸材。

・ダニ・バルシア(6点):クリスマス以降に序列を下げたが、ヒホン戦での重要な2ゴールなど活躍。25試合(先発21試合)で1887分出場。

・ジャコモ・クアリアータ(8点):左サイドを支配し、38試合に出場。2ゴール1アシストを記録し、1対1の守備で強さを見せた。

・セルヒオ・エスクデロ(5点):負傷に苦しみクラブを去る予定だが、カディス戦での決定的なアシストなど終盤で貢献した。

・ホセ・グラヘラ(3点):1部から降格して加入したが期待外れ。後半戦はベンチに座り、出場時間はわずか542分だった。

・ホセ・アンヘル(5点):負傷で出遅れ、徐々に存在感を失った。22試合(先発13試合)出場。

・チャーリー・パティーニョ(4点):先発は5試合のみ。期待に応えられずパフォーマンスは低調。

・リキ・ロドリゲス(6点):移籍市場終盤に加入し序盤は活躍したが、終盤に失速。15試合(先発8試合)出場。

・ディエゴ・ビジャレス(8点):キャプテンとして中盤のバランスを取る。36試合(先発29試合)2460分出場。

・ノエ・カリージョ(8点):大ブレイクを果たし、昇格を決定づけるゴールを記録した。

・クリスティアン・エレーラ(4点):リーグ戦は195分の出場にとどまった。

・ストイチコフ(6点):負傷のイェレマイの穴を埋め、ローテーション要員として5ゴール3アシストを記録。

・ダビド・メジャ(7点):膝の負傷で3月に離脱するまで5ゴールを記録し、守備やSBとしても順応した。

・ルイスミ・クルス(7点):10アシスト超を記録。先発30試合でイダルゴ監督の主力としてテクニックを見せつけた。

・イェレマイ(8点):11ゴール10アシストでチーム最大の得点源。恥骨の負傷を抱えながらも違いを生み出した。

・サムエレ・ムラッティエリ(5点):決定力不足に悩むも、昇格に向けた重要な4ゴールを記録。

・ザカリア・エダチュリ(Zaka)(7点):チーム最多の12ゴール(うち7ゴールは途中出場から)。オランダ出身の彼は適応に苦しんだが、貪欲さで勝ち点を稼いだ。

・ビル・ンソンゴ(9点):ファブリル(Bチーム)から昇格し、バジャドリード戦での昇格決定2ゴールを含む6ゴールを記録する大ブレイク。

なお、ダニエル・バッハマン、ルベン・ロペス、モハメド・ブルディニは冬に退団し、エリック・プエルトとサム・フェルナンデス(最終節デビュー)も名を連ねた。エスペ・ピサロ(女子チーム)は2028年まで契約を延長している。(via SPORT)

来季に向けた補強プランとして、フェルナンド・ソリアーノSDは右ウイングの獲得を最優先事項としている。ダビド・メジャを彼が最も得意とする左サイドに戻し、ルイスミ・クルスを中央で起用する構想があるため、純粋な右ウイングを探している。また、サムエレ・ムラッティエリの退団が決まっており、新たなセンターフォワードの獲得も目指している。(via SPORT)

UDアルメリア

レギュラーシーズンを3位で終え、プリメーラ昇格プレーオフに進出した。準決勝では6位のカステリョンと対戦する。第1戦はカスタリア、第2戦はUDアルメリア・スタジアムで行われ、同点の場合は延長戦の末に上位のアルメリアが勝ち上がるアドバンテージを持っている。ルビ監督は『引き分けの優位性はあるが、勝利を目指す』と語り、アウェーにも約500人のファンが駆けつけることに感謝を示した。一方で、アンドレ・オルタがフィジカルの問題を抱えており、第2戦の出場が不透明となっている。またルビ監督は、相手のカステリョンが代表戦の影響で主力選手を欠くことについて、『最も重要な試合で選手を使えないのは大会を歪めることだ』と同情と苦言を呈した。チームの絶対的エースであるセルヒオ・アリバスは、43試合で25ゴール7アシストを記録し、セグンダのピチチ(得点王)に輝いている。予想スタメンは、フェルナンド・マルティネス、マルコス・ルナ、ロドリゴ・エリー、フェデリコ・ボニーニ、アレックス・ムニョス、ディオン・ロピ、ステファン・ジョディッチ、セルヒオ・アリバス、アドリ・エンバルバ、レオ・バチストン、ミゲル・デ・ラ・フエンテ。(via SPORT)

マラガCF

レギュラーシーズンを4位(73ポイント)で終え、昇格プレーオフ準決勝で5位のラス・パルマスと激突する。第1戦はグラン・カナリア・スタジアム、第2戦はラ・ロサレダで開催される。フアンフラン・フネス監督の手腕が光り、セグンダRFEFで最下位だったリザーブチームから昇格し、降格圏に沈んでいたトップチームを見事に立て直した。最初の9試合で7勝を挙げ、28試合で17勝(勝率69%)を記録し、クラブのセグンダにおける得点記録を塗り替える魅力的なサッカーで2028年まで契約を延長している。しかし、第2戦のチケットが発売から2時間弱で完売した直後、定価の2〜3倍でネット転売される事態が発生し、ファンやペーニャ連盟が激怒している。クラブは公式声明を出し、『転売を行ったソシオの権利を最大6ヶ月停止、または4〜18試合の入場禁止にする。悪質な場合はアボノの永久剥奪も辞さない』と厳重に対応する姿勢を示した。(via SPORT)

UDラス・パルマス

レギュラーシーズンを5位(73ポイント)で終え、プレーオフでマラガと対戦する。ルイス・ガルシア・フェルナンデス監督がチームを指揮しており、2014-15シーズンにパコ・エレーラ監督の右腕としてチームを昇格に導いたアンヘル・ロドリゲスがエールを送っている。ロドリゲスはルイス・ガルシアのコンビネーションサッカーを絶賛する一方で、『彼はメディア受けする発言は少ない』と指摘。さらに、今季リーグ戦でカンテラーノ(下部組織出身選手)を一人もデビューさせていない点に触れ、『アイデンティティや帰属意識の欠如がプレーオフで足かせになるかもしれない』と懸念を示し、冬の外部補強についても『若手の扉を閉ざすことになる』と苦言を呈している。(via SPORT)

CDカステリョン

レギュラーシーズンを6位(72ポイント)で終え、ブルゴスを最終節でかわしてプレーオフに進出した。ハララボス・ブルガリス・オーナー体制の4年目で、当初の「6〜7年で1部へ」という目標を前倒しで実現しつつある。データ分析や効率性を重視したクラブ運営が奏功し、勇敢で攻撃的なスタイルを確立した。インフラ面でも、ボリオルのラ・コマ地区に約1800万ユーロを投じて建設中の練習施設「シウダー・デポルティーバ・グローブエナジー」の第1フェーズが完了し、将来的に3000人収容のミニ・エスタディも建設予定。また「SkyFiカスタリア」の近代化改修も進んでいる。パブロ・エルナンデス監督は、第3節終了時に就任し、37試合で20勝(勝率63%)を挙げてチームをプレーオフに導いた(契約は6月30日まで)。アルメリア戦に向けて『相手はカテゴリー最高のスカッドだが、我々は精神的にも強くハングリーだ』と自信を見せている。ただし、オーストラリア代表のアウェル・マビルとコンゴ代表のブリアン・チペンガがW杯予選で離脱しており、メジョットも負傷欠場する痛手を負っている。予想スタメンは、マティス、サルバ・ルイス、アルベルト・ヒメネス、ファブリツィオ・ブリニャーニ、アグスティン・シエンラ、アレックス・カラトラバ、ベニャト・ヘレナバレーナ、ディエゴ・バリ、パブロ・サンティアゴ、ウスマン・カマラ、アダム・ヤコブセン。得点源はウスマン・カマラとアレックス・カラトラバである。(via SPORT)

ブルゴスCF

カステリョンと勝ち点72で並んでいたが、最終節で敗れたことで惜しくもプレーオフ進出を逃した。この結果を受けてルイス・ミゲル・ラミス監督の退任が決定し、クラブは現在新たな指揮官を探している状況だ。(via ElDesmarque)

スポルティング・ヒホン

目標であった勝ち点50を達成した後にチームが崩壊し、昇格を逃す結果となった。これによりGrupo Orlegi体制4年目でまたしても失敗に終わった。ホセ・リエストラ・エグゼクティブプレジデントは『クラブの責任として、明確な目標は昇格である』と断言し、曖昧なスローガンを撤回した。ボルハ・ヒメネス監督が辞任し、新監督としてニコラス・ラルカモンを招聘する見込みである。戦力面では、レンタル組のクエンカ、フェラーリ、ハスティンの3選手の復帰に向けて交渉中の一方、ペリンやベルナルには退団の扉が開かれている。また、ペーニャ連盟とUnipesという2つのファン団体の対立についてもリエストラは苦言を呈した。新戦力の第1号として、レアル・ソシエダBからGKエゴイツ・アラナ(22歳、197cm)をフリートランスファーで獲得し、2028年までの契約を結んだ。退団するクリスティアン・ホエルの穴を埋め、ルベン・ジャニェスとポジションを争う。さらに、レガネスを退団するCBホルヘ・サエンスの獲得も間近であり、エリック・クルベロとアンドレス・クエンカが抜け、ルーカス・ペリンが移籍先を探している守備陣に経験をもたらす。攻撃陣では、アスレティック・クラブのFWウルコ・イセタの獲得にも興味を示している。(via SPORT)

レアル・サラゴサ

イバイ・ゴメスが新監督に正式に就任し、1年契約(2年の延長オプション付き)を結んだ。コーチングスタッフには信頼の厚いイニゴ・ラリケタと、分析担当のダビド・ビナテアが入閣。『ファンとの一体感を取り戻すこと』を第一の目標に掲げている。ラロ・アランテギSDとともに大幅な人員整理を計画しており、最優先の補強ポイントはセンターフォワードと左ウイングだ。テネリフェのFWヘスス・デ・ミゲル(29歳)の獲得に向けてクラブおよび選手本人と接触しており、クルトゥラル・レオネサやエルクレスをリードしている。アレンテイロで12ゴールを挙げたFWビクトル・ミンゴ(22歳)の獲得も試みたが、所属元が契約延長オプションを行使したため、海外のストライカーにターゲットを変更する可能性がある。左ウイングにはハスティン・ガルシアを熱望しているが、他クラブとの競合で獲得は困難。また、ポルトガル2部フェルゲイラスのMFガビ・ペレイラにも興味を示している。エイバルのCBジャイール・アマドールについては、契約延長により獲得が消滅した。(via ElDesmarque)

レアル・オビエド

プリメーラRFEFへの降格が決定し、ギジェルモ・アルマダ監督が退任。現在はフリアン・カレロを後任の有力候補として新監督を探している。昨季のチーム得点王だったフェデ・ビニャスが不在となっており、得点力不足の解消が急務だ。アスレティック・クラブのFWウルコ・イセタ(※別の記事ではミランデスで15ゴール3アシストを挙げ、昇格プレーオフ決勝でオビエドと対戦したとも記載されている)を注視しており、新監督エディン・テルジッチの構想外となれば獲得に動く構えだが、セグンダの複数クラブと競合している。また、ヘタフェのFWアレックス・サンクリスにも関心を示している。明るいニュースとして、元所属選手のGKレオ・ロマンがスペイン代表としてイラク戦でデビューを果たした。(via ElDesmarque)

CDミランデス

プリメーラRFEFへの降格が決定した。今季はベティスからレンタルで加入した若手FWゴンサロ・ペティトが、21試合中10試合に先発し5ゴールを記録するなどの奮闘を見せたが、チームを残留に導くことはできなかった。(via Estadio Deportivo)

その他のセグンダクラブ動向

セグンダ各クラブの監督人事も大きく動いている。エイバルはベニャト・サン・ホセ監督の続投を決定し、CBジャイール・アマドールの契約延長オプションを行使した。アルバセテ(アルベルト・ゴンサレス監督)、FCアンドラ(カルレス・マンソ監督)、グラナダCF(パチェタ監督)、レアル・ソシエダB(イオン・アンソテギ監督)、CDレガネス(カルロス・マルティネス監督)、そしてマジョルカ(マルティン・デミチェリス監督)の続投も決まっている(※マジョルカはサイル・ラリンをサウサンプトンへ売却し、ヴェダト・ムリキのフェネルバフチェ移籍で合意するなど市場でも動いている)。一方で、ジローナFCはミチェル監督の退任が決定し新監督を探している。コルドバCF(イバン・アニア監督)、ADセウタ(ホセ・フアン・ロメロ監督)、カディスCF(イマノル・イディアケス監督)の去就は不透明。昇格を果たしたCDテネリフェとCDエルデンセは、それぞれ監督の続投が濃厚となっている。(via ElDesmarque)

【本日の総括】

今季のLALIGA Hypermotionは、ラシン・サンタンデールが優勝を飾り、デポルティーボ・ラ・コルーニャと共に自動昇格という劇的な結末を迎えた。一方、アルメリア、マラガ、ラス・パルマス、カステリョンによる昇格プレーオフは、戦力差や代表戦による欠場者、監督の手腕が交錯する激しい戦いとなっている。降格の憂き目に遭ったオビエドやミランデス、そして昇格を逃したスポルティング・ヒホンやサラゴサなどは、すでに新監督の招聘や人員整理に着手し、来季に向けた大改革を推し進めている。各クラブの動きは非常に活発であり、この夏の移籍市場と来季の勢力図は大きく様変わりすることが予想される。