LaLiga 2025/26 シーズン表彰
🏆ラミン・ヤマル(18歳)がラ・リーガの2025/26シーズン最優秀選手に選出された。今季はリーグ最多となる11アシストを記録し、さらに16ゴールを挙げてフェラン・トーレスと共にスペイン人最多得点者のサラ賞を分け合った。昨季のハフィーニャに続き、バルセロナの選手が2年連続でこの個人賞に輝いた。セルタ戦で筋肉の違和感を覚えPKを成功させた直後に負傷し、シーズン終盤を欠場したが、回復は順調でワールドカップには万全な状態で臨める見込みとなっている。
👔チームを率いるハンジ・フリック監督は、94ポイントを獲得し、ホーム全勝(19勝0敗)という歴史的な偉業を成し遂げ、2年連続の最優秀監督賞を受賞した。チームは国内リーグとスーペルコパ・デ・エスパーニャを制覇したものの、チャンピオンズリーグではベスト8で敗退しており、ヤマルを旗印とする黄金世代とともに来季の欧州制覇を目指している。
(via SPORT)
プレシーズン日程と若手選手の合流
📅ハンジ・フリック監督率いるトップチームは、7月13日にメディカルおよびフィジカルテストを行い、Ciutat Esportiva Joan Gamperでプレシーズンのトレーニングを始動する。その後、7月27日から8月3日までイギリスのセント・ジョージズ・パーク(2014年と2016年にも使用されたイングランド代表の拠点)で合宿を実施する。滞在中には、セント・アンドルーズ・スタジアムでバーミンガム・シティと非公開および公開の親善試合を2試合行う。
🌍グローバルな親善試合の計画も進行中であり、アルゼンチンでリーベル・プレートと対戦する案が有力となっているほか、モロッコでの地元チームとの対戦も検討されている。一方で、ナイロビでのリバプール戦はほぼ消滅した。伝統のジョアン・ガンペール杯の対戦相手については、アヤックスとRBライプツィヒが欧州カップ戦予選との日程重複により除外され、現在はローマ、ボルシア・ドルトムント、ナポリ、クルス・アスル(メキシコ)の4チームが候補に挙がっている。
💎ワールドカップ参加組は大会の進行(7月14日・15日準決勝、18日・19日決勝)により、合流が7月第3週から8月第2週まで遅れる見込みだ。そのため、プレシーズン初期にはラ・マシアの有望株が多数参加する。すでにハムザ・アブデルカリム、エブリマ・トゥンカラ、オリアン・ゴレンの参加が決定していたが、新たに18歳の大型ストライカー、オスカル・ジスタウの合流も決まった。身長1.85mでパワフルかつダイナミックなジスタウは、決定力と連係能力を兼ね備える完全な「9番」だ。今季は負傷に苦しみ、ポル・プラナス監督のフベニルAで7試合6ゴールの成績を残し、ベレッチ監督のバルサ・アトレティックでもプレーした。フリック監督はこの強力なストライカーを直接テストすることを強く望んでいる。
(via SPORT)(via Mundo Deportivo)
ストライカー補強とフェラン・トーレスの去就
🎯クラブはロベルト・レヴァンドフスキの後継者となる純粋な「9番」の獲得を目指しており、デコ・スポーツディレクターは26歳のフリアン・アルバレスを最優先ターゲットに据えている。機動力、プレス能力、多才さ、そして成長の余地を備えており、ラミン・ヤマルを中心とする若手チームと完璧に理解し合えると評価されている。フリアン本人もスペインを離れることを望んでおらず、PSGやアーセナルからのオファーを拒否し、バルセロナへの移籍のみを希望している。マテウ・アレマニー宛にメールで送られたバルセロナからの1億ユーロのオファーに対し、アトレティコ・マドリードの経営陣が全く返答しないことに選手自身も腹を立てており、ワールドカップ前に将来を解決したかったが不可能であると悟っている。アトレティコは1億5000万ユーロを要求しており(契約解除金は5億ユーロ)、バルセロナは1億2000万ユーロまでは引き上げる可能性があるが、法外なオークションには参加しない方針だ。
🏴一方、ファンの間では異なる意見が出ている。1000票以上が集まったアンケートでは、49%がハリー・ケインを支持し、フリアンは37%にとどまった。イングランド代表キャプテンのケイン(32歳)は、公式戦61ゴール(ブンデスリーガ36ゴール)を記録して2度目のゴールデンシューを獲得し、即座のゴール、経験、リーダーシップを保証する。契約が残り1年となっており、6500万ユーロのリリース条項は数ヶ月前に期限切れとなったが、バイエルン・ミュンヘンは8000万ユーロ程度から交渉に応じる可能性がある。フリック監督は爆発力のある選手を求めているが、ケインのプレースタイルはよりゆったりとしたフィニッシャー気質だ。
🇹🇷さらに、ガラタサライで33試合22ゴール7アシストを記録した27歳のビクター・オシムヘン(市場価値約7500万ユーロ)が第三者を通じて逆オファーをかけてきた。しかし、バルセロナ・レジェンズとともに韓国に滞在しながらリモートで市場を管理するデコとボージャン・クルキッチは、数ヶ月前から明確なロードマップを持っており、フリアン優先の路線を変更するつもりは全くない。
🦈現在のストライカー陣において、フェラン・トーレスは今季21ゴールを記録し、リーグ戦16ゴールでヤマルと共にサラ賞を受賞した。契約は2027年まで残っており、フリック監督は彼を最も純粋な「9番」として計算している。来夏フリーで退団されるのを防ぐため、クラブはこの夏に契約を延長する予定だが、ワールドカップには契約未更新のまま出発する。フェランはチャタヌーガ(テネシー州)に飛び、大会での活躍を目指している。イラクとの親善試合では右サイドでプレーし、一人でハーフコートを駆け抜け見事なゴールを決めた。ロドリ、ウナイ・シモンに次ぐ代表キャプテンの1人でもあり、バルセロナでチャンピオンズリーグを制覇するという夢を持ち続けている。
(via SPORT)(via Mundo Deportivo)
アンソニー・ゴードンとハフィーニャの徹底比較
📊移籍金7000万ユーロ(+変動1000万ユーロ)で獲得が決定した25歳のアンソニー・ゴードンは、冬の時点ではリストになかったが、チャンピオンズリーグのニューカッスル戦でのプレーがデコとフリック監督の関心を強く惹きつけた。フリック監督は、アトレティコ戦などでハフィーニャが負傷欠場した際の影響を重く見ており、彼と非常に似たプロファイルを持つゴードンの獲得に踏み切った。
🏃♂️ボール非保持のプレーにおいて、ゴードンは1試合あたりのプレス勝利数(5.8対4.4)やカウンタープレス勝利数(1.7対1)でハフィーニャを上回り、欧州でもトップクラスの数値を誇る。ボール保持時においても、ドリブル成功数(1.5)、ペナルティエリア内へのパス(1.3)、クロス(0.9)は両者とも同等の数字を残している。ただし、ラインを破るパスにおいてはハフィーニャ(3.8対2.7)に軍配が上がる。
⚽ゴードンの最大の課題は決定力にある。今季は自己最多の17ゴール(チャンピオンズリーグで10ゴール)を記録したものの、1試合あたりのシュート数はハフィーニャの約半分(3.7対2)であり、ゴール期待値も低い(0.5対0.3)。決定率を見ても、ハフィーニャの16%に対し、ゴードンは7%にとどまり、欧州でも低い水準にある。しかし、総得点53のニューカッスルから総得点95のバルセロナに移籍することで、フィニッシュ面の向上が大きく期待されている。
(via Mundo Deportivo)
守備陣・中盤の補強計画とクンデの決意
🛡️ゴードン獲得に多額の資金を投入したこと、そしてフリアン・アルバレスへの高額な投資を控えていることから、センターバックの補強は一旦保留されている。インテル・ミラノのアレッサンドロ・バストーニ(27歳、約7000万ユーロ)の獲得は相手側の拒否によりトーンダウンした。インテルのクリスティアン・キヴ監督は『アレッサンドロは私たちのチャンピオンの一人です。私にとって世界最高のCBの一人だから、移籍の噂が出るのは普通です。彼がどんな人間で、これまで私たちに何を与え、これから何を与えてくれるか知っています』と断言し、放出を完全に否定した。
🇧🇷また、レアル・ベティスで活躍し、最高時速35km/hを誇る25歳のナタンの代理人アンドレ・キュリーがデコと会談を行った。昨季オリンピック・スタジアムでバルセロナからヘディングゴールを奪っているナタンは、移籍するならバルセロナのみを希望している。移籍金は3000万ユーロ+変動500万ユーロと見られているが、ベティス側は4000万〜4500万ユーロを要求しており、高額な投資は難しい状況だ。クラブはジェラール・マルティンやエリック・ガルシアの素晴らしいパフォーマンス、そしてアルバロ・コルテスの台頭の可能性から、センターバック補強の緊急性を感じていない。
🔙左サイドバックについては、アレハンドロ・バルデが退団する場合に備えて市場の機会をうかがっている。チェルシーのマルク・ククレジャ(4500万〜5500万ユーロ)や、バイエル・レバークーゼンを約1000万ユーロで退団可能とされるアレックス・グリマルドが候補に挙がっている。ククレジャとグリマルドは現在スペイン代表としてワールドカップに向けた準備を進めており、特にグリマルドはスペインへの帰還を熱望しているため、アトレティコ・マドリードとの間で激しい争奪戦が予想される。
➡️右サイドバックでは、ジュール・クンデがコートジボワールとの親善試合(フランス1-2敗北)でヤン・ディオマンデを相手に苦戦し、フランスメディアから『ポジショニングに多大な困難を抱えていた。早急に調子を取り戻さなければスタメンの座が危うい』と酷評された。クンデ本人は数日前に『私には2030年まで契約がある。私の心の中ではかなり明確だ。私はバルサにいて、そこに留まるつもりだ』と語り移籍の噂を否定しているが、クラブは高額なオファーがあれば売却対象とし得る構えだ。現在の計画では、今季マルチロールとして活躍したエリック・ガルシアを右サイドバックのスタメンとして起用する方向で進んでいる。
🪄中盤では、マンチェスター・シティとの契約が満了するベルナルド・シウバのフリー獲得を狙っている。しかし、登録のためにはサラリーキャップの空きを作る必要があり、ASモナコへレンタル中のアンス・ファティの完全移籍(1100万ユーロの買い取りオプション行使)などが鍵を握る。
(via SPORT)(via Mundo Deportivo)(via ElDesmarque)
ユステ副会長の痛烈批判とEspai Barçaの進捗
🎙️フリアン・アルバレスへの関心に対し、アトレティコ・マドリードがラミン・ヤマル、ペドリ、ハフィーニャへの架空のオファーやネグレイラ事件に関する皮肉なツイートをSNSで連発した件について、ラファ・ユステ副会長が新設の仮設アイスリンク落成式で直接反論した。
😡ユステ副会長は『アトレティコ・マドリードのツイートは非常に悪趣味だと感じました。しかし、私たちはクラブとして自分たちがしていることに集中しなければなりません。教育は何よりも優先されるべきであり、会長から取締役会の最後のメンバーに至るまで、私たちが模範を示さなければなりません』と強い不快感を示した。スポーツ計画への影響についても『バルセロナにはクラブとしての明確な行動方針があります。私たちのスポーツポリシーが変わることは全くありません。デコはスポーツ計画を非常に明確に持っており、それを維持します』と断言した。
⛸️落成した仮設アイスリンクはバルセロナ大学の敷地内にあり、2022年に旧スケートリンクが閉鎖されて以降プッチサルダーやハカで練習していたスケートおよびアイスホッケー部門の選手たちにとって待望の施設となる。このリンクはEspai Barçaの工事完了まで使用される。ユステ副会長は『この壮大なアイスリンクを落成できることを誇りに思います。バルサをヨーロッパのスポーツ施設の中心に置きます。しかし最も重要なのはここにいる選手、監督たちです。彼らがクラブに尊厳を与え、必要な成功をもたらすのです』と語った。また『私もスケートをして動きを見せたかったのですが、来週末はハンドボールのチャンピオンズリーグ決勝にいなければならないのでやりません』とジョークを交えて会場を沸かせた。
🏟️Spotify Camp Nouの改修工事も、公式戦終了により作業ペースが上がっている。ユステ副会長は『すでに6万2000人収容可能であり、来年末には10万5000人収容になります』と順調な進捗を誇った。
(via SPORT)(via Mundo Deportivo)
Transfermarktの市場価値更新
📉移籍情報サイトのTransfermarktが25/26シーズン終了後の市場価値更新を発表した。国内リーグとスーペルコパ・デ・エスパーニャを制覇したものの、バルセロナはチーム全体で1410万ユーロの価値低下を記録した。
🔻主要選手の下落が目立ち、フレンキー・デ・ヨングとハフィーニャがそれぞれ1000万ユーロ下落し、デ・ヨングは3500万ユーロ、ハフィーニャは7000万ユーロとなった。さらに、ジュール・クンデは6000万ユーロ(マイナス500万ユーロ)、アレハンドロ・バルデは5000万ユーロ(マイナス500万ユーロ)に評価を下げた。スタメンに定着したジョアン・カンセロも100万ユーロの下落となり、マルク・カサドの価値も下降傾向にある。
📈一方で、守備陣の若手は大幅な躍進を見せた。ジェラール・マルティンが1000万ユーロ上昇して3500万ユーロに、エリック・ガルシアも500万ユーロ上昇して4000万ユーロの評価を受けた。デコ率いるスポーツ部門は、これらの新価値を夏の放出や契約延長の判断材料として活用する。
(via SPORT)
カンテラの躍動とA代表デビュー
🌟ビラ=レアルで開催されているU-12のトーナメント、LaLiga FC Futuresにおいて、ポル・コンベジェ監督率いるバルセロナが輝きを放っている。初戦のラージョ・バジェカーノ戦ではジョエル・カバネスの2ゴールで2-1と勝利し、続くレアル・オビエド戦では5-1の圧勝を飾った。バレンシア戦はアルバロ・モンポのスーパーゴールにより0-1で敗れたものの、最終戦のアラベス戦では右利きの左サイドバック、マルコ・モリカのゴールで1-0と勝利し、グループCを1位通過してベスト16でエルチェとの対戦を決めた。
🔥特にオビエド戦では、リーグ戦30試合で58ゴールを記録し「ラ・マシアのエンバペ」の異名を取る12歳のデスティニーがハットトリックを達成した。小柄ながら「守備ではガビの心、攻撃ではラミンの想像力とペドリの判断力を持つ」と評される左利きのウゴ・ガルデアノが魔法のようなルーレットを見せ、スペースに抜け出したデスティニーが強烈なシュートを突き刺した3-1のゴールは、大会最高のプレーとして絶賛されている。左利きのビエル・チャベスも中盤で素晴らしいパフォーマンスを披露した。
🇪🇸A代表の舞台でもバルセロナの選手たちが確かな足跡を残している。イラクとの親善試合(1-1)では、ガビが2025年6月5日のフランス戦以来1年ぶりにスペイン代表に復帰した。60分間プレーし、ピッチの至る所でボールを回収してゲームをコントロールし、後半にはキャリアで初めてキャプテンマークを着用した。
🇪🇸さらに、19歳のマルク・ベルナルが同試合でスタメン出場し、バルセロナ出身として147人目となるスペインA代表デビューを果たした。ペドリ、ガビ、バルデ、ヤマル、クバルシ、フェルミン、カサド、ジョアン・ガルシアの系譜に名を連ねたベルナルは、59分間プレーした後にベニャト・トゥリエンテスと交代した。試合後には『A代表でデビューできてとても嬉しいです。最初の試合の緊張が少し出てしまい、少しずつ調子を上げていったと思います。でもそれは普通のことです。小さい頃からこれを夢見てきたので、一生の思い出になる日です』と喜びを語った。
🇭🇺また、FCアンドラにレンタル移籍中(2028年まで契約延長済み)の20歳のGK、アロン・ヤーコビシュヴィリも、フィンランド戦(2-1の勝利)の62分から出場し、ハンガリーA代表デビューを飾った。メディアから称賛される2つの見事なセーブを見せたが、クラブのスポーツ部門はトップチームにはまだ早いと判断しており、好条件のオファーがなければ再レンタルされる可能性が高い。
(via SPORT)(via Mundo Deportivo)
【本日の総括】
ラミン・ヤマルの最優秀選手選出やU12の躍動、ベルナルの代表デビューなどカンテラの輝きが際立つ一方、市場価値の下落やストライカー補強の難航など、フロント陣には解決すべき課題が山積している。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
今季のバルセロナは、ヤマルの圧倒的な個とフリック監督の規律が噛み合い、国内二冠という結果を残しました。しかし、戦術的な観点で見れば、ハフィーニャの不在時に生じた停滞がゴードン獲得の動機となった点は興味深い。守備の強度とプレス勝利数で上回るゴードンを加え、攻撃の厚みを増そうとする意図は明確です。一方で、クンデの右サイドバック起用がフランス代表での苦戦もあり再考の余地がある中、エリック・ガルシアのマルチロール化を軸に守備陣を再編するフリックの判断は、来季の欧州制覇に向けた重要な試金石となるでしょう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
クラブの空気感は、ピッチ上の成功とフロントの苦闘が混在しています。ユステ副会長がアトレティコの挑発を毅然と一蹴した姿勢は、クラブの尊厳を守るという強いメッセージとして機能しました。一方で、Espai Barçaの進捗やアイスリンクの落成といったインフラ整備は、クラブが単なるサッカーチームを超えた総合スポーツ組織へと進化している証左です。ファンがケインを支持する一方でクラブがフリアンを優先するような、期待値の乖離をどう埋めていくか。この夏、フロントには冷静かつ一貫した舵取りが求められています。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
編成面では、市場価値の変動が今後の放出・残留の判断基準として機能し始めています。若手守備陣の評価上昇はポジティブですが、デ・ヨングやハフィーニャといった主力の下落は、サラリーキャップの圧迫と相まって補強の足枷となりかねません。フリアン・アルバレス獲得に向けた強気な交渉と、フェラン・トーレスの契約延長という二段構えは、純粋な「9番」の確保を最優先するデコの明確な意志表示です。ベルナルド・シウバのフリー獲得を含め、限られた予算内でいかに登録枠を確保し、戦力を最適化できるかが鍵となります。