UDラス・パルマス
インダリコ・スタジアムで行われたアルメリア戦において、エンバルバのゴールで先制される苦しい展開となったものの、エンリケ・クレメンテの「神がかり的」と称される見事なバイシクルシュートと、キリアン・ロドリゲスのアシストからペジーニョがネットを揺らして劇的な逆転勝利を飾った。この勝利により、チームは自動昇格圏である2位のデポルティーボ・ラ・コルーニャに勝ち点2差まで肉薄している。
ルイス・ガルシア・フェルナンデス監督のチームをメンタル面から支えるため、かつてシャビ・ガルシア・ピミエンタ体制でも手腕を振るったスポーツ心理学者のリチ・セレスがメンタルコーチとして復帰。彼の「他者の成功を刺激する」というアプローチがプレッシャーを軽減し、チームに好影響をもたらしている。キャプテンのキリアン・ロドリゲスは試合後、放送局のインタビューに対して「ロッカールームで『お前ら!俺はガンでも死ななかったのに、ここでお前らのせいで心臓発作で死にそうだぞ!』と言ってやった」と特有のブラックジョークを交えて極限の重圧と歓喜を表現した。アレックス・スアレスも「先のことは考えず、次の試合のことだけを考えるようにしている。いつか本当に心臓発作を起こすかもしれない」と笑いながら語るなど、チームの雰囲気は最高潮にある。一方で、金曜日のトレーニング中に左膝の捻挫を負ったヴィティは、最低でも残り2試合の欠場が確定しており、昇格に向けた最終盤で痛手となっている。 (via SPORT) (via MARCA)
マラガCF
アウェイでのセウタ戦を1-4で大勝し、9ポイントを連続で獲得する絶好調ぶりを見せ、現在勝ち点69で4位(ラス・パルマスと同勝ち点)に浮上した。次節、すでに昇格を決めているラシン・サンタンデールを本拠地ラ・ロサレダで迎え撃ち、プレーオフ進出の確定を狙う。
フネス監督は、チームが20位に沈んでいた時期に就任して以来、若手主体のチームを見事に再建。地元出身の生え抜き選手たちを中心に、引いて守るのではなく、ポゼッションを握り、勇敢にゴールを狙う非常に魅力的な攻撃的フットボールを展開している。このスタイルはファンに深く愛され、2部リーグでありながらスタジアムは毎試合超満員となる熱狂を生み出している。
次節、7位のブルゴスや8位のエイバルとのポイント差を3以上に広げることができれば、プレーオフ進出が数学的に確定する。ただし、カステリョンとの勝ち点が並んだ場合の三つ巴のタイブレーク(直接対決のアベレージ)では不利になるため、自力で勝ち点を積み上げることが求められる。消化試合となる最終節のサラゴサ戦を前に、満員のホームで昇格プレーオフの切符を手にすることができるかどうかに全てが懸かっている。 (via SPORT)
ラシン・サンタンデール
ホセ・アルベルト・ロペス監督に率いられたチームは、見事14年ぶりとなるプリメーラ・ディビシオン(1部)への直接昇格を達成した。2022年12月に降格圏に沈み、20試合でわずか10ゴールしか奪えていなかったチームを引き継いだ同監督は、4シーズンかけてチームを完全に生まれ変わらせた。チームの歴史と熱狂的なファンにふさわしいトップリーグへの帰還であり、クラブ関係者やエル・サルディネロのサポーターの祝賀ムードは最高潮に達している。
直近の試合では、28歳のアシエル・ビジャリブレが、ペナルティエリア内で見事なバイシクルシュートを決めて先制点を奪い、昇格への道を切り開く歴史的なゴラッソを記録。アラベス時代に続く1部昇格の立役者として、その天性の得点感覚を遺憾なく発揮した。 (via MARCA) (via Mundo Deportivo)
CDカステリョン
パブロ・エルナンデス監督率いるチームは、現在勝ち点66で6位につけているものの、直近9ポイント中2ポイントしか獲得できておらず、プレーオフ進出に黄信号が灯っている。7位のブルゴスと同勝ち点、8位のエイバルとはわずか2ポイント差という非常に緊迫した状況だ。
残り2試合は、いずれも絶対に負けられない「決勝戦」。まずは降格争いで死に物狂いのSDウエスカとアウェイ(エル・アルコラス)で激突し、最終節はプレーオフを直接争うエイバルをホームのスキーファイ・カスタリアで迎え撃つ。今季のホーム平均観客数は11,725人で、昨季の10,917人を上回る熱狂的なサポートを受けており(今季累計234,503人動員)、このサポーターの後押しを力に変えてプレーオフ圏内を死守しなければならない。 (via SPORT)
レアル・サラゴサ
現在勝ち点35で21位に沈み、プリメーラRFEF(3部相当)への降格というクラブ史上最大の危機に直面している。第40節はホームのラ・ロマレダでスポルティング・ヒホンと対戦するが、チームは7試合未勝利、3試合連続無得点という絶望的な状況下にある。ダビド・ナバロ監督は負傷者の多さにも悩まされており、ベストプレイヤーであるロベルの欠場はほぼ確実。エル・ヤミクとラドバノビッチは出場できる見込みだが、ゴメス、ラリオス、モヤ、バレなどを起用した4-3-3システムで臨むと予想される。
さらに深刻なのは、クラブのオーナーであるアメリカ人実業家ホルヘ・マス氏に対するファン・サポーターの怒りが頂点に達していることだ。試合前にはペーニャ連合などが主導する大規模な抗議集会が予定されており、試合開始12分にはマス氏の顔が印刷された4万8000枚の偽ドル紙幣がピッチに投げ込まれる計画がある。「ファンは売られない。サラゴサはビジネスではない」という強烈なメッセージが掲げられる中、厳戒態勢のスタジアムでチームは生き残りを懸けた戦いに挑む。 (via SPORT) (via MARCA)
スポルティング・ヒホン
現在勝ち点52で13位に位置し、残留は確定したもののプレーオフ進出の可能性はすでに消滅している。ボルハ・ヒメネス監督は、クラブのプロジェクトや財政的な後ろ盾への不満、選手との関係悪化などを理由に、残り1年の契約を残しての退任が決定している。「来季のチームを探すよう代理人に頼んでいる」との発言がサポーターの反発を招き、後に謝罪する一幕もあった。
フロントを牛耳るメキシコのオルレギ・グループ(ホセ・リエストラ氏ら)は、次期監督としてメキシコで実績のあるニコラス・ラルカモンを大本命としており、すでに2年契約の正式オファーを書面で提示。現在、給与や契約期間に関する具体的な交渉が進行中である。
サラゴサ戦に向けたチームは完全な「飛車角落ち」状態であり、チーム得点王のドゥバシン(16ゴール)とオテロ(13ゴール)が累積警告で出場停止、ケイポも負傷欠場となる。そのため、下部組織からマリオ・フェルナンデスとダニ・パスクを急遽招集した。5-3-2のシステムで、ガスパル・カンポスとセサル・ヘラベルトが攻撃を牽引することになるが、チームの視線はすでにピッチ外の来季編成へと向いている。 (via SPORT) (via MARCA)
CDミランデス
過酷な残留争いの中で、RCDエスパニョールから期限付き移籍中の19歳、ラファ・バウザが強烈な輝きを放っている。レアル・ソシエダBとの一戦では、見事なヘディングシュートでチームに一時リードをもたらすゴール(1-2)を決め、試合のMVPに選出された。試合は後半アディショナルタイムに追いつかれて引き分けに終わったが、バウザの存在感は際立っている。
今季すでに4ゴール2アシストを記録し、試合ごとの走行距離もチームトップクラス。「スティーブン・ジェラードのような選手」との評価を確立しつつある。9歳の頃からマルセト財団の育成組織で育ち、サン・アンドレウを経てエスパニョールに加入した逸材は、この厳しいセグンダの舞台で確かな経験と実力を蓄えており、来季は即戦力としてエスパニョールのトップチームへ復帰することが確実視されている。 (via Mundo Deportivo)
デポルティーボ・ラ・コルーニャ
自動昇格圏である2位の座を死守すべく、13:00キックオフの試合でFCアンドラをホームに迎え撃つ。ラス・パルマスが勝ち点2差まで猛追してきているため、絶対に勝ち点を取りこぼせないプレッシャーのかかる一戦となる。 (via SPORT) (via MARCA)
CDエルデンセ
ペピコ・アマトで行われたアトレティコ・マドリードのBチーム(アトレティコ・マドリレーニョ)との一戦を2-1で制し、プリメーラRFEFからセグンダ・ディビシオン(2部)への1年での復帰となる昇格を成し遂げた。アルナウのペナルティキックで先制を許したものの、ナチョ・キンタナがミドルシュートとこぼれ球の押し込みで2ゴールを奪う大活躍を見せ、劇的な逆転勝利を収めた。
ビクトル・ラフエンテ スポーツディレクターはすでに2026-2027シーズンに向けた来季の構想に着手しており、「現在のチームの60%〜70%を維持する」方針を明言。シーズン途中でオーナーや監督が交代する激動の1年を乗り越え、クラウディオ・バラガン監督の手腕によって歴史的な逆転昇格を果たした。同監督は、昇格に伴う契約の自動更新条項により、来季も指揮を執ることが確定している。 (via SPORT) (via Mundo Deportivo)
【本日の総括】
ラシン・サンタンデールの1部復帰が確定し、自動昇格の残り1枠をデポルティーボとラス・パルマスが激しく争う展開に。プレーオフ圏内もマラガが抜け出しつつある中、カステリョン、ブルゴス、エイバルによる熾烈な椅子取りゲームが続いている。一方でボトムハーフでは、名門レアル・サラゴサがオーナーへの抗議と降格危機の二重苦に喘いでおり、最終盤まで1つのゴールや1つのカードがクラブの歴史を左右する極限のサバイバルが繰り広げられている。












デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
ラス・パルマスは、メンタルコーチ復帰の効果か、劣勢からの逆転劇で自動昇格圏に迫りました。特に、エンリケ・クレメンテのバイシクルシュートは、個の打開力だけでなく、チーム全体の士気が高まった局面での創造性を象徴しています。一方、マラガは若手主体ながらポゼッションを握る攻撃的なスタイルで勝ち点を積み上げており、その勇敢な姿勢が観客を熱狂させている点は注目に値します。カステリョンは、プレーオフ圏内死守のために、残り2試合で相手の状況を見極めつつ、いかに自チームの立ち位置を保てるかが鍵となるでしょう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
ラス・パルマスは、劇的な勝利とメンタルコーチの復帰がチームの士気を高め、昇格への強い意志を感じさせます。ロッカールームのブラックジョークは、極限のプレッシャー下でもチームが一体となっている証左と言えるでしょう。対照的に、レアル・サラゴサはオーナーへの大規模な抗議活動という、クラブの根幹に関わる問題に直面しており、ピッチ内外での混乱がチームにどのような影響を与えるか、その動向が注視されます。クラブの歴史とファンの情熱が、これらのチームの運命を大きく左右しそうです。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
ラシン・サンタンデールが14年ぶりの1部復帰を果たしたことは、クラブにとって大きな節目です。この昇格が、今後の選手編成や契約戦略にどのような影響を与えるか注目されます。また、ラス・パルマスが自動昇格圏に迫る中、ヴィティ選手の負傷は最終盤の戦力構成に影響を与える可能性があります。一方、スポルティング・ヒホンは来季監督候補にラルカモン氏が浮上しており、フロント主導で来季を見据えた編成が進んでいるようです。エース不在の陣容で消化試合とはいえ、若手の起用が今後のチーム作りへの布石となるか見極めたいところです。